平田市
平田市(ひらたし)は、島根県東部の日本海に面した市であった。2005年に、出雲市と合併し、出雲市の一部となった。
目次
地理
島根半島の北西部に位置し、北は日本海、南は斐伊川から宍道湖に囲まれている。 東はすべて松江市と接しており、西部は出雲市、簸川郡大社町と接している。南側は一部を除き斐伊川を境として斐川町と接している。
- 湖沼:宍道湖
隣接する自治体
歴史
現在、宍道湖の南を走るJR山陰本線であるが、始めに計画されたのは宍道湖の北を走るルートであった。しかし、当時の平田では養蚕業が盛んであり、蒸気機関車の煙害に反対が多く、現在のルートを走っている。テンプレート:要出典 また、国道9号線もほぼ同様の経緯で宍道湖の南岸を通るルートとなった。このため、国道431号線が通るまで全国の市として唯一国道の通っていない市という時期が長らく続いた。
2002年に、平田市の沖合いを通る長距離フェリー船と塩津小学校との交流を描いた映画『白い船』が公開され、全国的にも有名になる。また、同映画の公開をきっかけに、「雲州ふらた映画祭」(「ふらた」とは、「平田」の現地での発音をそのまま音写したもの)が開催されるようになり、出雲市との合併後も引き続いて開催されている。
沿革
- 1889年(明治22年)4月1日 町村制施行により、楯縫郡平田町が発足。
- 1896年(明治29年)4月1日 郡の統廃合により、簸川郡平田町となる。
- 1951年(昭和26年)4月1日 簸川郡平田町・灘分村(なだぶん)・国富村(くにどみ)・西田村・鰐淵村・久多美村(くたみ)・檜山村・東村の1町7村が新設合併。旧・平田町を廃して新・平田町となる。
- 1955年(昭和30年)1月1日 簸川郡平田町・北浜村・佐香村(さか)の1町2村が新設合併。島根県下で8番目に市制を施行して平田市となる。
- 1960年(昭和35年)4月1日 八束郡伊野村を編入合併。
- 2005年(平成17年)3月22日 出雲市・平田市・簸川郡佐田町・多伎町・湖陵町・大社町の2市4町が新設合併。旧・出雲市を廃して新・出雲市となる。これに伴い同日平田市は廃止。
行政
経済
産業
漁業
- 猪目漁港
- 十六島漁港
- 釜浦漁港
- 塩津漁港
- 唯浦漁港
- 小伊津漁港
- 地合漁港
- 境川漁港
姉妹都市・提携都市
国内
海外
地域
2003年(平成15年)12月7日に2市5町(出雲市・平田市・斐川町・佐田町・多伎町・湖陵町・大社町)で合併することの賛否を問う住民投票を行い、賛成が過半数を占めるという結果になったが、同日投開票された斐川町の住民投票では、反対が過半数を占めたため、事実上、2市5町での合併はなくなった。 その後は上記の2市5町から斐川町を除いた2市4町での合併協議会が設置され、1年余の協議を経て新出雲市として合併が行われた。
教育
小学校
- 平田市立平田小学校
- 平田市立西田小学校
- 平田市立東小学校
- 平田市立伊野小学校
- 平田市立灘分小学校
- 平田市立檜山小学校
- 平田市立国富小学校
- 平田市立久多美小学校
- 平田市立佐香小学校
- 平田市立塩津小学校
- 平田市立鰐淵小学校
- 平田市立鰐淵小学校猪目分校
中学校
高等学校
交通
鉄道
市内には一畑電気鉄道の北松江線が走っており代表駅は平田市駅となっている。同駅は、平田市が出雲市の一部となると同時に、開業時の名称である雲州平田駅に改められた。以下に示す駅名はこの市が消滅する直前の時点でのものである。