西川町
西川町(にしかわまち)は、山形県の中央部にある人口約7千人の町。
目次
地理
出羽三山の月山と朝日連峰の朝日岳が町の南端と北端に位置する。町の東西に伸びる交通路は、県庁所在地のある内陸部の村山地方と、日本海に面した庄内地方を結ぶ短絡経路になっている。国道112号および山形自動車道が通り、東部で寒河江市と接続する。
町のほぼ中央部にある月山湖は、町を横断する寒河江川につくられた寒河江ダムによるダム湖で、村山地方を潤す水源の1つであり、100mを越える高さまで水を噴き出す巨大な噴水「月山湖大噴水」が観光名所にもなっている。
歴史
行政
- 町長:小川一博(2010年4月 - )
経済
観光
出羽三山の「月山」と「湯殿山」の観光資源を有している。戦後は月山の夏スキーで有名になっていたが、近年、寒河江ダム完成による「月山湖」や山形道の完成による時間短縮効果、温泉の湧出、等により新たな観光スポットが創出され、豊富な観光資源を有している町になっている。
- 月山スキー場…雪解けが遅く、また、スキー場までの道が除雪しきれないため、4月上旬〜7月頃まで運営している。
- 月山志津温泉郷…昭和時代は月山信仰の宿場として、あるいは夏場の合宿場としてこじんまりとした地域だったが、蔵王・月山地域リゾート構想による弓張平公園の整備で開けたところになり、また、平成になり温泉がわき出し、現在10軒ほどで温泉街を形成している。ナトリウム塩化物泉。
- 道の駅にしかわ…日帰り温泉を有している。また、地ビール工場や天然水ボトリング工場も併設している。
- 月山湖(寒河江ダムのダム湖)
- 名水百選「月山山麓湧水群」
- 弓張平公園
- 山形県立自然博物園
- 岩根沢三山神社
- 大日寺跡湯殿山神社
商業
- ひっぱりうどんの伝統を使い、製麺業が営まれている。
- かつての林業の町を生かし、山菜料理を出す店がある。町の中心部・間沢には山菜料理専門店が2店(「出羽屋」「玉貴」)あり、マスメディアでよく紹介される。
産業
昔は主な産業として、町内14か所にのぼる鉱山での鉱業や周辺の山での林業が挙げられていたが、昭和40〜50年代に廃業に追い込まれた。現在は水の郷百選にも選ばれている西川町の名水を生かし、町郊外で葡萄やサクランボを利用したワイン作り(月山トラヤワイナリー(資)虎屋西川工場)や県内唯一の地ビール作り(「地ビール月山」)、天然水のボトリングなどが行われている。
郵便局
- 西川郵便局
- 間沢郵便局
- 西川月山郵便局
- 大井沢郵便局
- 本道寺簡易郵便局
金融機関
姉妹都市
地域
人口
教育
- 小学校
- 中学校
- 博物館
- 大井沢自然博物館
- 月山や朝日連峰に棲息する動植物を展示。
交通
鉄道
かつては大正13年(1924年)に設立された三山電気鉄道(山形交通の礎)による三山線が羽前高松駅(左沢線)と間沢駅間を走り、鉱物の搬出や旅客(晩年は月山のスキー客)の手段として広く利用されてきた(左沢線は現在においても非電化区間だが、三山線は寒河江川の水力発電を利用した電化区間であった)。しかし、モータリゼーションの発達等により、その利用数が年々減少し、1974年に廃止に追い込まれた。なお、三山線の跡地は、間沢〜山寺を結ぶ37.8kmの大規模自転車道「さくらんぼサイクリングロード」として利用されている。
現在の最寄り駅は寒河江駅。
バス
- 山交バス
- 寒河江ターミナル〜間沢待合所〜月山銘水館
- 高速バス(西川BSに停車)
- 仙台 - 酒田・本荘線 (山交バス、庄内交通、宮城交通、羽後交通、ただし仙台行きは乗車のみ・仙台発は下車のみ)
- 山形 - 鶴岡・酒田線 (山交バス、庄内交通)
- 西川町営バス
空港
最寄りの空港は東根市にある山形空港である。高速バスなどで連絡されている。
道路
出身有名人
その他
- 国土庁(当時)「水の郷百選」認定。そのため、ペットボトル「月山自然水」や「地ビール月山」が製造されている。
- 「鶴瓶の家族に乾杯」2007年(平成19年)2月12日・19日放送回にて 関根勤とともに訪問された。
- 海外でも有名なテレビドラマ「おしん」の幼少期の撮影地である(大井沢地域)。
- 寒河江川の急流や月山湖を生かし、カヌーが盛んである。