ペットントン
東映不思議コメディーシリーズ | ||
通番 | 題名 | 放映期間 |
第2作 | バッテンロボ丸 | 1982年10月 ~1983年9月 |
第3作 | ペットントン | 1983年10月 ~1984年8月 |
第4作 | どきんちょ!ネムリン | 1984年9月 ~1985年3月 |
テンプレート:基礎情報 テレビ番組 『ペットントン』は、1983年10月2日から1984年8月26日までフジテレビ系で全46話が放送された、特撮テレビ番組および主役の宇宙人の名称。東映不思議コメディーシリーズ第3作目。
概要
2作連続で続いた「ロボットもの」から「ペットもの」に方向を転換した作品である。作品コンセプトは、前年に公開されたスティーブン・スピルバーグ監督の『E.T.』の影響を受けている[1][2]テンプレート:Sfn[3][4]。
ペットントンの容姿は、フジテレビ側プロデューサーの中に人が入っているように見えないものをという要請による[1]。また子役との身長差を少なくし、より身近な存在にしようという意図もあった[5]。ペットントンのスーツアクターを務めたのは、前作のロボ丸に引き続いて大野剣友会の高木政人[6][5]。ペットントンは、中腰で演技する過酷なものだったが軽快に動いてみせ、さらにはスタッフの要望に応え、スケートボードに乗るというスタントまでこなしてみせた[5]。プロデューサーの平山亨は、放送終了後に高木の演技を絶賛したという[6]。
テンプレート:要出典範囲脚本は浦沢義雄が全話担当しており、レギュラーの少年を同性愛者に設定したり、家具や食べ物などをそのままキャラクターとして扱うなどシュールな世界観をさらに推し進めているテンプレート:Sfnテンプレート:Sfn。
フジテレビの人気番組『笑っていいとも!』で当時流行っていたフレーズに引っ掛けた「友達の輪」という劇中アイテムが登場しているテンプレート:Sfn[3]。
平均約16パーセントの高視聴率に支えられテンプレート:Sfn、番組としても月曜ドラマランド枠で制作された『ペットントンスペシャル』で、香港ロケを敢行するという一大快挙を成し遂げた[3]。本作の成功により不思議コメディーシリーズは不思議生物路線へ転換し、シリーズ以外でも同様のコンセプトの『TVオバケてれもんじゃ』が製作された[3]。
出演
- ペットントン - 高木政人
- 畑ネギ太 - 高橋利安
- 畑ナス夫(父) - 佐渡稔
- 畑トマト(母) - 東啓子
- 畑セロリ(祖母) - 斎藤晴彦
- 野原小百合 - 川口智子
- 林ガン太 - 飛高政幸
- 野原動物病院院長 - 奥村公延
- トモコ - 小出綾女
- ヨーコ - 若林一美
声の出演
スタッフ
- 原作 - 石森章太郎
- 連載 - テレビマガジン、テレビランド、たのしい幼稚園、おともだち、TVアニメマガジン
- 企画 - 前田和也(フジテレビ)、本名洋一・木村京太郎(読売広告社)、平山亨(東映)
- プロデューサー - 植田泰治、西村政行(東映)
- 脚本 - 浦沢義雄
- 監督 - 坂本太郎、田中秀夫、広田茂穂、佐伯孚治、冨田義治、加藤盟、大井利夫
- 音楽 - 風戸慎介
- 撮影 - 林迪雄、利根川曻、大村日出男
- 照明 - 関口弥太郎
- 美術 - 北郷久典
- 助監督 - 大井利夫、近藤杉雄、大竹真二
- 録音 - 上出栄二郎
- 編集 - 水間正勝
- 選曲 - 秋本彰
- 効果 - 原田千昭
- 記録 - 森美禮
- 計測 - 大村日出男、大沢信吾、茂呂高志
- 装飾 - 高橋純一
- セット付 - 野村百合子
- 装置 - 脇田紀三郎
- 衣裳 - 東京衣裳
- 美粧 - 入江美粧
- 現像 - 東映化学
- 資料担当 - 青柳誠
- 造型協力 - レインボー造型企画
- 進行 - 藤沢克則
- 制作デスク - 田辺史子
- 制作担当 - 鈴木勝政、大櫛敬介
- 制作 - フジテレビ、東映、読売広告社(ノークレジット)
主題歌
放送日程
- ETのふしぎなオトシモノ(1983年10月2日)
- ホニホニ初恋愛してる(1983年10月9日)
- お月様の向こうへ帰りたい(1983年10月16日)
- お父さんはほとんど病気(1983年10月23日)
- うちのママは世界一(1983年10月30日)
- 秋風に乗ってトントン家出(1983年11月6日)
- SOS! セロリの誕生日(1983年11月13日)
- ゴリラVSびっくり看護婦(1983年11月20日)
- ムニムニ運動ホニホニ芸術(1983年11月27日)
- ある日突然ガリ勉生物(1983年12月11日)
- 危うし! ナス夫のボーナス(1983年12月18日)
- 超能力のクリスマス!(1983年12月25日)
- もちつきぺったんお年玉(1984年1月8日)
- 転校生はイヤなヤツ!?(1984年1月15日)
- 大発明! ハッパバーガー(1984年1月22日)
- 恋する子ヤギのメーメー(1984年1月29日)
- 洗たく大好きケンちゃん(1984年2月5日)
- ハチャメチャ動物園(1984年2月12日)
- さむがりやの雪ダルマ(1984年2月19日)
- 根本君はスーパースター(1984年2月26日)
- 獣医さんはピカピカ美青年(1984年3月4日)
- セロリ姫のひなまつり(1984年3月11日)
- ママを倒せ! パパは強いぞ(1984年3月18日)
- 返せ! 僕らの広場(1984年3月25日)
- 根本君のガールハント(1984年4月1日)
- 不思議な森の白雪姫(1984年4月8日)
- ガン太番長大ピンチ!!(1984年4月15日)
- 宇宙から来たオミッチォン(1984年4月22日)
- 根本はつらいよショッピング(1984年4月29日)
- 横浜チャーハン物語(1984年5月6日)
- クリームあんみつ小百合姫(1984年5月13日)
- 聖子かマッチかオミッチャン(1984年5月20日)
- パパになった根本君(1984年5月27日)
- アンコがいっぱいET(ペットントン)焼き(1984年6月3日)
- たのしいたのしい宇宙戦争(1984年6月10日)
- 豆腐がおこった日(1984年6月17日)
- ガン太は根本のお兄様(1984年6月24日)
- テレビは注射がお好き!(1984年7月1日)
- 一回百円?! オミッチャン(1984年7月8日)
- ガン太に恋したお人形(1984年7月15日)
- のりもの嫌いのドラキュラ(1984年7月22日)
- エッ? ガン太が乙姫様 根本は浦島太郎じゃない(1984年7月29日)
- ふられふらせられて根本君(1984年8月5日)
- ナイターか!? 正義の味方か(1984年8月12日)
- どこいったセロリのUFO(1984年8月19日)
- さよならさよなら宇宙生物(1984年8月26日)
視聴率
- 最高視聴率:20.5%(東映不思議コメディーシリーズ史上最高記録)[3]
ビデオリサーチ調べ、関東地区
映像ソフト化
2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録され、初のソフト化となった。
コミカライズ
- テレビランド連載 山田ゴロ