東京芸術大学
テンプレート:Infobox 東京芸術大学(とうきょうげいじゅつだいがく、テンプレート:Lang-en)は、東京都台東区上野公園12-8に本部を置く日本の国立大学である。1949年に設置された。大学の略称は芸大、東京芸大、藝大、東京藝大、TUA。
目次
- 1 沿革
- 2 基礎データ
- 3 大学名について
- 4 概観
- 5 教育および研究
- 6 施設
- 7 附属機関・施設
- 7.1 美術学部附属 古美術研究施設
- 7.2 美術学部附属 写真センター
- 7.3 音楽学部アートリエゾンセンター
- 7.4 音楽学部音楽研究センター
- 7.5 附属図書館
- 7.6 東京藝術大学大学美術館
- 7.7 社会連携センター
- 7.8 言語・音声トレーニングセンター
- 7.9 演奏芸術センター
- 7.10 芸術情報センター
- 7.11 藝大アートプラザ
- 7.12 保健管理センター
- 7.13 留学生センター
- 7.14 大学会館
- 7.15 体育館
- 7.16 那須高原研修施設
- 7.17 取手校地 利根川荘
- 7.18 国際交流会館
- 7.19 石神井寮
- 7.20 藝大山岳部黒沢ヒュッテ
- 7.21 小島アートプラザ
- 7.22 外国人教師宿舎
- 8 学生生活
- 9 大学関係者組織
- 10 大学関係者一覧
- 11 附属学校
- 12 脚注
- 13 関連項目
- 14 外部リンク
沿革
略歴
前身は官立の旧制専門学校「東京美術学校」と「東京音楽学校」である。1949年(昭和24年)5月、国立学校設置法(昭和24年法律第150号)の公布施行に伴い、「東京美術学校」と「東京音楽学校」が統合され、新制「東京芸術大学」(東京藝術大学)として設立された。
2004年(平成16年)4月1日に国立大学法人法の制定及び国立学校設置法の廃止により、これまで国の機関の一部であった大学は法人格を取得して「国立大学法人東京芸術大学」となり、同時に東京芸術大学を設置。
前身
東京美術学校
テンプレート:Main 1876年(明治9年)、工部大学校付属「工部美術学校」が設立され、お雇い外国人によるヨーロッパ式の教育が行われたが1883年(明治16年)に廃止された。その後、1885年(明治18年)に文部省の図画調査会において官立美術学校の設立が提案され、アーネスト・フェノロサ、岡倉天心、狩野芳崖等が中心となって「図画取調掛」が設立される。
その後1887年(明治20年)10月4日に「東京美術学校」と改称、1889年(明治22年)2月に現在の上野校地(旧教育博物館跡)に移転し授業を開始した。当初は日本画、木彫、工芸の三科で、後に西洋画科、建築科などが設置された。「東京藝術大学」開学の2年後(1952年(昭和27年))に閉校。
東京音楽学校
テンプレート:Main 1878年(明治11年)伊沢修二は、目賀田種太郎と連名で音楽教育の意見書を文部大臣に提出。1879年(明治12年)、文部省に伊沢修二を御用掛とする音楽取調掛が設立され、日本国の音楽教育に関する諸調査等を目的とした。
翌年以降、東京師範学校附属小学校(現・筑波大学附属小学校)生や東京女子師範学校附属幼稚園(現・お茶の水女子大学附属幼稚園)生への音楽教育を行う教員の育成を行い、音楽専門教育機関の役割を果たすようになった。その後数回の名称変更を経て、1887年(明治20年)10月4日に「東京音楽学校」と改称される。1890年5月12日には新校舎(現在の旧東京音楽学校奏楽堂が含まれていた校舎)が現在の奏楽堂の位置に落成された。
また1893年(明治26年)に、一時東京高等師範学校(東京教育大学を経た、現在の筑波大学)の附属学校となったが1899年(昭和22年)に独立。数回に渡る機構改革を経て「東京藝術大学」開学の2年後(1952年(昭和27年))に閉校した。
年表
- 1949年(昭和24年)5月31日 - 新制大学東京芸術大学が創立。東京美術学校・東京音楽学校を包括。
- 1950年(昭和25年)4月 - 音楽学部に邦楽科を設置。
- 1951年(昭和26年)4月 - 大学別科(音楽)を設置。
- 1952年(昭和27年)3月 - 国立学校設置法の改正により、東京美術学校・東京音楽学校を廃止。
- 1954年(昭和29年)4月 - 美術専攻科及び音楽専攻科を設置、音楽学部附属音楽高等学校を千代田区神田駿河台に設置。
- 1963年(昭和38年)4月 - 大学院美術研究科、音楽研究科(修士課程)を設置。
- 1965年(昭和40年)4月 - 美術学部附属古美術研究施設を奈良市に設置。
- 1970年(昭和45年)4月 - 芸術資料館を設置。
- 1973年(昭和47年)4月 - 保健管理センターを設置。
- 1975年(昭和50年)4月 - 美術学部工芸科を改組し、工芸科とデザイン科を設置、言語・音声トレーニングセンターを設置。
- 1976年(昭和51年)5月 - 美術学部附属写真センターを設置。
- 1977年(昭和52年)4月 - 大学院美術研究科、音楽研究科に博士後期課程を設置。
- 1982年(昭和57年)8月 - 那須高原研修施設を設置。
- 1987年(昭和62年)3月 - 取手校地取得、旧奏楽堂が上野恩賜公園内に復元完成。
- 1988年(昭和63年)4月 - 留学生センターを大学の内部組織として設置。
- 1991年(平成3年)10月 - 取手校地を開設。
- 1994年(平成6年)10月 - 新奏楽堂の新営工事を開始。
- 1995年(平成7年)4月 - 大学院美術研究科に、独立専攻として文化財保存学専攻を設置、音楽学部附属高等学校を上野校地に移転。
- 1996年(平成8年)3月 - 松戸に国際交流会館を設置。
- 1997年(平成9年)4月 - 演奏芸術センターを設置。
- 1998年(平成10年)
- 3月 - 新奏楽堂が完成。
- 4月 - 大学美術館を設置(芸術資料館の転換)。
- 1999年(平成11年)
- 4月 - 美術学部の既設学科を改組し、先端芸術表現科を取手校地に設置。
- 7月 - 新奏楽堂内にパイプオルガンを設置。
- 2000年(平成12年)4月 - 情報処理センター(芸術情報センター)を設置。
- 2001年(平成13年)4月 - 副学長の設置、事務局・学生部事務一元化。
- 2002年(平成14年)4月 - 取手校地に附属図書館取手分室を設置、音楽学部の既設学科を改組し、音楽環境創造科を取手校地に設置。
- 2003年(平成15年)4月 - 大学院美術研究科(修士課程)に先端芸術表現専攻を設置。
- 2004年(平成16年)4月 - 国立大学法人化され、国立大学法人東京芸術大学となる。音楽学部附属音楽高等学校が創立50周年を迎える。
- 2005年(平成19年)4月 - 横浜校地を開設、大学院映像研究科(修士課程)映画専攻を設置。各キャンパスと関連施設等にIP電話を導入。
- 2006年(平成18年)
- 4月 - 大学院映像研究科(修士課程)にメディア映像専攻を設置 、大学院音楽研究科(修士課程)音楽学専攻を改組し、音楽文化学専攻を設置。
- 9月 千住校地を開設、大学院音楽研究科音楽文化学専攻の一部と音楽学部音楽環境創造科を千住校地に移転。
- 2007年(平成19年)4月 - 創立120周年を迎える。大学院映像研究科に博士後期課程を設置。社会連携センターを設置。
- 2008年(平成20年)4月
- 大学院音楽研究科(博士後期課程)音楽専攻内に音楽音響創造研究分野・芸術環境創造研究分野を設置。
- 音楽学研究領域を音楽文化学研究領域に改組。
- 大学院映像研究科にアニメーション専攻を設置。
- 2010年(平成22年)5月 - 社会連携センターを学内教育研究組織として整備。
基礎データ
所在地
徽章
東京芸術大学の徽章は,1950年(昭和25年)に制定されたもので、アカンサス (acanthus spinosus) の葉の輪郭を模様化した中に、「芸大」の二字を収めたものである。
大学名について
学校名について、文部科学省に届け出ている法的な正式名称は東京芸術大学である。この記事では法的な正式名称である東京芸術大学としているが、大学側では届け出以前から使用していた旧字体の藝も通称として使用している。
2008年(平成20年)4月1日から、英語表記をそれまでの Tokyo National University of Fine Arts and Music (TNUFAM) から、Tokyo University of the Arts (TUA) に変更した[1]。
概観
実技の科[2]の試験にあっては実技検査を重視する。実技検査のほか、小論文や面接を課す科もある。科によっては、その受験者倍率は毎年数十倍に達する。
これまでに国内外で活躍する芸術家、演奏家、作曲家、研究者、教育者を数多く輩出している。 美術学部(絵画科、デザイン科、彫刻科、工芸科、建築科、先端芸術表現科、芸術学科)と、音楽学部(作曲科、指揮科、声楽科、器楽科、邦楽科、楽理科、音楽環境創造科)の2学部14学科から成り、大学院に美術研究科、音楽研究科、映像研究科が置かれている。
従来「美術」と「音楽」の二学部のみであったが、映像芸術(映画・アニメ)・舞台芸術(演劇・ダンス)までを包括した総合芸術大学への改革を進めている。その流れの先陣を切り、2005年4月より大学院に映像研究科が設置された。
教育および研究
学部
美術学部[3]
音楽学部[12]
- 作曲科
- 声楽科[13]
- 器楽科
- 指揮科
- 邦楽科
- 専攻[18]:三味線音楽[19]、邦楽囃子、日本舞踊[20]、箏曲(山田流、生田流)、尺八[21]、能楽[22]、能楽囃子[23]、雅楽[24]
- 楽理科[25]
- 音楽環境創造科[26]
大学院
美術研究科[27]
- 修士課程
- 絵画専攻
- 研究分野:日本画、油画、版画、壁画、油画技法・材料
- 彫刻専攻
- 研究分野:彫刻
- 工芸専攻
- 研究分野:彫金、鍛金、鋳金、漆芸、陶芸、染織、木工芸、ガラス造形
- デザイン専攻
- 研究分野:デザイン
- 建築専攻
- 研究分野:建築設計、環境設計、構造計画、建築理論
- 先端芸術表現専攻
- 研究分野:先端芸術表現
- 芸術学専攻
- 研究分野:美学、日本・東洋美術史、西洋美術史、工芸史、美術教育、美術解剖学
- 文化財保存学専攻
- 研究分野:保存修復(日本画、油画、彫刻、工芸、建造物)、保存科学(文化財測定学、美術工芸材料学)、システム保存学(保存環境学、修復材料学)
- 絵画専攻
- 博士後期課程
- 美術専攻
- 研究領域:日本画、油画、彫刻、工芸、デザイン、建築、先端芸術表現、芸術学
- 文化財保存学専攻
- 研究領域:文化財保存学(保存修復、保存科学、システム保存学)
- 美術専攻
音楽研究科
- 修士課程
- 博士後期課程
- 音楽専攻
- 研究領域:作曲、声楽、鍵盤楽器、弦・管・打楽器(研究分野:弦楽器、管楽器、打楽器)、室内楽、古楽、指揮、邦楽、音楽文化学(研究分野:音楽学、音楽教育、ソルフェージュ、応用音楽学、音楽文芸、音楽音響創造、芸術環境創造)
- 音楽専攻
映像研究科[29]
学部を持たない独立した大学院である。修士課程と博士課程が置かれており、2005年に設置された映画専攻を始め、メディア映像専攻、博士課程の設置を経て、2008年にはアニメーション専攻が設置された。
- 修士課程
- 映画専攻(2005年度開設)
- 研究分野:映画表現技術(領域:監督、脚本、プロデュース)、映画制作技術(領域:撮影照明、美術、サウンドデザイン、編集)
- メディア映像専攻(2006年度開設)
- 研究分野:コンテンツ創造(領域:メディアデザイン、メディアアート)、コンテンツ科学研究(領域:コンテンツウェア開発、メディア文化財)
- コンテンツ産業研究分野 寄附講座 (コンテンツ産業領域)
- アニメーション専攻(2008年度開設)
- 研究分野:研究・理論(領域:研究・理論)、創造表現(企画制作、立体アニメーション、平面アニメーション)
- 映画専攻(2005年度開設)
- 博士後期課程(平成19年度開設)
- 映像メディア学専攻
- 研究領域:映像メディア
- 映像メディア学専攻
大学別科(音楽学部)
1951年に設置された、音楽に関する技能を教授する2年制のコースである。個人指導による授業が展開されている。
- 専修:声楽、器楽(ピアノ、オルガン、弦楽器、管打楽器、古楽)、邦楽
主な研究室
油画技法材料研究室
美術学部(絵画専攻)に属し、絵画の材料と技術の側面から、実技・講義・演習を通して油画の定義、成立と発展についての教育や研究を行う。ゼミの内容は学生の制作および発表、フラ・アンジェリコなどの模写実習によるテンペラ画の考察、支持体、地塗り、絵具の自家製法、写真、デジタル撮影など。2008年現在、佐藤一郎が指導しており、佐藤の訳書『マックス・デルナー:絵画技術体系』の講読・実習を行っている。
明治期の油画の材料・絵画技術の実態を知るために、大学資料館に所蔵される全作品を調査し出版[30]、また明治後期、西洋画科が設立された当時の教官と学生作品について油画保存修復研究室(1994年設立)との共同調査も出版されている[31]。
施設
キャンパス
テンプレート:座標一覧 大きく分けて上野、取手、横浜、千住の四つのキャンパスが存在する。
上野キャンパス
東京都台東区上野公園([[[:テンプレート:座標URL]]35_43_8.3_N_139_46_20.5_E_type:edu_region:JP&title=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E4%B8%8A%E9%87%8E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])
上野キャンパスは土地が道路を挟んで2つに分かれており、北側には音楽学部、南側には美術学部の建物が存在する。
音楽学部
1号館から5号館、練習ホール館、奏楽堂、赤レンガ1,2号館、大学会館、事務局・保健管理センター、社会連携センター、音楽学部附属音楽高等学校、不忍荘、車庫、テニスコートが立ち並ぶ。
美術学部
中央棟、絵画・彫刻・金工の各棟、A~Cの3つの総合工房棟、附属図書館、大学美術館、大学美術館(旧館)、正木記念館、陳列館、藝大アートプラザが立ち並ぶ。
- 両学部正門付近には守衛所が設置されている。体育館は少し離れた場所に位置する。
- 食堂は音楽学部内の大学会館一階のキャッスル食堂、美術学部の大学美術館内一階にある大浦食堂の2つが利用できる。
- 同大学へは正門の他、奏楽堂の裏のテニスコートの横に置かれている入り口からも入ることができる。
- 旧博物館動物園駅跡の向かいにある美術学部の門は元々、現在の美術学部の正門の位置にあった門で、新大学美術館の新設に伴い移転されたものである。
- 赤レンガ1号館は東京都内最古のレンガ建築物である。
- 旧東京音楽学校奏楽堂は上野恩賜公園内に移設された。
- 交通アクセス
- JR - 上野駅・鴬谷駅 下車徒歩10分
- 地下鉄
- 銀座線・日比谷線上野駅 下車徒歩15分
- 千代田線・根津駅 下車 徒歩約10分
- 京成電鉄 - 京成上野駅 下車徒歩15分
- 都営バス - 上26系統(亀戸←→上野公園)谷中バス停 下車徒歩約3分
- 台東区循環バス - 東西めぐりん東京芸術大学バス停 下車すぐ
取手キャンパス
茨城県取手市([[[:テンプレート:座標URL]]35_52_46.4_N_140_7_3.3_E_type:edu_region:JP&title=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8F%96%E6%89%8B%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])
取手キャンパスでは、美術学部先端芸術表現科の全学年と、絵画・彫刻・工芸・デザイン・建築の各科の1年次の授業を行う。その他、美術学部共通工房棟、美術学部専門教育棟、メディア教育棟、美術学部登窯、野外制作場、福利施設、短期宿泊施設、大学美術館取手館、守衛所が置かれている。 また、メディア教育棟内には附属図書館取手分室、芸術情報センター取手分室が設置されている。
- 交通アクセス
- JR常磐線 - 取手駅東口から大利根交通バスで約15分(約5.9km)→「東京芸術大学前」下車
横浜キャンパス
神奈川県横浜市中区([[[:テンプレート:座標URL]]35_26_57.5_N_139_38_14.0_E_type:edu_region:JP&title=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E6%A8%AA%E6%B5%9C%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])
馬車道校舎、万国橋校舎、新港校舎の3つの校舎が存在し、歴史的建造物である旧富士銀行横浜支店の建物に大学院映像研究科が置かれている。馬車道校舎では映画専攻、新港校舎ではメディア映像専攻、万国橋校舎ではアニメーション専攻がそれぞれ設置されている。
- 交通アクセス
- 馬車道校舎 - 横浜高速鉄道 みなとみらい線馬車道駅 下車すぐ
- 新港校舎 - 横浜高速鉄道 みなとみらい線馬車道駅またはみなとみらい駅 下車徒歩15分
- 万国橋校舎 - 横浜高速鉄道 みなとみらい線馬車道駅 下車徒歩10分
千住キャンパス
東京都足立区 ([[[:テンプレート:座標URL]]35_36_58.4_N_139_39_36.7_E_type:edu_region:JP&title=%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E8%8A%B8%E8%A1%93%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E5%8D%83%E4%BD%8F%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%91%E3%82%B9 地図])
大学院音楽研究科音楽文化学専攻の一部と、音楽学部音楽環境創造科が置かれている。 なお、このキャンパスは2006年9月に開設された。
- 交通アクセス
- JR - 常磐線北千住駅 下車徒歩約5分
- 地下鉄 - 千代田線・日比谷線北千住駅 下車徒歩約5分
- 東武鉄道 - 東武スカイツリーライン北千住駅 下車徒歩5分
- 首都圏新都市鉄道 - つくばエクスプレス北千住駅 下車徒歩5分
- 京成電鉄 - 京成本線千住大橋駅 下車徒歩10分
その他の校地
上石神井校地
石神井寮(学生寮)が置かれている。
駒込校地
外国人教師宿舎が置かれている。
奈良校地
附属古美術研究施設が置かれている。
那須校地
那須高原研修施設が置かれている。
松戸校地
国際交流会館が置かれている。
附属機関・施設
美術学部附属 古美術研究施設
奈良、京都を中心に存在する飛鳥以降の各時代の建築物、絵画、彫刻、工芸品等の日本古来の優れた作品の研究を行っている。主に美術研究旅行や、教職員・学生の古美術研究、および実習に利用される。
美術学部附属 写真センター
写真を中心とした視覚芸術に関する研究の増大を目的に開設された。開設授業として、写真表現演習II、写真概論、現代写真論があり、そのほかに集中講義も実施している。
音楽学部アートリエゾンセンター
2006年秋、千住キャンパスが開校した際に設置された。足立区をはじめとする学外との連携企画について、その立案、調整、実施を担う。
音楽学部音楽研究センター
開架閲覧室、試聴室、音響研究室、小泉文夫記念資料室からなる。開架閲覧室は、音楽の専門書、参考図書をはじめ、楽譜、マイクロフィルム、レコードなどを所蔵し、レポートや卒業論文、博士論文などの作成、または個人の研究に利用できる音楽学部の学生・教員の研究施設である。試聴室は、個人の研究のためにテープやレコードを聴く施設である。音響研究室は、室内音響や電子音響の研究、録音・録画方法の研究、楽器や音声の音色・ピッチに関する研究などを行う施設である。録音室、音響実験室、楽器研究室、AV実習室、内外の音響学会誌を揃えたゼミ室が付設されている。小泉文夫記念資料室は、音楽民族学の研究資料を整理保管、研究する施設である。資料の大半は、故小泉文夫教授が世界数十ヶ国の現地調査で収集したもので、諸民族の楽器700余点をはじめ、書籍、楽譜、録音録画資料を観覧、閲覧できる。
附属図書館
附属図書館は、1949年5月、東京藝術大学が発足したときに、東京美術学校文庫と東京音楽学校図書課の蔵書を統合することで始まったものである。46万点の蔵書のうち8割近くは、芸術関係の資料である。同附属図書館は美術学部内に設けられている。
東京藝術大学大学美術館
東京藝術大学大学美術館は1996年に完成した。現在の収蔵品は2万8000件近くに達している。一階には学生食堂である大浦食堂が、地下には絵画材料を小規模に販売している「画翠芸大店」がある。尚、昭和6年3月に東京美術学校敷地内に開設した売店は現有限会社レモン(レモン画翠)の流れにある。
社会連携センター
社会連携活動の総合窓口として2007年設置。国際化社会の中で日本が戦略的文化外交を展開するための事業や、技術開発力と文化外交力を身につけた人材育成を遂行することを目的として、2013-2018年の期間限定で「アートイノベーションセンター」を設置している。
言語・音声トレーニングセンター
昭和50年4月学内共同教育研究施設として設置が認められたもので、主に正しい発声、発音の授業を開設している。
演奏芸術センター
新しい総合的な舞台芸術作品の創造を行うことを目的として、美術学部・音楽学部の枠を超えた教育研究を行う場を創っている。
奏楽堂
演奏芸術センターが運営。1984年に解体、移築された旧東京音楽学校奏楽堂の跡地に新たに建築された。地上5階、地下2階のホールでフランスのガルニエ製オルガンが設置されている。座席数は最大で、1,140席。
芸術情報センター
学内共同利用施設としてセンターの芸術情報システムを整備運用し、研究、教育および事務処理等の利用に供すると同時にキャンパスネットワークの適切かつ効率的な管理運用を行い、東京藝術大学における情報化を推進している。
藝大アートプラザ
東京藝術大学が企画開発した作品や、同大学の教員等が創作した作品等の教育研究成果を、社会に対して積極的に発信するとともに、文化芸術を身近なものにして、心豊かな生活や活力ある社会の実現に寄与することを目的として2005年に設置された。
保健管理センター
東京芸術大学の学生および教職員の保健管理に関する専門的な業務を行い、学生および教職員の心身の健康の保持増進を図ることを目的として、運営されている。
留学生センター
留学生の奨学・生活指導に関する業務を行う施設である。
大学会館
学生および教職員の福利厚生を図るための総合施設である。一階にはキャッスル食堂が設けられている。
体育館
主に保健体育科目の教育・研究および同大本学の行事に利用するほか、学生の課外活動等に利用されている。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校正門から道路を挟んだ向かい側から右に、約50メートルに位置する。
那須高原研修施設
東京藝術大学および音楽学部附属音楽高等学校の学生・生徒および教職員の教育・研修および課外活動のために使用することを目的として設置されたものである。
取手校地 利根川荘
東京芸術大学の教員、学生、職員が取手校地における正課および課外活動、その他の教育活動を遂行するため、短期の宿泊に利用することを目的として取手キャンパス内に設置された宿泊施設である。
国際交流会館
外国人の留学生・研究者に居住の場を提供し、あわせて教育研究上の国際交流に寄与することを目的として、設置された。
石神井寮
同大学学生、同大学院生のために1975年に竣工したものである。なお、同大学音楽学部附属音楽高等学校生徒の入寮は出来ない。
藝大山岳部黒沢ヒュッテ
小島アートプラザ
3階部分の一部を美術研究科の研究室が使用している。 学生が主体となり、町中アート大学とコジマラジオが運営されている。
外国人教師宿舎
学生生活
学園祭
「藝術祭」、通称「藝祭」と呼ばれ、毎年9月に3日間にわたって催されている。上野公園内を練り歩く神輿や地元アメ横商店街をサンバ隊で練り歩くのが有名である。
アートパス
取手校地と千住校地における最大の展覧会・成果発表。毎年12月に催される。「取手アートパス」では絵画科油画専攻と先端芸術表現科が、「千住アートパス」では音楽環境創造科が主催、企画運営している。
サークル
文化、体育会系の2つのサークルの他、同好会も置かれている。
文化系サークル
体育会系サークル
同好会
- ケルト音楽
- 小文間植生研究部
オーケストラ
東京藝大チェンバーオーケストラ
2003年に創設され、東京藝術大学音楽学部と大学院に在籍する弦楽器の精鋭、25名が中心となって、様々な活動を行なう室内オーケストラである。
藝大フィルハーモニア
東京藝術大学に所属するプロフェッショナル・オーケストラであり、オーケストラ演奏を専門とする研究部員によって組織されている。主な活動としては毎年春と秋に開かれる定期演奏会、声楽家との合唱付オーケストラ作品の演奏、オペラ研究部との共演、年度始めの新卒業生(各科最優秀者)紹介演奏がある。その他、年末には恒例のメサイア演奏会、第九公演などを行っている。教育面では、器楽科、声楽科学生との協奏曲等の共演および作曲家学生の作品演奏(モーニングコンサート)、指揮科学生による演奏会、試験・演習など、学生の演奏経験の拡充に資している。さらに各地の音楽文化向上のための出張演奏も行っている。このオーケストラの前身である旧東京音楽学校管弦楽団は、日本初の本格的なオーケストラであり、現在ではポピュラーに演奏されている、ベートーヴェンの交響曲第5番「運命」・第9番「合唱付き」、チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」などを本邦初演し[32]、日本の音楽界の礎石としての活動を果たしてきた。
大学関係者組織
同窓会
音楽学部と美術学部とで別々に分かれている。
- 東京藝術大学美術学部杜の会
- 東京藝術大学美術学部の同窓会で、昭和62年に「美術学部同窓会」として設立され、平成8年より「杜の会」と改められ現在に至る。
- 東京藝術大学音楽学部同声会
- 東京藝術大学音楽学部の同窓会で、明治22年に設立された。
刊行物
- 藝大通信
- 東京藝術大学の広報誌であり、年に2回、9月と3月頃発行される。
大学関係者一覧
附属学校
- 東京芸術大学音楽学部附属音楽高等学校
- ※美術学部に附属する学校は存在しない。
脚注
- ↑ http://www.geidai.ac.jp/info/20080226_01.html
- ↑ 東京芸術大学美術学部規則[1]の第3条と、東京芸術大学音楽学部規則[2]の第4条に「学生の所属する科」という文言がある。なお、学科の名称に「学科」を含むのは芸術学科のみである。
- ↑ 「東京藝術大学の講座に関する規則」によると、講座には、日本画、油画、彫刻、工芸、デザイン、建築、芸術学、インターメディアアートがある。いずれも博士講座。
- ↑ 専攻ごとに募集する。
- ↑ 3年次から「版画」の専門カリキュラムを選択できる。
- ↑ 塑造・テラコッタ、石彫、木彫、金属という4つの素材領域がある。
- ↑ 2年次後期に各専攻に分かれる。
- ↑ 4年次の卒業制作では、視覚、空間、機能、映像・画像、環境、描画・装飾、企画・理論という領域を中心とした研究と制作を行う。視覚・演出研究室、視覚・伝達研究室、描画・装飾研究室、映像・画像研究室、機能・演出研究室、機能・設計研究室、環境・設計研究室、空間・設計研究室、空間・演出研究室、企画・理論研究室の10研究室が個別指導に当たる。
- ↑ 工学系ではなく美術系に属する建築学科は、国立の教育機関で唯一。
- ↑ 3年次から研究室に所属。「地域と芸術」、「言語と身体」、「科学技術と表現」、「素材と創造性」がある。
- ↑ 美学、日本・東洋美術史、西洋美術史、工芸史から研究分野を決め、卒業論文を作成する。また、絵画、彫刻などの基礎実技も必修となっている。
- ↑ 「東京藝術大学の講座に関する規則」によると、講座には、作曲、声楽、鍵盤楽器、弦管打楽器、古楽、指揮、邦楽、音楽学、音楽環境創造、言語芸術(共通講座)がある。いずれも博士講座。
- ↑ 修士課程は「独唱」と「オペラ」の研究分野に分かれているが、学部では自らの声の特性を見極めさせるため、その双方をバランスよく履修させることになっている。
- ↑ 東京藝術大学音楽学部規則による。
- ↑ ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ハープの5つの楽器種がある。
- ↑ 管楽器はフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、サクソフォーン、ホルン、トランペット、トロンボーン、ユーフォニアム、チューバという10種の楽器に分かれる。打楽器はティンパニーを主に、パーカッション及びマリンバアンサンブルを通して、すべての打楽器に精通することを目指すとしている。
- ↑ 2000年度にチェンバロ科を改組して設置。チェンバロ、リコーダー、バロックヴァイオリンという楽器種がある。
- ↑ 東京藝術大学音楽学部規則による。
- ↑ 主専攻科目に、長唄三味線、常磐津三味線、清元三味線、長唄、常磐津、清元がある。主専攻に長唄三味線、常磐津三味線、清元三味線を選択した場合、対応する副主専攻科目には長唄、常磐津、清元があり、主専攻に長唄、常磐津、清元を選択した場合、対応する副主専攻科目には唄三味線、常磐津三味線、清元三味線がある。
- ↑ 副主専攻に、長唄、長唄三味線がある。
- ↑ 「主専攻本曲」、「主専攻外曲」(いずれも必修)には、それぞれ琴古流、都山流がある。
- ↑ 「主専攻謡」には、「観世流」と「宝生流」がある。また、「仕舞実技」、「小舞実技」から1つ選択しなければならないが、それぞれ観世流と宝生流がある。地拍子についても、観世流と宝生流があり、1つ選択することになっている。
- ↑ 主専攻科目に、笛、小鼓、大鼓、太鼓がある。また、副主専攻として、笛、小鼓、大鼓、太鼓から主専攻以外の3つを選択。
- ↑ 「雅楽実技」には、笙、篳篥、龍笛がある。
- ↑ 1-2年次に必修の「音楽学概説」は西洋音楽史、日本音楽史、東洋音楽史、音楽美学、音楽理論、音楽民族学の6分野があり、3-4年次の「音楽学演習」も、西洋音楽史、日本音楽史、東洋音楽史、音楽美学、音楽理論史、音楽民族学 の6分野に分かれる。
- ↑ 6分野の「プロジェクト」があり、2-3年次にその中から1つを選択して履修する。2年次と3年次で異なった分野を選択することもできる。2014年度には、「楽音、ノイズ、声、言葉など、様々な素材による表現技術を習得することを目指すプロジェクト」、「芸術表現を通した地域社会へのアプローチを実践的に模索するプロジェクト」、「録音制作、舞台音響、サウンドデザインなどの研究・実践を通して、音の扱い方について学ぶプロジェクト」、「演劇、ダンスを創作するプロジェクト」、「デジタル化によって音楽や美術、映像の表現はどのように変化しつつあるかといった文化の未来について、理論研究と実践を通じて考えるプロジェクト」、「コンピュータプログラミングや音響実験などの研究・実践を通して、音の扱い方について学ぶプロジェクト」がある。
- ↑ 「東京藝術大学の講座に関する規則」によると、講座として、保存修復、保存科学がある。いずれも博士講座。このほか、美術学部の項で列挙した講座も教育・研究に当たる。
- ↑ 専門種として、長唄三味線、常磐津三味線、清元三味線、長唄、常磐津、清元がある。
- ↑ 「東京藝術大学の講座に関する規則」によると、講座は、映像メディア学のみ。博士講座である。
- ↑ 『明治前期油画基礎資料集成 東京芸術大学収蔵作品』中央公論美術出版 1991年
- ↑ 『明治後期油画基礎資料集成 東京芸術大学収蔵作品』中央公論美術出版 2005年
- ↑ ベートーヴェンの交響曲第9番については「日本国内初」ではなく「日本人による初演」であるが、これについても異説が存在する。詳細は交響曲第9番 (ベートーヴェン)#日本初演を参照。
関連項目
外部リンク
- 東京藝術大学(公式サイト)
- 東京藝術大学 デザイン科(公式サイト)