フラワーライナー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
フラワーライナーは、広島(広島バスセンター)と尾道(尾道駅前)・因島(因島総合支所前・土生港前)を結ぶ高速バスである。愛称名は、沿線にある尾道市因島フラワーセンターに由来する。
歴史
- 1996年3月18日 - 広島交通・中国バス・本四バス開発・因の島運輸の4社により運行開始、各社2往復の計8往復であった。
- 1998年7月18日 - 瀬戸田発着4往復の運行開始、運賃は2,500円であった(瀬戸田発着は後に廃止、現在はしまなみライナーに代替)
- 2006年
- 3月1日 - 平日14往復(うち3往復は尾道発着)・土曜休日16往復(うち5往復は尾道発着)に減便。
- 12月22日 - 旧・中国バスの事業廃止により、同社担当便を新・中国バス(両備ホールディングスの100%子会社)に移管。
運行会社
停車停留所
<広島バスセンター - 不動院 - 中筋駅 - 高坂BS> - <三成 - (尾道市内主要停留所) - 尾道駅前 - 千光寺下(長江口)- (向島島内主要停留所) - 向島BS - 因島大橋 - 因島北IC入口 - (因島島内主要停留所) -土生港前>
- クローズドドアシステムを採用しているため<停留所 - 停留所>でくくった中は発地側は乗車のみ、着地側は下車のみである。
- 高坂BSで、エアポートリムジン(広島空港〜福山駅前便)に接続している。高坂BSではエアポートリムジンとの乗り継ぎのみ可能で、下車して一般道に出ることはできない。
- 一部の便は尾道駅前発着、他の便はすべて土生港前発着である。
運行経路
- 広島市内 - 国道54号 - 広島IC - 山陽自動車道 - 尾道IC - 国道184号 - 尾道市内 - 国道2号 - 尾道大橋 - 国道317号 - 尾道市向島地域内 - 西瀬戸自動車道(しまなみ海道) - 尾道市因島地域内
車内設備
- 4列シート
- トイレ
おのみちうずしおロマン号
本路線開設と同日から、鞆鉄道・芸陽バスによって「おのみちうずしおロマン号」という高速バス路線が大田橋(尾道市) - 広島バスセンター間に開設されていた。こちらは尾道側は山波・長江口(千光寺下)・尾道駅前のみ停車、山陽自動車道・広島東インターチェンジ・温品バイパス(現・広島高速1号線)経由、広島駅新幹線口 - 八丁堀 - 広島バスセンターの経路で運行されていた。両社3往復の6便体制であった。
ともに尾道市と広島市を結ぶ形で競合していたが、のちに「おのみちうずしおロマン号」は土曜・日曜・祝日のみ運行となり、芸陽バスが撤退。鞆鉄道の営業エリアである沼隈町まで延長し、需要の掘り起こしを図ったが、その後路線廃止となった。「おのみちうずしおロマン号」の減便・廃止分が、そのままフラワーライナーの増便となる皮肉な結果となった。
外部リンク
・広島~尾道・因島線・フラワーライナー(広島交通・詳細な停留所など)