札幌厚別公園競技場
テンプレート:スタジアム情報ボックス 札幌厚別公園競技場(さっぽろあつべつこうえんきょうぎじょう)は、北海道札幌市厚別区の厚別公園内にある陸上競技場。施設は札幌市が所有し、札幌市公園緑化協会が指定管理者として運営管理を行っている。
日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)加盟のコンサドーレ札幌のホームスタジアムとして知られるほか、北海道サッカーリーグ、全国高等学校サッカー選手権大会北海道大会の決勝戦などアマチュアサッカーの主要大会、サッカー以外にもアメリカンフットボールも開催される。
目次
歴史
1989年に開催された「はまなす国体」秋季大会の主会場として1986年11月に完成[1]。1987年に全国高校総合体育大会(インターハイ)が開催された。
1996年、当時ジャパンフットボールリーグ(旧JFL)に在籍していた東芝サッカー部を母体にコンサドーレ札幌が結成されると、そのホームスタジアムとなった。2年間の旧JFLリーグ戦では、この競技場で21勝0敗という驚異的な成績を残し[2]「厚別不敗神話」とよばれた[3]。2001年に札幌ドームと併用となった後もなお「聖地・厚別」と呼ばれ[4]、このスタジアムを讃えるチャントが当地での試合に限定で歌われる[5]。
なお、コンサドーレ発足前も、ヴェルディ川崎などが公式戦で使用していた。厚別および北海道での初のJリーグの公式戦は、1993年6月12日に行われたサントリーシリーズ第9節のジェフ市原対名古屋グランパスエイトの試合である。
主競技場の第3コーナーから第4コーナーの裏にあたる所に補助競技場がある。補助競技場は公式大会などでの占有使用がない限り、競技場全体を誰でも自由に使用することが出来、多くの市民が利用している。
施設概要
主競技場
- 日本陸上競技連盟第1種公認
- 北海道内の第1種競技場はこの厚別だけである。
- 収容人員 : 20,861人
- 開場時はメイン以外は芝生席だったが、1996年バックスタンド、1998年ゴール裏スタンドを座席化。
- なお、Jリーグの本拠地登録に際してはJリーグクラブライセンス制度に基づき、競技場の観客席の3分の1相当に屋根を敷設することと、一定数のトイレを設置することが「B等級」の案件(ライセンスは交付するが、それを満たしていない場合は制裁を科すとしている事実上条件付きライセンスに当たる)として定められているが、厚別競技場はメインスタンドの一部しか屋根がないため、コンサドーレに対し書面提出を求める「制裁」を科している。
- ナイター照明設備 : 常設の物はないが、ナイター開催時に備えて照明をクレーン車に搭載したものが4台用意されており、1,500ルクスを確保出来る。
- ナイター設備が常設ではないのは札幌ドーム完成後、コンサドーレはドームをメインに使用することなどによるコスト削減・抑制が検討されたこと、災害時に救護活動用に活用することを目的として、災害対策費から予算を捻出したためと考えられる[6]。実際、ドーム完成後の当スタジアムでの開催の大半は夏季を中心にした週末のデーゲームが中心で、平日ナイターの試合数は減少しつつある。ただ、現在ドームは北海道日本ハムファイターズとの共用であるため日程の関係上ドームが使用できない場合も多く、今後も年間数試合はナイターで行われるものと思われる。
- 2007年J2リーグ第8節(平日ナイトゲーム、アビスパ福岡戦)において、厚別・札幌ドームともに利用ができなかったことから、コンサドーレが移動照明車を借り上げ、室蘭市入江運動公園陸上競技場ないし、宮の沢白い恋人サッカー場(コンサドーレ札幌の練習場)でのナイター開催が検討されたことがあった(最終的には実現せず、開催地は北海道外の国立西が丘サッカー場になった)[7]。厚別の移動照明設備は、災害時などにも対応する必要があるため、1つのスポーツイベントなどのために、札幌市外に持ち出すことができない[6]とされていることもネックとされている。
- 第3コーナー付近に球技用の得点掲示盤がある(1998年設置 上部に簡易フリーボード<1行>あり。カシマサッカースタジアム、日立柏サッカー場<過去>と同じモデル)
- 陸上用トラック9レーン、天然芝ピッチ
- Sapporo Atsubetsu 01.jpg
主競技場
- Atsubetsu Stadium 2.JPG
バックスタンド
- Atsubetsu Stadium 3.JPG
メインスタンド
- Atsubetsu Park Stadium Lamp.jpg
厚別公園競技場に設置された移動照明車
補助競技場
- 収容人員 : 4,000人(全席芝生席)
- フィールドは天然芝。サイズは100m x 70mで、サッカーの国際規格にはやや足りない。
- トラックはクレー舗装で一周400m6レーン。ウレタン舗装の直線走路3レーンを併設。
- スタンドと周囲を遮る柵やゲートなどはなく、また、スタンドとトラックの間にも、遮るものは一切ない。
モニュメント
使用期間の制限
- 積雪がある関係で、平年4月20日から10月31日までの利用となっている。
- 但し、コンサドーレがホームスタジアムとして使うようになった1996年から2000年はコンサドーレ主管試合(ホームゲーム)開催日に限り11月(年度により12月)[8]も使用していた。2001年に札幌ドームが完成してからは原則この期間に準じて使うようになっており、5月から10月の週末のデーゲームを中心に行っている。
- 年度別では2002年の3試合が最少、次いで少ないのが2005年と2012年の7試合、それ以外の年は原則として9-12試合程度開催しており、全体の主管試合数では年度により厚別での試合が多い年もある。年間試合数の変動の詳細はコンサドーレ札幌の年度別成績一覧#入場者数・主催試合数(年度別・会場別)参照。
- なお2014年度のJ2リーグでは先述のクラブライセンス基準を満たしていないという理由[9]により、基準に適合する札幌ドームでの試合を強化する方針から、コンサドーレ主催試合の厚別での開催は4試合と大幅に減らす予定である。コンサドーレのウェブサイトの日程表[10]には「施設基準が満たないため、Jリーグの承認を受けての開催となります」と、特例処置としての開催であることを強調している。また「ぴあJリーグ観戦ガイド<ファンズガイドの後継公認誌>」では2013年は札幌ドームともども本拠地として記載されているが、2014年は記載が省略されている。
交通アクセス
※コンサドーレ札幌の試合開催日には、大谷地駅・新さっぽろ駅からシャトルバスが運行される[11]。
大谷地駅から競技場までの徒歩ルート
コンサドーレ札幌の公式サイト[11]では、地下鉄大谷地駅からの徒歩ルートとして、以下の2つを案内している。
- 大谷地駅から大谷地駅前通を南下、札幌新道手前で左折し歩行者専用路(はまなすロード)に入る。そのまま歩道を進み続けると、途中で厚別滝野公園通(北海道道341号真駒内御料札幌線~国道274号の道路)の高架をくぐり、第1ゲート(第4コーナー)側に到着する。
- 厚別滝野公園通手前で左折するまでは上記と同様で、はまなすロードを直進すると右手に厚別滝野公園通が見えるため、厚別滝野公園通の歩道に入る。直進して次の交差点で右折し直進すると、第4ゲート(第3コーナー)側に到着する。
注釈
外部リンク
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|-style="text-align:center"
|style="width:30%"|先代:
西京極陸上競技場
(京都市)
|style="width:40%; text-align:center"|国民体育大会
主競技場
はまなす国体
|style="width:30%"|次代:
博多の森陸上競技場
(福岡市)
テンプレート:End
- ↑ 施設概要 - 厚別公園競技場
- ↑ 21日 厚別競技場でJリーグ100試合目 新たな「不敗神話」を - 北海道新聞、2007-07-19
- ↑ ドーレくん 一問一答 - 厚別区役所、2008-09-25
- ↑ 聖地厚別は本当に聖地なのか - 北海道雑学百科ぷっちがいど、2008-03-31
- ↑ J2:第34節 札幌 vs 仙台 - J's GOAL、2006-08-19
- ↑ 6.0 6.1 第2回サポーター集会議事録
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 但し、2003年と2009年・2011年は11月にも札幌ドームが野球の試合(前者・アジア野球選手権、後者2つ・日本選手権シリーズ)を優先したためにそれぞれ11月に1試合ずつを施行した。なお2011年は当初10月29日から日本シリーズを開始する予定が、東日本大震災による開幕延期に伴い11月12日開始予定に変更となったため、札幌ドーム開催を前提に会場未定としていた同日の大分トリニータ戦が厚別での開催に充てられた
- ↑ 【道スポ】札幌ドーム開催確保へ コンサ来季日程“特例”を要望 3連続ホームなど土日開催死守(道新スポーツ2013年12月27日 2014年1月14日閲覧)
- ↑ トップチーム試合日程・結果(2014年2月1日閲覧)
- ↑ 11.0 11.1 11.2 テンプレート:Cite web