池田駅 (北海道)
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池田駅(いけだえき)は、北海道中川郡池田町字東一条にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線の駅。
概要
駅番号はK36。電報略号はイケ。特急「スーパーおおぞら」を含め、全ての列車が停車する。社員配置駅。みどりの窓口(営業時間は7時00分から20時20分まで)・キヨスクがある。
駅名は、徳川慶喜の五男、池田仲博が経営した「池田農場」に由来する。
駅構造
地上駅。2面3線の単式(1番線)・島式ホーム(2・3番線)。上り本線(帯広・滝川・札幌方面)が1番線、下り本線(浦幌・釧路方面)が2番線となっているが、3線とも上下列車が使用可能となっている。そのため、特急列車は札幌行・釧路行ともに、改札口すぐの1番線を使用し、普通列車も方向を問わず全ての線路を使用する。お互いのホームは跨線橋で連絡している。
3番線の滝川方が途中から切り欠かれているが、これは2006年(平成18年)4月に廃止された、ふるさと銀河線用の4番線の跡である。このほか、根室本線直通列車を中心に3番線も使用していた。ふるさと銀河線廃止までちほく高原鉄道は運行拠点として池田運転支所を設置していたが、営業職員は配置されていなかった。
専用線は大正時代から昭和初期にかけて、富士製紙、池田倉庫、火力発電所向けが敷設されたが、戦後まで残っていたのは池田倉庫線と戦後に新たに設けられた日本甜菜製糖荷受線で、それらも昭和30年代半ばまでに廃止された。
駅周辺
池田町の中心部に位置し、役場などの公共施設がある。
- 国道242号
- 池田町役場
- 池田警察署
- 十勝池田郵便局
- 北洋銀行池田支店
- 十勝池田町農業協同組合(JA十勝池田町)池田支所
- 池田町ブドウ・ブドウ酒研究所(池田ワイン城)
- キャスルランドいけだ
- 池田町立池田小学校
- 十勝バス「池田駅前」停留所(ふるさと銀河線廃止代替バス)
歴史
- 1904年(明治37年)12月15日 - 北海道官設鉄道利別 - 浦幌間開業にともない設置。一般駅。池田機関庫設置。
- 1905年(明治38年)4月1日 - 北海道官設鉄道が官設鉄道に編入。
- 1910年(明治43年)9月22日 - 池田駅から網走線(後の網走本線・池北線)が開業。駅舎増築、跨線橋設置[2]。
- 1913年(大正2年)6月2日 - 池田機関庫設置(北海道鉄道管理局の事務上制定)。
- 1917年(大正6年)5月 - 池田電気(後に富士電気等の幾つかの合併を経て北海道電力)が駅裏南側に火力発電所を開設。専用線敷設(時期不明)[3]。
- 1918年(大正7年)8月 - 池田倉庫が創業、駅表北側に倉庫を作り専用線引込[4]。
- 1919年(大正8年)1月3日 - 富士パルプ(後の富士製紙)池田工場開業。専用線運用開始[5]。
- 1930年(昭和5年)7月15日 - 富士製紙池田工場廃止。専用線廃止。
- 1945年(昭和20年)7月14日 - 池田機関区空襲。8634大破し2名殉職。
- 1950年(昭和25年)2月15日 - 帯広客貨車区池田支区設置。
- 1961年(昭和36年)1月3日 - 駅舎改築。
- 1969年(昭和44年)4月1日 - 帯広客貨車区池田支区廃止。池田運転支区設置。
- 1984年(昭和59年)2月1日 - 貨物扱い廃止。機関区廃止に先立ち釧路車両管理所へ保有車両を移管。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 荷物扱い廃止。池田機関区廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、JR北海道に継承。
- 1989年(平成元年)6月4日 - 池北線が北海道ちほく高原鉄道に転換され、ふるさと銀河線となる。
- 2006年(平成18年)4月21日 - 北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線廃止。
- 2010年(平成22年)4月20日 - 池田町出身のアーティスト・吉田美和(DREAMS COME TRUE)のオルゴール音を改札音として使用開始。[6]
駅弁
古くは2社が駅弁を販売していたが、現在は駅前のレストランよねくら1社のみ。名物駅弁の「親子弁当」と「十勝ワイン漬ステーキ弁当」、「バナナ饅頭」が有名。米倉三郎が1905年(明治38年)に構内営業を許可され、当時は高価であったバナナの風味を味わってもらおうとバナナ饅頭を開発販売した[7]。ステーキ弁当は作り置きをしないため、オーダーを受けてから調理する。予約時に乗車する列車を指定すると車両ドア付近で受け渡しが可能。[8]
隣の駅
参考資料
- 池田町史 上下巻 昭和63年、平成元年発行
- 全国専用線一覧 大正12年版、昭和5年版、昭和26年版、昭和32年版、昭和39年版、昭和45年版、昭和58年版
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:北海道ちほく高原鉄道ふるさと銀河線- ↑ 池田町史 上巻 P677による。新田帯革は軍需産業の一つであった皮革のなめし工程に使われるタンニン製造のための木材を得るために、東台など池田周辺の土地を所有していた。
- ↑ 網走線建設概要 鉄道院北海道建設事務所編 大正元年発行 P22。
- ↑ 全国専用線一覧には載っていないが、大正14年の構内配線図に「発電所線」が記載。
- ↑ 全国専用線一覧の大正12年版から昭和26年版まで記載あり、作業距離は0.1km。
- ↑ 全国専用線一覧昭和5年版では最長作業距離0.9km、総延長2.0km。
- ↑ テンプレート:PDFlink - JR北海道
- ↑ 鈴木勇一郎『おみやげと鉄道』講談社、142-143頁
- ↑ JR時刻表2010年9月号(交通新聞社刊)717ページ