アイビスサマーダッシュ
テンプレート:競馬の競走 アイビスサマーダッシュ (Ibis Summer Dash) とは、日本中央競馬会 (JRA) が新潟競馬場の直線芝1000メートルで施行する中央競馬の重賞競走 (GIII) である。
競走名は、新潟県の県鳥であるトキの英名アイビス (Ibis) に由来している[1]。
目次
概要
中央競馬で唯一、直線コースのみで施行される重賞競走[注 1]。
2001年に新潟競馬場のコース改修が行われた際に新設された、直線芝1000メートルのコースを使用して行われる[3]。創設から2005年まではスプリンターズステークスのステップレースとして位置付けられ[3]、2005年まではスプリンターズステークスの出走候補馬となる地方競馬所属馬3頭に出走資格が与えられていたが、2006年以降地方所属馬の出走枠は2頭になった[3]。また2005年から国際競走に指定され、外国馬も出走可能になった[3]。
2006年から施行時期が夏の新潟開催の開幕週に移設されるとともに、夏季競馬をさらに盛り上げるため設けられたサマースプリントシリーズに指定された(2011年までは第2戦、2012年以降は第3戦)[3]。
競走条件・賞金
以下の内容は、2014年現在のもの[2]。
競走条件
- 負担重量
- 3歳53kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減
- 日本馬:収得賞金3000万円超過馬は超過額2000万円ごとに1kg増
- 外国馬:GI競走1着馬は5kg増、GII競走1着馬は3kg増、GIII競走1着馬は1kg増(ただし2歳時の成績をのぞく)
賞金
2014年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[2]。
コース
新潟競馬場の芝コース、直線1000メートルを使用。
本競走が施行される直線コースは他競馬場の周回コースの芝1000メートルに比べ速いタイムが出やすく、2001年に中央競馬史上初めて1ハロン10秒を切るラップタイムが本競走を含む3競走で記録され[4]、2002年に本競走で優勝したカルストンライトオの走破タイム53秒7は芝1000メートルのJRAレコードとなっている(同馬は2004年にもタイレコードで優勝している)。
歴史
- 2001年 - 4歳(現3歳)以上の競走馬による重賞競走として新設、新潟競馬場の直線芝1000mで施行。
- 2005年 - 混合競走から国際競走に変更され、外国調教馬は5頭まで出走可能となる。
- 2006年
- 施行時期を8月下旬から7月中旬に変更。
- 指定交流競走から特別指定交流競走に変更され、JRAに認定されていない地方所属の競走馬は出走不可となる。
- 地方所属馬の出走枠が3頭から2頭に縮小。
- サマースプリントシリーズに指定。
- 2007年 - 国際セリ名簿基準委員会 (ICSC) の勧告により、重賞格付け表記をJpnIIIに変更。
- 2009年
- 外国調教馬の出走枠が9頭に拡大。
- 重賞格付け表記をGIIIに戻す。
歴代優勝馬
国際競走となった2005年以降は、優勝馬の国旗を表記する。
コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 勝時計 | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
第1回 | 2001年8月19日 | 新潟 | 直線1000m | メジロダーリング | 牝5 | 0:53.9 | 吉田豊 | 大久保洋吉 | (有)メジロ牧場 |
第2回 | 2002年8月18日 | 新潟 | 直線1000m | カルストンライトオ | 牡4 | 0:53.7 | 大西直宏 | 大根田裕之 | 清水貞光 |
第3回 | 2003年8月24日 | 新潟 | 直線1000m | イルバチオ | 牝6 | 0:54.2 | 左海誠二 | 小檜山悟 | 柴原榮 |
第4回 | 2004年8月22日 | 新潟 | 直線1000m | カルストンライトオ | 牡6 | 0:53.9 | 大西直宏 | 大根田裕之 | 清水貞光 |
第5回 | 2005年8月21日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon テイエムチュラサン | 牝3 | 0:54.0 | 田嶋翔 | 小島貞博 | 竹園正繼 |
第6回 | 2006年7月16日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon サチノスイーティー | 牝3 | 0:55.7 | 鈴来直人 | 平井雄二 | 佐藤幸彦 |
第7回 | 2007年7月15日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon サンアディユ | 牝5 | 0:55.1 | 村田一誠 | 音無秀孝 | 松岡隆雄 |
第8回 | 2008年7月20日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon カノヤザクラ | 牝4 | 0:54.2 | 小牧太 | 橋口弘次郎 | 神田薫 |
第9回 | 2009年7月19日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon カノヤザクラ | 牝5 | 0:56.2 | 小牧太 | 橋口弘次郎 | 神田薫 |
第10回 | 2010年7月18日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon ケイティラブ | 牝6 | 0:53.9 | 西田雄一郎 | 野元昭 | 瀧本和義 |
第11回 | 2011年7月17日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon エーシンヴァーゴウ | 牝4 | 0:53.8 | 福永祐一 | 小崎憲 | (株)栄進堂 |
第12回 | 2012年7月22日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon パドトロワ | 牡5 | 0:54.2 | 安藤勝己 | 鮫島一歩 | 吉田照哉 |
第13回 | 2013年7月28日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon ハクサンムーン | 牡4 | 0:54.2 | 酒井学 | 西園正都 | 河崎五市 |
第14回 | 2014年8月3日 | 新潟 | 直線1000m | テンプレート:Flagicon セイコーライコウ | 牡7 | 0:54.3 | 柴田善臣 | 鈴木康弘 | 竹國美枝子 |
脚注
注釈
出典
各回競走結果の出典
netkeiba.comより(最終閲覧日:2014年8月4日)
- テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult、テンプレート:Netkeiba-raceresult
関連項目
日本国内の直線コースのある競馬場
日本国外のおもな直線コースのある競馬場
- ニューマーケット競馬場 (芝・10ハロンまで)
- アスコット競馬場 (芝・1マイルまで)
- エプソム競馬場 (芝・5ハロンまで)
- ドンカスター競馬場 (芝・1マイルまで)
- カラ競馬場 (芝・7ハロンまで)
- ロンシャン競馬場 (芝・1000mまで)
- ドーヴィル競馬場 (芝・1600mまで)
- ナド・アルシバ競馬場 (ダート・1200mまで、現存せず)
- メイダン競馬場(芝・1200mまで)
- 沙田競馬場 (芝・1000mまで)
- フレミントン競馬場 (芝・1200mまで)
日本国外のおもな直線コースの重賞競走
- アルクォズスプリント
- 2000ギニー
- 1000ギニー
- アイリッシュ2000ギニー
- アイリッシュ1000ギニー
- セントジェームズパレスステークス
- キングズスタンドステークス
- ジュライカップステークス
- ナンソープステークス
- スプリントカップ
- モーリス・ド・ゲスト賞
- ジャック・ル・マロワ賞
- アベイ・ド・ロンシャン賞
その他
- 北海道スプリントカップ - かつて1000メートルで施行されていたダートグレード競走
外部リンク
テンプレート:サマーシリーズ- ↑ テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月9日閲覧
- ↑ 2.0 2.1 2.2 テンプレート:PDFLink - 日本中央競馬会、2014年8月9日閲覧
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 今週の注目レース(第14回アイビスサマーダッシュ) - 日本中央競馬会、2014年8月9日閲覧
- ↑ テンプレート:Cite journal
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