町村金五

町村 金五（まちむら きんご、1900年（明治33年）8月16日 - 1992年（平成4年）12月14日）は、日本の内務官僚、政治家。

元貴族院議員・元参議院議員町村敬貴の実弟、衆議院議員町村信孝の実父。

来歴・人物

宮部金吾や佐藤昌介等と共に、クラーク博士の創設した札幌農学校で学び日本における“酪農の草分け”と言われた町村金弥の五男である。

内務官僚時代は、官選の新潟県・富山県両県の知事を経て、内務省警保局長や警視総監などを歴任したが、戦後に公職追放された。

追放解除後、衆議院議員総選挙に立候補して国会議員となる。その後、北海道知事に当選し3期務める。任期満了後は参議院議員に転じ、自治大臣等も務めた。総選挙に4回、参院選挙に2回当選した。

1992年12月14日死去。享年92。

年譜

• 1900年（明治33年）

8月16日 - 北海道札幌市に町村金弥・そとの五男として生まれた。

• 東京開成中学、第二高等学校甲組英法文科を経て、
• 1924年（大正13年）

3月 - 東京帝国大学法学部政治学科卒業。

5月 - 内務省入省。任青森県属 知事官房主事兼内務部庶務課勤務。

• 1925年（大正14年）

10月 - 兼任青森県警部 警察部警務課長。

• 1926年（大正15年）

10月 - 任地方警視 静岡県警察部保安課長。

• 1929年（昭和4年）

8月 - 任地方事務官 静岡県内務部商工課長兼水産課長。

• 1930年（昭和5年）

4月 - 任地方警視 静岡県警察部警務課長。　

7月 - 任宮内事務官兼帝室林野局事務官 大臣官房秘書課勤務帝室林野局東京支局監理課長兼整理課長。

• 1931年（昭和6年）

5月 - 任宮内書記官 大臣官房総務課兼秘書課勤務。

• 1932年（昭和7年）

7月 - 任宮内大臣秘書官兼宮内書記官。

• 1936年（昭和11年）

4月 - 任岐阜県書記官 補警察部長。

• 1937年（昭和12年）

2月 - 任三重県書記官　補警察部長。

• 1938年（昭和13年）

1月 - 任内務省書記官　警保局警務課長。

• 1939年（昭和14年）

4月 - 兼任内務大臣秘書官兼人事課長。　

• 1941年（昭和16年）

1月 - 任富山県知事（～1943年）

• 1943年（昭和18年）

4月 - 任内務省警保局長 補警察講習所長。　

11月 - 兼任防空総本部警防局長。

• 1945年（昭和20年）

2月 - 任新潟県知事（～1945年4月9日）兼任海運局長。　

4月 - 任警視総監。　

8月 - 任東京都次長（宮城事件の責任を問われて警視総監を辞任したことによる）

• 1946年（昭和21年）

1月 - 依願免本官。

• 1952年（昭和27年）

10月 - 改進党公認で旧北海道1区から第25回衆議院議員総選挙に立候補し当選。

• 1954年（昭和29年）

- 日本民主党の結成に参加せず無所属となる。その後自由党に入党。

• 1955年（昭和30年）

- 保守合同による自由民主党の結成に参加　自由党出身の緒方竹虎と行動をともにする。

• 1956年（昭和31年）

旧緒方派の流れをくむ石井派に所属。

• 1959年（昭和34年）

4月 - 新人対決の知事選で（52年衆院初当選の同期生で衆院候補としてもライバルだった）日本社会党の新人横路節雄元日本教職員組合副委員長を破る（ - 1971年4月）。同年、北海道師友会会長に就任。

• 1971年（昭和46年）

6月 - 第9回参議院議員通常選挙に立候補し当選。

• 1972年（昭和47年）

5月 - 北海タイムス社代表取締役会長。

• 1973年（昭和48年）

1月 - 第2次田中角榮内閣で自治大臣、北海道開発庁長官。

• 1980年（昭和55年）

7月 - 自民党参議院議員会長。　

11月 - 勲一等旭日大綬章受章。

• 1992年（平成4年）

12月14日 - 死去、叙・正三位。

選挙歴

当落	選挙	施行日	選挙区	政党	得票数	得票率	得票順位 /候補者数	比例区	比例順位 /候補者数
当	第25回衆議院議員総選挙	1952年10月1日	北海道第1区	改進党	42,815	12.9	3/11	-	-
当	第26回衆議院議員総選挙	1953年4月19日	北海道第1区	改進党	37,573	11.0	5/10	-	-
当	第27回衆議院議員総選挙	1955年2月27日	北海道第1区	無所属	50,963	12.9	5/10	-	-
当	第28回衆議院議員総選挙	1958年5月22日	北海道第1区	自由民主党	82,480	22.0	2/7	-	-
当	1959年北海道知事選挙	1959年4月23日	北海道	自由民主党	1,092,456	52.8	1/3	-	-
当	1963年北海道知事選挙	1963年4月17日	北海道	自由民主党	1,393,352	63.5	1/4	-	-
当	1967年北海道知事選挙	1967年4月15日	北海道	自由民主党	1,424,532	61.0	1/3	-	-
当	第9回参議院議員通常選挙	1971年6月27日	全国区	自由民主党	952,130	'	4/106	-	-
当	第11回参議院議員通常選挙	1977年7月10日	全国区	自由民主党	1,028,981	'	8/102	-	-
当選回数9回 （衆議院議員4・北海道知事3・参議院議員2）

家族・親族・系譜

ファイル:Ｍａｃｈｉｍｕｒａ Ｋｉｎｙａ.jpg

父町村金弥

• 父 金弥
• 母　そと（福井県、酢醸造業山本怡仙の三女）
• 妻 二葉（鳥取県、学者桑田熊蔵の娘）
• 兄 敬貴（政治家 町村農場を創設）
• 長男　忠良
• 長女 富士江
• 二男 信孝（官僚、政治家）
• 二女 ひろ子
• 三女 君代
• 四女 康子

参考文献

• 『町村金五伝』　北海タイムス社　1982年

関連項目

• 町村家
• 中曽根康弘 - 内務省人事課長時代に採用
• 植木光教 - 町村の下で秘書や北海道知事室長務めた
• 岸洋子 - 町村が後援会会長を務める

1. 転送 Template:S-start

テンプレート:S-par |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
鍋島直紹 |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 参議院予算委員長
1978年 - 1979年 |style="width:30%"|次代：
山内一郎 |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
三田村武夫 |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 衆議院法務委員長
1957年 - 1958年 |style="width:30%"|次代：
小島徹三 テンプレート:S-off |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
江崎真澄 |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 自治大臣
第20代：1973年 - 1974年 |style="width:30%"|次代：
福田一 |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
江崎真澄 |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 国家公安委員会委員長
第30代：1973年 - 1974年 |style="width:30%"|次代：
福田一 |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
江崎真澄 |style="width:40%; text-align:center"|テンプレート:Flagicon 北海道開発庁長官
第35代：1973年 - 1974年 |style="width:30%"|次代：
福田一 テンプレート:S-ppo |-style="text-align:center" |style="width:30%"|先代：
徳永正利 |style="width:40%; text-align:center"|自由民主党参議院議員会長
第11代：1980年 - 1982年 |style="width:30%"|次代：
木村睦男

1. 転送 Template:End