東駿河湾環状道路
テンプレート:Amboxテンプレート:DMCA テンプレート:Ja Route Sign テンプレート:Infobox road 東駿河湾環状道路(ひがしするがわんかんじょうどうろ、HIGASHI-SURUGAWAN KANJO ROAD)は、静岡県沼津市から、静岡県函南町に至る道路である。東名高速道路に接続する静岡県沼津市岡宮の沼津岡宮ICから、新東名高速道路に接続する長泉JCTを経由し静岡県函南町平井の函南IC(仮称)までの区間と、連絡路の大場・函南ICから函南塚本ICまでの区間が、伊豆縦貫自動車道の一部(国道1号バイパス)として、連絡路の側道部分が国道136号バイパスとして事業化されている。
2014年現在、本線の沼津岡宮ICから大場・函南ICまでの区間および連絡路の全線が開通している。
また、起点の沼津市岡宮から沼津市原一本松まで、国道1号のバイパス道路として延伸する構想がある[1]。
目次
概要
高規格幹線道路伊豆縦貫自動車道の一部を構成するとともに、沼津・三島都市圏の環状道路として、広域交通と生活交通を分離することによる渋滞の緩和、交通事故の削減等を目的に整備されている[2][3]。 開通により、沿線各地の混雑解消や災害に弱い伊豆半島の国道の代替ルートが確保される。
事業化区間
- 本線(国道1号)[4]
- 起点:静岡県沼津市岡宮(沼津岡宮IC)
- 終点:静岡県田方郡函南町平井(函南IC:仮称)
- 全長:15.0km
- 道路規格:第1種第3級
- 設計速度:80km/h
- 車線数:4車線または暫定2車線
未事業化区間(西区間)
全線が事業未着手区間である。この区間は、国道1号の上石田から西沢田間の慢性的な渋滞を解消する目的で、沼津市などによる東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会が早期事業化を要望している[1]。
- 起点:静岡県沼津市岡宮(沼津岡宮IC)
- 終点:沼津市原一本松
- 全長:7.8km
通過する自治体
()は通過予定の自治体である。
- 本線
- 連絡路
- 静岡県
- 三島市 - 田方郡函南町
接続高速道路
- 本線
インターチェンジなど
- IC番号欄の背景色が■である部分については道路が供用済みの区間を示す。施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。()の施設名は仮称。
- スマートICは背景色■で示す。
- BSのうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
本線
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
東駿河湾環状道路(西区間) 沼津市原一本松方面 | |||||||
1 | 沼津岡宮IC | 東名高速道路(沼津IC) 静岡県道405号足高三枚橋線 |
0.0 | 静岡県 | 沼津市 | ||
2 | 長泉JCT | 新東名高速道路(長泉沼津IC) | 長泉町 | ||||
3 | 長泉IC | 国道246号(裾野バイパス) 三島市道芙蓉台環状線(沼津方面のみ側道経由で間接接続[7]) 静岡県道21号三島裾野線(沼津方面のみ側道経由で間接接続[7]) |
4.1 | ||||
4 | 三島萩IC | 三島市道芙蓉台環状線 静岡県道21号三島裾野線 |
5.4 | 下田方面出入口 | 三島市 | ||
5 | 三島加茂IC | 三島市道祇園原線 | 8.6 | ||||
6 | 三島塚原IC | 国道1号(塚原バイパス) | 10.0 | ||||
7 | 三島玉沢IC | 静岡県道142号三ツ谷谷田線 | 11.5 | ||||
8 | 大場・函南IC | 連絡路 | 13.1 | ||||
- | (函南IC) | 伊豆湘南道路(構想) 静岡県道11号熱海函南線(熱函道路) |
15.0 | 未着工[8] | 函南町 | ||
予定路線 約16km |
連絡路
IC 番号 |
施設名 | 接続路線名 | 起点 から (km) |
BS | 備考 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
8 | 大場・函南IC | 本線 | 0.0 | 静岡県 | 三島市 | |||
静岡県道141号清水函南停車場線 国道136号(函南~三島バイパス)(側道) 国道136号(現道)(側道経由で間接接続) 静岡県道11号熱海函南線(熱函道路)(側道経由で間接接続) |
本線方面出入口 | |||||||
函南塚本IC | ↓ | 3.7 | 函南町 | |||||
国道136号(伊豆中央道) ※伊豆縦貫自動車道の一部ではない |
SA・PA
- 連絡路
- 2012年現在、本線上に1箇所も設置が予定されていないが、函南塚本IC近くに道の駅と川の駅(河川防災ステーション)を併設した施設伊豆ゲートウェーセンター函南を建設する構想がある。2016年度の開業を目指している[11]。
高速バス
- 本線
- 2012年現在、本線上に1箇所もBSが設置されていないが、三島萩IC近くにある萩芙蓉台バス停に富士急シティバスと京王電鉄バスが共同運行する三島-渋谷・新宿線(愛称・みしまコロッケ号)が停車する。
主なトンネルと橋
- 本線
- 芹沢川橋(沼津岡宮IC-長泉JCT)【芹沢川】:80.2m
- 新桃沢川橋(長泉JCT-長泉IC)【桃沢川】:383.0m
- 谷津川橋(長泉JCT-長泉IC)【谷津川】:150.5m
- 南一色高架橋(長泉IC)【梅ノ木沢川】:326.0m
- 黄瀬川高架橋(長泉IC)【黄瀬川】:206.0m
- 納米里第2高架橋(長泉IC-三島萩IC)【御殿場線】:247.0m
- 伊豆島田高架橋(長泉IC-三島萩IC)【大場川】:261.0m
- 徳倉高架橋(三島萩IC-三島加茂IC)【徳倉宮川】:155.0m
- 沢地川橋(三島萩IC-三島加茂IC)【沢地川】:290.0m
- 山田川橋(三島加茂IC-三島塚原IC)【三島山田川】:294.0m
- 谷田高架橋(三島玉沢IC-大場・函南IC)【東海道新幹線・夏梅木川】:234.0m
- 谷田南高架橋(三島玉沢IC-大場・函南IC)【東海道本線】:113.5m
- 大場高架橋(三島玉沢IC-大場・函南IC)【函南観音川】:225.5m
- 連絡路
トンネルの数
- 背景色が■である部分は道路が供用されていない区間を示す。
区間 | 上り線 | 下り線 | 備考 | 合計 | |
---|---|---|---|---|---|
本線 | 沼津岡宮IC-長泉IC | 0 | ※ | 0 | |
長泉IC-大場・函南IC | 0 | 0 | |||
大場・函南IC-函南IC | 0 | ※ | |||
連絡路 | 大場・函南IC-函南塚本IC | 0 | ※ | 0 |
※の区間は2車線の対面通行で供用もしくは供用予定であるため上下線で1本となっている。
歴史
- 1984年6月8日:東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会 設立
- 1987年10月2日:岡宮IC(現・沼津岡宮IC)-玉沢IC(現・三島玉沢IC)間都市計画決定
- 1988年度:長泉IC - 加茂IC(現・三島加茂IC)間事業化
- 1989年度:加茂IC(現・三島加茂IC)-玉沢IC(現・三島玉沢IC)間事業化
- 1989年度:用地買収に着手
- 1990年度:岡宮IC(現・沼津岡宮IC)-長泉IC事業化
- 1991年度:玉沢IC(現・三島玉沢IC)-函南IC事業化
- 1995年2月21日:玉沢IC(現・三島玉沢IC)-函南IC都市計画決定
- 1995年度:着工
- 2009年7月27日:沼津岡宮IC-三島塚原IC開通
- 2010年4月28日:長泉IC-三島萩IC間の側道が開通[7]
- 2012年3月24日:三島加茂IC供用開始および三島加茂IC-三島塚原IC間の4車線化
- 2012年4月14日:長泉JCT供用開始に伴い新東名高速道路に接続
- 2014年2月11日:本線の三島塚原IC-大場・函南IC間及び連絡路の大場・函南IC-函南塚本IC間供用開始[15][16]
道路管理者
- 国土交通省
- 中部地方整備局 沼津河川国道事務所:全線
ハイウェイラジオ
- 2012年現在、設置されていない。
車線・最高速度
- 背景色が■である部分は道路が供用されていない区間を示す。
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | |
---|---|---|---|
本線 | 沼津岡宮IC-長泉IC | 2=1+1 | 60km/h |
長泉IC-三島塚原IC | 4=2+2 | 80km/h | |
三島塚原IC-大場・函南IC | 2=1+1 | 60km/h | |
大場・函南IC-函南IC | 不明 | 不明 | |
連絡路 | 大場・函南IC-函南塚本IC | 不明 | 不明 |
開通当初、三島加茂IC-三島塚原IC間は暫定2車線、最高速度60km/hであったが、2012年3月24日の三島加茂IC供用と同時に4車線化され、最高速度が80km/hに引き上げられた。
道路照明灯
- 本線
- 沼津岡宮IC-三島塚原IC
この区間では約500メートル間隔で非常駐車帯に設置されている(東名高速道路などの通常の高速道路では約40メートル間隔での設置が一般的)。
交通量
- 2009年度 夏季観光交通の状況(24時間交通量)[17]
【8月15日(土)3:00-8月16日(日)3:00 調査結果】
- 沼津岡宮IC-長泉IC:13,600
- 長泉IC-三島萩IC:14,200
- 三島萩IC-三島塚原IC:18,400
開通による影響
- 沼津岡宮IC周辺
- 沼津岡宮IC-三島塚原IC開通以前は東名高速道路の沼津ICから伊豆方面に行く場合、主に沼津ぐるめ街道を通るしかなかったが、開通で伊豆縦貫自動車道を通るルートが加わり、車両が分散化した。そのため、道路沿いにある店の立ち寄り客が減少した[18]。また「東駿河湾環状道が伊豆中央道につながったら、ぐるめ街道全体の店舗経営が厳しくなる」との危惧する声が聞かれた[19]。東駿河湾環状道路西区間が開通すれば、ぐるめ街道の通行量はさらに減少する可能性がある。
- 三島塚原IC周辺
- 沼津岡宮IC-三島塚原IC開通後、当ICから車で10分以内にアクセスできる場所に長さ400メートルの箱根西麓・三島大吊橋(完成すると歩行者用つり橋の中で長さ日本一になる予定)を建設することが決定した。現在、2015年12月の開業を目指して建設中である[20]。
- また、2012年11月24日に三島青果市場が三島駅近くから東名高速道路や新東名高速道路にアクセスしやすい当IC近くに移転した[21]。
脚注
関連項目
外部リンク
- 国土交通省 中部地方整備局 沼津河川国道事務所|道路事業|東駿河湾環状道路
- 静岡県 交通基盤部 沼津土木事務所 | 道路事業 | 東駿河湾環状道路
- テンプレート:PDF - 国土交通省道路局国道・防災課
- 東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会
- ↑ 1.0 1.1 東駿河湾環状道路整備促進期成同盟会
- ↑ 国土交通省沼津河川国道事務所 東駿河湾環状道路
- ↑ 国土交通省道路局 再評価結果(平成23年度事業継続箇所)
- ↑ 平成22年度 第3回中部地方整備局事業評価監視委員会 国道1号伊豆縦貫自動車道東駿河湾環状道路 説明資料
- ↑ 静岡県沼津土木事務所 東駿河湾環状道路事業概要
- ↑ 静岡県沼津土木事務所 Welcome to沼土 平成25年8月1日
- ↑ 7.0 7.1 7.2 国交省沼津河川国道事務所:いよいよ4月28日(水)正午 開通!三島萩IC交差点⇔東名沼津ICの新たなアクセス!
- ↑ 伊豆縦貫道 5工区 早期着工を 商工観光団体が市に要望 伊豆新聞(伊東版) 2012年6月16日
- ↑ 伊豆フルーツパーク 観光狩りやドライブイン 伊豆新聞 2012年12月22日テンプレート:リンク切れ
- ↑ 三島青果移転新築へ 来年6月オープン目指す 静岡新聞(伊豆・東部版) 2011年1月16日テンプレート:リンク切れ
- ↑ 「住民 集まる施設に」 函南町が道の駅、川の駅構想 整備推進協が初会合 伊豆新聞(伊東版) 2012年9月6日
- ↑ 2012年1月7日から高速バスを増便いたします|富士急シティバス株式会社
- ↑ 建設中の東駿河湾環状道路、函南高架橋が完成 震災時、落橋リスク抑制アットエス(2013/9/24)
- ↑ 環状道を2万人がラストウオーク 連続高架橋の名称決定伊豆新聞 伊豆日日版 2014年02月02日
- ↑ テンプレート:Citation
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:PDFlink
- ↑ 11月8日放送「グルメ街道はどうなる?」 - SBSイブニングeye SBSテレビ
- ↑ 明日の沼津 迫る市長選(中) 観光交流人口 SA効果 起爆剤に 静岡新聞 2012年10月12日
- ↑ 国内最長400メートルの「三島大吊橋」 15年12月開業へ地鎮祭 箱根西麓の新名所に 静岡新聞(伊豆・東部版) 2012年4月18日
- ↑ 三島青果市場、箱根西麓に移転 初せり 威勢の良い声 東部の食、発信拠点に 静岡新聞(伊豆・東部版)2012年11月25日