チェッカーキャブ無線
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チェッカーキャブ (Checker Cab) は、チェッカーキャブグループに加盟する東京23区・武蔵野市・三鷹市を営業区域とするタクシー会社の共同営業を統括する株式会社である[1]。中小のタクシー会社57社が加盟しており、約4,600台の車両を有している[2]。営業地盤は東京都のなかでも、東部地区である[2]。
概要
設立は1964年(昭和39年)[1]。本社は中央区銀座に置いており、東京トヨペットや加盟各社などが株主となっている[1]。
グループに加盟する各社は、朱色を基調とする塗装を持つ共通の外装のタクシーで営業しており[3][4]、天井灯には無線車は「チェッカー無線」、非無線車は「チェッカー」と書かれている[5]。
東京地区のタクシー協同組合として最大規模の東京無線協同組合などとは異なり、別系統の無線グループとの掛け持ち加盟・自社無線の運用を認めている。また、全車非無線の会社もある。
2011年(平成23年)には東京無線協同組合と提携・業務の統合による合理化が開始される予定である[2]。この提携では共通乗車券の発行・装備品の共同購入・無線配車の統合・運転手教育の一本化などが予定されている[2]。
歴史
- 1964年(昭和39年) - トヨペット車を使用するタクシー事業者で組織された「トヨペット研究会」を母体とし、前進となる株式会社タクシーサービスセンター設立。
- 1970年(昭和45年)- 社名を「株式会社チェッカーキャブ」へ変更。
- 1986年(昭和61年) - 三丸交通が東都自動車グループへ移籍のため脱退。
- 1993年(平成5年) - 東京相互無線と同時加盟していたチャンピオン交通が国産自動車交通(東京無線)に吸収合併され脱退。
- 1994年(平成6年) - 東横自動車が飛鳥交通(東京無線)に吸収合併され脱退。
- 1995年(平成7年) - 白樺自動車(現:国際ハイヤー、ハイヤー主体でタクシーは非無線)が国際自動車の子会社となり脱退。
- 1998年(平成10年) - 東京第一ハイヤー(現:第一交通千住営業所)が加盟。
- 1999年(平成11年) - 東都コミタス(のちANZEN品川営業所、2012年廃止)が安全自動車(現:ANZENグループ)に吸収合併され脱退。
- 2000年(平成12年) - 東海自動車(現:国際自動車世田谷の世田谷営業所)が安全自動車に吸収合併され、東京第一交通(第一交通産業とは無関係)が東京無線へ移籍のため脱退。
- 2002年(平成14年) - 山王交通が廃業。東部無線と同時加盟していた明治交通グループ3社(鳳自動車・明治交通・明治自動車)が東京無線へ移籍のため脱退。
- 2003年(平成15年) - 堀切交通が東京無線へ移籍のため脱退。東京相互無線の三陽自動車(現:三陽自動車交通)とリボンタクシーが加盟(元々色合いが中央無線と全く同じだったが中央無線側の意向もあって)。
- 2004年(平成16年) - 独自のボディカラーと無線を使用していたグリーンキャブが脱退。
- 2005年(平成17年) - 北海道交運グループの東京太陽、元国際自動車グループの大丸交通(グループ復帰、脱退時期は不明)、神奈川県横浜市の国際交通、東京相互無線の栄泉交通・関東自動車交通・互助交通・洲崎交通・美松交通・八洲自動車・山三交通が加盟(扇橋交通は日本交通グループへ移籍)。國際株式会社国際交通が国際自動車グループに復帰のため脱退。デジタルGPS無線を運用開始。
- 2006年(平成18年) - 東京相互無線が閉局。そのほとんどがチェッカー無線を使用するか非無線車となる。黒塗りハイグレードタクシー「エクシードキャブ」を運用開始。
- 2009年(平成21年) - 大丸交通・森永タクシーが国際自動車グループに加盟(大丸は再加盟)のため脱退。
- 2010年(平成22年) - 大国自動車交通・すばる交通が日本交通グループに加盟のため脱退。七福交通・東武タクシー・新東タクシー・台東タクシー・東京合同自動車・双美交通がEM自交無線から移籍。帝全交通が昭栄自動車(中央無線)に吸収合併され脱退(2013年廃止)。
- 2012年(平成24年)- 盈進自動車が大和自動車交通グループ(中央無線)に移籍のため脱退[6]。IP無線配車システム「チェッカーモバイル」の試験運用を開始[7]。
- 2013年(平成25年)- 冨士自動車が国際自動車グループへ移籍のため脱退。東京地区全車両[8]にSuica・PASMO決済機器導入。
- 2014年(平成26年)- 全無線車をIP無線化。[9]創立50周年を迎える。
加盟会社及び営業所
- アサヒ交通(江戸川区松島)…富士グループ ※非無線
- 錨自動車(世田谷区新町)
- 一越観光(世田谷区大蔵)
- 栄泉交通(江東区東陽)
- 関東自動車交通(江戸川区松江)
- 国光自動車(港区港南)
- 互助交通本社(墨田区江東橋)
- 互助交通南砂営業所(江東区南砂)
- 小松川タクシー(江戸川区松島)
- 境交通(三鷹市深大寺)
- 榮交通(大田区大森南)
- 栄自動車本社(足立区梅田)
- 栄自動車金町営業所(葛飾区東金町)
- 三信交通(大田区東六郷)三信交通グループ ※非無線
- 三陽自動車交通(江東区冬木)
- 三和交通(荒川区南千住)横浜市に本社のある三和交通や名古屋市の三和交通、兵庫県の三和交通などとはそれぞれ無関係。
- 七福交通(江東区亀戸)東京七福グループ
- 品川交通(品川区北品川)
- 品川タクシー(品川区東品川)※非無線
- 新東タクシー(足立区中央本町)
- 新日本交通(北区浮間)東京無線の新日本交通とは無関係。※非無線
- 日月東交通(江戸川区東小岩)富士グループ
- 洲崎交通(江東区東陽)
- 第一交通千住営業所(足立区千住緑町)…第一交通産業グループ ※自社(第一交通)無線
- 第一交通西新井営業所(足立区江北)…同上
- 大同交通(大田区西馬込)大阪府の滋賀交通グループに属する同社名とは関係なし
- 台東タクシー(葛飾区西亀有)
- 太陽自動車・東京太陽(葛飾区四つ木)…北海道交運グループ ※住所は別々、チェッカー無線(太陽自動車のみ)→自社無線→非無線
- 太洋モータース(大田区田園調布南)
- 高砂自動車(目黒区目黒)…富士グループ ※非無線
- 中京自動車(足立区入谷)
- 月島自動車交通(葛飾区金町)
- 天龍交通(品川区南大井)…高岡地方交通(富山県)グループ
- 東京協同タクシー(板橋区上板橋)※東京自交無線→非無線→チェッカー無線
- 東京交通興業(江東区塩浜)
- 東京合同自動車(荒川区東日暮里)
- 東京都民自動車(世田谷区松原)※非無線
- 東京ヤサカ自動車(大田区大森南)…ヤサカグループ
- 東武タクシー(墨田区向島)東京七福グループ
- ヒノデ第一交通江戸川営業所(江戸川区中央)※自社(第一交通)無線
- 富士交通(北区栄町)
- 双美交通(葛飾区立石)
- 芙蓉第一交通(大田区南六郷) 第一交通産業グループ ※自社(第一交通)無線
- 平和自動車交通本社(墨田区横川)※ハイヤー
- 平和自動車交通江戸川営業所(江戸川区松江)
- 本州自動車(三鷹市北野)…立川観光自動車(立川市)グループ
- 毎日タクシー本社(江東区冬木)…毎日タクシーグループ
- 毎日タクシー船堀営業所(江戸川区船掘)…毎日タクシーグループ
- 三葉交通(葛飾区東立石)三信交通グループ ※非無線
- 三ツ矢観光自動車本社(中央区銀座)※ハイヤー
- 三ツ矢観光自動車亀有営業所(葛飾区白鳥)
- 三ツ矢観光自動車墨田営業所(墨田区墨田)
- ミツワ交通(墨田区文花)
- みなとタクシー本社(板橋区前野町)…北港梅田ハイタク事業協同組合
- みなとタクシー蓮根営業所(板橋区蓮根)…同上
- 美松交通(江東区毛利)富士グループ
- 八洲自動車(江東区清澄)
- 宮城交通(豊島区西池袋) ※ バス事業者の宮城交通とは無関係。2009年に本グループの栄自動車と資本提携を行った。
- 山三交通(江東区南砂)
- リボンタクシー(江東区千石)…毎日タクシーグループ
東京23区・武三地区以外の加盟会社及び営業所
- 国際交通株式会社 (横浜市磯子区岡村)国際自動車とは無関係。
- 東京ヤサカ自動車株式会社横浜営業所 (横浜市保土ヶ谷区仏向町)
- ヒノデ第一交通磯子営業所(横浜市磯子区岡村)・保土ヶ谷営業所(保土ケ谷区東川島町) 自社(第一交通)無線。
- ヒノデ第一交通市川営業所(千葉県市川市高谷)・浦安出張所(浦安市北栄) 自社(第一交通)無線。
その他
テレビ朝日系の2時間サスペンス「土曜ワイド劇場」でシリーズ放送されている『タクシードライバーの推理日誌』の撮影に加盟事業者の大同交通が協力しており、主人公の夜明日出夫が所属している設定である。
脚注
外部リンク
テンプレート:Taxi-stub- ↑ 1.0 1.1 1.2 会社概要 チェッカーキャブのウェブサイト 2011年6月19日閲覧
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 タクシーの再編が加速 『日本経済新聞』 2011年6月17日東京夕刊
- ↑ 2004年(平成16年)に組合を脱退したグリーンキャブのみは、独自の薄緑色の外装を採用していた
- ↑ 東京地区で朱色のタクシーとしては他に中央無線、ANZENグループ、京急交通などがある
- ↑ 1985年辺りまで天井灯は、加盟各社の社名が書かれ、社名が3文字以上の場合は社名のみ、社名が2文字の場合は社名を挟んだ間に各社の社章(例=富士交通は富●士と表示)が記されていた。ただし社章のみ表示する会社(三ツ矢観光、栄自動車ほか)もあった。
- ↑ ただし当分の間はチェッカーキャブカラーの車両で営業し、順次四社カラーに塗り替える。
- ↑ 無線番号5000番台の車両がこれに該当する。機器はモバイルクリエイト製。
- ↑ 東京無線、及び日の丸自動車グループとの同一仕様共同購入。なお、第一交通産業傘下の加盟社は独自仕様の決済機器を先行して導入していた。
- ↑ 機器は西菱電機製。