おごと温泉駅
おごと温泉駅(おごとおんせんえき)は、滋賀県大津市雄琴北一丁目にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)湖西線の駅である。
旧駅名は雄琴駅(おごとえき)で、2008年に現駅名に改称された。
駅構造
島式ホーム2面4線を持つ停車場で、待避設備を備えた高架駅。改札口は地上に2か所ある。バリアフリー化工事が完成し、2007年3月12日よりホームエレベーター(直角2方向型)、多機能トイレ、電光掲示板が使用され始めた。この工事で、地上にホームエレベーター用の自動改札機(車椅子対応)とのりこし精算機のみの改札口が新しく設置された。
改札口から踊り場(中2階)へ階段が1本通じていて、その踊り場から各ホームへ階段が1本ずつ通じている。また、その踊り場には自動販売機が設置されている。
堅田駅が管理し、ジェイアール西日本交通サービスが駅業務を受託する業務委託駅で、みどりの窓口が設置されている。ICOCA利用可能駅(相互利用可能ICカードはICOCAの項を参照)。
駅前に噴水「琴のしらべ」と、10時から17時までの間無料で利用できる足湯「六角足湯」がある。また、この駅の近江今津方面側には第四雄琴トンネル、京都方面側には第三雄琴トンネルがあり、駅の両側をトンネルではさまれている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1・2 | テンプレート:Color湖西線 | 下り | 堅田・近江今津方面 |
3・4 | テンプレート:Color湖西線 | 上り | 京都・大阪方面 |
ダイヤ
日中時間帯は1時間あたり3本(土曜・休日は4本)が停車する。朝夕の快速は停車する(これらの快速は京都駅以西では新快速として運転される)が、湖西線区間で新快速として運転される列車は当駅に停車しない。したがって、湖西線における新快速と快速との相違点は、当駅に停車するかしないかの違いだけである。朝には西明石駅行き、夜には西明石駅(平日ダイヤ)・新三田駅(土休日ダイヤ)始発近江舞子行きの各駅停車(京阪神緩行線)も停車する。
利用状況
「滋賀県統計書」によると、一日平均の乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1992年 | 3,602[1] |
1993年 | 3,995[2] |
1994年 | 4,211[3] |
1995年 | 4,465[4] |
1996年 | 4,514[5] |
1997年 | 4,593[6] |
1998年 | 4,734[7] |
1999年 | 4,895[8] |
2000年 | 5,165[9] |
2001年 | 5,439[10] |
2002年 | 5,540[11] |
2003年 | 5,742[12] |
2004年 | 5,944[13] |
2005年 | 6,162[14] |
2006年 | 6,341[15] |
2007年 | 6,407[16] |
2008年 | 6,452[17] |
2009年 | 6,307[18] |
2010年 | 6,417[19] |
2011年 | 6,416[20] |
2012年 | 6,515[21] |
駅周辺
湖西線開通前の1971年以降、琵琶湖岸沿いの大津市雄琴地区にソープランド(当時はトルコ浴場)が多数開店し、雄琴温泉とは全く関連が無いのに旧村名である「雄琴」を宣伝に用いたため、現在では雄琴地区全体が風俗店の街というイメージを与えがちであるが、風俗店は雄琴地区苗鹿集落のはずれである湖岸にまとまってあり地域住民の生活の場からは隔離されている。また、当駅は湖岸から離れた大津市仰木地区との境界線付近にあり、駅周辺は開業後から開発が進んでいる住宅街となっているため、地元からはそのイメージ払拭を狙う動きが見られる。
- フレンドマート 雄琴駅前店
- サークルK 大津雄琴駅前店
- 大津市立雄琴小学校
- 国道161号
- 仰木雄琴インターチェンジ - 湖西道路
- 雄琴神社
- 雄琴温泉
- おごと温泉地蔵
- 幸福の科学学園 関西中学校・高校
バス路線
乗り場 | 系統 | 主要経由地 | 行先 | 運行会社 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|---|
雄琴駅 | 1 | 94 | 仰木中学校前・仰木の里・成安造形大学前・けやき通り東 | 雄琴駅 | 江若交通 | 仰木の里外右まわり循環 |
2 | 92 | けやき通り東・御呂戸川緑地前・仰木中学校前 | 雄琴駅 | 江若交通 | 仰木の里内左まわり循環 | |
96 | けやき通り東・成安造形大学前 | 堅田駅 | 江若交通 |
- 江若交通のバス停は2008年3月15日の駅名改称後も「雄琴駅」を名乗り続けている。
歴史
湖西線開通前の1969年まで湖岸寄りを走っていた江若鉄道には雄琴温泉駅が存在した。
年表
- 1974年(昭和49年)7月20日 - 日本国有鉄道湖西線開業と同時に、雄琴駅として開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1992年(平成4年)11月 - みどりの窓口営業開始。
- 2002年(平成14年)3月23日 - 朝夕に1本ずつ運転されている快速が停車するようになる。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCA供用開始。
- 2007年(平成19年)3月12日 - バリアフリー化工事が完成する。
- 2008年(平成20年)3月15日 - おごと温泉駅に改称。また、改称の記念式典と同時に足湯「六角足湯」の開湯式も行われ、利用できるようになる。
駅名改称
大津市では、2008年3月15日のダイヤ改正時に当駅を「おごと温泉駅」へ改名するための費用を平成19年度予算案に盛り込んでいた[22]。これらは2006年秋の新快速敦賀延長のダイヤ改正時に実際される計画であったが、湖北地域の自治体が他の駅を改名する事を断念したため、大津市の負担が増えることから先送りされたものである。
なお、新駅名を「おごと」を平仮名にしたのは、子どもにも読めるという理由のほか、かつての歓楽街のイメージを払拭し、家族連れやカップルなど個人客をターゲットにするために、おごと温泉観光協会が駅名改称を求めたことによる。32,000人分の署名と要望書を集め、県、市、JR西日本に提出するなどした成果が実ったという[23]。
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:Color湖西線
- テンプレート:Color新快速
- 通過
- テンプレート:Color快速・テンプレート:Color普通(京都駅からは快速となる平日のみ運転の列車を含む)
- テンプレート:Color新快速
脚注
- ↑ 平成4年滋賀県統計書
- ↑ 平成5年滋賀県統計書
- ↑ 平成6年滋賀県統計書
- ↑ 平成7年滋賀県統計書
- ↑ 平成8年滋賀県統計書
- ↑ 平成9年滋賀県統計書
- ↑ 平成10年滋賀県統計書
- ↑ 平成11年滋賀県統計書
- ↑ 平成12年滋賀県統計書
- ↑ 平成13年滋賀県統計書
- ↑ 平成14年滋賀県統計書
- ↑ 平成15年滋賀県統計書
- ↑ 平成16年滋賀県統計書
- ↑ 平成17年滋賀県統計書
- ↑ 平成18年滋賀県統計書
- ↑ 平成19年滋賀県統計書
- ↑ 平成20年滋賀県統計書
- ↑ 平成21年滋賀県統計書
- ↑ 平成22年滋賀県統計書
- ↑ 平成23年滋賀県統計書
- ↑ 平成24年滋賀県統計書
- ↑ 「西大津駅」「雄琴駅」の駅名改称日決定について
- ↑ 雄琴(おごと)温泉の来訪者数過去最高、JR駅名は「おごと温泉」に改名