ドラえもんのひみつ道具 (さ)
ドラえもんのひみつ道具 (さ) では、藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』、『大長編ドラえもん』(VOL.1〜17)、藤子・F・不二雄のその他の著作に登場するひみつ道具のうち、読みが「さ」で始まるものを列挙する。
目次
- 1 サーカスぐつ
- 2 サイオー馬
- 3 サイコントローラー
- 4 材質変換機
- 5 災難訓練機
- 6 さいなん報知器
- 7 災難予報機
- 8 さいぼうしゅく小き
- 9 サイボーグセット
- 10 さいみん機
- 11 さいみんグラス
- 12 さいみん貯金箱
- 13 さいみんふりこ
- 14 サイラン液
- 15 材料箱
- 16 サウンドカメラ
- 17 サエギルモノナシフィルター
- 18 さかさカメラ
- 19 探し物ステッキ
- 20 魚型かまぼこのもと
- 21 サカナキタキタゲート
- 22 サカナコイコイゲート
- 23 魚動力ボート
- 24 魚とり船
- 25 さかのぼりボート
- 26 さか道レバー
- 27 そんざいかん
- 28 先取り約束機
- 29 さすとあめがふるかさ
- 30 雑誌作りセット
- 31 さとりヘルメット
- 32 サファリクラフト
- 33 さよならハンカチ
- 34 さるまわし ししまいセット
- 35 サンキューバッジ
- 36 ざんげぼう
- 37 30分できく毛はえぐすり
- 38 酸素ボンベ
- 39 サンタイン
- 40 サンタえんとつ
- 41 サンタメール
- 42 三倍時計ペタンコ
- 43 三りん車
- 44 三輪飛行機
- 45 脚注
サーカスぐつ
サーカスぐつは、「サーカスぐつ」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』6巻に収録)に登場する。
この靴を履くと、サーカスの綱渡りのように、高い塀の上、空中に張られたロープの上、さらには電柱に張られた電線の上でも、絶対に落ちずに歩くことができる。
サイオー馬
サイオー馬(サイオーば)は、「サイオー馬」(てんとう虫コミックス44巻に収録)に登場する。
ウマを模した、目測30センチメートル程度の道具。ロボットか生物かは不明。『塞翁が馬』をモチーフにしている。いいことや悪いことが起きたときにこのウマに蹴飛ばされると、いいことの後には悪いこと、悪いことの後にはいいことが起きるようになる。ただし、悪いことの後に蹴飛ばしてもらっていいことが起きたときも再び蹴飛ばそうとするため、悪いことが起きないようにすかさずつかまえる必要がある。10分間押えておくと蹴飛ばすのをやめる。
サイコントローラー
サイコントローラーは、『ドラえもん のび太と鉄人兵団』に登場する。
てのひらに収まる大きさの道具で、手に握って動作を頭に思い浮かべるだけで意のままにロボットを操ることができる。
ドラえもんとのび太が北極で拾った巨大ロボット「ジュド」(ザンタクロス)のパーツを運んで組み立てる際に頭部に搭載する頭脳ユニットを紛失してしまったため、代りにドラえもんが自前の脳波制御式コンピューターを搭載させた。そのコンピューターの操縦装置がこのサイコントローラーである。後に頭脳ユニットが発見され、ザンタクロスが自分の意思で動けるようになった後は使用されなくなった。
材質変換機
材質変換機(ざいしつへんかんき)は、「材質変換機」「のび太のスペースシャトル」(共にてんとう虫コミックス25巻に収録)などに登場する。
懐中電灯に形の似た道具。この道具から放つ光線を物に浴びせると、その物の材質を変えることができる。窓ガラスを割れないように鉄板にしたり、紙を細く丸めて鉄に変えて金属バットがわりにしたり、紙で作った服を布に変えて本物の服にしたりと、さまざまな使い道がある。光線照射後は材質としての性質は変化するものの、外観は元のままで変化しない。
災難訓練機
災難訓練機(さいなんくんれんき)は、「さいなんくんれん機」(てんとう虫コミックス11巻に収録)「気まぐれカレンダー」(てんとう虫コミックス41巻)に登場する。
地震、雷、火事、洪水、台風といった自然災害を体験し、訓練するための道具。実際に災害に遭遇したように感じるが実害はない。あらかじめ起動する時間を設定しておくこともできる。起動時間と起こる災害をランダムに設定すると、何の災害がいつ起動するかは完全に訓練機任せになる。
「気まぐれカレンダー」のエピソードでは「地球最後の日」という災害が追加された。
- 大型災難訓練機
- 『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』(映画版のみ)で登場。災難訓練機のバリエーションの1つ。
さいなん報知器
さいなん報知器(さいなんほうちき)は、「さいなんにかこまれた話」(てんとう虫コミックス7巻に収録)に登場する。
腕時計のような道具で、手首に巻いて使用する。画鋲を踏む・物が落ちてくるといった物理的な災難から、母親に叱られるといった非物理的な災難まで、ごく近い未来に使用者が災難に遭いそうになると事前に察知し、「ビビビビ」とブザーを鳴らして警告してくれる。ただしどんな災難が起きるかまではわからないので、災難を避けたければ今いる場所から逃げるくらいしか手段はない。
災難が使用者の身に迫れば迫るほどブザーの音は大きくなる。のび太はさいなん報知器の音によって災難に遭わされた。
災難予報機
災難予報機(さいなんよほうき)は、「災難予報機」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』4巻に収録)に登場する。
電話機の形をした道具。電話をかける要領で人の名前と時間を言うと、その時間にその人の遭う災難を紙テープに印刷し、受話口から出力する。料金投入口らしき物が付いているが、これに料金を投入している場面はない。
ドラえもん曰く、この道具で災難を知ってもそれを防ぐ手段はないとのことだったが、実際には作中でしずかの災難を知ったのび太が自ら身代りになることで災難を阻止している。
さいぼうしゅく小き
さいぼうしゅく小き(さいぼうしゅくしょうき)は、「恐竜ハンター」(てんとう虫コミックス2巻に収録)に登場する。
拳銃型の道具。命中した生物の細胞を縮小させて小さくする光線を撃つことができる。ただし20メートル以内で狙わないと効果が出ず、また余り小さくしすぎると元の大きさに戻せない。なお、縮小できるのは動物や植物のみで、ドラえもんのようなロボットを縮小することはできない。
未来の国で流行している「恐竜狩り」というスポーツで使用する。
サイボーグセット
サイボーグセットは、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
さまざまなアクセサリーを身につけることでサイボーグになり、その能力を発揮することのできるセット。両手に取り付けて空を飛べる翼、海を泳ぐことのできる魚型の頭部と尾びれ、腕につけるマニピュレーターと下半身を覆う戦車のようなキャタピラがある。
初出時は「変身サイボーグ」という名称だったがタカラトミーが販売する変身サイボーグが存在するため、サイボーグセットに変更した。
書籍『ドラえもん・ふしぎシリーズ (1)ドラえもん ロボットのふしぎ』では、中の機械が透けて見える人工の両腕という形で登場。常人の何倍もの腕力が出せるが、強すぎてものを軽くつかんだつもりでもバラバラに壊してしまうなど力加減が難しい。
類似した道具に「乗り物アクセサリーセット」があり、それのプロトタイプとなっている可能性がある。
さいみん機
さいみん機(さいみんき)は、「ねむれぬ夜に砂男」(てんとう虫コミックス18巻に収録)、「タイムマシンがなくなった!!」(同22巻に収録)に登場する。
眠れない人を眠らせる機械。くるくる回る渦巻き模様を見つめていると、次第に眠くなってくる。渦巻きと共に催眠ガスと催眠音楽も流れ、効果を高める。
関連する道具に、羊とび式さいみん機、砂男式さいみん機がある。
さいみんグラス
さいみんグラスは、「さいみんグラス」(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
ピンク色と白色の渦巻き縞模様になった眼鏡。
この眼鏡をかけて暗示をかける言葉を口にすると、その相手に瞬間的に催眠術を掛けることができる。鏡に向かってしゃべることによる自己暗示も可能。あくまで声を聞くことで催眠術にかかるので、耳栓などで耳をふさいだ場合は効果がない。
さいみん貯金箱
さいみん貯金箱(さいみんちょきんばこ)は、「人間貯金箱製造機」(てんとう虫コミックス40巻に収録)に登場する。
貯金箱の一種。貯金した人間が意志薄弱で、ついつい貯金を使用してしまうことを防止するための機能がある。この貯金箱は上にロボットハンドが一本生えており、貯金を引き出そうとするとその手によって催眠術がかけられ目が回ってしまう。
貯金箱自体にも目がついているため、貯金箱から出る催眠術を鏡などを利用して跳ね返すと、貯金箱が催眠術にかかってしまうのが欠点。
さいみんふりこ
さいみんふりこは、「さいみんふりこ」(てんとう虫コミックススペシャル『ドラえもん カラー作品集』6巻に収録)に登場する。
人に向かってこの振り子を振って見せると、誰にでも簡単に催眠術がかかり、相手はこちらの言うがままになる。効き目は非常に強力で、「犬になれ」と言えばイヌのような格好で電柱に小便をしたり、「ここは海だ」と言えばその場で裸になって泳ぎだすほど。「もどれ」と言うと術が解け、元に戻る。のび太は自分に「僕は透明人間だ。」と術をかけて怒った友人から隠れようとしたが、ドラえもん曰く「そんなの無理だと思うよ。」(術がかかったとしてものび太自身が思い込むだけで、他人からは見えると思われる)。
サイラン液
サイラン液(サイランえき)は、「酒の泳ぐ川」(てんとう虫コミックス36巻に収録)に登場する。
魚の人工採卵に使用する薬剤。これを魚に飲ませると卵を産み、3日で成魚となる(ただしドラえもんの説明は『これを飲ませると卵を産む』としか言われていないため、他の生物に使用できるかは不明)。
作中では「コジツケール」と併用することで、サケに卵を産ませるかのように、酒瓶に卵を産ませて酒を増やした。
材料箱
材料箱(ざいりょうばこ)は、「ハツメイカーで大発明」(てんとう虫コミックス30巻に収録)に登場する。
ドラミの道具で、機械工作に使う材料が何でも入っている箱。作中では「ハツメイカー」で発明した道具の製作に用いられた。箱自体の性能は作中では語られていないものの、小さな箱の中の材料で人が乗れるほどの大型ロボットをも作り上げたことから、箱内部が「四次元ポケット」のように特殊空間に繋がっている可能性がある。
サウンドカメラ
サウンドカメラ(あるいはサウンドバカチョン)は、「サウンドカメラ」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』3巻に収録)に登場する。
写真を撮影すると、画とともに音も記録することができるインスタントカメラ。現像された写真に付いているボタンを押すと、撮影時に聴こえていた音を再生する。
当初の名称「サウンドバカチョン」に含まれている「バカチョン」が不快用語であるとされたためか(コンパクトカメラ#呼称についても参照)、後に単行本などで名称が「サウンドカメラ」と改められた。
サエギルモノナシフィルター
サエギルモノナシフィルターは、「コメットハンターに挑戦!」(『小学六年生』1986年7月号掲載、単行本未収録。藤子・F・不二雄大全集14巻に収録予定)に登場する。
この道具を市販の天体望遠鏡に取り付けると、天井、壁などを素通しして直接宇宙空間を覗くことができる。
さかさカメラ
さかさカメラは、「さかさカメラ」(藤子・F・不二雄大全集11巻に収録)に登場する。尚、本作のトビラ絵以外は、当時のチーフアシスタントであったたかや健二の作画によるものである。
カメラの形をしているが、通常のカメラとはあべこべで、写真をカメラに入れる。入れた後に撮影すると、写真に写っている人が立体映像で出てくる。ただし動くわけではない。
探し物ステッキ
魚型かまぼこのもと
サカナキタキタゲート
サカナコイコイゲート
サカナコイコイゲートは、「空き地のジョーズ」(てんとう虫コミックス30巻に収録)に登場する。
リング状の道具で、同型の「サカナキタキタゲート」と併用する。サカナキタキタゲートを海中に仕掛けておき、サカナコイコイゲートを陸上の適当な広さの地面の中に仕掛けておくと、サカナキタキタゲートをくぐった魚がサカナコイコイゲートへ転送され、地面の中を水中のように泳ぎ出す。「地中つりざお」を地面に垂らすことで、地上で釣りを楽しむことができる。
魚動力ボート
魚動力ボート(さかなどうりょくボート)は、「ドラえもん大事典」(てんとう虫コミックス11巻に収録)に登場する。
ボートの底面に網が仕掛けられており、その前方に餌を吊るすと、餌に釣られた魚が網を押し、それによってボートが推進する仕組みになっている。
魚とり船
さかのぼりボート
さかのぼりボートは、『ドラえもん のび太の大魔境』に登場する。
こいのぼりを模したボート。川などに浮かべると、滝を遡る鯉のように、ひとりでに流れと逆の方向に進む。流れが速ければ速いほどボートも速く進む。座席には窮屈そうではあるが6人程度が乗れる。
さか道レバー
さか道レバー(さかみちレバー)は、「雪がなくてもスキーはできる」(てんとう虫コミックス21巻に収録)、「さか道レバー」(同35巻に収録)に登場する。
このレバーを物に取り付けて前へ倒すと、その分だけ重力が斜め後ろ方向に発生するので、たとえ平面でも下り坂道と同じ状態になる。レバーを取り付けたのが動力のない車であれば前へ走り出すし、スキーに取り付ければ前へ滑り出す。重力が感じられるのは、レバーを付けた物に触れている人間のみ。
よく似た道具に「リフトストック」がある。
そんざいかん
そんざいかんは、「『そんざいかん』がのぞいてる」(てんとう虫コミックス第36巻に収録)に登場する。
平べったい缶のような道具で、蓋を開けると、その開けた人の上半身を象った蜃気楼が缶から現れる。缶をその人から遠く離しても、その人がどこにいようとも、蜃気楼はその本人とまったく同じポーズをとるようになる。
また、テレビアニメ第2作第1期「走れ!のび太 ロボット裁判所」では本人の思考や記憶をコピーし、会話も可能な「こころそんざいかん」も登場している。 テンプレート:See
先取り約束機
先取り約束機(さきどりやくそくき)は、『ドラえもん のび太の大魔境』に登場する。
トランシーバーを模した道具。これに言葉で「後で――するから、――したい」と約束事をすると、その行為に対する結果をその場で実現できる。たとえば作中では、空腹なのに食事にありつけない場面で「明日必ずごはんを食べるから」と約束することで、その場で口に美味しい味が広がり、腹も満たされた。その代り、翌日は2日分の食事を取らなければならなくなる。
ちなみにその約束が破られたときはどうなるかなどは一切不明。
さすとあめがふるかさ
さすとあめがふるかさは、「ねがい星」(てんとう虫コミックス10巻に収録)、「無人島へ家出」(同14巻に収録)、「おかしなおかしなかさ」(同19巻に収録)に登場する。本編に名称は登場しないものの、コロタン文庫「続ドラえもん全百科」及び藤子不二雄ランド「ドラえもん」巻末の週刊F.Fランドにおいて、同道具を「雨ふりがさ」と記述している。
この傘をさすと、傘の下に雨がふる。見かけは普通のコウモリ傘だが、普通の傘なら周りに雨が降っている中で傘の下だけ濡れないのに対し、この道具を開くと傘の下だけ雨が降る。
初登場時には「役に立たない」からと地面に埋められていたが、後にのび太が無人島へ家出した際には飲み水を確保するために用いられた為、全く役に立たない道具という訳ではない。
雑誌作りセット
雑誌作りセット(ざっしづくりセット)は、「週刊のび太」(てんとう虫コミックス17巻に収録)に登場する。
自分だけの雑誌を新たに発行することのできるセット。以下の3つのひみつ道具で構成される。
- 製版印刷製本機
- この機械に原稿を入れると、全自動で製版、印刷、製本が行われ、雑誌ができあがる。雑誌の付録も作り出すことができる。
- まんが製造箱
- 好きな作家に好きな内容の漫画を書いてもらうことのできる道具。書いてほしい作家の本を中に入れると、絵柄や作風が分析され、製造箱はその作家と同じ能力を身につける。あとは付属しているマイクでどんな漫画が欲しいかリクエストすると、執筆が始まり、やがて原稿が出力される。原稿料は無料。
- 編集ロボット
- 編集者の役をこなす小型ロボット。よりよい雑誌を作るために相談すると、様々な助言をしたり、読者にアンケートを採ったり、出版後に読者の声を集めてくれたりする。
さとりヘルメット
さとりヘルメットは、「さとりヘルメット」(てんとう虫コミックス39巻に収録)に登場する。
このヘルメットをかぶると、テレパシーによって半径30メートル以内の人間の考えを読み取る(悟る)ことができる。
サファリクラフト
サファリクラフトは、「ユニコーンにのった」(てんとう虫コミックス26巻に収録)に登場する。
22世紀の「空想動物サファリパーク」へ行くための3人乗りの乗り物。クラフト自体の機能は作中では明言されていないものの、現代世界から22世紀へ行けることから、タイムマシンの一種と思われる。ちなみにサファリパーク内ではこのクラフトに乗ったままで遊覧することが規則となっている。
なお「空想動物サファリパーク」とは、ユニコーンや人魚、妖精、竜といった空想上の動物をバイオテクノロジーによって人工的に作り出し、飼育するサファリパークである。
さよならハンカチ
さよならハンカチは、「さよならハンカチ」(『小学三年生』1980年8月号掲載、単行本未収録。『ぼく、ドラえもん』16号付録冊子、『藤子・F・不二雄大全集 ドラえもん』11巻に再録)に登場する。『小学三年生』1980年5月号の誌上で行われた「ドラえもんアイディアコンクール」で金賞作品に選ばれ、作者自ら描き下ろしたもの。
別れの挨拶でハンカチを振る仕草のように、このハンカチを右手に持って、別れたい相手に向かって振ると、相手はひとりでにその場から立ち去り、二度と会えなくなる。
ハンカチを左手の方で振ると効果は取り消され、その相手がひとりでに戻って来る。効果を消す手段はこれ以外にないため、ハンカチを紛失すると、その者と永久に会えなくなってしまう。
さるまわし ししまいセット
さるまわし ししまいセットは、「ドラえもんのお正月用品ベスト11」(藤子・F・不二雄大全集4巻に収録)に登場する。
猿回しが連れているような猿のロボットと獅子舞のロボット。猿のネジを巻くと太鼓を叩き、リモコンの獅子舞が舞う。
サンキューバッジ
サンキューバッジは、「サンキューバッジ」(ぴっかぴかコミックス12巻に収録)に登場する。
「9」の字を3つ組み合わせた形をしたバッジ。このバッジを胸に付けていると、どんな些細なことにも感謝の気持ちを感じるようになり、心の底から「ありがとう」と言えるようになる。
なお、誤って裏返しに付けてしまうと効果は正反対になり、何に対しても文句を言うようになる。
ざんげぼう
ざんげぼうは、「ざんげぼう」(てんとう虫コミックス『ドラえもんプラス』5巻に収録)に登場する。
罪を犯したにもかかわらずその罪を認めない、という人にこの帽子をかぶせ、10秒以内に罪を認めないと、帽子から水があふれ出て水責めにされる。ただ水をかけられるだけの罰とはいえ、冷たい水が滝のように、溺れそうになるほどあふれ出るため、その苦しさはジャイアンすら音を上げるほど。
たとえ、土管の中に隠れても帽子自身が向きを変えて端から水を出す(だがのび太がざんげぼうにわざとウソを言い、その水で庭の水撒きをした際、のび太は傘を差していたが、何故か向きを変えなかった)。
1985年に発表されたこの作品は、当時の人気テレビ番組「オレたちひょうきん族」の人気コーナー「ひょうきん懺悔室」をモチーフにしていると思われる。
30分できく毛はえぐすり
30分できく毛はえぐすり(さんじっぷんできくけはえぐすり)は、「白ゆりのような女の子」(てんとう虫コミックス3巻に収録)に登場する。
頭につけてから30分で発毛する毛生え薬。効き目は絶大で、丸坊主の状態で使用しても、30分でロングヘアーになる。
酸素ボンベ
酸素ボンベ(さんそボンベ)は、「しあわせのお星さま」(てんとう虫コミックス18巻に収録)に登場する。
超小型の酸素ボンベ。酸素のない宇宙空間で使用する。両方の鼻の穴に詰めておくと30分間呼吸ができる。
テレビアニメ第2作1期「しあわせのお星さま」(1980年6月9日放送、レンタル用ビデオ『テレビ版ドラえもん』35巻に収録)では、「超小型酸素ボンベ」と呼んでいる。
サンタイン
サンタインは、「サンタイン」(てんとう虫コミックス33巻に収録)に登場する。
ビンに入っている粒状の薬。ビンには「SANTAIN」と書かれたラベルが貼られている。使用すると物質の3つの状態(三態)になることができる。ロボット(ドラえもんなど)や人間が一粒飲むとその者の体が液体になり、さらにもう一粒飲むと気体になる。効果は1時間持続する。
なお気体の状態で薬を摂取した場合の効果は、作中にて描写されていないため不明。
液体の状態で飛び散ると体の一部が床などに吸い込まれる危険がある。また気体の状態で風に吹き散らされると元に戻れなくなってしまう。
余談だが、この道具はテレビアニメ第2作第2期の中では珍しく、薬の自主規制がされていない。
サンタえんとつ
サンタえんとつは、「サンタえんとつ」(てんとう虫コミックス19巻に収録)に登場する。
直方体の煙突の形をした道具。高さは目測50センチメートル程度。上下にそれぞれ穴がある。ただし上と下の穴が繋がっているかどうかは不明。
欲しい品物を書いた紙を、この煙突の上の穴に入れると、その品物が数日後に届く。品物はサンタクロースが届けるわけではなく、父親が偶然にもその玩具の面白さを知って買いたくなる、親の知人が福引で手にいれ、子供がいないので譲ってくれる……など。
この煙突の下の穴に入れると逆効果になり、持っている物を失うこととなる(作中ではジャイアンが「漫画の本が欲しい」と書いた紙を逆さまに入れ、母に今まで持っていた漫画の本を全部捨てられた)。
クリスマスに欲しい物をもらう道具として他に「サンタメール」(+サンタ切手)がある。
サンタメール
サンタメールは、「サンタメール」(てんとう虫コミックス21巻に収録)に登場する。
郵政はがきを模した道具。宛名に「北極点0番地 サンタクロースさま」と書かれている。これに住所、氏名、年齢、希望するプレゼントを記入し、一般の郵便ポストへ投函すると、クリスマス・イヴの夜にサンタクロースがトナカイのソリで来訪し、プレゼントを届けてくれる。
実は22世紀のデパートへ玩具を注文するはがきであり、北極の配送センターからサンタロボットが商品を配達するシステムになっている。作中では明言されていないが、現代ののび太のもとにもサンタが来たことから、タイムマシンでいろいろな時代への配送を行っていると思われる。
- テンプレート:Anchor
- サンタメールと併用する道具。切手貼付欄に「サンタ切手」を貼らないと、ひみつ道具としての効果は出ない。ドラえもんはサンタメールは何枚も持っているものの、サンタ切手は高価なため1枚しか用意していなかった。
三倍時計ペタンコ
三倍時計ペタンコ(さんばいどけいペタンコ)は、「長い長いお正月」(てんとう虫コミックス23巻に収録)に登場する。
時計盤を模したシール。水に濡らして腕に貼り、3分後に台紙を剥がして使用する。使用者は肉体と精神の動きが3倍に加速され、周囲のすべてのものの動きがスローモーションのように緩慢に感じられるので、時間を3倍長く使用することができる。
- テンプレート:Anchor(さんぶんのいちとけいペタンコ)
- 三倍時計ペタンコと逆の道具。使用法は同じだが、使用者の肉体と精神が3分の1の遅さになるので、周囲のあらゆるものが3倍の速さで動くように見え、あっという間に時間が過ぎてしまう。
- 十二分の一時計ペタンコ(じゅうにぶんのいちとけいペタンコ)
- テレビアニメ第2作第2期「長い長いお正月」に登場する。三分の一時計ペタンコに類する道具。時計の文字盤を模したシールで、これを腕に貼った者は行動速度が12分の1になり、周囲の時間の進み方が12倍に感じられるようになる。シールに描かれた時計の文字盤は、一般的には「3」「6」「9」「12」であるところが「4分の1」「2分の1」「4分の3」「1」となっている。道具名の表記は、本放送のテロップでは「12分の1時計ペタンコ」とされ、公式サイト掲載の「ひみつ道具カタログ[1]」では「十二分の一時計ペタンコ」とされている。作中に登場する同様の道具は「三倍時計ペタンコ」や「3分の1時計ペタンコ」と統一されていないが、原作では一貫して漢数字表記であることから、ここでは漢数字表記の「十二分の一時計ペタンコ」が適切だと判断した。
三りん車
三輪飛行機
三輪飛行機(さんりんひこうき)は、「のび太航空」(てんとう虫コミックス28巻に収録)に登場する。
本来は未来の遊園地に置いてある遊戯道具。三輪車と飛行機を合成した形状で、固定脚式の航空機である。 2人乗りのプロペラ機状の機体に、2本の前輪と1本の後輪が付いている。
先頭の座席でハンドルを握ってペダルを漕ぐことで飛行する。ペダルの漕ぎ方でスピードを調整できる。ハンドル操作により宙返り、横転、きりもみなどの曲芸飛行も自由自在に行え、操縦性、旋回性能や上昇力も良好である。ただしペダル動力のため、長時間飛行や高速飛行にはそれなりの疲労を伴う。ペダルを使わずにグライダーのように滑空することもできる。