能取湖
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ファイル:Lake notoro landsat.jpg
衛星写真(2000年)
能取湖(のとろこ/のとりこ)は北海道網走市にある湖である。網走国定公園に含まれる。湖名はアイヌ語の「ノッ・オロ」(岬のところ)に由来するが、これは本来、北東側の能取岬のことを指していた。能取岬に近い湖の意で、この湖名になったものである。
地理
北海道の東北部に位置し、オホーツク海に通じる海跡湖である。日本の湖沼では13番目の面積規模を有する。以前は海水流入部の湖口が季節的に開閉しており汽水湖であったが、1973年(昭和48年)に護岸工事が行われて湖口が固定され、現在は完全な海水の湖となっている。
南岸にはアッケシソウ(サンゴ草)の群生地があり、毎年9月頃になると一面が赤色で埋め尽くされる。なお卯原内地区にはかつて日本最大とされる群落があったが、環境改善のための工事に失敗し、生育数が激減している。
利用
湖では主にホタテ、サケ、ホッカイエビやカレイ等が漁獲される。
東岸の能取港町(二見ヶ岡漁港)地区には能取工業団地が整備されており、団地北端にはオートキャンプ場「レークサイドパーク・のとろ」がある。4月中旬 - 10月中旬は同施設周辺から湖北端にかけてが潮干狩りができるよう開放されている[1]。
交通
湖の南・西岸には国道238号、東岸には北海道道76号網走公園線が通る。かつては国道と並行するように旧国鉄湧網線が通じており、廃止後はオホーツク自転車道として整備されている。公共交通機関は網走バスが国道を通っている。