真室川町
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真室川町(まむろがわまち)は、山形県の北部にある人口約1万人の町。秋田県と接する。町域の大部分が森林で占められ、古来より林業の町として栄えた。
目次
地理
新庄盆地の北部に位置する。町の西部から北部にかけ出羽山地の山々が、北東に奥羽山脈の神室連峰が連なっており、平野部は鮭川と真室川が合流する町南部に広がる。盆地特有の気候で一日の寒暖の差が大きく、また年間を通じ日照時間が短く冬季の降雪量が多い。真室川町は山形県の北の玄関口であり、北部の雄勝峠を通る奥羽本線や国道13号によって秋田県と結ばれている。
- 山
- 丁岳(1145.6m)、大森山(1077.7m)、萱森(1070m)、黒森(1057.7m)、雁唐山(1044.9m)、加無山(997.2m)、甑山(981.4m)、弁慶山(886.7m)、日山(293.6m)
- 河川
- 湖沼
歴史
- 1563年(永禄6年) - 鮭延秀綱が内町の鮭川の高台に、鮭延城を築城。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 真室川村、及位村(のぞきむら)、安楽城村(あらきむら)が成立。
- 1904年(明治37年)10月21日 - 国鉄奥羽本線の新庄駅 - 院内駅間開業により現町域に鉄道開通。
- 1950年(昭和25年)4月1日 - 真室川村が町制施行。
- 1956年(昭和31年)9月30日 - (旧)真室川町、及位村、安楽城村の1町2村が合併し、現在の真室川町誕生。
- 1975年(昭和50年)8月6日 - 8.6水害発生。
- 2004年(平成16年)2月21日 - 24日 - 山形もがみ冬季国体開催(クロスカントリースキー競技)。
行政
歴代町長
姉妹都市
行政機関
経済
- 商業は新庄市への依存が見られるが、町中心部にもある程度の商業施設が揃っている。
- 基幹産業である農業では、食味で全国上位を続けて受賞している米やたらの芽などのブランド化に取り組んでいる。
就業人口
- 第一次産業就業者:843人
- 第二次産業就業者:2,240人
- 第三次産業就業者:2,055人
産業
名物・特産品
郵便局
- 真室川郵便局
- 安楽城郵便局
- 及位郵便局
- 釜渕郵便局
金融機関
地域
人口
医療・健康
- ヘルスケアセンターまむろ川(真室川町立病院)
- 悠悠(特別養護老人ホーム)
- 総合運動公園
文化施設
- 真室川町立歴史民俗資料館(世界的版画家である中川木鈴の作品等を展示)
- 山形県立神室少年自然の家
- ふるさと伝承館
- うるしセンター
教育機関
- 高等学校
- 中学校
- 真室川町立真室川中学校
※2013年3月をもって及位中学校が真室川中学校へ統合となった。
- 小学校
- 真室川町立真室川小学校
- 真室川町立安楽城小学校
- 真室川町立差首鍋小学校
- 真室川町立平枝小学校
- 真室川町立真室川北部小学校
※2006年(平成18年)3月をもって安楽城小学校西郡分校は再度休校。及位・大滝・釜淵・小又小学校が統合され、2007年(平成19年)4月1日より真室川北部小学校となった。校舎は旧釜淵小学校校舎を使用し、ほかの3校の後利用は決まっていない。
交通
鉄道路線
路線バス
町内を走る路線(真室川町営バス)は、計6路線。その内1路線は鮭川村営バスが乗り入れている。2010年(平成22年)4月1日から全ての町営バス路線の料金が各路線一律200円に変更された。定期券は全路線月額2,000円となっている。回数券および定期券は、役場や各地区総合施設で販売している。また、回数券はバス車内にて販売されている。 日曜・祝日・12月30日 - 1月3日は全路線が運休となる。
- 東循環線
- 西循環線
- 高坂線
- 及位線
- 金山線
- 日下真室川線(鮭川村営バス)
道路
空港
- 最寄の空港
- 旧大日本帝国陸軍真室川飛行場
戦前、野々村集落に存在していた練習用飛行場。戦争末期には、アメリカ海軍のグラマン艦上戦闘機による空襲を受けた。飛行場跡は現在、真室川総合運動公園や山形県立真室川高等学校の敷地になっている。
観光
- 祭事・イベント
4月
- 真室川梅まつり
7月
- 真室川音頭全国大会
- 真室川ブギウギ音楽祭
8月
- 真室川まつり
10月
- 巨木の森コンサート
- 番楽フェスティバル
- 名所・レジャー
- 寺社・旧跡
- 郷土芸能
縁ある有名人
- 沓沢朝治 - 鷹匠、映画「老人と鷹」のモデル(1896年-1983年)
- 松沢雄蔵 - 元衆議院議員(1910年-1983年)
- 中川木鈴 - 版画家、日本画家(1919年-1979年)
- 佐藤昇 - 俳優
- 青木富美子 - 真室川高等学校教諭 1992年アルベールビル、1994年リレハンメル、1998年長野冬季五輪出場(クロスカントリースキー)
- 桂吉弥 - 出囃子に「真室川音頭」を使用している縁で、2013年に「まむろがわ大使」に起用される。
関連項目
外部リンク
- 行政