うちのホンカン
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テンプレート:Sidebar with collapsible lists 『うちのホンカン』は北海道放送(HBC)の制作により、TBS系列「東芝日曜劇場」で1975年から1981年にかけて放送されたテレビドラマシリーズ。倉本聰が原作・脚本をつとめた。北海道の小さな駐在所の巡査である「ホンカン」こと河西公吉(大滝秀治)が主人公。 全6作(一話完結、各回55分)。
概要
- 主人公である「本官は…」が口癖の駐在・河西公吉は大滝秀治がつとめた。その妻・さち役には八千草薫。娘・雪子役には仁科明子(現・仁科亜季子)がつとめた。
- 脚本家・倉本聰の壮年期を代表する作品のひとつで、倉本は本シリーズ中に北海道札幌市から同富良野市へ転居している。
- 警察モノといっても大きな事件・事故が登場するわけでもなく、昔かたぎの頑固な駐在とその家族、そして地元の人々との交わりをほのぼのと、そしてペーソス感を織り交ぜて捉えられている。
- 舞台は北海道。その中でも渡島管内旧砂原町(現森町)、支笏湖畔、石狩管内旧厚田村(現石狩市)がロケ地となり、それ以外はHBCのスタジオで撮影された、オール北海道撮影のVTR作品。
- 主題歌は全作品通して、福沢恵介の「ふりむけば」(作詞・吉田旺、作曲・彩木雅夫)。
- 2001年にビデオが発売され(現在は廃版の模様)、またCS放送(TBSチャンネル)でも再放送された。
- 2012年11月1日には、TBSオンデマンドにてシリーズ全作品の配信が開始された。
- 2013年3月6日には、ポニーキャニオンよりシリーズ全6作を収録したDVDBOXが発売された。
各作品の内容
- 第2作目「ホンカンがんばる うちのホンカン-PART II-」(1975年10月19日放送)
- 第4作目「冬のホンカン うちのホンカン-PART IV-」(1977年3月13日放送)
- 支笏湖畔で冬を迎えたホンカンは、娘と前作で登場した男との結婚を許すことに。結婚式を前日に控え、ホンカンは淋しさに打ちひしがれる気持ちを抑えて、娘の幸せに向けて邁進する。そんな中、ホンカン夫妻は結婚式場となるホテルに宿泊していた老作家(笠智衆)と出会い、彼に式辞を書いてもらうことにしたが、その作家は訳ありの作家であった。
- 第25回日本民間放送連盟賞優秀賞受賞
- 第5作目「ホンカン雪の陣 うちのホンカン -PART V-」(1981年3月22日放送)
- 久々の登場となるホンカンは、日本海沿いの石狩管内厚田村に赴任する。その着任歓迎会の日、村は猛吹雪に。ホンカンは歓迎会を抜け出し、制服に着替えて外へと飛び出す。吹雪で視界が見えない中で交通整理をし、ドライバーの安全確保に向けて邁進する。そんな中、ホンカンは雪女(結城しのぶ)を目撃する...
- 第6作目「ホンカン仰天す うちのホンカン -PART VI-」(1981年12月27日放送)
- タコ漁の最盛期を迎えた厚田村。そこに「心の日」と題し、老人たちに無償で寿司を提供する寿司屋がある。その寿司屋を切り盛りする兄弟や明るい村民とホンカンとの交流を描く。
- 第30回日本民間放送連盟賞優秀賞受賞
なお、第4作と第5作の間に、仁科明子の結婚(前夫・松方弘樹)や室田日出男の大麻所持による逮捕に伴い、中断期間(ブランク)が発生している。
主なキャスト
- 河西公吉(ホンカン):大滝秀治
- 河西さち:八千草薫
- 河西雪子:仁科明子(第1~4作)
- ヒロスケ(ゴルフ場従業員):蟹江敬三(第1~2作)
- カンジ(漁師):藤岡弘(第1作)
- 板垣豪介(刑事課長、雪子の夫となる男):室田日出男(第3~4作)
- 木村音彦(作家・庄村渉を騙る詐欺師):笠智衆(第4作)
- 雪女:結城しのぶ(第5作)
- 老婆:鈴木光枝(第5作)
- 寿し六主人:上條恒彦(第6作)
- 寿し六主人の妹:藤谷美和子(第6作)
- 元漁師の老人:加藤嘉(第6作)
主なスタッフ
- 作・脚本:倉本聰
- プロデューサー:甫喜本宏(第1作)・守分寿男(第2 - 6作)
- 音楽:広瀬量平
- 美術:菅原陽一・赤羽真純
- 技術:川島国男・矢萩勲
- 演出:守分寿男(第1 - 2作)・小西康雄(第3 - 4作)・長沼修(現・北海道放送会長 / 第5 - 6作)
- 制作著作:北海道放送
その他
2009年6月29日、NHKで放送された『鶴瓶の家族に乾杯』のゲストに八千草薫が出演して、北海道森町砂原地区を訪問している。その理由として、八千草は「テレビドラマの撮影で行った町を34年ぶりに訪ねたい」と、同番組の舞台に選んでいる。
2012年10月14日、製作局の北海道放送にて大滝秀治さん追悼アンコールとして第4作目「冬のホンカン」が再放送された。