粟国島
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概要
那覇市の北西約60kmに位置し、面積7.64km²[1]、周囲12.8km[2]。産業は主に農業と漁業で、近年では製塩業も有名である。周囲に島はなく一島一村となっており、沖縄県島尻郡粟国村に属している。
かつては粟の産地として知られており、粟島とも呼ばれ、名前の由来となっている。また飢饉用に植えられたソテツが多く残っており、別名「ソテツの島」ともいわれる。[3]
また、筆ん崎の沖は流れが強いものの、5月〜7月にかけてギンガメアジが非常に大きな群れを作る場所になっており、上級者向けのダイビングポイントとして有名である。
歴史
- 1902年 - サトウキビ栽培が行われる。[4]
- 1908年 - 島嶼町村制施行により、粟国村として村制施行。
- 1945年 - 沖縄戦にともないアメリカ軍が上陸し、死者90名を出したほか、建物のほとんどが戦災により消失した。
- 2002年 - 粟国空港の供用を開始。
地勢
島の西側の標高が高く、東側へ緩やかな傾斜となっている。西端が真鼻岬(筆ん崎)で、白色凝灰岩の断崖絶壁となる。
交通
航路
航空路
- 所要時間は20分。就航しているレシプロ機のBN2アイランダーは、日本国内の定期航空路線でもっとも旅客定員が少ない(定員9名)。また、機材が小型のため、旅客ごとの体重のバランス等を考慮して座席が指定される。なお、巡航高度は500m程度、速度は120km/h程度である。
島内交通
島内には路線バスやタクシーは無いが、有償運送が実施されている。このほか、個人経営のレンタカー事業や、各民宿では自転車の貸し出し対応がなされている。
主な観光名所
- 洞寺(てら) - 那覇の僧侶雲水和尚が流刑になったとされる鍾乳洞。和尚の頭蓋骨が祀られている。
- 塩工場
- ウーグ浜
- 真鼻岬(筆ん崎)・マハナ展望台
- モンパノキ群落 - 村指定天然記念物
- 映画『ナビィの恋』ロケ地
特産品
- 粟国の塩
- 粟国の島マース
(上記2製品は製造者名・製品名共に酷似しているが、全くの別製品。)
- ソテツみそ
- アカーマーミー
- あぐにようかん
脚注
- ↑ 沖縄の島面積 - 国土地理院
- ↑ 島のデータ - 沖縄県企画部地域・離島課
- ↑ 沖縄のしまじま - 沖縄県
- ↑ 粟国島(沖縄本島周辺離島の自然) - 沖縄県
- ↑ 交通(アクセス) - 粟国村
- ↑ にっぽん全国たのしい船旅2010-2011 - イカロス出版 イカロスMOOK(2010年7月発行)ISBN 9784863203341
関連項目
外部リンク
- AGUNI-ISLAND - 粟国村(公式サイト)
- 粟国島 - 粟国島 沖縄39離島情報サイトテンプレート:沖縄諸島