平安堂
テンプレート:Infobox 株式会社平安堂(へいあんどう、英称:HEIANDO Co.,Ltd.)は、長野県を拠点とする書店チェーンで、長野県内をはじめ首都圏など全国で63店舗[1]を展開する。
概要
地元である長野県においては地域貢献の意識が強く、長野市では「地域の文化拠点」となるべく大型店を設け、専門書なども取り揃える都市型書店として古くから親しまれ、また郊外部では自動車での来店を意識したロードサイド店舗を早くから展開した。
起業の地である長野県飯田下伊那地域では、都市の大きさから言ってかなり大きな複合店舗であり、開店当時長野県下最大の規模であった新飯田店[2]を開業。周辺では競合する大手書店が書籍販売から撤退したのち、単体で存在するほぼすべての書店が平安堂グループであるという状態になっている。さらに同地域では専門子会社による教科書販売も古くから手がけるなど、書籍を中心とした文化の担い手となっている。小さな個人経営のような書店も、平安堂グループと名前が入っており、平安堂各書店の店頭で仕入れを行うオーナーの姿を見ることができる。
ブランドとしてのロゴマークは開かれた(赤い背表紙の)本とそれに添えられている両手で、1976年に長野市への出店に際して原田泰治がデザインし、現在まで変わらず用いられている[3][4]。ロゴの隣に漢字で「平安堂」と入るほか、ロゴの下にローマ字で「HEIANDO」と入るときもある。この場合、「A」の「-」の部分が下向きの赤い三角形になる[5]。季節により色が変えられるブックカバーではロゴの下のローマ字が「HEIANDO GROUP」となっている。
近年はネット書店の躍進などにより、業績が低迷して資金繰りが悪化し、2012年5月に高沢産業に買収される予定[6]。
沿革
- 1927年(昭和2年) - 長野県下伊那郡飯田町(現飯田市)で創業
- 1968年(昭和43年) - 株式会社化
- 1976年(昭和51年) - 長野市への出店に際し、原田泰治によるロゴマークを制定
- 1984年(昭和59年) - 書店業界で初めてPOSシステムを導入
- 1985年(昭和60年) - 関連会社、(株)ジャパンブックボックス設立。フランチャイズ事業を本格化
- 1989年(平成元年) - 関連会社、(株)沖縄ブックボックス設立
- 1992年(平成4年) - (株)ジャパンブックボックスと合併
- 1994年(平成6年) - 登記上の本店を長野市に変更
- 1998年(平成10年) - 関連会社、(株)オーフィールド設立
- 1999年(平成11年) - 関連会社、(株)平安堂ホールセール設立
- 2006年(平成18年) - 古書事業に進出
運営店舗
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関連会社
- 平安堂総業株式会社
- 株式会社平安堂総合サービス
- 株式会社平安堂ホールセール
- 株式会社平安堂美術
- 飯田教科書販売株式会社
- 株式会社オーフィールド
- 株式会社沖縄ブックボックス
脚注
- ↑ 平安堂公式サイト
- ↑ 後に飯田店が飯田駅前店に改名したことに伴い、飯田店に店名を変更
- ↑ 平安堂公式サイト 会社沿革
- ↑ 信州ブランドアワード2006
- ↑ 豊倉商事株式会社(長野県中信地域でフランチャイズ経営)
- ↑ 【信濃毎日】2012年3月15日「平安堂、高沢産業が買収へ 平安堂の資金的支援要請受け」