香瑠鼓
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香瑠鼓(かおるこ、1957年 - )は東京都出身の振付師。本名・五十嵐薫子(初期はこの名前で活動)。立教女学院高等学校、早稲田大学社会科学部卒業。
来歴
はじめて振り付けしたのが石井明美の「CHA-CHA-CHA」である。その後BaBeの振り付けの成功によって次第に振付師としての仕事をするようになる。1990年代前半に活躍した「Wink」(鈴木早智子、相田翔子)、Mi-Ke(宇徳敬子他)やSMAP香取慎吾のもうひとつの顔とされている「慎吾ママ」の振り付けで人気を集める。その後自らダンサーとして舞台公演を積極的に展開している。
また学習障害や身体障害を持つ子供たちのためのリハビリテーション活動の一環として、ダンスを通したバリアフリー推進にも力を入れている。
2004年には北海道日本ハムファイターズの公式応援歌の振り付けを担当した。その他、ポッキーCF(新垣結衣出演)の振り付けや、「リサイクルマークがECOマーク。」キャンペーンCF(Perfume出演)のサビ部分の振り付けなど。2000年にはエイボン女性年度賞技術賞を芸能界で初めて受賞、2003年~2008年の6年間、朝日広告賞の審査員を務めた。
振付代表作品[1]
- フジカラー「写ルンです」(沢口靖子、稲垣吾郎)1997年広告電通賞
- 「JRAシリーズ」(木村拓哉)2000年ACC金賞
- 「キリンラガービール」(TOKIO、広末涼子)2001年『広告批評』ベストCM
- サントリー「ウーロン茶」(AIBO)'02年『広告批評』ベストCM
- 「タケモトピアノ」(財津一郎&ダンサーズ) ※“赤ちゃんが泣き止むCM”として話題騒然。2003年秋業界初・CMをそのままCD&DVD化発売
- 「タカラCANチューハイ」(藤原紀香)
- 田辺製薬「ナンパオ源気」郷ひろみ
- 「ネスレ缶コーヒー」(明石家さんま、マライア・キャリー)
- 『きっかけはフジテレビ』シリーズ(水前寺清子、久本雅美他)
- 両さん(香取慎吾)「こちら葛飾区亀有公園前派出所」
- ウィダーインゼリー「朝を楽しめ」篇(山下智久)
- KDDI株式会社au「ガンガントーク×メール」篇・「ガンガン乗り換え」篇(土屋アンナ)
その他の代表的な仕事[1]
- 1989年ウィンク「淋しい熱帯魚」1990年B.B.クイーンズ「踊るポンポコリン」※ともに日本レコード大賞受賞
- 1996年六本木ヴェルファーレにて日本初の障害者のためのディスコパーティーを主催。
- 1998年長野パラリンピック開会式振付・出演
- 1999年公開 映画『白痴』(手塚眞監督、出演:甲田益也子、浅野忠信ほか)ダンスシーン振付 ※フィーチャーフィルムフェスティバルデジタル賞(ベニス)
- NHK教育「うたっておどろんぱ!」振付監修
- 「慎吾ママのおはロック」振付(2000年)、「慎吾ママの学園天国 -校門篇-」振付(2001年)
- ダンス公演『SHINLA森羅 宇宙を吹き渡る風』2002年夏ロンドン
- 2004年11月ハンガリー・ブダペスト「Japan Festival」にてチャリティコンサート
- YOSAKOIソーラン祭り 新テーマソング振付 振付講座入りDVD発売
- フジテレビ「体操の時間。」振付
出演
- 2001年10月25日 NHK総合「にんげんドキュメント」~ダンスよ心を語れ 振付家香瑠鼓の世界(初の海外公演を半年に渡り取材)
- 2002年5月5日 NHK総合「課外授業 ようこそ先輩」
などテレビ出演多数
著書
- 自伝エッセイ「ふぅ~はっ!」(NHK出版)ISBN 4-14-080630-3
- 「ダンスでコミュニケーション! 」(岩波書店)ISBN 4-00-500500-4
- 「脳とココロとカラダが変わる 瞬感動∞ワークショップ」(高陵社書店)ISBN 4-77-110996-6
脚注
- ↑ 1.0 1.1 香瑠鼓|オフィスルゥ、2012年4月15日閲覧。
外部リンク
- オフィスルウ - 所属事務所
- kaoruco.net - 公式サイト