熊本競輪場
熊本競輪場(くまもとけいりんじょう)は熊本県熊本市中央区水前寺にある競輪場。施設所有および主催は熊本市。競技実施はJKA競輪競技実施事業本部西日本地区本部。電話投票における競輪場コードは87#。実況は日本写真判定で担当は国武賢治。日本の全公営競技場の中でも最南端に位置する。
概要
熊本競輪場は1950年に開設された。記念競輪 (GIII) として『火の国杯争奪戦』が毎年10月に開催されている。他にも現役時代は全国区のスタープレイヤーとして大活躍し、日韓競輪交流親善大使に任命された矢村正を称え『日韓競輪親善大使記念矢村正杯』が、また現役時代は熊本を中心に活躍し熊本選手会の長として中央に上り、輪界の発展に尽くした松本秀人を称え『松本秀人杯』が開催されている。
GIとして、1986年と2007年に全日本選抜競輪が、1995年・2002年にオールスター競輪が、2012年に九州地方では初めての日本選手権競輪が、それぞれ開催された。
トータリゼータシステムは富士通フロンテックを採用している。イメージキャラクターは『火の国熊本』から「火の鳥」をモチーフとした「ファイ太」。
2012年10月13日から一般来場者立ち入り区域全体をカバーする無料Wi-Fiサービスを開始(競輪場としては全国初)。
発売締切前(3分前~)の音楽はフランク・ミルズの愛のオルゴール。
チャリロト
2012年2月28日の開催から重勝式投票にあたるチャリロトを発売しているが、グループ開催への移行により、それまでのキャリーオーバーによる発売は10月31日を最終日として一旦終了することになり、最終日は特例として各賭式でキャリーオーバーがあった場合は一つ外した目でも的中の扱いとしていたが、全方式とも的中者がいなかったため、チャリロトの208万6650円、チャリロトセレクトの78万0675円、チャリロト5の1350円が、熊本市の収益となった。
11月16日の開催より、豊橋競輪場・別府競輪場とキャリーオーバーを共有する『グループG』としての発売となり、キャリーオーバーの対象外であるチャリロト3は熊本単独で発売される。
バンク
1周は500m。元々は400mだったが、直線部分のみを伸ばすような形で500mに改修したため、全国の競輪場で最も直線が長い。これは競輪場のバック側特別観覧席とスタンドの構造を共有している熊本市水前寺競技場(陸上競技場)が隣接しており、普通500mバンクの内側において設置されることの多い陸上用トラックの造成が不要なためで、その特異なバンク構造から「滑走路」のあだ名がつけられている。
直線が極端といえるほど長いため先行する選手には不利であり、それを追走する番手の追込選手すら有利とは言い切れない。後方から捲る自力の選手も状況次第で番手追走の選手に交わされる事もあり、最後の直線だけで実力を発揮させるタイミングが重要な走路といえる。ただし、タイミングさえ上手く図れれば先行選手でも逃げ切れるケースがある。
なお大画面映像装置は1センター側に設置されているが、これが後方の選手が直線へ入る時のコースを決めやすくさせる要因になっている。
場外車券売場
なおサテライトかのや(鹿児島県鹿屋市大浦町)を2008年8月17日オープンさせたが2010年3月31日をもって閉鎖している。
歴代記念競輪優勝者
年 | 優勝者 | 登録地 |
---|---|---|
2003年 | 小倉竜二 | 徳島 |
2004年 | 小野俊之 | 大分 |
2006年 | 山崎芳仁 | 福島 |
2007年 | 武田豊樹 | 茨城 |
2008年 | 合志正臣 | 熊本 |
2010年1月 | 武田豊樹 | 茨城 |
2010年10月 | 合志正臣 | 熊本 |
2012年 | 佐藤友和 | 岩手 |
2013年 | 長塚智広 | 茨城 |
2014年 |
- ※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
交通アクセス
- 九州旅客鉄道(JR九州)豊肥本線水前寺駅下車、徒歩約15分。
- 熊本市電市立体育館前電停から徒歩約15分。
- JR九州熊本駅から無料送迎バスあり(熊本市営バスが運行、熊本交通センターと水道町・水前寺駅通りバス停にも停車)。
- 熊本市営バス(京塚小峯線)・熊本都市バス(昭和町線) 「競輪場前」バス停下車。