純名里沙
テンプレート:ActorActress 純名 里沙(じゅんな りさ、1971年3月15日 - )は、日本の女優・声優・歌手である。本名、中西 純子(なかにし じゅんこ)。元宝塚歌劇団花組トップ娘役。大阪府箕面市出身。
目次
来歴・人物
中学校の英語教師の父と専業主婦の母の家庭に生まれる。大阪府立東豊中高等学校を経て、1988年に宝塚音楽学校へ入学。
1990年に宝塚歌劇団に76期生の首席として入団。『ベルサイユのばら』で初舞台を踏むと共に、抜群の歌唱力をかわれてフィナーレのエトワールに大抜擢[1]。その後雪組に配属。同期には女優の樹里咲穂、月影瞳、彩輝なお、星奈優里、風花舞、現役では寿つかさ、鈴奈沙也、高翔みず希などがいる。
翌1991年には入団2年目にしてバウホール公演・オペレッタ『微笑みの国』のヒロイン、『華麗なるギャツビー』にて新人公演初ヒロインに抜擢されるなど、一躍雪組娘役ホープとなる。また、当時の雪組男役スター・一路真輝と共にウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団とウィーンにてレコーディングを果たし、オペレッタなどを歌ったCDを発売した。
1994年にNHK連続テレビ小説『ぴあの』に主演。「現役タカラジェンヌが初の朝ドラヒロインを務めた」として話題になった。ドラマ内でも持ち前のソプラノで童謡を歌い、後半は主題歌も歌った。なお、ドラマ出演のため約1年間休演している。宝塚へ復帰後花組へ異動し、1995年『エデンの東/ダンディズム!』より真矢みきの相手役として花組トップ娘役に就任。1996年、『ハウ・トゥー・サクシード』を最後に退団。
退団後はフリーの女優として舞台、テレビ、映画、CM等で活躍。2002年に出演・主題歌を歌った香港映画『慌心假期/Midnight fly』(日本語題:『夜間飛行』)にて台湾版アカデミー賞と呼ばれる金馬奨で最優秀主題歌(ベスト・オリジナル・フィルムソング)賞を受賞。本作品も7部門にノミネートされ、助演女優賞にノミネートされた。
2008年、NHKの語学番組『リトル・チャロ』にて声優としてチャロ役を演じた。
初舞台より、歌える娘役スターとしてその名を知られた[2]。特に在団中にNHKの朝の連続テレビドラマの主役に抜擢されるなど、宝塚歌劇に詳しくない視聴者層からも人気を得た人物の一人として知られる。
歌唱力では高い評価を得た[3]が、反面ダンスが苦手であったため、一部の宝塚ファンからは、評価が分かれたことがある[4]。その後、ドラマ出演時にバレエ(白鳥の湖)を披露するなど、ダンスに磨きをかけている。
宝塚時代の主な舞台
初舞台・雪組時代
- 1990年 『ベルサイユのばら(フェルゼン編)』*初舞台 *エトワールに大抜擢
- 1990年 『アポロンの迷宮/ジーザス・ディアマンテ』 新聞売り子役/新人公演:リサ役(本役:万理沙ひとみ)
- 1991年 『花幻抄/恋さわぎ/スイート・タイフーン』 新人公演:少女役(本役:鮎ゆうき)
- 1991年 バウホール公演『微笑みの国』 リーザ役 *バウ初ヒロイン
- 1991年 『華麗なるギャツビー/ラバーズ・コンチェルト』 ジュディ役/新人公演:デイジー(本役:鮎ゆうき)*新人公演初ヒロイン
- 1992年 『この恋は雲の涯まで』 セトナ役
- 1992年 バウホール公演『ヴァレンチノ』 アリス役
- 1992年 『忠臣蔵〜花に散り雪に散り〜』 おきく役/新人公演:阿久里、お蘭(本役:紫とも)
- 1992年 シアター・ドラマシティ公演『ジャンプ・フォー・ジョイ』 マリア役
- 1993年 『天国と地獄/TAKE OFF』 ジェーン、オルタンス(二役)役/新人公演:アマンダ、エルミニ(二役)(本役:紫とも)
- 1993年 『ブルボンの封印』アンリエット役/『コート・ダジュール』リーザ役
花組・花組トップ娘役時代
- 1995年 『哀しみのコルドバ/メガ・ヴィジョン』 アンフェリータ役
- 1995年 『エデンの東/ダンディズム!』 アブラ役 *お披露目公演
- 1995年 全国ツアー『紅はこべ/メガ・ヴィジョン』 マルグリート役
- 1996年 『花は花なり/ハイペリオン』 かすみ役
- 1996年 『ハウ・トゥー・サクシード』 ローズマリー役 *退団公演
宝塚退団後の主な活動
舞台
- 1997年 レ・ミゼラブル(帝国劇場 / コゼット役)
- 1999年 レ・ミゼラブル(帝国劇場 / コゼット役)
- 1999年 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.3 地図にない街―DOHENEKE‐HEKISHIN―
(東京:天王洲アイルアートスフィア 大阪:シアタードラマシティー / 砂原 泉役)
- 2000年 細雪(帝国劇場、水谷幹夫演出 / 四女・妙子役)
- 2000年 地球ゴージャスプロデュース公演Vol.4 さくらのうた 〜幻の夏…忘れさられた小さな心たちへのレクイエム
(東京:Bunkamuraシアターコクーン 大阪:シアタードラマシティー / 東登美子役)
- 2001年 クリスマス・ボックス(青山劇場、栗山民也演出 / ケリー役)
- 2002年 LOVE LETTERS(パルコ劇場、青井陽治演出/ メリッサ役)
- 2003年 天使は瞳を閉じて
- 2003年 サタデー ナイト フィーバー:ザ ミュージカル(新宿コマ劇場)
- 2004年 nine the musical
- 2005年 nine the musical
- 2006年 信長(新橋演舞場・大阪松竹座 / 濃姫役)
- 2006年 ミー・アンド・マイガール(帝国劇場 / ジャッキー役)
- 2007年 ブルーストッキングの女たち(紀伊国屋ホール)
- 2007年 LOVE 30(北向きの女)(パルコ劇場 / ミサコ役)
- 2007年 みすゞとテルと母さまと(サントリーホール小ホール / 金子テル=金子みすゞ役)
- 2007年 異人の唄 - アンティゴネ(新国立劇場(中劇場) / メイ役)
- 2009年 令嬢と召使(赤坂レッドシアター)
映画
- 1999年 ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦(先生役)※友情出演とクレジット
- 2001年 ショコキ!
- 2002年 慌心假期/Midnightfly(香港映画)
- 第38回金馬奨(台湾)助演女優賞ノミネート
- 第38回金馬奨(台湾)ベストオリジナルフィルムソング賞受賞(主題歌「風を感じて」)
- 2003年 明日をつくった男 田辺朔郎と琵琶湖疏水
- 2006年 PETBOX 一億の猫
- 2009年 花婿は18歳
テレビ
- 2002年 NHK歌謡チャリティーコンサート/司会(NHK総合)
- 2007年 NHKかんさい特集/受け継がれる技とこころ 純名りさが訪ねる上方歌舞伎(NHK関西ローカル 2月16日)
- 2008年 生活ほっとモーニング/にっぽん体感こだわり旅 純名りささんと梅薫る早春の太宰府(NHK総合 2月14日)
- 2008年 第37回NHK歌謡チャリティーコンサート(NHK総合 4月29日)
- 2009年 日中共同制作 純名りさ 悠久の大河800キロの旅〜中国・桂林の絶景と大自然を守る人々〜(BS朝日 2月28日)
- 2012年 夢紀行南薩摩〜海と焼酎と恵比寿の詩〜(鹿児島放送)
ドラマ
- 1994年 連続テレビ小説「ぴあの」(NHK 4月 - 10月) 主演:桜井ぴあの役(宝塚時代)
- 1997年 ラブジェネレーション(CX系列) 水原さなえ役
- 1998年 ラブ ジェネレーション'98-ハッピーエンドから始めよう!(CX系列 4月6日)
- 1998年 ひとりぼっちの君に 白石あずさ役
- 1998年 世紀末の詩 第5話「車椅子の恋」(NTV系列)
- 1999年 らせん
- 2000年 愛人の掟・あなたに逢いたくて
- 2001年 悪意
- 2002年 金曜エンタテイメント 「女子アナ刑事 華麗なる財宝殺人」(CX系列 1月25日) 広瀬珠枝役
- 2002年 土曜ワイド劇場 (ANB系列)
- 「おかしな二人2 能登金剛殺人慕情! 金沢・和倉温泉から消えた謎の女」(8月3日) 古賀真紀役
- 「松本清張没後10年記念 黒の奔流 奥多摩強盗殺人」(9月28日) 岡橋由基子役
- 2002年 相棒 Season 1 第1話「警視総監室にダイナマイト男が乱入!刑事が人質に!? 犯罪の影に女あり…」(ANB系列) 岩崎麗子役
- 2003年 土曜ワイド劇場「火災調査官・紅蓮次郎2」(ANB系列 6月7日)
- 2003年 恋のエチュード 第14回「STORM」(BS日テレ 11月2日)
- 2003年 白い影 直江庸平を憶えていますか (TBS系列 1月3日)
- 2003年 新春ワイド時代劇 「忠臣蔵〜決断の時」(TX系列 1月3日) おかる役
- 2003年 高原へいらっしゃい(TBS系列)
- 2003年 女と愛とミステリー 「警視正・日丸教授の事件ノート1 よそ者〜悪い奴は眠らせない!」(TX系列 9月17日) 藤山まゆみ巡査部長役
- 2004年 水曜プレミア 「温泉へ行こうスペシャル〜世界で一番長い24時間〜」(TBS系列 11月10日) 若女将・奈緒役
- 2005年 瑠璃の島(NTV系列) 仲間貴子役
- 第1回 「沖縄の離島救った不良少女涙の感動実話」
- 第8回 「親子の絆希望の叫び」
- 2005年 水曜ミステリー9「食い道楽!出張料理人 亀崎源一」(TX系列) 吉岡翔子役
- 2006年 夜王 第9話「悪魔のキス! No.1への鍵を握る女」(TBS系列)
- 2007年 金曜プレステージ 「所轄刑事3〜身近な罠!多発する万引き事件が連続殺人に…出来心が招く悲しい結末とは」(CX系列 3月16日)
- 2007年 土曜プレミアム 「千の風になって」ドラマSP第2弾 ゾウのはな子」(CX系列 8月4日)
- 2007年 マンハッタンダイアリーズ(GyaOネット配信)
- 2008年 水戸黄門第39部 第1話「青空、恋空、江戸の空 いざ旅立ち!」(TBS系列 10月13日) 高尾太夫役
- 2009年 かんさい特集 「おかんの逆襲〜我が家のリフォーム戦争〜」(NHK関西ローカル 7月31日、NHK全国 9月22日) 田中愛子役
- 2009年 刑事の現場2 第4話(NHK 8月1日)
- 2009年 華麗なるスパイ 第6話(NTV系列 8月22日) ナオミ・リー役
- 2010年 夏子と天才詐欺師たち(ABC系列 8月14日) 高杉喜和役
- 2011年 土曜ワイド劇場「救急救命士・牧田さおり8」(EX系列 8月27日) 片岡梓役
CM
- 1994年 - 1995年 大和証券 ダイワMMファンド ※宝塚在籍時の出演。
- 1995年 - 1996年 サンスター Doクリア、ミネラル塩 ※同じく宝塚在籍時の出演。
- 1996年 - 1997年 大塚製薬 オロナインH軟膏 ※宝塚在籍時→退団後の出演。
- 2010年 ジブラルタ生命 (TOKYO FM)
主な音楽活動
CDリリース
宝塚歌劇団関連
- 1991年 タカラジェンヌのクリスマス(アルバム、1曲参加)
- 1993年 タカラヅカ・ヤングクルセイダーズ(アルバム、1曲参加)
- 1993年 美わしのウィーンを歌う(アルバム/一路真輝・純名里沙)
- 1995年 すみれの花咲く頃/さよなら皆様(シングル/純名里沙・美々杏里)
- 1996年 ハウ・トゥー・サクシード/ぼくの力を信じてる(シングル/真矢みき・純名里沙)
単独シングル・アルバム
- 1994年 ぴーかぴか(シングル) NHK連続テレビ小説『ぴあの』劇中歌
- 1995年 プロポーズ(シングル)
- 1995年 Propose(アルバム)
- 2007年 Misty Moon(アルバム) 「純名りさ」名義でのリリース
他アーティストとの協同
- 1994年 ぴあの(シングル/純名里沙 & JOE'S PROJECT) *NHK連続テレビ小説『ぴあの』主題歌(7月18日 - )
- 2000年 逢いたくて逢いたくて逢いたくて(シングル/R.A.M.) *テレビ朝日系ドラマ『愛人の掟・あなたに逢いたくて』挿入歌
企画アルバムへの参加
- 2009年 リトル・チャロ/ソング・ブック(企画アルバム)13曲中4曲担当
コンサート
- 2001年 FIRST LIVE/南青山MANDALA
- 2004年 京都フィルハーモニー室内合奏団
- 2007年 ギンザめざましクラシックスvol.40
- 2007年 東京シティ・フィルPOPSコンサート2007
- 2007年 サントリーホール21周年記念ガラ・コンサート「響」
- 2009年 日本フィルハーモニー交響楽団 第185回サンデーコンサート
- 2011年 ほくでんバレンタイン・コンサート『純名里沙!オーケストラにきらめく〜巴里〜維納〜紐育 ミュージカル誕生物語』
- 2011年 荏原文化センター大ホール スニーカーで名画座へvol.2
その他
声の出演
- 2002年 アリーmyラブ 第5シーズン (ジェニー・ショウ役)※「純名りさ」名義
- 2008 - 2009年 リトル・チャロ(チャロ役)
- 2010年 リトル・チャロ2(チャロ役)
- 2011年 えいごで旅する リトル・チャロ(チャロ役)
- 2011年 青春アドベンチャー『小袖日記』香子(紫式部)役 (NHK-FM)
- 2011年 FMシアター『サバイバーズ・ギルト わたしのいない街で』(田畑未来)役 (NHK-FM)
- 2012年 リトル・チャロ〜東北編〜(チャロ)
- 2013年 リトル・チャロ4 英語で歩くニューヨーク(チャロ)
写真集
- 1996年 宝塚ムック 純名里沙写真集 Junna/Risa Junna Pictorial
- 1999年 Mignon(ミニョン)
モデル
- 2003年 純名りさ・秋冬の手編み(ブティック社)
脚注
関連項目
- 大阪府出身の人物一覧
- 杜けあき(純名入団時の雪組トップスター。1979年 - 1993年)
- 工藤順子(作品提供)
外部リンク
テンプレート:宝塚歌劇団 テンプレート:ミュージカル ミー・アンド・マイガール 主要キャスト テンプレート:ロマンチック・レビュー
テンプレート:宝塚歌劇団花組主演娘役- ↑ 純名りささん(1/3) - インタビュー - ひと - どらく
- ↑ 1994年「歌劇」12月号 「声」参照
- ↑ 純名りさ、本格的初アルバムはクラシカル・クロスオーヴァー - CDJournal.com ニュース
- ↑ 1996年 12月 青弓社「宝塚アカデミア1」北見薫 ハウ・トゥ・サクシード 参照。