ガチンコ!

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ガチンコ!』は、TBS系列で1999年4月13日から2003年7月29日まで放送されていたバラエティ番組リアリティ番組

概要

1999年の春改編で『うたばん』が木曜夜8時枠に移動し、木曜夜8時の毎日放送制作枠が水曜夜7時枠に移動したことを受け、それらの枠と入れ替わる形で始まった番組。

番組開始当初はTOKIOのメンバーが司会となり、様々な社会問題に体当たりし、「世の中のためになろう」というコンセプトで色々な職人プロを養成するという企画を行っていた[1]。主に不良少年を集めてプロボクサーをスパルタ風に育成するという建前の「ガチンコ・ファイトクラブ」シリーズが始まった2000年頃から番組の方向性が固まり、ナレーター垂木勉による物事を大袈裟に形容するインパクトのあるナレーションやテロップの数々、参加者の不良少年達によるつかみ合いが頻繁に始まりすぐに喧嘩騒動へと発展する描写が視聴者に受け、真剣勝負を意味する相撲界の隠語である「ガチンコ」という言葉が広く知れ渡るようになった[2]。しかし、人気番組であり高視聴率を記録し続けた反面、暴力的な場面も多く倫理的に問題があるとして苦情が寄せられたり、出演者の品の無い言動などから低俗番組と批判されたりすることも多かった。また、出演者のセリフは大根役者特有のつたない発音であることが多く、出来すぎた過激な演出と相まって視聴者を嘘で騙そうとする悪質なやらせ番組として広く認識されることになった。「ファイトクラブ」「ラーメン道」など人気コーナーはシリーズ・派生化されることもあった。スタッフが『学校へ行こう!』と一部共通しており、ドッキリ企画や末期の旅企画など企画の流用もあった。

深夜番組では一般的だった番組ロゴの常時表示をはじめてゴールデンタイムに取り入れたのもこの番組である。 番組ロゴの表示位置は画面左上。

また、当番組のBGMの大半がヘヴィメタルばかりだったためか、ヘヴィメタル専門誌『BURRN!』の編集長である広瀬和生に「マニア向けの楽曲ばかり流れる、良くも悪くもとんでもない番組だ」と評されたこともあった。劇中BGMは番組の公式ウェブサイトで毎回楽曲リストを掲載していた。BGMの中にはTOKIOに楽曲を提供したことのある清水昭男が在籍しているANTHEMの曲が「ガチンコラーメン道」で流れることが多かった。

出演者

主なコーナー・企画

一日一善隊
視聴者の悩み事を解決させるコーナー。タイトル通り、基本的に丸一日以内に完結する内容の、単発企画。漫画家の江川達也が出演していた漫画家志望者(実際はデビュー済みの成年漫画家で、ロケ直前まで内容を聞かされず、やらせ演技を強要された)にアシスタント体験及びアドバイスする企画は、このコーナーの一つ。
お水の鉄人
キャバ嬢2人が対決を行う。3週勝ち抜けば「お水の鉄人」となるが、2週勝ち抜いた挑戦者が鉄人を賭けた対決に敗れ、さらに鉄人を阻止した挑戦者も別の参加者に敗れ、この企画は終了した。
献血キャンペーン
初期の企画。城島、長瀬、さとう珠緒輪島功一江頭2:50らが献血の大切さを訴える企画。
女優学院(監督:井筒和幸
映画女優を育成する企画。アイドル学院同様、既に女優として活動している無名女優も素人と偽って参加させられていた。井筒の毒舌は大きなインパクトがあり、井筒はコメンテーターなどで人気になる。
包丁道(講師:平野寿将
ガチンコ初の料理系の企画。優勝者は、京懐石の料理店「下鴨茶寮」への入店が認められる。講師の平野以外に、日本料理界の第一人者である小倉久米雄、「下鴨茶寮」の料理長が審査員として参加した。
準決勝の審査中に参加者の1人が倒れ、病院に運ばれるトラブルが発生した。その審査は中断し、再度再戦することを決めたが、結局本人の意思で辞退することになった。
後のファイトクラブ等に見られるような、講師や参加者同士の衝突等は一切無かった。
火の玉イレブン(コーチ:松木安太郎
サッカー選手を育成する企画というよりもギャグ的要素の多い企画。
出演した選手に「国体」「熱血」「バイト」「モヤシ」「ちゃんこ」などといったニックネームをつけるなど松木らしさが随所に表れていた。totoカップ東日本大会準優勝。国分は当時totoのイメージキャラクターだった。
ダイエット学院、ダイエット学院・レディース(講師:田中良
ダイエット学院シリーズは当初肥満体だった山口の体質改善を目的としたコーナーだったが、のち「レディース」と銘打ち女性向けに変更された。田中の毒舌、罵倒ぶりに批判は集まったが、ダイエットというプロスポーツなどに比べて真剣度の低い企画であったため、あまり問題視されなかった。
玉の輿学院・芸能人玉の輿学院
公募された女性(実際には売れないタレントの仕込みが大半であった)を対象とし、所謂富裕層や芸能人との合コンやゲームをブッキングするコーナー。誕生したカップルは一組もなかった。元ミスコンや素人名義で参加したタレントなどの他には、いちご姫きこうでんみさといったアキバ系電波アイドルも混じっていた。
鉄人トラベル(1/10、食いだおれスペシャル)
ドキュメント企画がやらせ発覚で続行出来なくなったため、代わりに開始されたつなぎ企画。道行く人に所持金をたずね、その1/10の金額をもらって(金額は番組から支給される)目的地まで移動する。もらった金額は次の移動までに使いきらなければならない。後に移動手段をタクシーのみとするルールが加えられた。食いだおれスペシャルでは飲食店で料理を1人前ずつ食べ、その代金と同じ額の金額で移動する(チャレンジャーはできるだけ高く、量の少ないものを選ぶことが重要であった)。結局打ち切られるまで続けざるを得なかった。
ドッキリクラブ
芸能人をドッキリにはめる企画。いつもここからダンディ坂野光浦靖子山田花子中川家やるせなす石井康太など多彩な人物を罠にかけた。またドッキリの仕掛け人として呼び出され、本当はその人をターゲットとする逆ドッキリも行われた。そして、ドッキリをメインとしたスペシャルも放送され、DonDokoDon山口智充山咲トオルなどがターゲットになった。元々は2002年10月1日に特番「TOKIO!史上最大ドッキリウォーズ〜エピソードI〜」として放送されたものが、2003年4月1日放送の第2弾が「ガチンコ!史上最強のドッキリウォーズII!!桜満開バカ全開SP」となり、その後「ドッキリクラブ」としてレギュラーのコーナーになったものである。
モザイクLOVERS
2回で終了。
日本一モテない男
テーマ曲としてTOKIOの「Neighbor」が使われた。真面目に恋愛を成就させるよりも、男性参加者を笑い者にするギャグ的要素が主であったため、結局カップルは誕生しなかった。小梅太夫が本名の赤井貴で出演、全身赤で統一されたファッションで「レッド」と呼ばれていた。このコーナー中に、国分が某恋愛シミュレーションゲームを誹謗中傷する発言をしたため、ゲームファンから大きく反感を買った。
晩餐会
カップルがレストランで食事をしながら本音を打ち明けるコーナー。特別編として「突入せよ」があった(だまされている男の救済のための企画)。出演者による公序良俗に反する発言がBPOで問題になった。
ビジネス学院
最初のドキュメント(学院もの)企画。定職を持たず、働こうとしなかった人たちを立派な社会人として就職させる企画。無論不良の仕込みはこの当時からあったが、講師がしっかりした大人であったためいまいち盛り上がらなかった。この反省から番組は、その分野の実績よりも、言動のインパクト重視の講師の人選をすることとなる。
アイドル学院(講師:森岡利行
文字通りのアイドル育成企画。の指導を笠木新一が、ダンス・振付の指導を小野恵子が担当した。オーディションは真ん中に円形のステージがある部屋に行き、100人程度の男性の前で何かをする(何をするかの指定はない、自己紹介なし)形だった。優勝者は1日だけ日本武道館でアイドルとして活動できる。
歌の指導を担当した笠木が、学院生のあまりのレベルの低さに「もう降りる!!」と激怒したが、学院生が必死に練習したため降板は食い止められたという筋書き。
バリバリ伝説(コーチ:藤本泰東
鈴鹿8耐を目標にバイクレーサーを育てる企画。露骨にやらせが発覚した(詳しくは下記参照)にも関わらず、抗議などを無視して企画は最後まで強行された。
漫才道(講師:オール巨人
芸人養成企画。やらせを絶対にしないことを条件にオール巨人が講師を引き受けたという設定になっていた[3]。後に有名になった山里亮太(のち「南海キャンディーズ」として活動)、レギュラーなどが出演していた。そして、ザ・プラン9ヤナギブソンが同期の藪田真宏とお笑いコンビ「君と僕」で参加していた。
最初に、このコーナーに参加するにあたってオール巨人より、「一番になったコンビ以外は漫才の世界から足を洗うように」という言葉があったが、このコーナー終了後もレギュラーや天津などらはその後も活動を継続している。
オール巨人が態度の悪い芸人に放った、「弟子やったらな、もうパンパンやな。」という発言が話題を呼んだ。
大検ハイスクール(講師:大和龍門
メイン企画の1つで、短期間で大学入学資格検定の合格を目指す不良などの問題児を取り上げたもの。全寮制で大和が講師(生活指導)として抜擢された他、複数の塾講師も招かれた。勉学に励む内容であったが、番組内でクローズアップしたのは生徒間の問題や大和との衝突がほとんどである。最終的には、全員不合格という結果で幕を下ろした。
大検に出演したNが「やればできる」「やっても無駄だということは絶対にない」などの名言を残している。内気な性格から他の寮生にいじめられ、寮を脱走し、自宅に引篭もってしまったこともあったが、大和が強制的に連れ戻し、Nは最後までこの予備校に通い続けた。番組の最終回スペシャルで出演し、中学・高校時代のいじめの経験等を語り「夢は新聞配達をしながら記者になることです」と決意表明をした。
BE-BOP予備校(講師:大和龍門)
大検ハイスクール同様、短期間で大学合格を目指す不良などの問題児を取り上げたもの。番組内でクローズアップしたのは生徒間の問題や大和との衝突がほとんどである。
大和の「全員志望校1本だよ!滑り止めなし!!」の方針に不服を訴えた2人を除く多くのメンバーが離脱した。最終回には全員集合したが、ほぼ全員が志望校1校しか受験しなかった。なお残った2人のうち塾生Wは大学に合格し、もう1人の塾生Kも中卒であったため、模擬試験という形ではあったものの合格している。塾生の一人として出演していた塾生Mが、2008年10月に振り込め詐欺の罪で逮捕された(Mは現在も容疑を否認)。
大和が「宇宙の果てまで追いかける!!」と離脱・脱走を許さない方針を示していたが、途中で2人が離脱し最終的には13人から11人になっていた。このことは番組では触れることは無かった。
大和の行為が教育上不適切という理由でPTAから抗議が殺到した。その後に「大和龍門大苦情SP」という、不良と大人、大学生達が大和を批判する企画が行われた。
大和の「お前らホームラン級の馬鹿だな!」「『いただきます』が言えかったからよ、メシ喰うな!!」など独特な罵倒が話題となった。
ファイトクラブシリーズ(コーチ:竹原慎二、他:会長宮下政
全盛期の看板コーナーであり、この番組の象徴ともいうべきコーナー。全コーナー中最多の5シーズンに渡って放映された。街で暴れる不良達をボクシング試験の合格までをサポートし、実際に数人のプロボクサーを誕生させた(指導を受けたボクサーの試合が、前座ではあったがテレビ放送された事もあった)。収録以外のトレーニングは沖ボクシングジムで行っていた(同ジムは当番組の悪評が祟ってまともなプロボクサー志望者が入門しなくなり、2004年に閉鎖)。タイトルは開始当時に公開されていたブラッド・ピットの主演映画『ファイト・クラブ』から。但し同映画はプロボクシングにはほとんど関係が無い。
各シリーズの初回は国分・長瀬のどちらか一方(第2シリーズは国分、第3・4シリーズは長瀬)がスタッフと方針について会議をしているときに、もう一方がチアリーダーとともに現れ、オープニングのコールをする。あらすじで起用されていたBGMは『King Size』。
収録期間中に第3シリーズに出演していた三期生A、第5シリーズで出演していた五期生Tが逮捕されてしまい、番組を降板した(この件については番組では全く触れなかった)。また、番組終了後も5期生として出演していたKが2005年に器物損壊の容疑で、更に2010年4月には3期生として出演していたKが傷害容疑でそれぞれ逮捕されている。
特別コーチとして畑山隆則辰吉丈一郎坂本博之(第3シリーズのみ)、佐藤修大嶋宏成(何れも第5シリーズのみ)が参加したことがある。二期生でプロボクサーとなった斉藤一平は現在、俳優となっている。
女子プロ学院(コーチ:神取忍
メイン企画の1つで、短期間で女子プロレスデビューを目指すコーナー。プロレスデビュー出来るのは優勝者のみと説明されていた。優勝者は、LLPWでデビューしたものの、すぐに引退している。その後、本来ならデビュー出来ない筈の落選者の一人がLLPWでデビューしているが、それについては何の説明もされていない。
ラーメン道シリーズ(講師:佐野実
メイン企画の1つで、志望者の中からラーメン店主を育成するコーナー。3人の合格者を輩出し、佐野の「支那そばや」の暖簾分けなどをした。
第3シリーズでは椅子に座ったままスタッフ二人に担がれた出演者:Fが神輿やないねんから!」や、佐野にしがみつきながら「オレはラーメンに胡椒はかけませんけど、命は懸けられるんです!」と発したやりとりが話題になった。また、第2シリーズでも出演者の一人:I(後にラーメン道IIの優勝者)がです」「今までの私(過去)は死んだんです」などの台詞や、何を思ったのか冷水を体に浴びせるなどの奇行が話題を呼んだ。塾生が経営していた店を訪問した際、店のスープを捨てるなど、佐野の過激な行動も目立った。
男どアホウ大リーグ(コーチ:池田豪
メジャーリーガーの育成企画。初回放送で候補者の目の前で池田が「日本球界の落ちこぼれ」と罵倒してスタートした。その後も甲子園優勝経験のある候補者に対して「メジャーリーグの試合見たことある?」」と挑発し、140km/hのストレートを投げる投手にも「140km/hだって。打ちごろ…。」と厳しい罵倒を繰り返した。最も有力視された候補生でさえ、最終的には現地のアカデミー止まりに終わった。特別コーチとして、当時現役メジャーリーガーの吉井理人が参加したことがあった。
トーククラブ(出演者:オール巨人、大和龍門、佐野実、竹原慎二、神取忍)
ファイトTV24・やればできるさ!内の企画。当番組の名物講師達が、集められた不良少年達と討論とは名ばかりの罵詈雑言・口喧嘩合戦を繰り広げた。生放送であったが、放送禁止用語も何度か飛び交った。しかしその後何の謝罪も無かった。その後の第2弾が「ガチンコ!全面抗争SP」でも放送されているが、不良少年達の他にオブザーバーとして良識派の大人達30名も参加となった。

やらせ発覚

「ファイトクラブ」で取材先の責任者である竹原の腰に“台本らしきもの”(あくまで推定であり、テロップ用の本である可能性が高い)が挟まれていたという写真週刊誌に掲載されたり、何かとやらせ番組と言われることが多かった。そして2002年7月写真週刊誌FLASHにこの番組で使われていた“台本”がそっくりそのまま掲載された。数々の物的証拠があがり、各コーナーで一般公募とされていた、素人のはずの出演者が他のバラエティ番組にも出演していた事から、多くの視聴者から「典型的なやらせ番組」と認識されることとなった。また番組終了後に、かつて「ガチンコ!」に出演していた人の何人かが、「台本はあった」「特定の役をやらされた」などと週刊誌[4]でやらせがあったことを証言している。一方で、ファイトクラブのコーチであった竹原は「やらせは一切無い」と反論しており、漫才道の出演者であった山里亮太は、TBSと険悪になることを恐れ、また有名になるきっかけを作ったことから恩義を感じているので「演出」とややはぐらかしてコメントしている。

主にやらせと指摘された内容等
  • 「アイドル学院」の講師笠木が、学院生のレベルが低いとして辞意を表明する場面。
「BE-BOP予備校」にて、高校卒業していないため、本来なら大学受験のできないK、T、N、O(注:塾生の名字)の計4名の塾生が参加していた。ちなみに大和はこの事に対し、「お前らホームラン級の馬鹿だな!」と発言した(4名の内、Nは後に辞退)。
  • また同じく「BE-BOP予備校」で、山口がこの企画の3回目の放送で合宿を訪れた際、塾生の合宿生活の中での食事は何日間か経験しているのに対し、大和が恰も合宿生活初日時のように、授業終了時に夕食についての説明を塾生に対して行っていた。大和はこの事に対し、「メシ喰う時に『いただきます』が言えなかったらよ、メシ喰うな!」と発言した。更に大和が「お前らもメシ喰ったら『ごちそうさま』だからな、それで自分の食器ぐらい自分で片付けろよ!」と塾生に注意したり、それに反抗するような塾生の行為など合宿生活初日時のようなシーンが見られた。
  • また同じく「BE-BOP予備校」の初回の放送で、塾生の志望動機、志望学部がテロップで紹介されたが、当初の志望学部とその後の模擬試験、受験した学部が一部の塾生を除き違っていた(例として、大学に合格した塾生Wは、弁護士を目指すため法学部を志望していたが、受験した大学は経営学部であった)。
  • 「バリバリ伝説」において、初回放送に有名なレーサーが素人として参加した件。初回のオーディションに国際A級ライセンスを所有しているレーサーが参加し当選。しかし、なぜかそのレーサーは2回目以降登場せず。番組スポンサーもホンダからヤマハに替わった。最終的にはそのレーサーではないがレース経験のある2名で番組が進み鈴鹿8耐への出場枠を獲得した。そのような醜態を繰り返したためほぼ全てのバイクファンから反感を買われ、鈴鹿8耐において番組は一般抽選による応援席を用意したが、応募者はほぼゼロだった。そして、バイク関係のメディアからも好意的に扱われることは無かった。
  • 「ファイトクラブ」で何故か国分・長瀬(カメラ)が来るときに限って乱闘が起こる。
  • そしてどんなに激昂しても国分・長瀬やスタッフにはほとんど手は出さない(ただし、威嚇をしていたことはある)。その為、竹原などコーチや候補生との乱闘が起こることに対して、同じ場所にいる国分・長瀬との乱闘は起きてない。撮影しているカメラマンやスタッフ等にも手を出していない。
  • 第二期生の合宿中の脱走をめぐり、国分・長瀬が脱走を止めなかった別の第二期生を責め第一期生網野泰寛もこれに加担したが、竹原が別の第二期生の意見を支持し網野だけを叱責した一方言い出したはずの国分に対しては何も言わなかった。
  • 同じく「ファイトクラブ」にて、対立しているはずの第一期生網野と第二期生斉藤一平テレビ朝日系『おネプ!』に「立教大学アームレスリング同好会」のサークル員として一緒に出演していた。[5]同じく番組内では対立しているはずの第二期生斉藤と第四期生梅宮成哲(現:梅宮哲)沖縄つき大会に仲良く招待されていた(当時の琉球新報にも掲載)[6]
  • 本来外部の者はもちろん、出場者の知人であっても応援すらできないはずのボクシングプロテストに、応援者やTVカメラが潜入していた。[7]
  • 逮捕された第五期生が番組内ではホストだと公言していたが、逮捕後の報道では実際は芸能プロダクションアルバイターであった。
  • 番組内で第二期生と畑山隆則がスパーリングを行う事となった際、予告編の映像では当時の現役世界チャンピオン畑山が情け容赦ないパンチで素人同然の二期生を何発も殴打するシーンが写ったが、次の回の放映ではその模様は放送されず、スパーリングの内容も反撃に転じた畑山のわずか一発のパンチでリングに沈む二期生という展開となった(この際、スローモーション映像だった)。
  • また同じくファイトクラブで争いを止めに入ったスタッフらしき人物が第五期生に台詞を教えているシーンがあった。これ以外にも、番組スタッフが台詞を教えているシーンが存在した。
  • 「ラーメン道III」で(ラーメンの経験者の理由で)オーディションに落選したN(後にラーメン道IIIの優勝者)、N、Fの3人の熱意に根負けしてスタッフが会場の場所を教えたという理由で、その3人が次のロケに現れた。
  • その「ラーメン道III」で落選し、後にラーメン道IIIの優勝者の1人であるNが「一からやりなおす」と言って暖簾を折るシーンがあったが、後日発売された写真週刊誌に屋台と暖簾が写っていた記事があった。
  • 「ラーメン道III」で最終決戦まで残ったIが、後に自らの著書で「自己応募ではなくスカウトだった」「あらかじめストーリーは用意されていた」などと告白している。
  • TOKIOと各企画の講師とスタッフとカメラマンが、合宿等の部屋に潜入する際に、既にカメラクルー等が部屋に入っていた。その為、そこにいる出演者に何らかの指示を与えているのではないかとネット上で疑問を呈するコメントがあった。
  • ファイトクラブ第一期生の網野が自らのブログ(旧ブログで現在は更新)でファイトクラブはやらせであると語った。
  • 成年向け漫画家の舞登志郎が、江川達也の作品をほとんど読んだことが無いにも関わらず、江川に憧れる芽の出ない漫画家志望者と偽らされて企画に参加させられていた。舞登は当時既に商業誌デビューを果たしており、成年向けの単行本も出していたが、このことは伏せられていた。その後、その様子を舞登本人によって詳細に漫画化され、やらせの証拠の一つとなった。

苦情

本番組放送時期のTBSの娯楽番組は、ドキュメントバラエティ、リアリティ番組のような構成が多く、強硬な苦情が来て初めて、番組が娯楽向けの演出であると弁解することが多々あった。本番組に対しても、やらせではないか、というTBSの番組審議会への問題提議やBPOへの苦情があった。そのどちらに関しても、製作担当者は苦情に対して回答を回避しており、本番組が台本に基づいて演出を施された、娯楽番組であることにはふれていない。[8]結局TBSは開き直り的な姿勢でやらせの事実を一切認めず、証拠隠滅的に番組を打ち切った。プロデューサー、総合演出などの主要スタッフも、やらせがあった事実そのものを一切認めないという局の方針に基づき、一切罰則的処分を受けていない。

多く寄せられた苦情

  • ダイエット学院での過酷なダイエット法。
  • 大検ハイスクールで大和が塾生の髪を引っ張り、水に濡らしたり腹を蹴る等の暴行。
  • ラーメン道で佐野がスープを捨てる場面。
  • ファイトクラブシリーズでのパワハラ体罰に等しい練習法。
  • 晩餐会での口汚い罵倒合戦。
  • 日本一モテない男での参加者の独身男性いじめ。
  • バリバリ伝説での参加者の経歴詐称。

PTAの評価

「子供とメディアに関する意識調査」内『親が子供に見せたくない番組』(日本PTA全国協議会主催)

  • 2001年度:3位
  • 2002年度:3位

オープニング

男性が音量調節ツマミで音量を徐々に上げ、音楽を苦しそうにヘッドホンをあてて聴くサングラスをした中年女性が映り、その後前者の男性が爆破(?)スイッチを押した時、設置してある多くのモニターが火花を散って破壊。音楽を聴いていた中年女性は気絶。そしてタイトルコールとともに破壊したモニターが何故か元通りになり、音楽を聴いていた中年女性の口元が震えている映像が映る。その後「WE DO THE JUSTICE」と表示され、TOKIOのメンバーが描かれている。 「中年女性の持つパワーを最大限に引き出す実験」と説明されている。映像監督は薮内省吾

放送開始初期は司会のTOKIOの顔がそれぞれアップされ、この番組の目的を語るシーンが冒頭に映るという演出だった。 順番は以下の通り。

  • 城島(リーダー)「我々は...」※背景は青色。
  • 山口 「この深刻な社会状況と...」※背景は水色。
  • 国分 「真剣に格闘し...」※背景は黄色。
  • 松岡 「苦しんでる人々を救う...」※背景は桃色。
  • 長瀬 「正義の集団である。」※背景は橙色。

最終回

  • 2003年に入り、内容自体のマンネリ化とやらせの事実が表面化し出してきたことにより視聴率が下がり気味となったことと、TOKIO達自身のイメージダウン[9]も恐れ、それまでの「ファイトクラブ」のような暴力的かつやらせ疑惑のある企画を打ち切り、グルメ企画を開始するなどのリニューアルを施したが、視聴率は戻らず同年7月29日をもって終了となった。
  • 最終回はこれまでの企画を振り返る内容で、2週にわたって放送。各企画の参加者の近況報告なども盛り込まれた。竹原と梅宮が登場した時には、ドキュメント時代を思わせるような乱闘シーンも見られた。最後は大和の歌で別れを告げた後、開始当初のエンディングテーマである「Yesterday's」が流れるエンドロールがあり、その後「ガチンコ死すとも、ガチ魂死せず」というテロップが出た。その後、最後のメッセージとして、赤い幕が降ろされメッセージが記された白いパネルのようなものが現れCMに入ったが、CM後にその白いパネルのメッセージ部分は「ガチンコ!は永遠に不滅だ!」と表記されていた。また、「ガチンコは一部ヤラセがありました」と書かれていたという都市伝説も広まった。

番組終了後

  • 2010年4月からTBSラジオで放送されている水曜JUNK山里亮太の不毛な議論のオープニングトークでは、ガチンコ漫才道の裏側と思い出話がたびたび登場する。それによると、
    • オール巨人は「漫才師は上下関係がしっかりしているから出演者同士の喧嘩は起きない」ということを番組スタッフに宣言しており、これを聞いた出演者達は実際にトラブルを起こさなかったが、番組ディレクター中井康二はそれが気に喰わず、「ハイ、面白くない映像いただきましたー。視聴率が下がると思いますが、放送させていただきまーす。」、と若手お笑い芸人達に対し散々嫌味を言っていた。
    • 足軽エンペラーの山里の相方は暴走族のヘッドを務めていたが、礼儀正しく彼のほうがかなり人間ができていたのだが、漫才の打ち合わせでは反対に山里がいいたい放題に毎回ひどい駄目だしをしていた。そして、ある日ついに相方が我慢の限界に達してしまい、反省中に壁に拳をぶつけて怒りを露にしてしまう。最終的には自転車を投げつけられるほど憎まれ、山里は恐れをなし以降ギクシャクし解散。解散の別れ際には山里に対し、「山ちゃんは才能あるからさ、絶対辞めんなよ!」と励まされ別れたが、「足軽エンペラーを復活させたら」とあるリスナーからメールが来ると「相方が俺(山里)との再会を拒絶している」と返していた。
    • 漫才道の優勝商品は「冠特番」と「単独ライブ」だった。しかし、漫才道の企画は視聴率が低く番組サイドから邪魔者扱いになっていたため、単独ライブは場所だけを確保して「後はお好きにどうぞ」というスタンスをとり、その結果観客は数人しか来ず、山里の耳に聞こえてきたのはADの寝息だけだった。また冠番組もプライムタイムを約束していたがどんどんずれていき、最終的には放送開始時間が深夜3時すぎだった。
    • その後、南海キャンディーズ結成後に中井ディレクターから再び特別番組に呼ばれて、控え室の山里を訪ね、「お前、面白いこと言えんのか?!」と言われ、山里が「言えます。」としどろもどろに返した所、「わーってるよ!今のお前なら大丈夫だからよ!!」と言い、楽屋を去った。このやり取りを見た相方のしずちゃん(山崎静代)は「えらく失礼なディレクターやな。」とぼやいた。なお、山里自身は、当時のことを自分なりに割り切っている様子で、今ではそのディレクターが完全にいい人だと思えるようになっているし、楽屋から去っていった様子も今思い返すと格好良く見えてくるようにもなった、とも発言している。

エンディングテーマ

全てTOKIOの楽曲。

  • 「Yesterday's」(最終回もこの曲が使われた)
  • 「恋に気づいた夜」
  • 「カンパイ!!」
  • 「GREEN」

この番組により登場した有名人など

  • 斉藤一平…ガチンコ・ファイトクラブ2期生。現在は俳優
  • 網野泰寛…ガチンコ・ファイトクラブ1期生。現在は華道家。
  • 梅宮哲…ガチンコ・ファイトクラブ4期生。現在は飲食店オーナー。

スタッフ

  • ナレーション : 垂木勉
  • 構成 : おちまさと都築浩鮫肌文殊樋口卓治渡辺哲夫遠藤みちスケ堀江利幸鈴木しげき / 武田郁之輔望月佐一郎
  • リサーチ : フリード、フォーミュレーション
  • 技術プロデューサー : 両角誠、田熊克二
  • SW : 障子川雅則
  • カメラ : 元木宏、坂本逸朗、樋地秀雄、小林重徳
  • 照明 : 星野仁志
  • 音声 : 長谷川輝彦、藤田勝巳、大関満朗
  • VE : 藤崎康広、高山昌樹、東海林学
  • 美術プロデューサー : 中嶋美津夫
  • 美術デザイン : 高松浩則、中村綾香、坂根洋子
  • 美術制作 : 渡邊秀和、佐藤隆男、与田滋
  • 装置 : 淵脇臣吉、加来勇二、佐藤恵美
  • 装飾 : 増田豊、高橋啓三、川原栄一、門間誠
  • 電飾 : 斉藤貴之、真鍋明
  • 衣裳 : 軽石真央
  • 持道具 : 貞中照美
  • メイク : アートメイク・トキ
  • オープニングCG : 薮内省吾バンザイタカシ
  • VTR編集 : 米山滋、村上健太郎、佐藤基紀、山中陽子、小岩拓也 / 前田純和、宮本康弘、加福大、石川哲、伊藤和幸、加藤昭信
  • MA : 村山巧、並木丈治、山下知康 / 前島真一、黒羽靖史、湯井浩司、佐々木美郷
  • 音効 : 石川良則
  • TK : 南田めぐみ
  • ホームページ制作 : システム四季
  • 宣伝 : 小林久幸 / 岡崎潤司、宮本和幸
  • デスク : 渡辺香織
  • AD : 勝田拓也、荒井美妃、田島優、塩谷泰孝、小岩井佑樹、中西正太、尾熊操、藤井敏嗣、高橋良郎、青木剛、桃澤準、新井伴英、大橋友寛、水口健司、池田五月、石原牧子、橋本慎司、小柳芳夫
  • AP : 鈴木愛子
  • ディレクター : 重藤尚志、佐藤実、住田崇、大松雅和、馬場哉、曵地伊智朗、三島圭太、田島浩之、田口健介 / 土井聡司、岡村勝久、中山幹雄、中井康二、坂本義幸
  • チーフディレクター : 津留正明
  • 総合演出 : 合田隆信(初期~中期) → 津留正明(後期)
  • プロデューサー : 吉田裕二(初期~中期) → 合田隆信(後期) / 石野美知江
  • 技術協力 : 八峯テレビ
  • 美術協力 : アックス
  • 協力 : ジャニーズ事務所
  • 制作協力 : ハウフルス
  • 制作 : TBSエンタテインメント
  • 製作著作 : TBS

関連項目

  • 中井正広のブラックバラエティ - ガチンコ・ファイトクラブのパロディである()チンコファイトクラブという企画を放送している。ナレーションは本家と同じく垂木勉)。
  • めちゃ×2イケてるッ! - メチャンコ俳優学院という企画を放送していた。講師は本家の女優学院の講師だった井筒和幸
  • 極楽とんぼのとび蹴りゴッデス - 同じくガチンコ・ファイトクラブのパロディである極楽拳闘倶楽部という企画を放送していたのだが、演出からセリフ、ナレーションまで全てが酷似している。因みにこちらの放送局はテレビ朝日である。コーチに飯田覚士が出演していた。極楽とんぼの二人組はパクっていることを開き直っていた。他にもガチンコラーメン道のパロディである極楽ラーメン道という企画もあった。
  • 有吉AKB共和国 - 「ガチンコAKBクラブ」と題して竹原慎二をコーチに迎え、AKB48研究生が他の研究生とつかみ合いをし、止めに入った竹原に食ってかかるといったパロディを演じている。ただし、内容は本番組とは無関係のグルメレポートが中心である。

脚注

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  1. 実質的には『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』の素人応援企画のリメイク。しかし、『元気~』には嘘、やらせはほとんど無く、本当にプロボクサーになった人物などがいる。
  2. 内容はほとんどが真実に見せかけた創作で、所謂やらせであり、真剣勝負とはまったく逆の意味になってしまっている。
  3. 実際には巨人に気付かれないようにやらせを行っていた。
  4. FLASH EXCITING 9月15日増刊号(2006年)など
  5. これは、スポーツでは、対立することはあってもそれ以外の部分では基本的に良好な関係にあった可能性があると思われる。
  6. なお、網野本人は、ブログの記事の中で、今でも梅宮とはあまり関係が良くないことを示唆する発言をしている。
  7. プロテストは関係者でなくても観戦可能。ただしジムで行われる場合、キャパシティ上の理由で許可されないこともある。
  8. http://www.tbs.co.jp/shingi/no427.html
  9. やらせに積極的に加担していたのではないかという疑惑を避けるため。企画自体がやらせであることは承知で撮影に挑んでいたことは確実ではあるが、企画の立案自体にはTOKIOメンバーは全く関わっていない。