呉港
テンプレート:Mboxテンプレート:Infobox 港 呉港（くれこう）は、広島県呉市にある港湾。港湾管理者は呉市。港湾法上の重要港湾、港則法上の特定港に指定されている。
概要
呉港は、瀬戸内海のほぼ中心に位置し、東は尾道糸崎港、西は広島港がある[1]。呉市中心部の「呉港区」（川原石・宝町地区）、それより東にある「広港区」（広地区・阿賀マリノポリス地区）、更に東にある仁方地区の「仁方港区」の3つのエリアからなっている。
明治時代に第二海軍区鎮守府が設置されたことが契機となり軍港として開港、現在は造船を中心とした重化学工業地帯の中にある工業港として、周辺芸予諸島を結ぶフェリー港として、広島港と四国松山港を結ぶ中継点として発達している[1]。
沿革
元々この地は江戸時代まで半農半漁の寒村で歴史の表舞台に立つことはなかった[1]。現在もこの地域の主要航路である音戸の瀬戸が、1164年（長寛2年）に開通したと伝えられている[2]。
1886年（明治19年）第二海軍区軍港に指定され、1889年（明治22年）呉鎮守府が開庁したことにより、軍港として急速に発展していく[1][2]。1903年（明治36年）呉海軍工廠が設立されると[2]、日本一の海軍工廠と言われる程にまで発達していく[1]。当初は安芸郡和庄村・宮原村・荘山田村・警固屋村の4村つまり現在の呉港区で開発が始まり[3]、1921年（大正10年）呉鎮守府広支廠（広海軍工廠）が設立されると広港区が、戦中である1942年（昭和17年）内務省直轄工事として仁方港区が開発された[2]。
こうした状況から太平洋戦争末期にはアメリカ軍の爆破目標となり、1945年（昭和20年）3月呉軍港空襲を受け機能停止に陥った。戦後は呉工廠は閉鎖され運用停止[2]、空襲により都市機能も落ち[1]、その中でイギリス連邦占領軍の管轄となった。1948年（昭和23年）「呉港貿易港」に指定され改めて民間も利用できる貿易港として開港することとなる[1]。1950年（昭和25年）旧軍港市転換法施行により占領軍から返還され、旧呉工廠に民間企業招致が始まる[2][1]。
そして1951年（昭和26年）呉港は「重要港湾」に指定され、1952年（昭和27年） 呉市が港湾管理者に認可され、現在に至っている[2][1]。
- Kure Urban planning 1924.jpg
1924年呉市都市計画図
- Kure Bombing Damage map 1945.jpg
1945年呉市戦災概況図
- Map of Hiro , kure 1945.jpg
1945年にアメリカ軍が作成した広地区（中央左）と仁方地区（右下）の地図
- Port of Kure 1932.jpg
1932年頃の呉軍港
（本校郷土教育と郷土読本より）
航路
呉港区
- 呉中央桟橋
- 天応桟橋（呉ポートピアパーク隣接）
- Tenno Pier 20130303-02.JPG
天応桟橋（陸側）
- Tenno Pier 20130303-03.JPG
天応桟橋（待合室）
- TennoPier.JPG
天応桟橋（海上側）
広港区
- 阿賀港
- Ex Aga Pier 20130303-01.JPG
旧・阿賀港（陸側）
- Ex Aga Pier 20130303-02.JPG
旧・阿賀港（陸側）
仁方港区
- Nigata Sanbashi at Nigata Station Kure 2.jpg
仁方桟橋（陸側）
休止・廃止航路
- 国鉄仁堀連絡船-1982年7月1日航路廃止
- 仁方港～堀江港（愛媛県松山市）
- 広別汽船
- ソレイユエクスプレス - 2005年2月より運航休止。
- 広今あきなだ高速 - 2006年11月30日をもって廃止。
- 広島港～呉港～宮盛港～豊島港～久比港～大長港～今治港
- 山陽商船 - 2007年6月30日をもって廃止。
- 仁方港～宮盛港～豊島港～久比港～大長港～御手洗港（大崎下島）
- 呉・松山フェリー- 2009年6月30日をもって廃止。
- 阿賀港～堀江港
- 大昭汽船
- せと観光ボート
脚注
関連項目
外部リンク
- 呉港ホームページ（公式サイト） - 呉市テンプレート:Asbox
