自衛艦隊

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自衛艦隊(じえいかんたい、テンプレート:Lang-en-short)は、海上自衛隊で機動運用が行なわれる部隊である。1954年(昭和29年)7月1日の防衛庁(防衛省の前身)自衛隊発足と同時に置かれた。警備区域の防衛や補給等を目的とする地方隊と異なり、海外派遣シーレーン防衛に当たる。

概要

自衛艦隊は、司令部及び護衛艦隊航空集団潜水艦隊掃海隊群情報業務群海洋業務群開発隊群、その他防衛大臣の定める部隊を以て編成されている。帝国海軍連合艦隊(もしくは海軍総隊海上護衛総隊)等に相当する事実上の実戦部門の統括部隊であるといえる。

観艦式は原則として自衛艦隊司令官が執行者となる。司令部は神奈川県横須賀市横須賀基地船越地区に置かれている。

沿革

自衛艦隊の編成

  • 自衛艦隊(Self Defense Fleet)
  • 自衛艦隊司令部
    • 護衛艦隊(Fleet Escort Force)
      • 機動運用部隊
        • 第1~第4護衛隊群(Escort Flotilla)
          • 第1~第8護衛隊(Escort Division)
      • 地方配備部隊
        • 第11~第15護衛隊
      • 護衛艦隊直轄部隊
    • 航空集団(Fleet Air Force)
      • 航空群(Fleet Air Wing)
        • 航空隊
        • 整備補給隊
        • 航空基地隊
    • 潜水艦隊(Fleet Submarine Force)
      • 潜水隊群(Submarine Flotilla)
        • 潜水隊(Submarine Division)
        • 潜水艦基地隊(Submarine Base)
    • (自衛艦隊直下隊群)
※自衛隊法施行令(昭和29年政令第179号)に記載のある総称等を掲載。その他の隊等の細目は各記事項目に詳述。
※自衛艦隊直下隊群(艦隊・集団などの中間的な上部組織を持たない群)に記載した群のうち、掃海隊群については、艦隊・集団にあって群にはない掌理の規定(施行令第16条の13第3項)があり、かつ、護衛隊群(同令第17条)よりも前の条項に規定されていることから、他の群よりやや格上(艦隊・集団に準ずる位置)にあるものと考えられるが、ここでは羅列の都合上他の群と同列とした。

司令部の編成

自衛艦隊司令部や隷下部隊の司令部の編成は次のとおりである。

  • 司令官司令
    艦隊・集団には司令官、群・隊には司令が置かれる。指揮官。
    海将:自衛艦隊司令官・護衛艦隊司令官・航空集団司令官・潜水艦隊司令官
    海将補:掃海隊群司令・護衛隊群司令・航空群司令・開発隊群司令
    1等海佐:海上訓練指導隊群司令・潜水隊群司令・情報業務群司令・海洋業務群司令・護衛隊司令・航空隊司令
  • 幕僚長
    艦隊・集団及び掃海隊群に置かれる。司令官を補佐し、司令部の部内の事務を整理する。
    海将補:自衛艦隊司令部幕僚長・護衛艦隊司令部幕僚長・航空集団司令部幕僚長・潜水艦隊司令部幕僚長
    1等海佐:掃海隊群司令部幕僚長
  • 首席幕僚
    幕僚長の置かれていない司令部(掃海隊群を除く群・隊)にあっては、幕僚のうち最上位にある者を首席幕僚とする。司令の命を受け、当該司令部の部務を整理する。
  • 幕僚
    幕僚長の置かれている司令部(艦隊・集団及び掃海隊群)では、幕僚長の命を受け、当該司令部の部務を分掌する。
    幕僚長の置かれていない司令部(掃海隊群を除く群・隊)では、司令の命を受け、当該司令部の部務を分掌する。(訓練、通信、気象、航空、後方、法務、監理、水雷の各幕僚の他、医務長という医官が存在する)
  • 副官
    司令官・司令の庶務をつかさどる。

司令部が置かれる旗艦は、1957年(昭和32年)4月1日に第2代自衛艦隊旗艦として護衛艦「ゆきかぜ」(DD-102)が、1961年(昭和36年)7月26日に第3代旗艦として護衛艦「あきづき」(DD-161)がそれぞれ選ばれたが、1963年(昭和38年)3月に自衛艦隊司令部は陸上に移り、横須賀市船越に置かれて現在に至っている。

自衛艦隊司令官

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脚注

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関連項目

外部リンク

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  1. 「自衛隊法の一部を改正する法律」(昭和36年6月12日法律第126号)