加藤武治

テンプレート:Infobox baseball player 加藤 武治（かとう たけはる、1978年3月24日 - ）は、元プロ野球選手（投手）。2012年より北海道日本ハムファイターズ二軍投手コーチ。

経歴

プロ入り前

山形県立山形南高等学校から東京学芸大学、社会人の三菱ふそう川崎を経て、2002年のプロ野球ドラフト会議で横浜ベイスターズに4巡目で指名され入団。東京学芸大学在学中に保健体育科（中学・高校）の教員免許を取得しており、三菱ふそう川崎のスカウトがなかった場合高校野球の指導者を目指していたという。

横浜時代

テンプレート:Byに新人ながら主に中継ぎで44試合に登板し、防御率2.77の好投で、リリーフの頭数が足りないチームを救った。シーズン途中にエディ・ギャラードが移籍してくるまではデニー友利とともにクローザーも任され、5セーブを記録した。テンプレート:Byのアテネオリンピック期間中に先発投手に回り、6勝を挙げた。テンプレート:Byには開幕ローテーション入りしたが4度の先発で防御率7点台とあって二軍落ち。一軍に復帰した5月26日以降は中継ぎに再転向。6月18日対楽天戦で1回2アウト4点ビハインドから急遽リリーフに立ち8回2アウトまでを無失点に抑え、自分がリリーフ向きだと認識した。特に先発が序盤で崩れた際のロングリリーフで安定感を見せた。

テンプレート:Byシーズンは開幕から中継ぎで起用され、序盤に11試合連続無失点を記録した。当初は木塚敦志や川村丈夫の前を担うロングリリーフが予定されていたが、両者の不調により、クローザーのマーク・クルーンにつなぐセットアッパーを任されるようになった。僅差の試合でも先発が早い回で崩れた試合でも登板した結果、登板試合数はリーグトップの65となり、ホールドポイント35（勝利8、ホールド27）で藤川球児と並んで最優秀中継ぎ投手のタイトルを獲得した。この年の加藤は木塚、川村、クルーンと共に4人揃ってリリーフとして好成績を残し、『クアトロK』という総称が与えられた。なお翌テンプレート:Byに川村と加藤が先発に転向したためクアトロKはこの年限りで解散になった。

その2007年には開幕から9試合に先発したが1勝しか挙げられず（3敗）、防御率は6点台、4回以前に降板した試合が6と散々な成績で6月9日に二軍落ちとなった。結局、6月中に川村とともに中継ぎに戻され、クアトロKが再結成されることとなった。中継ぎでは2点台の防御率に抑えて7勝をマークした。

テンプレート:Byは中継ぎに専念することになり、退団したクルーンの後釜のクローザー候補としても名前を挙げられていた。開幕一軍は果たすが直後に太腿の肉離れで離脱。5月下旬に復帰したが、怪我をかばいながら投球していたため間も無く腰を痛めてしまい、7月1日の登板を最後に二軍落ち。その後二軍でも登板できないままテンプレート:Byシーズンを迎えた。2009年も二軍調整が続き、腰を痛めた影響でダイナミックなフォームは影を潜めてしまい、球威も落ちてしまった。結果、一軍登板は自己ワーストの9試合に留まった。11月26日に、稲田直人、坂元弥太郎、松山傑との交換トレードで、松家卓弘、関口雄大と共に北海道日本ハムファイターズへ移籍した。背番号は49に決まった。

日本ハム時代

移籍1年目のテンプレート:Byは中継ぎとして21試合に登板した。テンプレート:Byは一軍登板がなく、10月19日付でウィルフィン・オビスポとともに戦力外通告を受けた。12球団合同トライアウトを受験するも獲得に名乗りを挙げる球団はなく現役引退を決断した。

引退後

テンプレート:Byシーズンからは日本ハムの二軍投手コーチとして指導者へ転身した。

プレースタイル

右のサイドスローからキレのある球を投げ、主に中継ぎとして活躍した。膝を折り曲げて構える独特のセットポジションから、体を大きく沈ませながら腕を大きく振り上げて投球する。かつてはストレートが最速152km/hを記録したことがあり、ストレートで押していく投球が特徴であった。しかし晩年は140km/h前半に落ち着き、ボールのキレで勝負をするようになった。本人は、力強いピッチングの幻想に囚われたまま、スタイルを変える方法を模索しなかった事が引退を早めたと自己分析している。

球種はストレートの他に独特の浮き上がるようなスライダー、時折シンカーも投げる。テンプレート:Byからはスライダーを投げる割合が増えた。ただし、球種が少ないので他に決め球がなく、ストレートを続けてファウルされると投げる球がなくなり、結果として球数がかさむ。故意四球（敬遠）が苦手で、打者を敬遠する場合も常に全力で投球する。

中継ぎ時と先発時とでは成績に大きな差が出る。横浜ベイスターズ時代に2度、先発に転向したがいずれも結果を出せずに中継ぎに回されている。2007年は、四死球は先発時の38イニングで20個に対し中継ぎでは43イニングで12個であった。本人曰く「先発は最初から全力投球しづらい」。

塁上にいるランナーに対して注意散漫であまり気にしない癖があり、盗塁をたびたび許している（2010年7月1日、東北楽天ゴールデンイーグルスの当時のコーチジェフ・リブジーが指摘）。

詳細情報

年度別投手成績

テンプレート:By2	横浜	44	2	0	0	0	4	2	5	--	.667	252	61.2	59	5	6	1	4	63	0	0	23	19	2.77	1.05
テンプレート:By2		43	8	0	0	0	6	6	2	--	.500	421	101.0	99	6	23	0	4	97	1	0	46	44	3.92	1.21
テンプレート:By2		46	4	0	0	0	4	6	0	12	.400	372	90.1	89	13	17	0	5	85	1	0	34	33	3.29	1.17
テンプレート:By2		65	0	0	0	0	8	7	1	27	.533	316	76.1	64	8	24	0	2	72	1	0	24	21	2.48	1.15
テンプレート:By2		52	9	0	0	0	8	4	1	18	.667	366	82.0	88	10	29	2	3	87	0	0	43	41	4.50	1.43
テンプレート:By2		14	0	0	0	0	0	1	0	0	.000	52	12.0	17	1	2	0	0	12	0	0	8	8	6.00	1.58
テンプレート:By2		9	0	0	0	0	0	1	0	0	.000	53	11.0	15	2	5	2	0	11	2	0	7	7	5.73	1.82
テンプレート:By2	日本ハム	21	0	0	0	0	0	1	0	1	.000	81	20.0	18	3	7	0	1	16	1	0	9	9	4.05	1.25
通算：8年		294	23	0	0	0	30	28	9	58	.517	1913	454.1	449	48	113	5	19	443	6	0	194	182	3.61	1.24

• 各年度の太字はリーグ最高

タイトル

• 最優秀中継ぎ投手：1回 （2006年）

記録

投手記録

• 初登板：2003年5月22日、対中日ドラゴンズ10回戦（横浜スタジアム）、8回表に3番手で救援登板・完了、2回無失点
• 初奪三振：2003年5月25日、対読売ジャイアンツ11回戦（横浜スタジアム）、9回表に仁志敏久から見逃し三振
• 初勝利：2003年6月3日、対ヤクルトスワローズ10回戦（横浜スタジアム）、8回表に3番手で救援登板、1回1失点
• 初セーブ：2003年7月26日、対広島東洋カープ14回戦（釧路市民球場）、9回表に3番手で救援登板・完了、1回無失点
• 初先発：2003年9月19日、対中日ドラゴンズ23回戦（横浜スタジアム）、6回2失点
• 初先発勝利：2004年8月28日、対中日ドラゴンズ24回戦（ナゴヤドーム）、7回1失点
• 初ホールド：2005年4月10日、対阪神タイガース3回戦（阪神甲子園球場）、6回裏に2番手で救援登板、3回無失点

打撃記録

• 初安打：2003年10月9日、対広島東洋カープ28回戦（横浜スタジアム）、3回裏にクリス・ブロックから遊撃内野安打
• 初打点：2004年9月25日、対中日ドラゴンズ26回戦（横浜スタジアム）、5回裏に山井大介から右前適時打

背番号

• 17 （2003年 - 2009年）
• 49 （2010年 - 2011年）
• 74 （2012年 - ）

関連項目

• 山形県出身の人物一覧
• 東京学芸大学の人物一覧
• 横浜DeNAベイスターズの選手一覧
• 北海道日本ハムファイターズの選手一覧

テンプレート:横浜ベイスターズ2002年ドラフト指名選手