法界院駅
法界院駅(ほうかいいんえき)は、岡山県岡山市北区学南町三丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)津山線の駅である。
概要
駅名は付近にある真言宗の寺院法界院に因む。法界院は津山線の車窓からも見ることができるが、当駅からは直線距離で約1.2km離れている。
木が植えられ、広く作られているのが印象的なプラットホームはかつて日本陸軍の歩兵連隊が現在の岡山大学の敷地にあり、引込み線により兵員や物資の輸送が当駅で行われていた名残である。駅舎も広めに作られていたが近年改装され、一部撤去・縮小された。
2009年(平成21年)3月13日までは、快速停車駅では唯一、急行「つやま」が停車しない駅となっていたが、同日をもって当該列車が廃止されたため、現在は他の快速停車駅同様に全ての営業列車が停車する。
駅構造
島式ホーム1面2線を持ち、列車交換が可能な地上駅。駅舎との間は屋根のない跨線橋で繋がっている。1番線を上下副本線、2番線を上下本線とした一線スルー型配線になっており、前述の急行「つやま」1往復は2番線を通過していた。
停車列車も通常は2番線の発着で、1番線は列車交換の時の津山方面行き列車と、当駅折返しの岡山方面行きが発着する。近隣の教育施設への利用者が多いため、休日を除く朝に岡山駅 - 法界院駅間の区間列車が1往復設定されている。かつては吉備線総社駅より直通運転をする列車も設定されていたが、2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正ですべて廃止された。
岡山駅が管理し、ジェイアール西日本岡山メンテックが駅業務を受託する業務委託駅である。現在も朝夕の通学利用者等が多いため津山線の中間駅では唯一みどりの窓口が早くから設置され、自動改札機も導入された。ICOCAが使え、その相互利用対象ICカードも利用可能なのは津山線では当駅のみである。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color津山線 | 上り | 福渡・津山方面 | 1番のりばは行違い時のみ |
下り | 岡山方面 | 1番のりばは当駅始発のみ |
利用状況
1日の平均乗車人員は以下の通りである[1]。
乗車人員推移 | |
---|---|
年度 | 1日平均人数 |
1999 | 1,894 |
2000 | 1,699 |
2001 | 1,614 |
2002 | 1,478 |
2003 | 1,336 |
2004 | 1,187 |
2005 | 1,123 |
2006 | 1,011 |
2007 | 957 |
2008 | 958 |
2009 | 963 |
2010 | 996 |
2011 | 1,042 |
近くに岡山大学・放送大学岡山学習センター・岡山理科大学・同専門学校・附属高校・中学校・岡山市立岡北中学校があるため、朝夕の通学利用が非常に多い。
駅周辺
密集した住宅地が広がる。
- 岡山北方郵便局
- 中国銀行法界院支店
- 岡山市立御野小学校
- 岡山西警察署北方交番
- 国際児童記念公園
- OHK岡山放送
- 岡山県総合グラウンド
- 岡山大学津島キャンパス・放送大学岡山学習センター
- 岡山市立岡北中学校
- 岡山理科大学
- 岡山市消防局北消防署御野出張所
- 岡山市半田山植物園
- 法界院 - 駅名の由来となった寺
- 岡山市水道局三野浄水場 - 岡山市水道記念館、岡山市市民ゴルフ場
- 陸上自衛隊・三軒屋駐屯地
バス路線
駅から踏切を渡った交差点の先に「法界院駅前」バス停がある。
歴史
- 1903年(明治36年)4月18日 - 中国鉄道本線の岡山市駅(現存せず) - 玉柏駅間に、法界院仮停車場(旧)開業。
- 1908年(明治41年)
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 中国鉄道の鉄道部門が国有化されたため、国有鉄道津山線の駅になる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道に承継。
- 2007年(平成19年)7月19日 - ICOCA対応の簡易型自動改札機設置。同年9月1日よりICOCA導入。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color津山線
- テンプレート:Color快速「ことぶき」
- テンプレート:Color普通
- 備前原駅 - 法界院駅 - 岡山駅
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:津山線- ↑ 出典:岡山県統計年報