和歌山放送
株式会社和歌山放送(わかやまほうそう、Wakayama Broadcasting System Co., Ltd.)は、和歌山県を放送対象地域として中波放送(AM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。略称はWBSであるが、英字の小文字でwbsと表記される場合が多い。JRNとNRNのクロスネット局。1959年4月1日に全国41番目に開局した。
目次
概要
毎日新聞社が筆頭株主のラジオ放送局で(南海電気鉄道も毎日新聞社と同比率で筆頭株主となっている[1])、毎日新聞の友好会社という位置付けである。そのため、毎日新聞の紙面には、当局の番組紹介が毎日掲載されており、またwbsでも毎日新聞のCMが放送されている。また、wbs本社内には毎日新聞の関係会社でもある毎日放送(JNN・JRN・NRNの在阪準キー局)の記者詰所がある。
周波数が岐阜放送、山陰放送鳥取局等、ラジオ福島いわき局、長崎放送福江局と同一のため、電波が遠距離にも届く夜間には、これらの放送局との混信がある[2]。
地域密着型の放送を展開するため、平日日中の『つながるワイド』枠では和歌山・田辺白浜・新宮の各放送支局ごとに異なる番組を放送している。このため、田辺と新宮の両支局に独自のスタジオが設けられている。
2007年に『ヤンピース』のネットを打ち切り、『つれもてナイト』を開始、2009年には『福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル・魂のラジオ』のネットを打ち切るなど、アダルト志向のような編成が目立っていたが、2010年春の改編で『つれもてナイト』を打ち切り『オールナイトニッポンGOLD』(ヤンピース枠)で3年ぶりにネット再開する。
- 2005年9月1日 - 同じ近畿地方のAMラジオ局であるラジオ大阪・ラジオ関西(のちにKBS京都も参加)と大規模災害時相互援助協定を締結。
- 2007年1月11日 - 紀伊水道をはさんだ四国放送と大規模災害時相互援助協定を締結。
- 2008年7月1日 - 緊急地震速報の運用開始(MBSラジオやABCラジオなどの在阪放送局と同時)。
- 2011年4月12日 - KBS京都・ラジオ関西・Kiss FM KOBE・ラジオNIKKEIと同時にradikoの試験放送を開始。対象は和歌山県内のみ。
- 2012年4月 - 日中のワイド番組の全てをリニューアル。同時に、『つれもてワイド』レーベルが番組表から消滅した。
周波数と放送時間
- 平日午後の時間帯は和歌山、田辺(日置川すさみ、御坊)、新宮の各局ごとに独自の放送を行う。
- 中継局
スタジオ
本社
- 4階
- 1階
- 第1スタジオ(和歌山放送アナウンス教室や、国会議員座談会などに使われる)
- 第2スタジオ
- 第3スタジオ
その他
- 田辺支局スタジオ(『感謝感激アカシです』・『佐山和夫のマンスリートーク』など)
- 新宮支局スタジオ(『新宮発ラジオで元気』など)
主な自社制作番組
2014年4月時点。●印はブルースタジオ、☆印はオレンジスタジオで制作
現在放送中の番組
- 和歌山放送ニュース(随時)
- 県庁だより(随時)
- ラジオ・チャリティー・ミュージックソン(毎年12月24日12:00 - 12月25日12:00)
- 月-金
- グッデイ!(月 - 金 6:40 - 8:30)●
- 情報ワイド きい☆ハンター(月 - 金 8:30 - 10:50)●
- わたくしの作文(月 - 金 12:40 - 12:50 再放送 月 - 金 5:20 - 5:30)wbs最長寿の番組
- つながるワイド(月 - 木 13:00-16:00、金 13:00-15:45)
- 13:00-15:00は以下の各局独自放送:
- (和歌山・橋本・高野山局)服部直樹の全開!月曜日(月)●
- (和歌山・橋本・高野山局)小田川和彦のお昼は全開!リクエスト(火 - 木)●
- (和歌山・橋本・高野山局)しそまるの全開!金曜日(金)●
- (田辺白浜・御坊・日置川すさみ放送局)田辺発感謝感激アカシです
- (串本・新宮放送局)新宮発ラジオDE元気
- ニュースde和歌山 ちょくダネ。(月 – 木 16:00-18:30、金 16:40 - 18:30)☆
- WBSゴールデンナイター(火 - 金 18:30 - 21:00 ナイター期間中のみ)
- つれもてないと 藪下将人のハッピーマンデー(月 20:00 - 21:50)
- 土曜日
- ウインズ平阪のきょうも全力投球!!(8:20 - 13:00)
- はっぴいアフターヌーン(13:10 - 14:45)
- Saturday Music Express(14:45 - 16:40)●
- サタデーニュース&スポーツ(17:00-17:55)☆
- Rock'n Saturday(18:15-18:30)
- らしくあれ!(24:00 - 24:30)
- 日曜日
- さわやかサンデー(7:30 - 8:00)
- 経済ジャーナル(8:20-9:00)
- ガーデニングライフ(10:00 - 11:00)
- ラジオカフェ(12:00 - 14:00、15:00 - 15:30)●
- 大人のラジオ(16:00-16:40)
- ヘンリー•TONPEIの今夜もハイボール(22:00 - 22:30)
- 痛快! アニメジオ(23:30-0:00)
過去の番組
- 紀州路ネットワーク(月 - 金 15:00 - 18:30)☆
- 北尾博伸のラジまるワイド(1999年1月? - 2004年4月16日)
- 髭ちゃんのはっぴーもーにんぐ
- 和歌山日本一物語
- 小田川和彦のおーい青春リクエスト
- ラジオDE元気(和歌山版)
- ふれあい電リクふるさと縦断
- 日曜昼12時から最長16時55分まで放送していたことがあった伝説の番組。阪和自動車道和歌山インターチェンジ近くの『インターボウル』(ボウリング場)から公開生放送していたが、それまでは本社社屋に隣接する和歌山放送ハウジングプラザや長崎屋和歌山店2階に設置されていたサテライトスタジオより放送していた。
- サンデーリゾートエクスプレス
- 1994年の世界リゾート博開催時に和歌山マリーナシティの特設スタジオから生中継を行っていた。
- おはようラジオ [4]
- 朝からビタミンソーダ
- プロ野球・南海ホークス戦主催試合中継(正式題名ゴーゴーホークス。南海電鉄が筆頭株主であったことと、大阪府でも同電鉄沿線の泉州・大阪湾地域など南部の一部で聴取ができたことを踏まえ、南海グループ一社協賛で日曜日を中心にデーゲーム中継をしていた。また『ガッツ!!ホークス』という応援番組も実在した)
- 中川智美のマイペースGo on
- つナイトプロローグ
- つれもてナイト(火 - 金のみ、月曜日は『つれもてないと 藪下将人のハッピーマンデー』として継続)
- 照らせ!紀州路(土 6:00 - 6:30)
- つれもてワイド(2012年3月まで)
- 朝からつれもて(月 - 金 6:40 - 9:00)●
- もっと、つれわか!(月 - 金 9:00 - 10:40)●
- ひるドキッ♪紀州路(月 - 金 12:50-13:00、15:00-15:45)
- wbsニュース今日あす(月 - 金 16:40 - 18:30)
- U'keiのゆうたり、のんだり(日22:30 - 23:00)
- 和歌山ライブ 夕方わくわく(月-金 16:40-18:30)
- ホエール和代のワンダフルわーるど(日 14:00 - 15:00)
パーソナリティ
アナウンサー
氏名 | 肩書き・主な担当番組 | 出身 | 備考 |
---|---|---|---|
平井理弘 | 編成制作部長 | 大阪府 | 高知放送から移籍 |
北尾博伸 | 『痛快! アニメジオ』 | 大阪府 | |
寺門秀介 | 『夕方わくわく』 | 東京都 | 田辺支局から転任 |
小田川和彦 | 『つながるワイド』 | 東京都 | |
川井淳史 | 『夕わくフライデー』 | 東京都 | 2011年4月入社 |
赤井ゆかり | 契約アナウンサー 『ラジオカフェ』 |
和歌山県 | |
中川智美 | 契約アナウンサー 『グッデイ!』 |
大阪府生まれの兵庫県育ち |
パーソナリティ
☆は元アナウンサー
- 男性
(本社)
- 小林睦郎(兵庫県出身)☆
- 髭白卓道☆
(田辺支局)
- 松原燈(和歌山県田辺市出身)
- 女性
(本社)
- 上林君江(和歌山県出身)
- 津山理美(フリーアナウンサー)
- 土山和子(和歌山県出身)☆ など
(田辺支局)
- 山下博美(きよちゃん[5]・和歌山県出身)
- 野久保栄美
(新宮支局)
- 柿白享子(三重県出身)
- 尾崎さとみ(和歌山県出身)
- 引本孝之(和歌山県出身・気象予報士)
元アナウンサー
- 男性
- 大前一樹(現:オリックス・バファローズシニアビジュアルプロデューサー、フリーアナウンサーとしても活躍)
- 小川孝夫(現:和歌山市議会議員)
- 藤本喜八郎
- 山本安幸(新潟総合テレビへ移籍後退職。現在エフエム雪国取締役放送局長)
- 渡辺一郎(渡辺和俊)(現:オフィスキイワード所属のフリーアナウンサー)
- 女性
- 阿部由紀子
- 宮本淳子(現:K-MIXアナウンサー)
- 池田香弥(県内の学校の民間人校長に就任した)
- 宮上明子(夫の転勤の為2011年5月末で退社。一部番組には現在も出演を続けている)
- 小川真由(2008年入社、2011年退社。退社後すぐにラジオ大阪アナウンサー。)
- 松本有加(2011年入社、契約満了に伴い2012年3月退社。5月よりFM山陰契約アナウンサー。)
備考
- 和歌山県は、テレビは在阪準キー局4社(MBS、ABC、KTV、ytv)のサービスエリアであり中継局も多く設置されている。しかし、AMラジオは在阪民放3社(ABCラジオ、MBSラジオ、ラジオ大阪)のサービスエリアであるにもかかわらず、中継局が存在しない。また県域FM局もないため、県内の中部・南部地域では、紀伊水道を挟んだ四国放送のみ聴取可能という地域が多い。
- 和歌山県内を中心にチェーン展開するスーパーオークワとは密接な関係を持っている。番組内でお買い得情報などを流したり、1990年代においては、大型店舗が開店すると店舗内にサテライトスタジオを設け、番組を流していた。
- 24時間放送を導入する以前、放送終了アナウンスにおいて「受験生の皆さん。このあとも、健康に気をつけて、勉強に取り組みましょう」という、大学受験生に向けてのメッセージを盛り込んでいた時期があった。この当時(1980年代初頭まで)は、旺文社協賛・『大学受験ラジオ講座』が、毎日の最終番組として深夜0時30分から放送し、同1時30分に当日の全ての放送を終了していた(当時の放送終了アナウンスは、エコーがかかった女性の声。またアナウンス後には、ロバート・マクスウェル楽団の『引き潮』[6]がBGMとして流れた。
- 以下のものは、1980年2月11日放送のアナウンスメント。
- 和歌山放送です。これで本日の放送は全部終了しました。このあと5時半までしばらくお休みいただきます。受験生の皆さん(ここは呼びかける口調で)、このあとも健康に気をつけて勉強に取り組みましょう。J・O・V・F、和歌山放送です。和歌山放送局、1431kHz、5kW。田辺白浜放送局、1062kHz、100W。新宮放送局、1557kHz、100W。串本放送局、1431kHz、100W。橋本放送局、1485kHz、100W、以上5局を結んでお送りいたしました。
- 2000年には、徳川御三家のお膝元である東海ラジオ・茨城放送との共同制作で、『NHK大河ドラマ 葵 徳川三代放送記念特別番組』を放送した。
- 民放ラジオ局で初めて、夏の高校野球 地方大会の全試合実況を行った局であり、現在も全試合実況を続けているのはwbsだけある。しかし2007年は、午後7時で放送を終了し、2008年からは開会式の中継を行なっていない。
- MBSラジオが春のセンバツの全試合中継を取りやめたため、2009年の大会では、和歌山県立箕島高等学校が出場した試合を実況生中継した。これは、開局50周年記念として行われたもので、在阪局以外の地方局では初めてである。
和歌山県内の他の放送局
- コミュニティ放送局
脚注
外部リンク
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