家なき子 (1994年のテレビドラマ)
『家なき子』(いえなきこ)は、1994年と1995年に日本テレビの土曜グランド劇場で制作・放送されたテレビドラマ。主演は安達祐実。また、ドラマのヒットを受けて1994年12月17日には劇場版が公開されている(後述参照)。
概要
家庭内暴力を受けている小学生の少女が、理不尽な環境の中でも困難に負けずに生きていく様を描いた物語。
当時12歳だった安達祐実の出世作としても知られている。特に「同情するなら金をくれ!」という劇中の台詞が新語・流行語大賞に選ばれるほどのブームとなった。また、菅井きんの強烈でインパクトのある役も話題になった。シリーズ第1作は平均視聴率24.7%、最高視聴率37.2%(最終話)を記録する大ヒットとなり、さらにシリーズ第2作も引き続き人気を保ち平均視聴率22.5%、最高視聴率31.5%(最終話)を記録している(関東地区・ビデオリサーチ社調べ)。
テレビ版シリーズ2作と劇場版が製作されており(シリーズ第1作→劇場版→シリーズ第2作の順)、3部作構成となっていた。初期こそ、エクトール・アンリ・マロの児童文学作品『家なき子』へのオマージュがあったが、シリーズ第2作ではサスペンスやサイコスリラー、教育問題などオリジナル路線を強めていった。
なお、本作は前述の児童文学作品および、1974年10月1日〜1975年3月25日(火曜19:00 - 19:30、JST)にTBS系列で放送されていた坂口良子主演の同名のテレビドラマと直接の関係はなく、内容も別物である。
家なき子
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1994年4月16日から7月2日まで日本テレビの『土曜グランド劇場』枠(土曜日21:00 - 21:54、JST)で放送された日本のテレビドラマ。
あらすじ
酒浸りで暴力的な養父、重病で入院中の実母。そして貧しい暮らしを理由に、同級生たちから冷たい視線を浴びせられる日々を送っていた相沢すず。すずは母の手術費用を捻出するため、盗みなどに手を染めていく中、ある日、一時帰宅をした母に暴力を振るった養父を殺害しようと、自宅アパートに放火するという事件を起こす。以降、すずは波瀾に満ちた人生を歩みながらも、不遇な現実に立ち向かっていく。
登場人物
相沢家
- 相沢 すず(あいざわ すず)〈12〉
- 演 - 安達祐実
- 1982年5月生まれ。川崎市内の公立小学校6年生。貧しくて家庭内暴力が横行する家庭で育つ。病身の母のため、盗みや養父殺害などを企てる。凶運を強いられている為か、小学生とは思えぬほど考え方が大人びており、人の卑しい本性を見抜く鋭い観察眼を持ち合わせている。金や名誉にしがみ付く汚い大人に対しては容赦ない態度を取る反面、母(陽子)や母の担当医など心を開いた人に対しては小学生らしく甘える場面もある。絵画の才能あり。母同様に特殊な血液型を持つ。服装は常にオーバーオールを着ており(一度だけスカートだった事がある)、首からガマ口の財布(中身はお金や裁縫セットが入っている)を下げている。母・陽子も実父であった悟志も、信頼していた片島も喪うが、リュウと共に強く生きていく決意をした。
- 相沢 悟志(あいざわ さとし)〈37〉
- 演 - 内藤剛志
- 戸籍上ではすずの養父だが、実は血の繋がった父親。美術的才能を持つが、その類稀な才能を怖れた画壇の陰謀によって画家の道を閉ざされて以来、昼夜問わず酒を浴びる様に飲む等荒れた生活を送っていた。性格は粗暴かつ狡猾で、自分を一度捨てた陽子に復讐すべく、陽子を昼夜働かせてヒモ生活を送る。ただ、陽子を純粋に愛する気持ちは失っておらず、終盤では陽子の体調を気遣う場面も見られる。すずを敵視し虐待していたが、今際の陽子から真意を聞き改心。すずの父親として新しい一歩を踏み出そうとした矢先、それまで父が起こした殺人事件を元に強請りをかけていた片島に刺される。口癖は「ビール買って来いよ!」で、すずに盗んででもビールを買ってくる事を強要させている。
- 相沢 陽子(あいざわ ようこ)〈37〉
- 演 - 田中好子
- すずの母で悟志の妻。悟志とはかつて恋人同士だったが、DVを受けるようになったことから、妊娠を告げずに逃亡。別の男性との結婚、すずの出産を経て、悟志と再婚。悟志の元を去った罪滅ぼしから昼夜を問わず働き詰めた末、重度の心臓病を患う。経済的な理由に加え、ボンベイプラスと呼ばれる特殊血液型であることから手術に踏み切れずにいた。すずや悟志への愛情はあるものの、真実を告げるのを先延ばししていた為、両者の仲をより険悪な関係にしてしまってもいた。黒崎の手術で病気が治るが、すずを救うために自身の血を輸血したことが元で亡くなってしまう。リュウに真実を書いた手紙を託しており、すずは悟志の死後、その手紙を読んで悟志が実の父親であったことを知る。
- リュウ
- 演 - ピュンピュン(犬)
- 野良犬。なぜかすずに付いて回り、忠実な相棒となる。常にすずを支え見守り続ける。リュウという名前は「すずの父親が辰年生まれだったことから、男の子が生まれたら“リュウ”と名付けるつもりだった」と陽子が教えたことから、そう名付けられた。
片島家
- 片島 智之(かたしま ともゆき)〈25〉
- 演 - 保坂尚輝
- すずの担任教師で、出生名は「倉田智之」。小学生の頃、父親が事業失敗を苦にして妻(片島の母親)を殺害し、一家心中を図る。親戚をたらい回しの末、片島家の養子となり改名した。不幸な境遇や美術的才能などの共通点からすずにシンパシーを感じ、何かと力になる。一方、父親が殺人犯であることを知った悟志から度重なる脅迫を受けながら、次第に悟志からの誘惑と罠に溺れていく。絵を介して知り合った大会社の令嬢である岡崎章子と知り合い、後に結婚。日本有数の一大コンツェルンである「OSエンタープライズ」の社長に就任する。
- 純朴で正義感の強い青年であったが、父親が手に出来なかった富と地位を手に入れたことから金の魔力に取り付かれ、周囲を簡単に裏切る人間へと変化。すずを利用して悟志殺しの罪を着せた上、すず殺害を目論むも失敗。章子との結婚披露宴会場屋上でのすずとの会話で悟志を殺したことを章子に知られてしまい、章子からテープレコーダーを取り上げようとするが、リュウに阻まれた際に屋上から転落死した。死に際に心の中に浮かべたのは、亡き両親との平穏な日々を取り戻したいという思いであった。
- 倉田
- 演 - 鶴田忍
- 工場経営の資金繰りに悩み、口論の末に妻を殺害。死の直前に警察病院で悟志と知り合い、今際に息子・智之の存在を伝える。
OSエンタープライズ
- 岡崎 章子(おかざき しょうこ)〈24〉
- 演 - 水野真紀
- 大会社である「OSエンタープライズ」の社長令嬢。母親とは対照的に無垢で明るく、愛情深い性格。街頭で似顔絵師をしていたところを片島と知り合い、身分などを隠した状態で交際を開始。一時は次第に荒れて行く片島の生活に絶望して彼の元を去るが、縁談の席に押し掛けた片島の暴露で縁りを戻す。その後、母の死により、後継者問題に直面。富を手にしたことで変わり行く片島を目の当たりにしながらも彼を信じ続けたが、最後は全て裏切られた。
- 岡崎 玲子(おかざき れいこ)〈50〉
- 演 - 新藤恵美
- 章子の母であり、「OSエンタープライズ」の総帥。娘の恋人と知らずに片島と肉体関係を持ったことから、章子と片島の交際を執拗に妨害。その一環として悟志とともに当たり屋行為を謀ったが、実際は悟志の策謀に利用されていた。後に章子と口論の末、階段から転落死。
- 秘書
- 演 - 小野武彦
- OSエンタープライズ社長秘書。新社長となった智之の腹心として彼をサポートするが、後に危険分子扱いされ、会社を追われる。
医療関係者
- 黒埼 和彦(くろさき かずひこ)
- 演 - 京本政樹
- 天才外科医。人体実験まがいの違法手術や法外な謝礼要求などが原因で、過去に医師免許を剥奪されている。ニヒリスト気取りで「愛など無意味」などとうそぶく皮肉屋だが、一方で稼いだ金は自らの育った児童養護施設に寄付していた。金持ちや権力者を蔑視しており、それゆえに弱者への慈愛心は強い。すずの依頼で陽子の手術を執刀する。
- 永井 秀雄(ながい ひでお)
- 演 - 塚本信夫
- 陽子の主治医。医学会の権威でありながら驕らず、誠実で思慮深い人格者。一方で陽子の病状には諦観しており、すずが陽子の治療費として持ち込む金を、密かに彼女自身の財産として貯金していた。
園田家
- 園田 真弓(そのだ まゆみ)〈12〉
- 演 - 西田彩香
- すずと同い年の従姉妹であり、同級生でもある(1982年5月頃生まれとみられる)成績は良く、先生や親の前では優等生を演じている。腹黒い性格で、引き取られて来たすずにいじめを行うが、母の溺愛を受ける兄へ激しく嫉妬しており、母親の愛情を独り占めしようとすずの悪口を母親へ吹き込む。
- 園田 公昭(そのだ きみあき)
- 演 - 篠原俊晴
- 園田家長男。小学校入学直後に事故に遭い、下半身不随になってから、溺愛する京子によって監禁のような状態で家に閉じ込められていた。すずに心を開き、外出するが、追って来た京子に自立を宣言した直後に崖から転落死。
- 園田 京子(そのだ きょうこ)〈40〉
- 演 - 小柳ルミ子
- すずの外縁の伯母。工場の経営難もあり、すずを疎んでいる。息子を「公昭ちゃん」と呼び溺愛する傍ら、色仕掛けで様々な男と肉体関係を持つ色情魔。真弓に対しては公昭ほど愛情を注いでいない。第4話の学芸会ですずの罠にはまり、和夫を逮捕しにやって来た警察官との関係を始めこれまでに関係した男との写真をばら撒かれてしまう。その後、和夫と離婚し真弓を連れて実家に帰る。
- 園田 和夫(そのだ かずお)〈42〉
- 演 - 小倉一郎
- 陽子の実兄であり園田家の家長。自宅で缶工場を経営している。すずを思いやる優しい伯父に見えたが、実は様々な問題を持ち込む陽子を疎んでいて、事故に見せかけて殺害し、保険金を受け取り、罪を京子に着せて愛人と駆け落ちする計画を立てていた。最後はすずの罠に嵌められ離婚し、友人の仕事を手伝うために東京を離れる、と電話で陽子に伝えた。
窃盗団
- 田畑 光江(たばた みつえ)〈65〉
- 演 - 菅井きん
- 窃盗団の元締め。悟志の債権者であり、借金の棒引きの代わりにすずの身を買い取った。愛称「ババア」。粗暴かつ冷酷な性格で、すずにスリや売春を強要するなどの蛮行を働くが、全ては「貧乏人は他人を踏み台にしても稼ぐ以外にない」という独自の信念ゆえの行動であり、陰では稼いだ金を身寄りのない窃盗団の子どもたちの巣立ちのために貯金していた。
- 美辞麗句が大嫌いで、「親が子どもを産む理由を知っているか?出来ちゃったとか、お人形みたいとか、老後の面倒を見てもらうとか。自分たちのことしか考えていないんだよ!」「踏まれてもたくましく生え続ける雑草になれ!」という言葉を残し、後のすずの前途に大きな影響を与えた人物。陽子の手術費用を捻出するために計画した私立小学校への窃盗未遂で逮捕後、次に来た冬に獄死した。
- 圭太(けいた)
- 演 - 松田勝
- 窃盗団のメンバーであり、光江の用心棒的な存在。寡黙で威圧的な形相だが心は優しく、すずの最大の理解者となる。愛称「圭太兄(けいたにい)」。
- 奈美(なみ)
- 演 - 濱田万葉
- 窃盗団のメンバー。愛称「奈美姉(なみねえ)」。蓮っ葉で柄は悪いが、根は優しい。ホステス時代に交際していた浅野の子を妊娠。結婚を夢見るが、彼に捨てられ流産。しかしすずの前で「自分にも差別心があったのかもしれない」と己を省みた。
- シゲ
- 演 - 西川義郎
- 窃盗団のメンバー。仲間への思いやりは強いが直情的で血の気が多く、光江に対しても反感を抱いている。
浅野家
- 浅野 雅彦(あさの まさひこ)
- 演 - 真野圭一
- 奈美の指名客だったエリートサラリーマンで、実業家の息子。政略結婚のため邪魔になった奈美を突き飛ばし、流産させたことですずの怒りを買い、窃盗団一味に見合いを妨害された。
- 雅彦の母
- 演 - 茅島成美
- インテリアショップの社長。自分の犬に迫ったリュウに暴行を加えた。のちに窃盗団一味と、すずから仕返しを受ける。
大坪家
- 大坪 英二(おおつぼ えいじ)〈50〉
- 演 - 細川俊之
- 莫大な資産を持つ画商兼美術評論家。美術的才能と亡き娘(ユカリ)の面影を見出し、すずを弟子として自宅に迎え入れる。一方で異常なまでの耽美主義者であり、すずとユカリを重ね合わせる余り、徐々に倒錯性を露わにしていき、ついにはすずを監禁。批評家としての審美眼は優れているが金に汚く、過去に金のために悟志の絵を酷評し、彼の人生を狂わせるきっかけを作った。最後は一条に刺殺される。
- 一条 鶴子(いちじょう つるこ)〈35〉
- 演 - 深浦加奈子
- 大坪家の住み込みメイド。密かに主人である大坪を想い、嫉妬心からすずに陰湿な虐待を繰り返す。最後は大坪に解雇されたショックから錯乱し、大坪を巻き添えに転落死した。
滝川家
- 滝川 純(たきがわ じゅん)
- 演 - 篠原俊晴
- 公昭に瓜二つの中学生。父と二人暮らしで、おでんの屋台を引いて生計を立てていた。すずと親しくなり、大坪から救い出したり、父に「恋人同士の様だ」とからかわれて照れていたこともある。父の死後、行方不明だった母と再会。一度は反発するが、建て替えを理由に大家から立ち退きを迫られていた事もあり、すずの後押しで渡米する。
その他
- 警官A
- 演 - 斉藤洋介
- 老人ホームで窃盗を働いたすずを取り調べたが、逆に罠に嵌められる。
- 警官B
- 演 - 中西良太
- 靴磨きをしていたすずを補導した。
- 靴磨き屋
- 演 - 石倉三郎
- すずに靴磨きを伝授。
- 海野(うんの)
- 演 - 河野景子
- 美大助教授。ひょんなことからすずの美術的才能を見出す。すずが悟志を刺した罪で少年院に入所した際も、その無実を信じていた。
- 銀行員
- 演 - 彦摩呂
公立小学校
教職員
- 中山 史彦(なかやま ふみひこ)
- 演 - 米山善吉
- 片島と同じ6年担当教諭で真弓の担任。片島には良き先輩としてフレンドリーに接するが、仕事に対してはいささか無責任な言動も目立つ。
6年2組の男子児童
6年2組の女子児童
主題歌
- 中島みゆき「空と君のあいだに」(ポニーキャニオン/原盤権はヤマハミュージックパブリッシングが所持しているため、現在は移籍先であるヤマハミュージックコミュニケーションズから発売)
放送日程・データ
各話 | 放送日 | サブタイトル | 視聴率 | ||
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1994年4月16日 | 盗み嘘泣き放火! 少女とノラ犬の愛の旅路!! | テンプレート:Color | ||
第2話 | 1994年4月23日 | 悪魔の誕生日! 継母のいじめ!! | 19.6% | ||
第3話 | 1994年4月30日 | 禁断の初恋! 車椅子の美少年!! | 22.0% | ||
第4話 | 1994年5月テンプレート:07日 | シンデレラの復讐! 目には目を | 21.0% | ||
第5話 | 1994年5月14日 | 涙の約束! 強欲スリ老婆の罠! | 22.3% | ||
第6話 | 1994年5月21日 | ああ無情! ノラ犬の大悲恋! 母の死!? | 23.8% | ||
第7話 | 1994年5月28日 | 命の値段! 母のための強盗! | 26.0% | ||
第8話 | 1994年6月テンプレート:04日 | 仮面の家! 家政婦のいじめ爆発 | 26.5% | ||
第9話 | 1994年6月11日 | 監禁! 嫉妬! 秘められた異常愛 | 24.4% | ||
第10話 | 1994年6月18日 | 母の絆! 罪深き欲望の殺人! | 27.4% | ||
第11話 | 1994年6月25日 | 12歳の同棲! 地獄におちた天使 | 28.7% | ||
最終話 | 1994年7月テンプレート:02日 | 母の遺言! 愛犬が走る衝撃の結末! すず死なないで | テンプレート:Color | ||
平均視聴率 24.7%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
家なき子2
1995年4月15日から7月8日まで日本テレビの『土曜グランド劇場』枠(土曜日21:00 - 21:54、JST)で放送された日本のテレビドラマ。前作『家なき子』の続編にあたる。
あらすじ
すずは、愛犬・リュウと、下半身不随となるも奇跡的に一命を取り留めた父・悟志と暮らしていた。ある日、すずは再会した圭太から大富豪・一条泰造が孫娘を探していると聞かされ、嘘をつく事に負い目を感じつつも、父を救うために一条家に乗り込む。
登場人物
主要人物
- 相沢 すず
- 演 - 安達祐実
- 母・陽子の死後、和解した父・悟志と暮らしていたが、再会した圭太の勧めもあり、一条家の財産を手に入れるために孫娘を騙って一条家に乗り込み、修学館中等部に編入。後に母・陽子と同じ病に襲われてしまうが、悟志とリュウの命懸けの行動と黒埼・永井の手術で一命を取り留める。一条家の惨劇が終わりを告げた後、リュウの遺児であるトラと共に旅立つ。
- 牧村 晴海(まきむら はるみ)
- 演 - 堂本光一
- 修学館高等部の特待生でボクサー志望の少年。幼少時に町工場の経営者だった両親が一条家に追い詰められて自殺した(この件に関しては、のちに真実が判明する)ことから施設へ収容。この頃から言葉を発しなくなっていたが、中学生の頃、一条家への復讐を決意。性格に変化が現れる。窃盗・詐欺や試験での不正行為に加え、口数が多く軽薄な面が見られるが、正義感は厚く、すずの最大の理解者となる。絵里花に片想いされ、復讐の為に婚約を交わしたこともあった。実は彼こそが一条家の後継者であり、呪われた血により生まれた子であった。一条家の屋敷で火災で死亡したとみられる。
相沢すずの関係者
- 相沢 悟志
- 演 - 内藤剛志
- すずの父。片島に刺された直後、黒崎の手当により命を取り留める。刺されたショックで白髪化・下半身不随となった様に見えたが、実はすずに自分の世話をさせるための芝居であった。ある女性に陽子の面影を感じて交際するも、その女性はヤクザである氷室の愛人であったことから、度重なる脅迫を受け(氷室の仕組んだ美人局であった)慰謝料捻出の為、保険金目当てですずを銃撃。晴海の知らせで到着した倉田に現行犯逮捕されるが、最終的には自身の愚かさを悔いる。氷室がすずの手術用のボンベイブラッドを盗んだことを知ると、すずを救うために脱獄し、氷室の凶弾を全身に受けながら、奪還した血液をリュウに託し死亡。父親として死んでいった悟志の最期は、悟志を軽蔑していた倉田からも称賛され、死の間際まで「人間は金に負けない」と呟いていた。
- 歩(あゆむ)
- 演 - 益田圭太
- 海岸に打ち上げられたすずを救った少年。漁師の家で生まれ育つが、天涯孤独の境遇だとなる。常に明るく前向きに生きており、すずを実姉のように慕う。幼いながらも頭の回転が早く、事件後は一条に養子として迎えられ、財閥の跡継ぎとなった。
- リュウ
- 演 - ピュンピュン(犬)
- すずの相棒の柴犬。オスだと思われていたが、実はメス。倉田刑事の盲導犬ジョーと恋に落ち、双子を出産する。月田によって轢き逃げされながらも、すずを救うために輸血用血液を運び、回復したすずの腕の中で最期を迎える。
- トラ
- リュウが産んだ双子の一匹。すず曰く「へちゃむくれ顔」。「リュウの子だから“竜虎相搏つ”」とかけて、晴海が名付けた。最終回では燃え盛る屋敷内に拘束されたすずの指示で日本刀を運び、すずと晴海を救った。事件後、すずの新たな相棒として共に旅立つ。
医療関係者
- 黒埼 和彦
- 演 - 京本政樹
- 氷室たちの陰謀によって利き腕である右腕を失い、自暴自棄の生活を送っていたが、再会したすずの説得と励ましで医師としての誇りと手腕を取り戻す。事件との関わりを経て、すずの純粋な精神と生命力に対して崇拝に近い感情を抱くようになる。
- 永井 秀雄
- 演 - 塚本信夫
- すずが母親と同じ病で倒れた際には、黒埼の助手として手術に尽力した。
一条家
- 一条 小百合(いちじょう さゆり)
- 演 - 高橋惠子
- 一条泰造の娘。高校生の頃、自分を溺愛する父に強姦され妊娠。近親相姦に耐えかね家出。恋仲になった牧村と結婚し、彼の子として出産するが、6年後に火災に遭う。来訪していた倉田に救出されるが、父の手先によって家に連れ戻され、記憶喪失の状態で地下室に幽閉され、表向きは死亡扱いとなっていた。すずたちの手によって地下室から救出され、晴海のアパートに匿われるが、森山(一条泰造)の手によって一条家に連れ戻される。後に火災のショックで記憶を取り戻し、晴海を救うために燃え盛る屋敷へ飛び込み、晴海と共に最期を迎えた。
- 一条 泰造(いちじょう たいぞう)
- 演 - 西村晃
- 一条家の当主にして小百合の父。冷徹ではあるが、周囲の誰もが遺産目当てで本心から気遣ってくれないことを嘆き、すずにだけは弱さを見せた。重病で寝たきりだったが、黒崎の手術で回復。その一件からすずに心開くようになる。実は出生直後から森山の身代わりとして育てられた影武者であり、本来は誠実な人物。密かに一条家の財産を慈善事業へ寄付していたが、後に森山に露見して殺害されかける。小百合から森山の行った蛮行を伝えられており、森山に晴海の出生の秘密を話した。森山亡き後は名実ともに財閥の全権を掌握し、新生・一条グループの総帥として再出発を図る。小百合が唯一真相を打ち明けたことから、彼女とは親しい仲だった模様。
一条家の関係者
- 白石 恭子(しらいし きょうこ)
- 演 - 川島なお美
- 一条家の住み込みで一条財閥会長秘書で和幸の愛人。自らを絶世の美女と称する異常なナルシスト。いかなる時でも冷静な知的美人である一方、野心家であり、修学館中等科の教師・沢村と手を組み一条家の財産を狙うが、沢村に計画妊娠を暴露され、監禁されてしまう。監禁中に真犯人に殺害されるが、彼女が自宅に隠していた情報が真犯人の正体を暴くことになった。
- 園田 真弓
- 演 - 西田彩香
- すずの従姉妹。母親である京子に捨てられた後、すずと同じく家なき子になり、絵里花の専属メイドとして一条家に住み込む。屋敷内・校内と主人である絵里花の腰巾着となり、すずと千穂にいじめを加える。一方ですずの強靭な精神力と洞察力には徐々に一目置くような様子も見せ始め、絵里花が真犯人に拉致された際には真っ先にすずを頼っていた。
- 森山 敏男(もりやま としお)
- 演 - 小林昭二
- 一条家の庭師。温厚な性格ですずに親切に接するが、その一方で和幸に抗議するなど大胆な面も見せる。その正体は真の一条泰造であり、一条家の遺産を狙う者たちを排除するために千穂の復讐心を利用して連続殺人に走らせた黒幕。小百合を溺愛するあまり、当時高校生だった小百合を強姦。それにより生まれたのが晴海であった。一条から晴海出生の秘密を打ち明けられ、晴海と小百合を救うために炎の中へ飛び込んでゆく。
- 月田(つきた)
- 演 - 菅田俊
- 氷室の右腕。実は森山の手先であり、氷室こと和幸を監視するためのスパイだった。最終話ですずを殺害しようとするも、駆け付けた倉田たちに狙撃され逮捕。
- 尾上 シメ(おのうえ シメ)
- 演 - あき竹城
- 一条家の家政婦長。潔癖性に加え、相手によって態度を変化させ、狂暴性も持ち合わせる大柄で気性の激しい女。麗子の宝石を盗んでおり、時が来たらメイドをやめて裕福な暮らしを得ようとしていた。偶然にも麗子殺害の証拠品を見つけて所持するようになるが、宝石を隠すために真弓についた嘘が元で犯人に知られることになり、証拠品を盾に切り抜けようとするも、日本刀で足を切られた後、ピラニアの水槽に落とされて死亡。殺害現場にはMの血文字が残され、そのことから犯人はイニシャルが「M」の人間とも考えられたが、実際は犯人自身が残したものであり、MOTHER=母親を意味していた。
- 松井(まつい)
- 演 - 白石玲子
- 一条家の住み込みメイドで、失敗を理由に尾上に殴られたこともある。一条家傘下の企業社員であり麗子の部下だった父が殺人事件を起こした末に自殺した過去、尾上のダイイングメッセージと自身のイニシャルが一致したことが元で、麗子殺しの容疑を掛けられ、すずの「無実を信じる」という思いも虚しく自殺してしまう。司法浪人中の恋人がいた。
- 圭太
- 演 - 松田勝
- 私立小学校での窃盗で服役していたが、模範囚として短期間で出所後、一条家の専属運転手を務めていた。殺人容疑を掛けられたすずを庇い、偽証をしたことが元で事故に見せかけて殺される。
- 黒岩 剛(くろいわ つよし)
- 演 - 草彅剛
- 修学館高等部に特待生として在学するボクサー志望の少年。一条家絡みのトラブルで両親を亡くし、貧しい生活の中、幼い弟妹たちを育てている。荒々しい性格ではあるが、心根は優しい。絵里花に片想いしていた様子(実際は復讐のために絵里花に近づいて利用しようとしたが失敗した)も見られたが、千穂に想いを寄せられ変化していく。晴海には激しい敵愾心を燃やしていたが、インターハイ決勝戦を経て和解。事件解決後、リュウの生んだ仔犬の里親になる。
木崎家
- 表の顔・木崎 和幸(きざき かずゆき)/裏の顔・氷室 龍一(ひむろ りゅういち)
- 演 - 萩原流行
- 一条財閥常務。麗子の夫で絵里花と千穂の父。子供の頃、犯罪者の父親のせいで母親に捨てられた後、盗みをしながら生活し、クリスマスプレゼントを渡す為に警察官に扮して脱獄してきた父親をそうとは知らずに殺害。その後、ある女性と恋仲になるも地位と財産目当てで彼女を捨て、一条泰造の姪である麗子をうまく騙して結婚、木崎家の婿養子となって成り上がる。表向きは穏やかだが、裏では財産を乗っ取るために様々な策謀を企てている。恭子とは愛人関係にあった。妻子に対する愛情は欠片もなく、麗子との夫婦仲はとうに冷えきっており、家庭内別居中である。「世の中で一番大事なものは金」という典型的な拝金主義者。裏社会では暴力組織のボス・氷室龍一としても暗躍している。悟志を利用してすずの抹殺を目論み、それが失敗した後はすずの手術用の血液を盗み出すが、悟志の命懸けの行動により奪い返されてしまう。その行動に動揺して涙を流し、捨て去ったはずの人間性が戻りかけるも、直後に真犯人に殺害される。皮肉にもその犯人こそ、自身が捨てた女性の娘である千穂であった。
- 木崎 麗子(きざき れいこ)
- 演 - 生田悦子
- 一条泰造の妹の娘の姪にして和幸の妻で絵里花の母。関連企業の運営にも携わっている。絵里花のヒステリックで傲慢な性格は母親譲りのもの。絵里花への愛情は薄く、絵里花自身からも悪く言われたことがある。一条家連続殺人事件の最初の犠牲者となる。
- 木崎 絵里花(きざき えりか)
- 演 - 榎本加奈子
- 一条泰造の妹の孫。和幸と麗子の娘。一条家の暫定相続人に指名されている。苦労知らずな上にヒステリックな性格。家柄を利用して気にいらない人間たちをいびっているが、そのような性格に至ったのは両親から本当の意味で愛されていなかったことも関係している。相手を罵る際には何かと比喩表現を用いる癖があり、「絵里花が喩えてあげる」という台詞は本シリーズの定番演出のひとつとなっている。ヨーロッパから帰国後、校内・屋敷内と腰巾着たちを従えてすずをいじめる。晴海に心惹かれ、押し切る形で婚約するが、結局捨てられる。一条家連続殺人の真犯人にして自身の異母姉妹であった千穂の最後の標的とされた際には、かつて千穂が苦しめられたインクカレーを食べさせられ、さらに弓矢を引かれて小便を漏らしてしまう醜態をさらすが、すずたちに助けられる。
小村家
- 小村 千穂(こむら ちほ)
- 演 - 中山エミリ
- 私生児で母と2人暮らしだったが、母が過労死後、養女となった印刷屋で虐待を受けて育った。時折、相手を陥れる嘘をついたり、周囲に流されやすい面も見られたが、黒岩に恋をしたり、すずを命がけで守るなど心優しい性格。が、実は彼女こそが一条家の連続殺人の真犯人だった。絵里花とは異母姉妹であり、全ては母の仇を討つための凶行だった。すずと黒岩の説得により改心し、警察に逮捕される。
- 小村
- 演 - 秋野太作
- 千穂の養父で印刷工場を経営。身寄りを亡くした千穂を引き取っているが、学校にも行かせず虐待を加えている(その中には性的虐待も含まれている)和幸とは旧知の仲の様子で、千穂を一条家に乗り込ませた張本人。すずが千穂を助け出した際、すずに自宅兼工場を放火される。3人とも生死は不明だが焼死した可能性が高い。
- 小村冴子
- 演 - 大島蓉子
- 小村の妻で、千穂の養母。千穂を疎み、夫・娘の由佳里と共に虐待していた。
- 小村 由佳里(こむら ゆかり)
- 小村家の一人娘。両親同様に腹黒い性格で、インクをかけた白飯を「インクカレー」と称して千穂に無理矢理食べさせようとする。
その他
- 岬 祥司(みさき しょうじ)
- 演 - 小橋賢児
- 「岬財閥の御曹司」という触れ込みで登場。ボクシングを嗜んでおり、インターハイの神奈川代表選手と称しているが、その実力は晴海や黒岩には及ばず、黒岩と対戦した際は自身の拳を砕かれてしまった。絵里花に唆されて、すずに接近。絵里花に想いを寄せていたが、絵里花からは手切れ金とともに別れを言い渡された。その際の絵里花の言で「岬財閥」なるものは存在しないらしいことが判明する。
- 倉田 智浩(くらた ともひろ)
- 演 - 嶋田久作
- 片島の実兄で所轄の刑事主任(警部補)。当初は弟を死に追いやった存在としてすずを憎悪していたが、本心を知るに従い理解者となっていく。晴海の父とは親友同士だったが、片想いをしていた小百合の関心が彼に向いてからは、疎遠になっていた。火災から小百合を救出する際に負った火傷が元で失明している。寡黙で厭世的な雰囲気が漂うが、根は心優しい性格。ジョーというシェパードの盲導犬を連れており、後にリュウと恋に落ちる。
- 滝川 純
- 演 - 篠原俊晴(友情出演)
- 1995年の9月頃、母と養父と共にアメリカから帰国。修学館高等部に転入、生徒会長となる(女生徒達には晴海・黒岩と並んで人気がある様子)すずの過去と素性を知っている為、周囲が疑う「一条の孫娘」が嘘であると見抜いていること、裕福な暮らしに慣れてしまったこと、絵里花に恋心を抱いていることなどから、かつての心優しい面影はなく、再会したすずを疎み、絵里花の手先として傷つけ、晴海に叩きのめされた事もある。絵里花に誘われてキスをしたところを、すずに目撃され、後を追うが、その直後に自身が絵里花に騙されて利用・嫌悪されていたことを知ってショックを受ける。
- 沢村(さわむら)
- 演 - 大澄賢也(友情出演)
- すず達の担任教師で、担当教科は数学。生真面目で神経質。A型。性格に裏表を持ち、すずが麗子殺しの容疑を掛けられると、教室から座席をどかした上で人殺し呼ばわりをするなど、生徒同士のいじめにも荷担する問題教師。関係を持った恭子に利用されていたことを知ると、彼女への愛が歪んで、学校に拉致監禁する。恭子が殺害された後、監禁が発覚。到着した倉田に逮捕される。
- 金田一一
- 演 - 堂本剛(友情出演・ノンクレジット)
- 最終回、インターハイ直後の晴海を呼び止めて励ますが、「もうボクシングはやめた」と返され、気まずそうにその場を立ち去る。
主題歌
- 中島みゆき「旅人のうた」(ポニーキャニオン/原盤権はヤマハミュージックパブリッシングが所持しているため、現在は移籍先であるヤマハミュージックコミュニケーションズから発売)
- 挿入歌:安達祐実「風の中のダンス」(ビクターエンタテインメント)
放送日程・データ
各話 | 放送日 | サブタイトル | |||
---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1995年4月15日 | 幸せを盗め! 愛を奪え! 哀しい親子の呪われた旅路! | |||
第2話 | 1995年4月22日 | 邪魔物は消せ! 氷の微笑に秘められた醜い愛情の殺人 | |||
第3話 | 1995年4月29日 | 悪魔の仮面! いじめの嵐に炎の友情を誓う小さな命! | |||
第4話 | 1995年5月テンプレート:06日 | 天使の同棲! 車椅子の罠に泣く娘の地獄 | |||
第5話 | 1995年5月13日 | 哀しい誕生日! 愛犬の裏切り | |||
第6話 | 1995年5月20日 | 背徳のメス! 奇跡の医師登場! | |||
第7話 | 1995年5月27日 | Mの悲劇! 家政婦の死の秘密! | |||
第8話 | 1995年6月テンプレート:03日 | 魂を売った美少年! 哀れすずに病魔!? | |||
第9話 | 1995年6月10日 | ああ無情! リュウの涙! 父のために死す | |||
第10話 | 1995年6月17日 | 呪われた命! 今暴かれる一族の血の秘密 | |||
第11話 | 1995年6月24日 | 魔性の殺人! 遂に真犯人が…愛犬が出産 | |||
第12話 | 1995年7月テンプレート:01日 | 愛犬リュウの死! 悪魔の父も娘のために命を捨てた… | |||
最終話 | 1995年7月テンプレート:08日 | さよなら家なき子! 愛犬の遺言…天国の母の胸で眠れ | |||
平均視聴率 22.5%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
- 最高視聴率 31.5%(最終話) ※関東地区・ビデオリサーチ社調べ
演出への批判
前作以上に過剰ともいえる演出に対し視聴者から批判的な意見が寄せられた。特にご飯にペンキ(インク)をかけて相手に食べさせるシーンが放送された後、読売新聞に「内容が過激すぎる」「食べ物を粗末にするな」といった視聴者からの意見が掲載された[1]。
劇場版
1994年12月17日公開、配給は東宝。サブタイトルは「みなし子すずの哀しい旅」。ドラマ版のヒットを受けての映画化となった。
『人間・失格〜たとえばぼくが死んだら』で注目された堂本光一、同作品で体罰教師役を演じた斉藤洋介、同作品で担任を演じた桜井幸子の妹の桜井貴子も出演する。
あらすじ
クリスマスイヴの夜、すずは相棒・リュウのためにケーキを盗み、警察に突き出されそうになった所をサーカスの団長・磯貝誠一に拾われる。しかし磯貝は、身寄りのない子供達を安く買っては団員としてこき使っていた。磯貝、そして彼と再婚した京子に酷使される中、すずは空中ブランコの花形として活躍する稔と出会う。
登場人物
- 相沢すず - 安達祐実
- リュウ - ピュンピュン(犬)
- 黒崎和彦 - 京本政樹
- 堀口稔(ほりぐち みのる) - 堂本光一
- 堀口恵(ほりぐち めぐみ) - 桜井貴子
- 磯貝誠一(いそがい せいいち) - 斉藤洋介
- サーカス団「磯貝サーカス」の団長。
- 磯貝(園田)京子 - 小柳ルミ子
- すずの伯母。磯貝と再婚。
- 磯貝(園田)真弓 - 西田彩香
- すずの従姉妹。磯貝姓になる。
- 南条勝久(なんじょう かつひさ) - 古尾谷雅人
- 永井医師 - 塚本信夫
- 悪徳医師 - 中丸新将
- 日下(くさか) - 榊原利彦
- 梅原(うめはら) - 丹波哲郎
- 通行人 - コロッケ
- 相沢陽子 - 田中好子(回想)
- サンタクロース - みのもんた
- サーカス団員 - 松本明子、松村邦洋
- その他 - 庄司永健、及川ヒロオ、サンダー杉山、井口成人、福澤朗、ほか
主題歌
- 中島みゆき「空と君のあいだに(アルバムヴァージョン。『LOVE OR NOTHING』に収録)」(ポニーキャニオン/原盤権はヤマハミュージックパブリッシングが所持しているため、現在は移籍先であるヤマハミュージックコミュニケーションズから発売)
スタッフ
TVシリーズ
- パート1脚本 - 高月真哉、いとう斗士八
- パート2脚本 - 山崎淳也
- 演出 - 細野英延、萩原孝昭、大平太(パート2のみ)
- 音楽 - 千住明
- 技術協力 - NTV映像センター
- プロデュース - 佐藤敦、井上健(パート1のみ)
- チーフプロデューサー - 小杉善信
劇場版
- 総指揮 - 氏家齊一郎
- 製作指揮 - 漆戸靖治
- 製作統括 - 萩原敏雄、早川恒夫(バップ)
- 製作 - 高橋博、白石重昭
- ゼネラルプロデューサー - 小杉善信、武井英彦
- アソシエイトプロデューサー - 伊藤和明、松本和久(野島事務所)、広瀬洋二郎(サンミュージック)
- 脚本 - いとう斗士八、細野英延
- 音楽 - 千住明
- オープニング作曲 - 宇崎竜童
- 撮影監督・VFXスーパーバイザー - 阪本善尚
- 美術 - 徳田博
- 録音 - 小野寺修
- 編集 - 奥原好幸
- 助監督 - 北川敬一
- 照明 - 高野和男
- 特殊メイク - 江川悦子
- 効果 - 斉藤昌利(東洋音響カモメ)
- 技闘 - インフィニティプロモーション
- カースタント - スーパードライバーズ
- 特殊効果 - 太平火薬効果
- 松本ロケ協力 - テレビ信州
- タイトル - マリンポスト
- 現像・ハイビジョン技術 - IMAGICA
- プロデューサー補 - 大平太、栗原いそみ、井浪達也
- プロデュース - 佐藤敦、奥田誠治、小橋孝裕
- 制作協力 - にっかつ撮影所
- 特別協力 - キグレNewサーカス
- 製作協力 - バップ
- 監督 - 細野英延
- 製作 - 日本テレビ放送網株式会社
備考
- 斉藤洋介は家なき子のインタビューで「今回も意地悪な役ですか?」と問われ、「そうです。最近ずっとこの役(『人間・失格』の体罰教師役)が続いてますからね」と答えた。
- 本作の小説化・漫画化作品は、原作つき作品でないにもかかわらず児童文学の『家なき子』と区別するためもあり、『家なき子・テレビドラマ版』『平成版家なき子』というタイトルになっている。
- 暴力的な表現が多く、またジャニーズ所属の人物も出演しているが、当時のドラマとしては珍しく映像ソフト化(3部作全て)されており、現在もレンタルビデオで視聴することができる。
- テンプレート:要出典範囲
- 劇場版にて、守銭奴をコイン怪獣のカネゴンに例える様子がある。
- 毎年春と秋に日本テレビで放送されていた特番「スーパークイズスペシャル」では家なき子チーム(1994年春)と家なき子2(1995年春)チームで出場したが、どちらとも総合優勝を決めている。複数優勝をしているのはこのチームとクイズ世界はSHOW by ショーバイ!!チームのみである。
- 安達祐実演じるすずのオーバーオールと首から下げている大きなガマ口財布はすずのトレードマークになったが、犬のリュウ役のピュンピュンを懐かせる為に衣装のポケットとガマ口にはピュンピュンの好物であるカワハギやさきいかなどを忍ばせていた。
関連商品
脚注
- ↑ 読売新聞6月25日テレビ面
関連項目
外部リンク
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