大久保駅 (兵庫県)
大久保駅(おおくぼえき)は、兵庫県明石市大久保町大久保町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陽本線の駅である。「JR神戸線」の愛称区間に含まれている。
当駅からの切符を買うと、「(陽)大久保」と印字される。これは中央本線の「大久保駅」や奥羽本線の「大久保駅」(どちらもJR東日本)と区別するためである。「陽」は山陽本線の「陽」である。
目次
駅構造
ホーム
1番のりばが上り待避線、2番のりばが上り本線、3番のりばが中線、4番のりばが下り本線となっており、通常の停車には2番のりばと4番のりばが使われる。また、4番のりばの南側には、ホームのない下り待避線(5番線)が1本ある。以前は2面3線構造に下り待避線を加えた構造で、現在の1番のりばが存在しなかった。当時の1番・3番のりばに列車が停車し、待避線は2番のりばであった。</br> このうち、3番のりばと5番線は貨物列車の退避にも使われる。(上り貨物は3番のりば、下り貨物は5番線を使用。)</br> 5番のりばは西明石車庫出庫の回送車(朝2列車)と貨物列車(夕方1列車)が後続の新快速の退避で使っている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り | 三ノ宮・大阪方面 | 当駅始発は3番のりば[1] |
3・4 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り | 加古川・姫路方面 |
- 上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
三ノ宮・大阪方面への上りで朝7・8時台に新快速を待避する列車は1番のりば[2][3]を使用する。加古川・姫路方面での下りで8時台に新快速を待避する列車は3番のりば[2](外側線走行列車で、朝の1本は芦屋 → 西明石間で内側・電車線を走行する。2013年3月16日ダイヤ改正までは夕方にも設定されており、須磨駅・垂水駅・舞子駅を通過する2本の列車が該当であった)を使用する。
駅舎・設備
開業当初は地上駅だったが、1996年8月8日に橋上駅舎に改築された。橋上駅舎化に合わせてホームと改札口の間および改札口と南北駅前広場間にエレベーターおよびエスカレータが設置された。南口はイオン明石ショッピングセンター1番街VIERA大久保に直結している。また、VIERA大久保を通ることにより、イオン明石ショッピングセンター1番街VIVREに行くことができる。
アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用できる。直営駅(西明石駅の被管理駅)である。
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり4本が停車する。朝ラッシュ時の大阪方面へは西明石から「快速」となる「普通」(舞子駅・垂水駅・須磨駅は通過)と全線各駅停車の「普通」(当駅で待避設定)がほぼ交互に3 - 9分間隔で発車する。夕方の姫路方面は当駅で待避設定する列車が2本ある。
平日朝時間帯に1本、当駅始発の各駅停車が設定されている(西明石駅 → 当駅間は回送)。ダイヤが乱れた場合、快速や本来停車しない新快速の運転が当駅で打ち切られることがあったり、当駅から姫路方面で運転見合わせになることがある。新快速の運転打ち切りの場合、さらに後続の新快速も臨時停車する場合がある。
駅周辺
駅南側にはイオンモールが管理及び運営するショッピングセンターの「イオン明石ショッピングセンター」(旧・マイカル明石)が広がる。工場跡地を再開発したもので、明石市内外から来る買い物客によって賑わっている。また神戸製鋼不動産カンパニーによって大規模分譲集合住宅の「大久保オーズタウン」が建設された。これらの開発で当駅周辺は明石市有数のショッピングゾーンになった。
駅北側には国道2号が通り、道路をはさんで富士通や三菱マテリアル明石製作所などの工場が立ち並ぶ。人口集積によって飲食店や食料品店なども増加しており、かつての田園風景の中に工場が立ち並ぶ片田舎の町の光景が、高層マンションやそれらの周辺で新たに整備された公園なども多数あるニュータウン的な様相へと劇的に変貌をとげた。
駅南側には、先述の「大久保オーズタウン」や、他にも「オーズガーデン」「オーズガーデンイースト」なども出来ている。また、大久保南小学校もあり、明石市内有数の児童数が多いことでも知られている。 さらに、イオン明石ショッピングセンターの北側には、大久保駅と直結する商業施設、「VIERA大久保」も完成した。
接続バス路線
特に注意書きのないものを除き全て神姫バスである。
北口
- 1番乗り場
- 2系統・45系統 大久保市民センター前・明石北高校前・中央センター前・高丘西口・高丘7丁目経由天郷行
- 46系統 大久保市民センター前・明石北高校前・中央センター前・高丘西口・高丘7丁目・明石商業高校前経由魚住駅行
- 46系統 大久保市民センター前・明石北高校前・中央センター前経由高丘4丁目西行
- 47系統 大久保市民センター前・明石北高校前経由県営大久保第二住宅行
- 18系統 大久保北、山の下・中央センター前・高丘7丁目経由天郷行
- 7系統・8系統 大久保市民センター前・明石北高校前・中央センター前経由山手台行
- 83系統 大久保市民センター前・明石北高校前・石ヶ谷墓園口経由明石中央体育会館行
- 84系統 大久保市民センター前・明石北高校前・石ヶ谷墓園口経由石ヶ谷墓園北行
- 2番乗り場
- 3番乗り場
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・岩岡連絡所・上岩岡・神納経由西神中央駅行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・岩岡連絡所・上岩岡・神出北経由西神中央駅行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・岩岡連絡所・上岩岡・神納経由五百蔵行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・岩岡連絡所経由上岩岡行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・秋田・上岩岡北・神納経由西神中央駅行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・秋田・上岩岡北・神出北経由西神中央駅行
- 12系統 大久保北・山の下・高丘西口・天郷・秋田経由上岩岡行
南口
- Tacoバス(運賃:100円均一(子供50円均一))
- 国道大久保(北側)
- 1系統、4系統 西明石駅経由明石駅行
利用状況
「明石市統計書」(明石市総務部情報管理課・編)及び「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1999年 | 6,543千 | 4,443千 | 17,877 |
2000年 | 6,541千 | 4,411千 | 17,922 |
2001年 | 6,464千 | 4,335千 | 17,710 |
2002年 | 6,369千 | 4,324千 | 17,449 |
2003年 | 6,345千 | 4,281千 | 17,337 |
2004年 | 6,419千 | 4,384千 | 17,587 |
2005年 | 6,474千 | 4,448千 | 17,736 |
2006年 | 6,553千 | 4,540千 | 17,955 |
2007年 | 6,682千 | 4,639千 | 18,257 |
2008年 | 6,789千 | 4,701千 | 18,600 |
2009年 | 6,659千 | 4,642千 | 18,245 |
2010年 | 6,630千 | 4,638千 | 18,165 |
歴史
- 1888年(明治21年)12月23日 - 山陽鉄道 明石駅 - 姫路駅間の開通と同時に開業。旅客・貨物の取扱を開始。
- 1902年(明治35年)12月13日 - 公衆電報取扱開始。(官報1902年12月13日号より)
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により、国有鉄道(国鉄)の駅となる。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1972年(昭和47年)10月1日 - 貨物の取扱を廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1996年(平成8年) - 現在の橋上駅舎に改築[4]、2面3線を4線に拡張。
- 1998年(平成10年)10月3日 - 当駅発着列車の運転を開始。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(山陽本線)
- テンプレート:Color新快速
- 通過(一部事故で遅延した場合に限り一部停車)
- テンプレート:Color普通(西明石から快速になる列車を含む)
- テンプレート:Color新快速
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 2010年3月13日改正時点では、定期の客扱い列車としては平日の1日1本のみ。平日朝の敦賀駅 → 西明石駅間の新快速と和田岬線の車両は当駅まで回送で入り、折り返して西明石駅の車庫に向かう。人身事故等により電車遅れがひどい場合、新快速が当駅に臨時停車または当駅始発として臨時で折り返す場合がある。また緊急事態や非常事態が発生した場合は姫路方面からの上り列車が3番のりばに入線する場合もある。
- ↑ 2.0 2.1 冬期(12月 - 3月)は待避中の車内温度維持のため、ドアが自動で開かず、半自動ドアとなる。
- ↑ 土曜・休日は2本(西明石駅から列車線走行)のみ。
- ↑ テンプレート:PDFlink明石市第3次長期総合計画