トヨタ・ヴィッツ
テンプレート:Redirectlist テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox 自動車基本情報 ヴィッツ(Vitz)は、トヨタ自動車が製造・販売する1,000-1,500ccクラスのハッチバック型乗用車である。日本国内では一貫して新旧ネッツ店でのみ取り扱う、同店の看板車種。
目次
概要
スターレットの後継車にあたり、欧州などでも生産・販売される世界戦略車の一面をもつ。欧州ではBセグメント(初代を除く)に、北米ではサブコンパクトカーに分類される。
初代型の登場した1999年当時の日本では、デミオやマーチにロゴといったコンパクトカーも存在したものの、同社においてもスターレットやカローラIIなどのように、価格の安さに価値が置かれる傾向が強かったが、ヴィッツはギリシャ人デザイナーのソティリス・コヴォスによるデザインや品質、衝突安全性能や環境性能の高さなどを売りとし、国内外で爆発的なヒットを記録した。コンパクトカーブームにさらに拍車をかけたことにより、他社もフィットやマーチ(3代目 K12型)などの対抗車種を投入することになり、日本のコンパクトカー市場に大きな影響を与えた。その意味でも、これらの車種は「日本の小型車を変えた存在」として現在でも評価が高い[1]。
TRDの手により、欧州向けモデルのディーゼルターボ用ユニットと中近東向けモデルの大容量ラジエーターを流用し「RS」に装着したモデル「ヴィッツRSターボ Powered by TRD」も発売された。
また、ヴィッツ限定のワンメイクレース「ネッツカップヴィッツレース」、同じくワンメイクラリー「TRDヴィッツチャレンジ」が開催され、モータースポーツの門戸を広げる車の一つとなっている。
- 1998年 - パリサロンで「ヤリス」として出展。
- 1999年1月 - 日本国内発売された。
- 2005年2月1日 - フルモデルチェンジを行い、2代目に移行した。製造はトヨタ自動車の高岡工場とトヨタグループの豊田自動織機が行なっていた。
- 2010年12月22日 - モデルチェンジで3代目に移行した。製造は豊田自動織機長草工場(愛知県大府市)にて行われている。
初代 SCP/NCP1#型(1999年 - 2005年)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 当初のラインナップは1.0L 直列4気筒DOHC16バルブ1SZ-FE型 (70PS) のモデルのみのリッターカーである。フォード・Kaらが属するAセグメントの市場に登場した。1999-2000日本カー・オブ・ザ・イヤーをプラッツ・ファンカーゴとともに受賞(トヨタとしては初の3連覇となった)。欧州カー・オブ・ザ・イヤーも受賞。それまで販売台数で上位にあったカローラ(セダン)を上回る販売台数となり、日本国内外に影響を与える車になった。
インテリアはエクステリアと同様に丸みを帯びた斬新なデザインであり一部グレード、タコメーター仕様を除きデジタルセンターメーターが搭載された。当時としては珍しくインパネには灰皿らしきケースが存在するがコインケースとなっている。
中国の天津一汽夏利汽車に技術供与され、威姿 (Vizi) として発売していたが、 2012年6月生産終了(搭載エンジンは1SZ・8A)。
年表
- 1997年
- 1999年
- 2000年
- 1月 - 日本において一部改良。オフセット衝突に対する安全性能を向上。
- 5月 - 外装色ペールローズメタリックオパールが、第2回オートカラーアウォード2000、グランプリ&オートデザイナーズ賞を受賞。
- 8月 - 日本において一部改良。排出ガス記号を変更する。
- 10月 - 1.5L 直列4気筒DOHC16バルブ1NZ-FE型 (110PS) を搭載したスポーツグレード、RSが日本で発売される。なお、1.3Lエンジン搭載モデルも存在する。
- 12月 - 日本仕様でISOFIX対応シート並びにEBD付ABSを全車標準装備化。これに伴い車体色のスーパーホワイトII(色番号・040)がホワイト(色番号・068)に差し替えとなった。
- 2001年
- 日本での「RS」に相当する、1.5Lエンジンを搭載したT Sportが欧州で発売される。
- 6月 - 日本においてアイドリングストップ装置とギヤ比を変更した1.0Bエコパッケージ(5速MTのみ)を追加。
- 12月20日 - 日本においてマイナーチェンジ。
- 1.0L車が「超-低排出ガス」認定を取得。フロントデザインを変更するとともに、ハイマウントストップランプを標準装備化。また、主要グレードに6:4分割式リアシート・ラゲージルームランプなども標準装備化した。「U」の2WD車は1.3Lに格上げされ、1.0Lモデルは「B」とDパッケージを含む「F」に集約。「U」および1.3Lの「RS」にそれぞれ一部の機能と装備を省略したDパッケージを新たに設定。「RS」と「クラヴィア」は外観の変更がなかった。
- 2002年
- 3月 - 1.4L 直列4気筒ディーゼルターボエンジン搭載モデルが欧州で発売される。
- 4月15日 - 販売累計50万台達成を記念し、日本において特別仕様車「F/U Dパッケージ Bealtifulセレクション」を発売。
- 「F」と「U」をベースに、Dパッケージの装備およびワイヤレスドアロック対応キーを2本にし、電動格納式リモコンカラードドアミラー・リアプラバシーガラスを装備した。
- 6月3日 - 日本において特別仕様車「F/U Dパッケージ Bealtifulセレクション・ナビスペシャル」を発売。
- 同年4月に発売された「F/U Dパッケージ Bealtifulセレクション」にGPSボイスナビゲーション(1DINタイプ)を追加した。
- 8月 - 日本において、1.3L車と1.5L車も「超-低排出ガス」認定を受けるとともに、1.3L車(4WD・AT車を除く)は「平成22年度燃費基準」を達成。
- 12月25日 - 日本において2度目のマイナーチェンジ。
- 変更点は、「RS」・「クラヴィア」のデザイン変更、インテリアデザイン(メータークラスター部)、ルーフアンテナを短いポール式にしたうえルーフ後端に移動、制動灯がLED式になった。フロントベンチシート&コラムATを装備する「ペアスタイル」を1.0L車に追加。このほか新開発の1.3L 直列4気筒DOHC16バルブ2SZ-FE型 (87PS) を搭載し、さらにヴィッツ初のCVT車&アイドルストップ付のインテリジェントパッケージを1.3Lの「U」に設定。これと入れ替わる形で1.0「B エコパッケージ」は廃止されパワーステアリングも全車標準装備となる。3ドア車はスポーティ仕様の「RS (1.5L/1.3L)」とベーシック仕様の「F」/「B」(1.0L) に整理した。
- 2003年
- 2004年
- Toyota-vitz 1stzenki-rear.jpg
リア(5ドア・前期型)
- 2001 Toyota Vitz RS (NCP13).jpg
RS(前期型)
- Toyota Yaris I 1.5 TS front.jpg
RS(後期型)
- TOYOTA Vitz Gr.A Rallycar.JPG
ヴィッツラリーカー
- Vitz-RS-T-turbo-charger-kit.jpg
RSターボ
2代目 KSP/SCP/NCP9#型(2005年 - 2010年)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 日本国内での月間販売目標は1万台と発表された。欧州でも2代目ヤリスとして発売。また、今回のモデルからは北米でもヤリスハッチバックとして販売されている[2]。
プラットフォームを刷新し、ボディサイズが一回り大きくなったほか、衝突安全性が大きく強化され、衝突試験速度を従来の50km/hから衝突時のエネルギーがおよそ2割増える55km/hに引き上げている。日本仕様のエンブレムには“N”をかたどった物を採用。以降ネッツ店で専売となる車種にも採用されている。日本向け仕様と台湾向け仕様は5ドアのみ。日本国外仕様には引き続き3ドアが設定される。
エンジンはダイハツ製の1.0L直列3気筒DOHC12バルブ1KR-FE型エンジン、1.3L直列4気筒DOHC16バルブ2SZ-FE型エンジン、4WD用の1.3L直列4気筒DOHC16バルブ2NZ-FE型エンジン、1.5L直列4気筒ローラー・ロッカーアーム式DOHC16バルブ1NZ-FE型エンジンを設定。また、欧州仕様では1.8Lの2ZR-FE型エンジンや1.4Lディーゼルターボの1ND-TV型エンジン、中国仕様では1.6Lの4ZR-FE型エンジンの設定もある。トランスミッションはトルクコンバータ付CVTを基本にスポーティグレードの「RS」には5速MTも設定、4WD車は従来形のトルコン付遊星歯車ギアの4速ATのみとなる。
一部グレードには「スマートエントリー&スタートシステム」を設定。これはスマートキーを携帯することにより、ドアハンドルやスイッチで施錠・開錠ができるスマートエントリーと、プッシュボタン式エンジンスイッチのスマートスタートをサポートする。メーター類はアナログ仕様のみとなっているが、ヤリスにはデジタルメーター仕様もある。前期型には電波時計が装着されていた。
「RS」はFF1.5Lとなり、また、欧州および北米でも「TS」として販売された。日本仕様にはディスチャージヘッドランプが標準装備されたが、欧州仕様のヤリスにはハロゲンヘッドランプのみを設定。
また2011年には、欧州市場において、ダイハツに5代目シャレードとしてOEMされ、2013年1月まで販売された。なお、このモデルはダイハツの欧州販売最終モデルで、シャレードの販売終了をもって、ダイハツは欧州市場から撤退した。
台湾市場においては、2014年3月現在も当代が販売されている。
年表
- 2005年
- 2月1日 - 2代目モデルを日本で発売。
- 4月 - 日本において「F/B Intelligent Package」を追加。
- 自動でアイドルストップを行うシステムを搭載。ベース車にエアスパッツを装着することにより空気抵抗を低減させているほか、エンジン停止時の空調のためにオートエアコンを搭載している。なお、エンジン再始動時には通常の鉛バッテリーではなく、搭載しているリチウムイオンバッテリーを使用するため、オーディオなどの電装類も通常通り使用可能である。
- 8月23日 - 特別仕様車 「F Cream Collection」を日本で発売。
- 「F(1.0L・2WD車および1.3L・4WD車)」をベースに、内装・シート表皮に専用色のグレージュを設定するとともにスマートエントリー&スタートシステム・盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)を装備し、専用ボディカラーに「ローズメタリックオパール」を設定した。
- 12月19日 - 日本において、一部改良および新グレード「I'll」を追加。
- ディスチャージヘッドランプが「RS」以外のグレードでもメーカーオプションで装備可能になり、ヘッドライトのマニュアルレベライザー(ディスチャージヘッドランプ搭載車はオートレベリング機能)が追加、1.5「X」の標準装備の充実化などを行った。外装色はグリーンマイカメタリック及びペールオレンジマイカメタリックが廃止となり、ライトグリーンメタリック・ダークブルーマイカメタリック・ブルーマイカメタリック(RS専用色)および、「F Cream Collection」の特別仕様色であったローズメタリックオパールが追加された。また、内装色にグレージュが追加された(ただしグレードや外装色により内装色は固定される)。メーカーオプションのカーナビゲーションは、G-BOOK ALPHA対応のHDDナビゲーションを追加した。
- 新グレード「I'll」は欧州仕様と同じ外観に、専用本革シート、専用外装色(ダークレッドマイカ、グレイッシュブルーマイカメタリック)、内装の加飾、フロントフォグランプ装備、専用フロントグリルを装備するとともに、Bluetoothハンズフリー対応オーディオをメーカーオプションで設定した上、質感を演出するグレードである。
- 2006年
- 2007年
- 1月 - 日本において、ボディカラーの「ダークグレーマイカメタリック(RS専用色)」と「ダークグリーンマイカメタリック(I'll専用色)」が追加。RS専用色だったブルーマイカメタリックが他グレードで選択可能となった。
- 8月27日 - 日本仕様をマイナーチェンジ。
- 直近に登場した2代目istと同様、全グレードでカーテンシールドおよびサイドエアバッグを標準装備、フロントフェイス・リアまわりのデザインを変更するとともに、ターンランプ付ドアミラーを装備。「I'll」と「U」には運転席に快適温熱シートを追加。「RS」は1.5L・CVT車に7速シフトモードとパドルシフト機構を採用するとともに1.3Lを設定(サスペンションなどのメカニズムは「1.3F/1.3U」と共通である)。また、1.5「X」を廃止し、「U」を1.0L車・1.5L車に拡大設定、「I'll」は1.0L車に代わって1.5L車を導入した。時計は通常のデジタル時計とし、電波時計を廃止した。
- 2008年
- 2009年
- 2月9日 - 特別仕様車「F Chambre à Paris collection(シャンブル ア パリ コレクション)」を日本で発売。
- 新プロジェクト「デコクレ」の一環として、全国の女性約1万人の意見を取り入れ、「パリの小部屋」をイメージした内外装を施した。
- 8月19日 - 日本において、一部改良および特別仕様車「F Limited II」を発売。
- 先に変更した「ベルタ」と同じく、1.0L車(すでに「平成22年度燃費基準+25%」を達成しているIntelligent Packageを除く)と1.3L・2WD車でエンジン・トランスミッション・オルタネーターなどの制御を改良し、燃費を向上(0.4-0.5km/L向上)。これにより「平成22年度燃費基準+25%」を達成した。
- 特別仕様車「F Limited II」は「F」をベースに専用シート表皮・ディスチャージヘッドランプ・スマートエントリー&スタートシステム・エンジンイモビライザーシステムを装備し機能を充実し、一部のインテリアにメッキ加飾を施し、上質感を高めた。
- 2月9日 - 特別仕様車「F Chambre à Paris collection(シャンブル ア パリ コレクション)」を日本で発売。
- 2010年
- 4月5日 - 特別仕様車「B S Edition」を日本で発売。
- 「B」をベースに、ワイヤレスドアロックリモートコントロール(アンサーバック機構付)と電動格納式リモコンカラードドアミラー(サイドターンランプ付)を装備しながらも、SRSサイドエアバッグ(運転席・助手席)&SRSカーテンシールドエアバッグ(前後席)とコートフックをメーカーオプションにしたことで求めやすい価格設定にした。ボディカラーはダークレッドマイカ・ライトパープルマイカメタリック・ブラックマイカ・ローズメタリックオパールの4色の専用色を含む6色を設定した。
- また、モデル末期にはグレード等の整理が行われ、インテリジェントパッケージ、1.0U、1.5RSの5MTがそれぞれカタログ落ちとなった。
- 4月5日 - 特別仕様車「B S Edition」を日本で発売。
- 2005 Toyota Vitz 02.jpg
F(前期型・リア)
- 2005 Toyota Vitz 03.jpg
RS(前期型)
- 2005 Toyota Vitz 04.jpg
RS(前期型・リア)
- 2007 Toyota Vitz 02.jpg
I'll(後期型・リア)
- 2008 Toyota Vitz 01.jpg
RS(後期型)
- 2008 Toyota Vitz 02.jpg
RS(後期型・リア)
- 2008 Toyota Yaris (NCP91R) YRX 3-door hatchback 09.jpg
RS(後期型ヤリス・インテリア)
3代目 KSP/NSP/NCP13#型(2010年-)
テンプレート:Infobox 自動車のスペック表 Cd値0.285の優れた空力性能を実現し、低燃費と高速走行における走行安定性を実現した。全長は先代に比べ拡大し、1999年まで生産されていたカローラIIクラスとほぼ同じサイズとなったものの、2代目と同様に全幅1,695mmの5ナンバーサイズを保ち、最小回転半径を4.5m(「U」は4.7m、「RS」は5.6m)に抑えた。先代に引き続き、日本仕様は5ドアのみ、3ドアは日本国外仕様にのみ設定される。なお、5ドアと3ドアとではボディ後方のサイドウィンドウのデザインが異なる。
前席にはホールド性の高い新骨格のシートを採用。後席は全長の拡大により室内長も拡大されたことで足元のスペースが拡がり快適性を向上。インテリアでは初代・2代目で採用されていたセンターメーターを廃止してオーソドックスなアナログメーターに変更(「F」・「Jewela」はタコメーター非搭載)し、また、「U」・「RS」のインパネおよびドアトリムの一部にはソフトパッドを採用。そのほか、フロントドアガラスには高性能UV吸収剤を使用したことで紫外線を約99%カットし、手袋や日焼け止めを使用した時と同等の効果が得られる世界初の「スーパーUVカットガラス」を採用[3]。
エンジンは1.3L車がDual VVT-iを採用した1NR-FE型に変更(1.0L車・1.5L車は先代に搭載されていたエンジンを踏襲)、また1.3L·2WD車にはToyota Stop & Start Systemと呼ばれる、常時噛み合い式のスターターモーターとワンウェイクラッチを使用し、エンジンの再始動時間を従来より短縮したアイドリングストップ機構搭載車を設定。26.5km/L(10・15モード燃費)の優れた低燃費を実現した。欧州仕様では先代に引き続き、1.4Lディーゼルターボエンジンも設定している。トランスミッションは5速MTが選択できる「RS」以外の全グレードは4WD車を含む全グレードでCVTとなり、燃費が向上。欧州仕様には6速セミATの設定もある。4WD車は「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+15%」を、1.5L車は「平成22年度燃費基準+25%」をそれぞれ達成した。
なおリアのナンバープレート位置が初代・2代目のバンパー上からバックドア上に移動となり、2代目ラクティスと同様に、フロントワイパーが効率性重視のためシングルワイパーに変更され、助手席シートベルト非着用警告灯(現在は運転席警告灯と兼用)および前席のアジャスタブルシートベルトアンカーを廃止、また、車体色に関してはおよそ10年ぶりにスーパーホワイトII(色番号・040、「Jewela」を除く)が復活した。
2012年6月には欧州においてハイブリッドカーのヤリスハイブリッドが発売された。アクア(プリウスC)と同じ1NZ-FXE型エンジンとハイブリッドシステムを搭載する。なお、アクアは2013年現在、欧州では販売されておらず、逆にアクアが販売されている日本および北米ではヤリス(ヴィッツ)ハイブリッドが販売されていない。
年表
- 2010年
- 12月22日 - 日本仕様をフルモデルチェンジ。
- 2011年
- 9月6日 - 日本において、一部改良(9月24日販売開始)および自社開発のスポーツコンバージョン車「G's」を設定(10月3日販売開始)。
- Toyota Stop & Start System搭載グレードを拡大し、新たに「U SMART STOP パッケージ」と「Jewela SMART STOP パッケージ」を追加。また、「Jewela」についてはドアミラーとアウトサイドドアハンドルにシルバー加飾を採用した専用オプション「シルバーデコレーション」の専用ボディカラーにイエロー・カッパーメタリック・スカイブルーマイカメタリックの3色を追加設定した。
- スポーツコンバージョン車「G's」は「RS」をベースに、専用デザインのバンパー・フロントグリル・大型マフラー・フロントLEDイルミネーションビームを装備し、ヘッドランプとリアコンビネーションランプにブラック加飾を採用、インテリアでもロゴ入り専用シート表皮、インパネパネルとドアトリムにカーボン調加飾、ペダル類にアルミを採用しスポーティ感を演出。さらに、サスペンションに専用のチューニングが施され、ボディ剛性の強化、空力パーツの配置、高剛性・軽量設計の17インチアルミホイール&高性能タイヤを採用して足回りを強化したことで操舵性を高めた。
- 12月15日 - チェリーパールクリスタルシャイン×トリュフの内外装組み合わせが、オートカラーアウォード2012でファッションカラー賞を受賞。企画部門賞も同時受賞した[4]。
- 9月6日 - 日本において、一部改良(9月24日販売開始)および自社開発のスポーツコンバージョン車「G's」を設定(10月3日販売開始)。
- 2012年
- 5月9日 - 日本において、一部改良および特別仕様車「F Smile Edition」・「F SMART STOP パッケージ・Smile Edition」を発売。
- 「F」を除く全グレードでセンターレジスターノブにめっき加飾を、「F」・「Jewela」のメーターにシルバー加飾をそれぞれ追加。「Jewela」専用オプションの「シルバーデコレーション」限定ボディカラーに「グレイッシュブルーマイカメタリック」と「オレンジマイカメタリック」を追加した。なお、この一部改良を機に全グレードで1万円値上げされた。
- 特別仕様車「F Smile Edition」・「F SMART STOP パッケージ・Smile Edition」は「F」をベースに、スマートエントリー&スタートシステム・スーパーUVカットガラス(フロントドア)を特別装備するとともに、盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)・助手席シートアンダートレイ・買い物アシストシート(助手席)・オートエアコン(1.3L車のみ)なども装備。内装ではシート表皮色にダークグレーを特別設定するとともに、めっき加飾のシフトレバーや高輝度シルバー塗装のステアリングホイールを採用。ボディカラーは特別設定色の「ライトパープルマイカメタリック」を含む6色を設定した。
- 12月5日 - 特別仕様車「F Ciel」を日本で発売。
- 「F」をベースに、内装色をブラックとベージュから選択できて、ブラックの場合、シフトレバーベゼルやオーディオクラスターパネルなどにピンクベージュ塗装を施し、ベージュの場合はシフトレバーベゼルやステアリングベゼルなどにピアノブラック塗装を施している。また、両色の場合でも、全車に内装色に合わせたシルフィードシート表皮(スエード調)を採用した。エクステリアは、ボディカラーの「ボルドーマイカメタリック」・「シルキーゴールドマイカメタリック」・「ダークブルーマイカ」・「ダークブラウンマイカメタリック」などの6色を設定した。ほかに、ボディカラーと同色のカラードフロントグリルや、内装色に合わせたカラーのジュエリーをあしらった様な専用のリアエンブレムを採用した。それに加え、IR(赤外線)カット機能付スーパーUVカットガラス(フロントドア)やオートエアコン・スマートエントリー&スタートシステムなどを特別装備し、利便性・快適性を向上させている。ちなみに、エンジンは1.0Lと1.3Lを設定。
- 5月9日 - 日本において、一部改良および特別仕様車「F Smile Edition」・「F SMART STOP パッケージ・Smile Edition」を発売。
- 2013年
- 8月7日 - 日本において、GAZOO Racingが開発したスポーツコンバージョンモデル「GRMN Turbo」を発表。
- 1.5Lエンジンの1NZ-FE型にターボチャージャーを追加したことで最高出力をアップするとともに、足回りの専用チューニング、対向4ポットキャリパーの採用によるブレーキの強化、ブレース追加によるボディ補強などにより、走る・曲がる・止まるといった基本性能を強化。その他、日本国内では未設定の3ドア仕様にLEDヘッドランプ・大口径マフラーエンド・リアスポイラー・大型ロッカーモール・専用フロントバンパーなどを装備。内装はスポーツシートやメーターに専用仕様を採用し、本革巻き3本スポークステアリングホイール(レッドステッチ付)などを装備した。ボディカラーは「スーパーホワイトII」と「ブラックマイカ」の2色を設定し、トランスミッションは5速MTとなる。販売は9月下旬に200台限定で販売されるが、同年8月25日より専用サイトにて先着順による商談受付を行い、商談は86公式発表時に設けられたカスタマイズやモータースポーツに精通したスタッフが常駐する「AREA 86」のネッツ店にて行う。
- 8月7日 - 日本において、GAZOO Racingが開発したスポーツコンバージョンモデル「GRMN Turbo」を発表。
- 2014年
- 4月21日 - 日本においてマイナーチェンジ[5]。
- 1.3L・2WD車はハイブリッドカーに用いられているアトキンソンサイクルをはじめ、クールドEGR・VVT-iEなどを採用したことで更なる燃費改善と損失低減を追求することで熱効率を高めた1NR-FKE型に置換し、従来は「SMART STOPパッケージ」での設定だった「Toyota Stop & Start System」を標準装備化したことで燃費を向上し、「平成27年度燃費基準+20%」を達成。1.0L車は圧縮比の向上などによる燃費改善や低フリクション化などの損失低減を実現し、1.5L車も燃費改善を行った。また、「SMART STOPパッケージ」を1.0L車と1.5L車に設定し、1.0L車の同パッケージ装備車は「平成27年度燃費基準+10%」を、1.5L車の同パッケージ装備車も「平成27年度燃費基準」をそれぞれ達成した。低燃費化と同時に、ボディ剛性を高めるためスポット溶接を増し打ちし、床下の補強材を大型化。ショックアブソーバーの改良を行ったことで高次元での操舵安定性や乗り心地を両立し、吸・遮音材、制振材を追加したことで車への音の侵入を低減することで静粛性も向上した。
- 外観は先に2代目オーリスなどでも採用されたトヨタ独自のフロントフェイス「キーンルック」を導入し、「ネッツエンブレム」を中心にヘッドランプに向かうアッパーグリルモールのV字ラインと開口を広く取ったロアグリルを採用し、バンパーデザインをハの字型に張り出すことでワイドで踏ん張り感のある力強いフロントビューを表現。「RS」はロアグリルを大開口メッシュタイプとすることでより力強い印象とした。リアデザインはコンビネーションランプの形状を変更し、広くなったガーニッシュを強調する造形とすることでワイド感を表現。ホイールはデザインを一新し、グレードごとに異なるデザインとすることで個性が強調された。また、メーターのデザインを変更し、1.3L・2WD車および1.0L車・1.5L車の「SMART STOPパッケージ」にはTFTマルチインフォメーションディスプレイを採用した(これにより「SMART STOPパッケージ」を装備した「F」・「Jewela」には事実上、タコメーターが追加装備される)。ボディカラーは入れ替えが行われ、前期型のイメージカラーだった「ジンバックメタリック(「F"Mパッケージ"」を除く)」・「ターコイズマイカメタリック(「RS」専用色)」・「ローズメタリックオパール(「F」・「Jewela」・「U」専用色)」を廃止し、「F"Mパッケージ"」と「RS」を除く全グレードに設定されている「ライトブルーマイカメタリック」はアクアに設定されている「クールソーダメタリック」に差し替え、「ルミナスイエロー(オプションカラー、「F"Mパッケージ"」・「Jewela」を除く)」・「ブルーメタリック(アクア設定色、「F"Mパッケージ"」・「Jewela」を除く)」・「ベージュマイカメタリック(「F"Mパッケージ"」・「RS」を除く)」を追加。さらに、「Jelewa」専用オプションである「シャイニーデコレーション(従来の「シルバーデコレーション」の加飾をメッキに変更したことに伴い改名)」のみで設定できる限定カラーは「ブロンズマイカメタリック」・「カッパーマイカメタリック」・「ジェイドグリーンマイカメタリック」を加え、特別仕様車「F Ciel」専用色だった「ボルドーマイカメタリック」も「シャイニーデコレーション」限定カラーとして新たに設定された。また、インテリアカラーは全グレードで一新し、グレードごとに異なるカラーとすることで個性を明確化した。
- 装備面では収納に応じて3段階に変更できる移動式トレイを備えた大容量の助手席アッパーボックスを採用し、運転席周りにコインポケット(スマートエントリー&スタートシステムを装備する「U」・「RS"SMART STOPパッケージ"」やメーカーオプションの「スマートエントリーセット」装着車を除く)やカードホルダーを備え、リアルームランプを追加して利便性を向上。また、スーパーUVカット・IRカット機能付フロントドアガラスを全車標準装備化するとともに、「1.3 Jewela」と「U」には「ナノイー」も標準装備。さらに、「U」は運転席アームレストも標準装備した。また、VSC&TRCと緊急ブレーキシグナルを全車標準装備して安全面も強化された。
- スポーツコンバージョンモデルの「RS"G's"」もマイナーチェンジされ、「RS」同様にスポット溶接の増し打ちなどに加え、センタートンネルブレース(補強材)の改良やリアフロアへのブレース追加によってボディ剛性を強化し、サスペンションに前後チューニングを施し、電動パワーステアリング (EPS) を採用したことで走行性能を高めた。また、ヘッドランプやグリルの加飾を変更し、インパネやシフトレバーベゼルにカーボンパターン加飾を採用してスポーティでスタイリッシュなイメージを付与するとともに、シートの形状や表皮を変更したことで走行時の優れたホールド性と質感の向上を実現。アルミホイールはデザインを変更したことでシャープと力強さを表現し、軽量化したことで走行性能の向上に寄与した。なお、1週間前にマイナーチェンジされたパッソ同様、メーカーオプションとして設定されていたHDDナビゲーションシステムを廃止した。代替として、バックカメラ、ステアリングスイッチ、6スピーカーをセットにした「ナビレディセット」が「F"Mパッケージ"」を除く全グレードにメーカーオプション設定される。
- 4月21日 - 日本においてマイナーチェンジ[5]。
日本仕様
グレード体系は先代とは様変わりし、専用ボディカラーや内装色を設定し、めっき加飾を施して華やかさを表現した「Jewela(ジュエラ)」を新設するとともに、既存グレードはベーシックグレードの「F」、本革巻ステアリング&シフトノブや快適温熱シートなどを標準装備し、高い質感と快適性を追求した上級グレードの「U」、専用デザインのエクステリアや専用スポーツシート、7速スポーツシーケンシャルシフトマチック&パドルシフトまたは5速マニュアルが選べるスポーツグレード「RS」の全4グレードに整理された。また、「F」の1.0L車には一部装備を省略あるいはグレードダウン(乗用車全体的に見ても珍しいリヤウィンドウは手動式など。手動式は初代ヴィッツ以来の仕様でありアクアでも同じ仕様が用意された)して価格を引き下げた「Mパッケージ」、1.3L車には前述のアイドリングストップ機構とともに、VSC&TRCも装備し、予防安全能力も高めた「SMART STOPパッケージ」を、「RS」にも一部装備のグレードダウンを行い価格を引き下げた「Cパッケージ」がそれぞれ設定されている。先代型のマイナーチェンジ後のモデルで標準装備されていたサイド・カーテンエアバッグは全グレードでオプション扱いとなったにもかかわらず、車両本体価格は上昇した。特に1.5L車の車両本体価格は、先代型と比較して大幅に値上げされた。
なお、2014年4月のマイナーチェンジ後は前期型のグレード体系を引き継ぐが、「SMART STOPパッケージ」は1.3LのFF全グレードに標準設定とし、「RS」のMT車を除く1.0L車・1.5L車全グレードにも新たに設定した。「RS」に設定されていた「Cパッケージ」は廃止された。
北米仕様
テンプレート:節stub 北米仕様は日本仕様とは異なり、5ドアと3ドアの2種類で展開される。グレードはベーシックグレードの「L」(カナダでは「CE」)、クルーズコントロール・キーレスエントリーなどを装備した中級グレードの「LE」、16インチアルミホイール・4輪ディスクブレーキ・スポーツサスペンションなどを装備したスポーティグレードの「SE」という構成で、「SE」は5ドアのみの設定となる。装備に関しては運転席・助手席エアバッグ、運転席・助手席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグのほか、運転席・助手席シートクッションエアバッグ、運転席ニーエアバッグの合計9つのエアバッグ、VSC&TRC、タイヤ空気圧警告灯などが全車で標準装備される。
欧州仕様
テンプレート:節stub 北米仕様と同様、5ドアと3ドアの2種類で展開される。運転席・助手席エアバッグ、運転席・助手席サイドエアバッグ、カーテンエアバッグのほか運転席ニーエアバッグの合計7つのエアバッグ、VSC&TRC、アイドリングストップ機構、ガラスルーフ、レインセンサーワイパーなどが装備されている。2012年6月に登場したハイブリッド仕様にはさらにヒルスタートアシストなどが装備される。
- Toyota Vitz Jewela (XP130).JPG
前期型 Jewela
- Toyota Vitz Jewela (NSP135) Rear.JPG
前期型 Jewela リヤ
- Toyota Vitz RS (NCP130) front.JPG
前期型 RS
- Toyota Vitz RS NCP131 Rear.jpg
前期型 RS リヤ
- Toyota Vitz RS G's.JPG
前期型 RS G's
- TOYOTA Vitz NCP131 G's 01.JPG
前期型 RS G's リヤ
- TOYOTA Vitz GRMN Turbo 01.JPG
前期型 GRMNターボ
- TOYOTA Vitz GRMN Turbo 02.JPG
前期型 GRMNターボ リヤ
- The frontview of Toyota Vitz 1.5RS (NCP131) Netz Toyota Nara with new balance.JPG
後期型 RS
- The rearview of Toyota Vitz 1.5RS (NCP131) Netz Toyota Nara with new balance.JPG
後期型 RS リヤ
- Toyota Vitz 1.3F (XP130) rear.JPG
後期型 1.3F リア
車名の由来・バリエーションなど
「Vitz」とは、英語の「Vivid」(鮮やかな)とドイツ語の「Witz」(機知)を掛け合わせた造語である。
- 日本国外では「YARIS」(ヤリス)の名称で販売されている。なお、初代はカナダ・オーストラリアでは「ECHO」(エコー)、中国ではVizi(威姿)を名乗っていたが、2・3代目は国内を除いて全てヤリスハッチバックに統一された。
- さらに国外では姉妹車であるプラッツ・ベルタがヤリスセダンを名乗り、さらに中国・東南アジア市場専売のヴィオスも3代目より北米市場・オセアニア市場に限りヤリスセダンの名で販売される。同じく姉妹車のファンカーゴはヤリスヴァーソを名乗っている。
- 日本では「ヤリス」という言葉の持つ響きがあまり好ましくないため、「Vitz」という名称となった(初代発売当時のdriver誌の記事より)。逆にイギリス英語使用圏では「Vitz」の読みが「Bit(s)」に聞こえてしまうため、日本のみ「Vitz」、日本国外では「ヤリス」、という住み分けがなされている。
- このように 地域ごとに異なる名称が与えられているが、その影響としてヒュンダイ・ゲッツの日本名が、開発コードの「TB」とされたということがある(「ゲッツ」の名称を用いている欧州では名称がヴィッツではなく「ヤリス」であるために問題はなかったが、日本市場では「ヴィッツ」と「ゲッツ」ということで名前が似てしまう点が現代側の名称変更の理由のひとつとして挙げられている[1])。
脚注
派生車種
関連項目
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外部リンク
- toyota.jp ヴィッツ(日本仕様)
- Toyota Yaris | Liftback(北米仕様)
- Toyota Yaris and Yaris Hybrid. Compact city cars.(欧州仕様)
- 天津一汽 Vizi 威姿
- ニュースタイルワンメイクラリー TRDヴィッツチャレンジ
- AOL Autoblog 新型ヴィオス情報
テンプレート:Car-stub テンプレート:自動車 テンプレート:トヨタ車種年表
テンプレート:Netz Timeline- ↑ マーチ・フィットとともに日本のコンパクトカー御三家といわれたこともある。
- ↑ 当初は3ドアのみの構成だったが、後に5ドアを追加。
- ↑ 「F」以外の全グレードに標準装備、「F」・「F SMART STOPパッケージ」はセットオプションの「スーパーUVカットセット」に装備。
- ↑ オートカラーアウォード2012各賞決定!!
- ↑ TOYOTA、ヴィッツをマイナーチェンジ - トヨタ自動車 ニュースリリース 2014年4月21日