茅場町駅
テンプレート:駅情報 テンプレート:Vertical images list 茅場町駅(かやばちょうえき)は、東京都中央区日本橋茅場町一丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
日比谷線と東西線が乗り入れている。駅番号は、日比谷線がH 12、東西線がT 11。
目次
歴史
- 1963年(昭和38年)2月28日 - 帝都高速度交通営団(営団地下鉄)日比谷線、人形町駅 - 東銀座駅間 (3.0km) 開通に伴い、開業。
- 1967年(昭和42年)9月14日 - 営団地下鉄東西線、大手町駅 - 東陽町駅間 (5.1km) 開通に伴い、日比谷線と東西線の乗換駅となる。
- 1980年(昭和55年) - 日比谷線ホームで駅冷房開始。
- 1981年(昭和56年) - 東西線ホームで駅冷房開始。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄の民営化に伴い、当駅は東京地下鉄(東京メトロ)に継承される。
- 2006年(平成18年)4月1日 - 現業部門の管区制導入により、上野駅務区・秋葉原駅務区・茅場町駅務区を統合し、上野駅務管区が発足。上野駅務管区茅場町地域の管理駅となる。
駅構造
地下駅で、日比谷線は相対式ホーム2面2線、東西線は島式ホーム1面2線を有する。
東西線は中野側に非常用として片渡り線と信号扱所を持つ。かつては両渡り線の分岐器が設置されていた。かつて、中野方面行電車では当駅停車中に「当駅発車後、ポイント通過のため揺れますのでご注意下さい。」という注意喚起が車内放送や車内案内表示器で行われていたが、両渡り線通過による揺れと分岐器保守の軽減を目的に片渡り線化されたため、現在は流れていない。
日比谷線開業当初は、築地駅などのようにホームとその両端に改札口と出入口を有するシンプルな構造の駅であった。その後、東西線の開通で乗換駅となったが、東側を亀島川が流れるため、東西線ホームを日比谷線ホームの中央に寄せてT字型の乗換駅にすることは不可能だったため、やむなく永代通りと新大橋通りが交差する茅場町一丁目交差点を軸にしたL字型の駅構造となった。
長い改札外地下通路
東西線ホームの上の改札外地下通路には、都営地下鉄浅草線の日本橋駅に通じる連絡通路が設置されている。ただし、乗換駅には指定されていないので、連絡普通券では相手駅に入場できない。また、PASMO・Suicaで乗り継いだ場合は割引が適用されず、それぞれのSF乗車に対して下車時に乗車区間の運賃が減算される。
さらにその先は東京メトロ日本橋駅にも通じているので、当駅の中央改札から日本橋駅の西端まで改札外地下通路を歩くことができる。
当駅西改札から都営浅草線までの地下通路は開扉時間が6時00分から23時00分までとなっており、これは大晦日から元日の終夜運転時も同様である。
この通路の管理は当駅であり、都営浅草線側のシャッターも、開閉扉は当駅の駅員が行う。
問題点
1969年の東西線全線開通、さらに1996年の東葉高速鉄道との相互直通運転開始、そして1990年代後半以降の江東区・江戸川区エリアでの大規模なマンション建設による沿線人口および利用者数の急増により、当駅についても駅構造の欠陥が浮き彫りとなった。階段やエスカレーター側の通路では人の流動が恒常的に滞るなど、その構造に問題が生じている。特に東西線ホームの階段横の通路は幅員が3m程度しかなく、降車・乗車・ホーム移動それぞれの乗客の動線が入り乱れて、ラッシュ時には恒常的に危険な状態になっている。
東京メトロでは、これらの対策として朝ラッシュ時のホームに駅員を増員し、さらにアルバイト駅員や警備員を配置することなどで乗客の安全監視と流動確保を行っているが、根本的な改善には至っていない。また、これらの混雑を嫌った乗客が日比谷線は北千住寄り車両、東西線は西船橋寄り車両に集中し、混雑の偏りを引き起こして車両内、ひいては他駅への悪影響を引き起こしている。
これらの問題を解決するため、2010年11月に発表された東京メトログループ経営計画『FORWARD TOKYO METRO PLAN 2012』において、ワイドドア車15000系の導入と併せて「茅場町駅の改良」が明記された[1]。具体的には、東西線ホームを門前仲町寄りに40メートル延伸し、その延伸部分に階段やエスカレーターを増設する、また、日比谷線ホームの人形町寄りを拡幅させる、としている。完成は2016年度の予定である[2]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | H 日比谷線 | 銀座・六本木・中目黒方面 |
2 | H 日比谷線 | 上野・北千住・南栗橋方面 |
3 | T 東西線 | 西船橋・津田沼・東葉勝田台方面 |
4 | T 東西線 | 日本橋・大手町・中野・三鷹方面 |
駅構内設備
- エスカレーターは、東西線ホームと日比谷線1番ホームおよび東改札との間に上り1基、東西線ホームと日比谷線2番ホームおよび中央改札の間に上下各1基ずつ、東西線ホームと西改札の間に上下各1基ずつ設置されている。ただし、平日ダイヤの朝ラッシュ時は混雑緩和のためすべて上り運転となる。
- エレベーターは、東西線ホームと西改札内の間、東改札外と地上部(4b出入口付近)の間を連絡するものが1基ずつ設置されている。
- トイレは、中央改札内と西改札外に1か所ずつあり、西改札外トイレには車椅子利用者・オストメイトに対応した便器とベビーベッドが併設されている。
- 定期券うりばは、中央改札と西改札を連絡する改札外地下通路に立地する。東京都心でも主要なオフィス街であることと、日比谷線と東西線の乗換駅であることから、年度末や新年度などの繁忙期には定期券購入客で混雑する
- METRO'Sは、中央改札内と東改札内に各1か所、東西線ホームに2か所出店している。
- コインロッカーは、東改札外・定期券うりば付近・西改札外に各1か所ずつ設置されている。
- 金融機関のATMは、中央改札外にゆうちょ銀行、東改札内に新生銀行のものが各1台設置されている。
利用状況
2013年度の1日平均乗降人員は118,113人である[3]。この値には日比谷線・東西線間の乗換人員を含まない。
- 日比谷線・東西線間の乗換人員を含んだ、2012年度の路線別1日平均乗降人員は以下のとおりで、2路線を合算した1日平均乗降人員は385,680人である[4]。
- 日比谷線:179,950人 - 同線内では北千住駅、中目黒駅に次ぐ第3位。
- 東西線:205,730人 - 同線内では西船橋駅、大手町駅、日本橋駅に次ぐ第4位。
近年の一日平均乗車人員推移は下表のとおりである。
年度 | 日比谷線 | 東西線 | 出典 |
---|---|---|---|
1992年 | 29,227 | 39,318 | [5] |
1993年 | 28,137 | 39,529 | [6] |
1994年 | 27,688 | 39,282 | [7] |
1995年 | 26,893 | 38,426 | [8] |
1996年 | 27,000 | 38,893 | [9] |
1997年 | 26,852 | 38,907 | [10] |
1998年 | 26,277 | 36,707 | [11] |
1999年 | 25,943 | 35,721 | [12] |
2000年 | 25,786 | 36,304 | [13] |
2001年 | 25,397 | 36,521 | [14] |
2002年 | 24,526 | 35,978 | [15] |
2003年 | 23,669 | 35,522 | [16] |
2004年 | 23,482 | 35,605 | [17] |
2005年 | 23,797 | 35,742 | [18] |
2006年 | 24,060 | 35,282 | [19] |
2007年 | 25,511 | 38,115 | [20] |
2008年 | 25,553 | 38,877 | [21] |
2009年 | 24,397 | 38,225 | [22] |
駅周辺
テンプレート:See also 兜町に近接するため、証券会社が多く立地する。また、大手企業の本社も多く立地する。しかし、1997年当時に業界大手であった山一證券が経営破綻するという、いわゆる「山一ショック」以降、銀行や証券会社の統廃合や合併・解散、本社移転などが相次ぎ、世界三大金融街の一つと呼ばれながらその華やかさは失われつつある。一方で、東京駅や東京ディズニーリゾート、日本武道館などへのアクセスの良さから、駅周辺にはビジネスホテルが多く、多くの出張客や旅行客が宿泊に利用している。
- 東京証券取引所
- 澁澤シティプレイス - 澁澤倉庫の賃貸ビル
- 日本証券金融
- みずほ証券日本橋本店(旧:みずほインベスターズ証券本社)
- SMBC日興証券本社
- 極東証券本社
- かざか証券本社
- だいこう証券ビジネス 東京本部
- 東京証券会館
- 日本証券投資顧問業協会
- 大阪証券取引所 東京支社
- 警視庁 中央警察署
- 東京消防庁 日本橋消防署
- 中央区新場橋区民館
- 日本橋茅場町郵便局
- 日本橋小網町郵便局
- 中央新川郵便局
- 中央エフエム(ギンザラジオシティ)
- 花王本社
- エスビー食品本社
- 日本IBM本社
- 日本ガーディアン・エンジェルス本部
- 日清オイリオグループ本社
- 北辰物産本社 - ビル1階のセブン-イレブン茅場町駅前店は、同社の店舗では数少ないイートインコーナーが設置されている。
- プレナス(ほっともっと) 東京オフィス
- スマイルホテル東京日本橋(旧:ホテルユニバース日本橋茅場町)
- 京王プレッソイン茅場町 - 構造計算書偽造問題により開業からわずか3か月で閉鎖・解体に追い込まれたが、約2年半後の2008年に再建した。
- 茅場町パールホテル - 食品卸会社・ユアサ・フナショクが展開するビジネスホテルチェーン
- ホテル法華イン東京日本橋
- ホテルヴィラフォンテーヌ茅場町
- トレストイン日本橋
- 日本保釈支援協会
- 永代通り
- 新大橋通り(東京都道・千葉県道50号東京市川線)
- 亀島川
- 日本橋川
バス路線
最寄り停留所は、永代通り及び平成通りにある茅場町、永代通りにある兜町となる。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局、平和交通により運行されている。
茅場町
兜町
- 東20系統:東京駅丸の内北口行、東京都現代美術館前経由錦糸町駅行
- 東22系統:東京駅丸の内北口行、千田経由錦糸町駅前行
- マイタウンライナー(深夜急行バス):千代田団地入口行、山田インター入口行、五井駅行、JR成田駅行、印旛日本医大駅行
その他
- かつては営団の他の駅とは異なる発車ブザー(6打点)が鳴っていたが、2003年10月の放送装置更新により、他の駅と同じブザーになっている。
- 日比谷線と東西線が交差する駅の構造上、東西線の門前仲町寄りと日比谷線の人形町寄りが混雑する。日本の地下鉄の中で混雑率がトップクラスの両線の接続駅であるため、朝ラッシュ時の混雑も日本の地下鉄でトップクラスとなっている。そのため、前述の通り混雑している部分を中心とした改良工事が行われる。
- 日比谷線ホーム壁面の駅名標にサイズの異なるものが混在している。当初は大きい長方形のものだったが、東西線との乗り換えコンコース付近の改良工事により小さい長方形のものが登場している。これは上野駅でも見られ(ただし当駅とは逆のパターン)、日比谷線で大きい長方形の駅名標が使われているのも当駅と上野駅のみである。
- 東西線ホーム壁面の駅名標は、開業当初は大きい長方形のものだったが、後の取り替え工事で小さい長方形に取り替えられてかつ位置が高くなったため、かつて運行されていた旧型車両(5000系など)の窓からは見えなかった。このため、車内からでも駅名が確認できるようにすべての駅名標の直下に平仮名で駅名が記載されたテープが貼付されている。また、ラインカラー上の駅名表記も他の東京メトロの駅とは違い、やや下に記載されている。
- 東西線の当駅と門前仲町駅との間には防水ゲートが設置されている。これは、隅田川の増水時にトンネル内への浸水を防ぐためのもので、全断面を閉鎖することができる。
- 上野駅務管区茅場町地域は当駅と日比谷線人形町駅の2駅を管轄している。同駅開業時は人形町駅務区であったが、東西線茅場町駅の開業に伴い駅務区の機能を空間の広い当駅に移し、茅場町駅務区と改称した。
- 中央改札から西改札にかけての広い地下通路は、東京メトロのイベントやキャンペーンで使用されることがある。また、副都心線開業前にはLED誘導サインの導入を控え、各メーカーのものをこのスペースに試験設置し、比較検討に大いに役立ったという。
- 新垣結衣出演の東京メトロのCM「メトロでアート」篇は、冒頭シーンが深夜の当駅で撮影されている。
隣の駅
- 東京地下鉄
- H 日比谷線
- T 東西線
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color通勤快速・テンプレート:Color各駅停車(通勤快速は中野方面のみ運転)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:鉄道路線フッター- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ 東京メトロ 各駅の乗降人員ランキング
- ↑ 東京地下鉄、平成24年度1日平均乗降人員・通過人員、関東交通広告協議会ホームページ、2014年5月3日閲覧
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)