シャルル・ド・ゴール国際空港
テンプレート:Infobox 空港 シャルル・ド・ゴール国際空港(テンプレート:Lang-fr、テンプレート:Lang-en)は、フランスの首都パリの国際空港。フランスの軍人・大統領のシャルル・ド・ゴールにちなんで名付けられた。オルリー空港と並ぶパリの玄関口のひとつ。フランス最大の空港である。
概要
ロワシー=シャルル・ド・ゴール国際空港 (テンプレート:Fr) は、パリ市街の北北東約23kmのロワシー=アン=フランス(Roissy-en-France)に位置する。通称では地名を取って「ロワシー」と呼ばれることもあるが、IATA空港コードの「CDG(シャルル・ド・ゴールの頭文字)」もよく使われる。なお空港名は、第二次世界大戦時の英雄であり、空港建設開始時の大統領でもあったシャルル・ド・ゴールにちなんで命名された。
2008年の統計では、ロンドン・ヒースロー空港に次ぎヨーロッパ第2、世界でも6番目の利用旅客数(5992万2177人[1])を記録する重要な航空交通拠点のひとつである。
歴史
1960年代の時点で、パリはル・ブルジェ空港、オルリー空港の2つの国際空港を持っていたが、この2空港ではボーイング707やシュド・カラベルなどの大型ジェット機の就航以降、急激に拡大する航空交通をさばききれないとの見込みから、1962年より、より大規模な空港建設計画が進められた。ロワシー・アン・フランスに敷地を確保し、1964年より建設が始まり1974年に開港した。
現在、ル・ブルジェ空港はチャーター便、プライベート便の発着やパリ航空ショーの会場として、シャルル・ド・ゴール国際空港は大部分の主要旅客・貨物路線の発着、オルリー空港はフランス・ヨーロッパ域内および旧フランス領土への旅客・貨物路線の発着が主である。
施設
広大な敷地内に「テンプレート:Fr(CDG1/第1ターミナル)」、「テンプレート:Fr(CDG2/第2ターミナル)」、「テンプレート:Fr(CDG3/第3ターミナル)」の3つのターミナルビルが離れて設置されており、設計は1974年の開港当初より、建築家のポール・アンドリュー (テンプレート:Fr) が担当。第1ターミナルのアバンギャルドな円形建築の設計などが画期的であった。
その後、第2ターミナルもアンドリューが設計を担当し、現在に至る。なお、各ターミナル間は「CDGVAL」というシャトルシステムで結ばれている。
また、鉄道駅もターミナル内にあり、パリ市内と結ばれている他、パリ以外のフランスの各都市やベルギー、オランダ、ドイツの各都市を結ぶTGV、タリスやユーロスターも停車する。
テンプレート:Fr
テンプレート:Fr(第1ターミナル)は円筒形のメインターミナルと、地下道で結ばれたサテライトからなる特徴のある構造を持つ、開港時から使用されている最も古いターミナルである。供用開始から30年以上が経過し老朽化が進んでいる為、近年は常時改装が行なわれている。主に国際線で使用され、特にスカイチーム以外の航空会社やスターアライアンス加盟航空会社、アジアやアフリカ諸国の航空会社が利用する。
RER-B線のロワシー・アエロポールC.D.G1駅のあるロワシーポール(Roissypole)や第2ターミナルとは「CDGVAL」というシャトルシステムで結ばれている。
通常のターミナルビルは上階が出発、下階が到着だが、この第1ターミナルは逆で、出発が1階、到着が3階である。
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テンプレート:Fr(第2ターミナル)は、ヨーロッパ圏内路線などを中心にする2A、2B、2C、2D、2Gターミナルと、長距離路線の発着を主とする2E、2Fターミナルからなる最大のターミナル群である。
エールフランスが加盟するスカイチームの航空会社や、エールフランスとコードシェア運航を行うヨーロッパやアジア、アメリカの航空会社が中心で、日本航空はスカイチーム以外の航空会社として初めてターミナル(2E)を利用している。
ターミナルビルにはRER-B線のロワシー・アエロポールC.D.G2駅のほか、TGVの南東線と北線とを接続する東連絡線上にあるシャルル・ド・ゴール空港TGV駅が直結していて、パリ以外のフランスやベルギー、オランダ、ドイツの各都市を結ぶTGVやユーロスターも1日に各数往復ずつ停車する(タリスはTGVに置き換えられた)。
なお、2Eターミナルは、2004年5月23日午前7時に起きた死者4名負傷者3名の屋根崩落事故[2]により、一時閉鎖後、2005年から一部プレハブづくりの建物で再供用されていた。
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テンプレート:Fr(第3ターミナル)は、元来は大規模なハンガーとして計画された建物を改装したもので、ロワシーポール (テンプレート:Fr) に近接している。T0(ターミナル・ゼロ)と呼ばれる計画だったが、新ターミナルという意味でT9(フランス語の テンプレート:Fr には「9」と「新しい」という二つの意味がある)として供用を開始し、後に現在の名称に変わった。格安航空会社やチャーターなど不定期便の発着が中心である。
ホテル
ヨーロッパ圏内の主要空港として、大陸間飛行の乗り継ぎ地点として利用されることも多い為、空港内にあるシェラトンを始め、空港周辺には高級ホテルから格安のモーテルまで数十の宿泊施設が存在する。なお、これらのホテルと各ターミナルの間には、10–20分間隔でホテルが運行するシャトルバスが運行されている。
主な周辺ホテル
- シェラトン・パリ・シャルル・ド・ゴール(第2ターミナル直結)
- ソフィテル・ロワシー・パリ・シャルル・ド・ゴール
- ノボテル・ロワシー・シャルル・ド・ゴール
- フォーミュラ1・ロワシー・シャルル・ド・ゴール
- ラディソンBLU・ホテル・シャルル・ド・ゴール
- ハイアット・リージェンシー・シャルル・ド・ゴール
- ホリディイン・ロワシー・パリ・シャルル・ド・ゴール
- ミレニアム・ロワシー・パリ・シャルル・ド・ゴール
- コートヤード・バイ・マリオット・パリ・シャルル・ド・ゴール
拠点・焦点都市としている航空会社
5社の航空会社がこの空港をハブ空港(拠点都市)としており、1社が焦点都市として運行している。
就航路線
テンプレート:Fr(CDG1)
- フランス軍空輸司令部
- 政府専用機及びビジネス機
テンプレート:Fr(CDG2)
- ターミナルA(CDG2A)
- ターミナルB(CDG2B)
- ターミナルC(CDG2C)
- ターミナルD(CDG2D)
- ターミナルE(CDG2E)
- ターミナルF(CDG2F)
注意:Terminal 2Fは、シェンゲン協定加盟国間を移動する便と、一般的な国際便とで東西2つのウイングに分かれている。前者は西、後者は東に位置する。これらはターミナル名は同じであるが双方のウイングの間にパスポートコントロールがあるという構造になっている。このため双方をまたいで移動するような利用の際には移動時間などに注意を要する。
- ターミナルG(CDG2G)
テンプレート:Fr(旧 T9)(CDG3)
貨物便
過去に就航していた航空会社
- アドリア航空
- アルゼンチン航空
- エアワン
- エア・コメット
- ジャーマンウイングス
- オリンピック航空
- TAP ポルトガル航空
- イエメニア
- コンチネンタル航空
- Lal リトアニア航空
- イラン航空
- CCM航空
- イベリア航空
- ポルトガリア航空
- マレーヴ・ハンガリー航空
- カンタス航空
- エア・ヨーロッパ(スペイン)
- セーシェル航空
など
空港へのアクセス
パリ市内
鉄道
Aérogare 2(CDG2/第2ターミナル)にはRER B線の「ロワシー・アエロポールC.D.G2駅」があり、パリ北駅などのパリ市内の駅との間を25-30分程度で結んでいる。なお今後、パリ東駅までノンストップで運転するCDGエクスプレスの新設を予定。
バス
エールフランス航空がエトワール広場やアンヴァリッド、リヨン駅やモンパルナスなどパリ市内数カ所へ「Les Cars Air France(エールフランス・エアポートバス)」と呼ばれる直行バスを15分間隔で運行する他、RATPが運行する、「ロワシーバス」と呼ばれる、パリ市内のオペラ座への直行バスが15分−20分間隔で運行されている。
タクシー
タクシーでパリ市内へ行くことも可能である。ワゴンやミニバンのタクシーも用意されている。
レンタカー
Aérogare 1の到着階、Aérogare 2のターミナルAとCの間の地下1階、ターミナルEの出口2とターミナルFの出口2の間、合計3ヶ所に以下の6社のカウンターがある。
- 営業時間(各ターミナル):毎日6:00~24:00
- 営業時間(Aérogare 1):毎日7:30~20:30
- 営業時間(ターミナルAC、ターミナルEF):平日6:00~22:30、土曜7:00~18:00、日曜・休日7:00~19:00
- 営業時間(Aérogare 1、ターミナルAC):毎日6:00~24:00
- 営業時間(ターミナルEF):始発便~最終便
- 営業時間(各ターミナル):始発便~最終便
- 営業時間(各ターミナル):始発便~最終便
- 営業時間(各ターミナル):始発便~最終便
上記のほかに以下の各社もカウンターを設けている。
- カウンター:Aérogare1到着階出口30
- 営業時間:毎日8:00~24:00
- TT Car Transit
- カウンター:ターミナルAC、ターミナルEF
オルリー空港との接続
オルリー空港へは、「エールフランス・エアポートバス(Les Cars Air France)」の3番の路線が直行で運行されている。この他は、RERを経由して「オルリーバス」かOrlyvalを使う方法がある。
フランス国内及び隣接国
Aérogare 2(CDG2/第2ターミナル)にTGVの南東線と北線を接続する東連絡線上にあるシャルル・ド・ゴール空港TGV駅が直結していて、パリ以外のフランスの各都市やベルギー、オランダ、ドイツの各都市を結ぶTGVやユーロスターも1日に各数往復ずつ停車する(タリスはTGVに置き換えられた)。これらの高速列車の中には、航空会社とコードシェアしており、航空ネットワークに組み込まれているものもある。
脚注
- ↑ 空港運営会社ADPによる
- ↑ 原因については同年事故調査委員会の初期報告書で設計ミスの可能性が指摘されたが、その後も調査中としつつ結論は提出されていない。設計者が同空港公団副総裁を務めた事から、ミスの隠蔽を指摘する声もある。
関連項目
- オルリー空港
- ル・ブルジェ空港
- マーハン・カリミ・ナセリ - 身分証明書の紛失により1988年から2006年夏にパリ市内の病院に移されるまでターミナル1で生活していた。『パリ空港の人々』、『ターミナル』の2作の映画は彼の物語に基づいているとされる。
- フルティガー
外部リンク
- Aéroports de Paris - 当空港およびオルリー空港の運営団体公式サイト《空港発着案内等掲載》テンプレート:Fr iconテンプレート:En icon
※サイト上部に英・仏以外の言語アイコン(国旗)も見えるが、上記空港運営団体公式サイトとしては英・仏2カ国語のみの対応となっている- テンプレート:Facebook - 公式アカウントテンプレート:Fr iconテンプレート:En icon
- テンプレート:Twitter - 公式アカウントテンプレート:Fr iconテンプレート:En icon※フランス語による投稿が過半数
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- 日本語解説サイト