わし座

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わし座(鷲座、Aquila)は、夏の星座で、トレミーの48星座の1つ。

α星は、全天21の1等星の1つであり、アルタイル(七夕の彦星)と呼ばれる。アルタイルと、はくちょう座のα星デネブこと座のα星ベガの3つの1等星で、夏の大三角と呼ばれる大きな二等辺三角形を形成する[1]

主な天体

恒星

テンプレート:See also わし座は天の川にあり、多くの明るい星がある。

  • α星:アルタイル(Altair)は、わし座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ[2]。アラビア語で鷲を意味する。3重連星である。視等級0.77等、スペクトル型A7V。
  • β星:アルシャイン(Alshain)は、スペクトル型G8IV。視等級3.71等。アルタイルと同じように3重連星である。
  • γ星:タラゼド(Tarazed)は、スペクトル型K3II。視等級2.72等。
  • ε星:固有名デネブ(Deneb)だが、この名は主にはくちょう座α星に対して使われる。
  • η星:明るいケフェイド変光星。周期7.177日で視等級3.48等~4.39等に変化する。
  • 15番星:光学的二重星。視等級5.4等のK型星の脇に7等の星がある。小さな望遠鏡でも観測可能である。
  • MAXI J1910-057/Swift J1910.2-0546:軟X線が強いという特徴を持つ珍しいX線新星

上記以外に歴史上、2つの新星の観測記録がある。1つめは紀元前389年、金星と同じくらいに明るく輝いた。もう1つはアルタイルよりも明るく輝いた。

星団・星雲・銀河

  • NGC 6709:散開星団。視等級6.7等。
  • NGC 6755:散開星団。視等級7.5等。
  • NGC 6760:球状星団。視等級9.1等。

2つの特徴的な惑星状星雲がある。

その他

神話

ギリシア神話では以下の物語が伝わっている。

  • トロイアの王子ガニュメーデースがあまりに美しい少年だったため、ゼウスが神の宴の給仕をさせるために、天に連れ去るときに遣わした鷲。天球上では、ガニュメーデースをモチーフとするみずがめ座の隣にわし座が位置しており、星図でもみずがめ座に飛び掛るように描かれている[4]
  • ゼウスが用いるの矢を運ぶ鷲。わし座に隣接しているや座がゼウスの雷の矢を表している[4]
  • プロメーテウスの肝臓を食らう鷲。

ドイツの研究者 Paul Kunitzsch によると、バビロニアシュメールにおいて、アルタイルが鷲の星とされており、わし座の起源はこの時代まで遡ると考えられている[4]

東アジアの七夕伝説

テンプレート:Main 東アジアでは七夕伝説がある。わし座のアルタイルが牽牛星(彦星)という牛飼いの男で、こと座のベガが織女という機を織る娘である。

出典

  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. 岡崎彰 著 『奇妙な42の星たち』 誠文堂新光社1994年4月1日発行、ISBN 4-416-29420-4、185-189頁。
  4. 4.0 4.1 4.2 テンプレート:Cite web

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