原田泰治
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
原田泰治(はらだ たいじ、1940年4月29日 - )は、長野県諏訪市出身の画家・グラフィックデザイナー。シンガーソングライターのさだまさしと親交が深く、原田の絵を題材にしたさだの楽曲もある。
また、地元の長野銀行では、原田デザインの通帳とキャッシュカードがある。「夢の里」という愛称で顧客からの人気が高い。
略歴
- 1歳児の時小児麻痺にかかり、両足が不自由になる。上諏訪中学校、諏訪実業高校卒業後、武蔵野美術大学に入学。はじめは洋画家を志すも、途中でデザインに転向。
- 1963年:武蔵野美術大学商業デザイン科を卒業後、故郷でデザインスタジオを設置し、デザイナーとして活動する。
- 1980年:第29回小学館絵画賞を受賞。
- 1982年:朝日新聞日曜版に「原田泰治の世界展」を連載開始し、並行して全国で個展をする。
- 1989年:アメリカ合衆国各地で展覧会を開催。
- 1997年:長野冬季オリンピック競技大会での文化芸術祭に参加。
- 1998年:諏訪湖のほとりに諏訪市原田泰治美術館(名誉館長さだまさし)がオープン。
- 2000年:日本の全国各地20か所で「日本の童謡・唱歌100選展」開催。
- 2008年:上田電鉄1000系電車のラッピング車両「自然と友だち」のデザインを担当。
- 2009年現在、日本グラフィックデザイナー協会会員、クロアチア共和国ナイーブ美術協会名誉会員、中国・上海金山農民画協会会員を務める。
主な作品集
彼の作品は素朴画(ナイーブ・アート)と呼ばれるもので、日本の美しい風景を描いているのが特徴である。人物の顔には目・まゆ・鼻・口が描かれていないことが多い。
- ふるさとの詩 - 原田泰治の世界(朝日文庫)
- 原田泰治自選画集
- 紙ふうせん - 原田泰治素朴画の世界
- 原田泰治 心のふる里を描く - ぼくの「夢」・「道」・「詩」・「風」(講談社カルチャーブックス)
- 鳥の目、虫の目 日本の旅 - 原田泰治の世界
- 絵本『とうちゃんのトンネル』『さだおばさん』『やまのおみやげ』
- 『やまざくらの詩(うた)』『こすもすの詩』(詩:さだまさし)
など多数。
CM
- 日本火災(出演時期不明)
- 日本香堂「毎日香」(2011年3月~2011年8月、ナレーターとして。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震発生以降、6代目三遊亭圓楽がナレーターを務めていたCMが事実上自粛となったことに伴い、自身が選考委員長を務める絵画コンクール「子ども絵画館」で受賞した作品をアトランダムに放送している画面にナレーションを入れていた[1]。)
脚注・出典
- ↑ 現在は6代目圓楽バージョンに戻っている。