グリーンキャブ
株式会社グリーンキャブ (Green Cab) は、東京都を拠点にハイヤー・タクシーと福祉車両、貸切バスを運行する事業者である。タクシー事業においては東都自動車グループ、日の丸自動車グループとともに都内準大手3社の一社とされる。
概要
創業は1952年(昭和27年)で、本社は東京都新宿区戸山に置いている。ペパーミントグリーンのタクシー車両を特徴とするが、この塗装は2004年(平成16年)まで加盟していたタクシー無線協同組合大手・チェッカーキャブの色違いである。グリーンキャブは現在、チェッカー無線とは乗車伝票(タクシーチケット)の共通利用を含む全ての業務提携を解消している。
赤坂Bizタワー(港区赤坂)において国際自動車・東都自動車グループと黒塗り車両専用乗り場を共同運営している。
車両
会社設立当時よりトヨタ車を導入しており[1]、現在ではクラウンセダン・スーパーデラックスGパッケージが主力となっている[2]。2008年以降はアイドリングストップ機能搭載車両も導入されている。国分寺営業所所属車両は大口取引先に日産自動車系企業が存在するため、全車セドリック・クラシックSVである。また新宿営業所所属のミニバンタクシーにも同じく日産のプレサージュが採用されていた[3]。全車にLEDデイタイムランプ、GPS無線システム及びそれと連動するカーナビゲーションシステム(日立国際電気製)が装着されている。黒塗り車両は社内で「G車両」と呼称され、社内基準をクリアした乗務員のみ乗務している。
ハイヤーは、本社営業推進部に所属。高級セダンだけでなく、1BOXも存在する。2008年(平成20年)10月には、クラウンハイブリッドも初導入した。
貸切バスは、横浜営業所に配置。1989年に横浜の新ドリーム交通を買収したもので、関連会社の千曲バスと同じ塗装の車両を使用している。
福祉サービスは、豊かな福祉社会の実現を目指して、高齢者・障害者への福祉移送サービスを展開、全乗務員ヘルパー資格を取得。リフト付き福祉タクシーは車椅子やストレッチャーのまま乗車できる。
歴史
- 1952年(昭和27年)9月 - 新宿区花園町(現:新宿1丁目)にて創業。
- 1958年(昭和33年)11月 - 全国に先駆けて日本で初めて全車両に無線を設置。
- 1960年(昭和35年)8月 - 東京日石オートガス設立。
- 1960年(昭和35年)12月 - 日本駐車ビル設立。
- 1963年(昭和38年)5月 - 立体駐車場戸山駐車ビル竣工、同時に戸山町サービスステーション開設。
- 1963年(昭和38年)8月 - 日駐ビル整備工場民間車検場開設。
- 1967年(昭和42年)7月 - 三軒茶屋サービスステーション開設。
- 1967年(昭和42年)11月 - 桜新町コーポラス竣工、同時に世田谷サービスステーション開設。
- 1968年(昭和43年)12月 - 板橋営業所開設。
- 1970年(昭和45年)6月 - 矢口サービスステーション開設。
- 1971年(昭和46年)11月 - 日駐ビル石油販売設立。
- 1974年(昭和49年)12月 - 平井営業所・小岩営業所開設。
- 1976年(昭和51年)7月 - 世田谷営業所開設。
- 1977年(昭和52年)1月 - 新町営業所開設。
- 1977年(昭和52年)12月 - ホテルビラ蓼科および東京交通毎日新聞社が傘下となる。
- 1980年(昭和55年)10月 - 高島平営業所開設。
- 1981年(昭和56年)2月 - 弦巻営業所・蒲田営業所開設。
- 1981年(昭和56年)9月 - リフト付福祉タクシー運行開始。
- 1983年(昭和58年)5月 - マリー・ローランサン美術館創立。
- 1983年(昭和58年)6月 - 王子営業所開設。
- 1985年(昭和60年)5月 - 平井営業所駐車ビル完成に伴い平井営業所と小岩営業所を統合して江戸川営業所とする。国分寺営業所開設。
- 1985年(昭和60年)6月 - 福祉バス事業開始。
- 1988年(昭和63年)3月 - 千曲バスグループが傘下となる。
- 1989年(平成元年)1月 - 蓼科高原芸術の森彫刻公園創設。
- 1989年(平成元年)11月 - 新ドリーム交通を買収し横浜営業所開設。
- 1992年(平成4年)4月 - 佐久平カントリークラブが傘下となる。
- 1996年(平成8年)11月 - 上信越自動車道東部湯の丸サービスエリア開業。
- 1998年(平成10年)2月 - 東京日石オートガス枝川営業所開設。
- 2001年(平成13年)3月 - 新星自動車(東京無線加盟の同名会社とは無関係)が傘下となる。
- 2002年(平成14年)1月 - 狛江営業所開設。
- 2003年(平成15年)4月 - 佐久平カントリークラブが日本駐車ビルと合併。グリーンキャブ仙台支社開設。
- 2003年(平成15年)6月 - 代表取締役社長に髙野公秀が就任、髙野將弘は代表取締役会長に。
- 2003年(平成15年)11月 - アートランドホテル蓼科が日本駐車ビルと合併。
- 2005年(平成17年)6月 - 千波タクシーがグループ傘下となる。
- 2006年(平成18年)2月 - 新常磐交通が傘下となる。
- 2007年(平成19年)4月 - マスメディア向けジャンボタクシー会社の共同自動車が傘下となる。
- 2008年(平成20年)10月 - 「トヨタクラウンハイブリッド」をハイヤーに導入。
- 2009年(平成21年)2月 - ディーゼルエンジンのバスに比べ窒素酸化物等を大幅に低減したガソリンエンジンの福祉バスを導入。
- 2009年(平成21年)5月 - 新宿区と「災害時における災害時要援護者等に係る緊急搬送及び災害情報通信に係る協力に関する協定」締結。
- 2009年(平成21年)11月 - 交通エコロジー・モビリティ財団「グリーン経営」認証取得。
- 2010年(平成22年)5月 - 高島平営業所を板橋営業所へ統廃合。
- 2011年(平成23年)2月 - 横浜営業所にEV(電気自動車)タクシー導入。
- 2011年(平成23年)3月 - 弦巻営業所を世田谷営業所へ統廃合。
- 2011年(平成23年)10月 - マリー・ローランサン美術館を閉館。
- 2013年(平成25年)8月 - ヘキサ交通(足立区鹿浜)を買収。
本社部門
(新宿区戸山)
- 総務部
- 総務課
- 電算室
- 秘書室
- 経理部
- 経理課
- 予算管理課
- 営業部
- 営業管理課
- 研修室
- 営業推進部
- 営業推進課(無線配車センターを含む)
- 安全管理部
- 安全課
- 車両部
- 資材課
- 車両第一課(本社整備工場、他)
- 車両第二課(新町整備工場、他)
- 車両第三課(江戸川整備工場、他)
営業所
- 第二営業部
- 新町営業所 (世田谷区桜新町)
- 世田谷営業所 (世田谷区砧)
支社
千曲バス
新星自動車
- 本社・水戸営業所(茨城県水戸市宮町)
- 勝田営業所(茨城県ひたちなか市勝田中央)
- 太田営業所(茨城県常陸太田市東一町)
- 日立営業所(茨城県日立市幸町)
- 油縄子営業所(茨城県日立市鮎川町)
- 磯原営業所(茨城県北茨城市磯原町本町)
新常磐交通
- 常交タクシー(福島県いわき市平上荒川字長尾)
- 常磐藤原タクシー(福島県いわき市常磐湯本町三函)
- 常交相双タクシー(福島県双葉郡大熊町大字下野上字大野)
- 常交相双タクシー富岡営業所(福島県双葉郡富岡町中央)
- 東邦交通(福島県いわき市錦町大島)
- タクシー・ハイヤー以外の事業については新常磐交通のページを参照。
その他の関連会社
- 千波タクシー(茨城県水戸市城南)
- 共同自動車(港区台場)
- ヘキサ交通(足立区鹿浜)
- グリーンキャブ福祉サービス
- 佐久平カントリークラブ
- 日本駐車ビル(本社ビル)
- 日駐ビル石油販売
- 東京日石オートガス
- 東京駐車ビル
- 交通毎日新聞社