宝殿駅
テンプレート:駅情報 宝殿駅(ほうでんえき)は、兵庫県高砂市にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)山陽本線の駅である。JR西日本による路線愛称「JR神戸線」の設定区間に含まれている。駅舎は高砂市神爪一丁目にあるが、ホームの一部は加古川市に跨っている。
目次
駅構造
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ホーム
12両編成対応の単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、合計2面3線のホームを持つ橋上駅である。
下り本線は1番のりば、上り本線は3番のりばであり、2番のりばは上下線共用の待避線(中線)である。さらに上り線の北側にはホームのない待避線1線(4番線)があり、主に貨物列車や回送列車が使用している。また、ホーム東側の2番線と3番線の間には2番線姫路側から進入する、保線車両用の短い留置線が1線ある。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 下り | 姫路・相生方面 |
2 | (予備ホーム) | ||
3 | テンプレート:ColorJR神戸線 | 上り | 三ノ宮・大阪方面 |
上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。
駅ホームの案内板やJR西日本おでかけネットの駅案内ページでは「2番のりば : JR神戸線(上り)三ノ宮・大阪方面」と案内されているが、2010年3月13日改正では2番のりばに停車する定期旅客列車はなく、定期的に貨物列車が入線するほか[1]、ダイヤ乱れなどの緊急時の運転打ち切りによる折返し列車[2]、団体列車などの臨時列車、回送列車などが待避で使用している[3]。
2003年5月12日から5月25日までの間、加古川駅止まりの下り列車(「各駅停車」も含む)は加古川駅で折り返しができないため(当時はまだ下り線のみが高架化され、上り線は地上に残っていた)、当駅の2番のりばまで回送して折り返していた。通常は新快速より先に加古川駅を発車していたが、その期間中、加古川駅を新快速の後続で発車し、東加古川駅での新快速待避は行っていなかった。
2006年3月26日から2008年12月21日までの間、姫路駅の高架工事で山陽本線のみが高架化された関係で、当時の姫路駅構内では播但線ホームから網干総合車両所へ向かう山陽本線(岡山方面)に直接乗り入れできなかった(網干総合車両所から播但線ホームへの場合も同様)ため、播但線の103系電車を当駅の2番のりばまで回送して折り返していた。
駅舎・設備
開業当初は改札が南口のみの地上駅だったが、橋上駅舎に改築された際北口が開設された。改札口の北側にキヨスクが隣接している。キヨスクへは改札の外側にのみつながっている。
長い間、駅のバリアフリー化工事は高砂市と加古川市の懸案となっていた[4]。まず、ホーム東側への階段を閉鎖、撤去した後に新たに貫通式エレベーターと階段を設置しなおした。同時に1番のりばへのエレベーター横に車椅子対応のトイレも設置された。2008年11月8日からエレベーターの供用を開始[5]。また、南北の駅前広場と自由通路(改札口)間にエレベーターを設置し、さらに従来のトイレに加えて多機能トイレとスロープが増設され、2009年4月1日から使用開始となった[5]。エスカレーターは設置されていない。
2006年10月に「JR京都・神戸線運行管理システム」対応型装置に変更されるまで、当駅の改札口に設置された発車標はフラップ式が使用されていた。
アーバンネットワークエリアに属しており、ICOCAおよび提携ICカードが利用できる。直営駅(加古川駅の被管理駅)である。
ダイヤ
昼間時間帯となる11 - 15時台は1時間あたり2本(約30分間隔)となっている。それ以外の時間帯は3 - 7本が停車する。
駅周辺
- 生石神社(石の宝殿):南西1.5km
- 高砂市総合運動公園:南西1.2km
- 加古川運動公園:北2.9km
- 加古川西市民病院
- 兵庫県立東播工業高等学校
- 高砂市立宝殿中学校
- 高砂市立米田小学校
- 高砂市立米田西小学校
- 加古川市立神吉中学校
- 加古川市立東神吉小学校
- 加古川市立東神吉南小学校
- 加古川市立西神吉小学校
- 国道2号
- 加古川バイパス加古川西ランプ
- マックスバリュ宝殿店
- イオン高砂店
- エディック宝殿校
- モリス米田店
- スロット「F-1」
- 加古川西公民館
- セブンイレブン・神爪1丁目店
- デイリーヤマザキ・宝殿駅前店
- スクールIE宝殿校
- ホーゲル本店
- ティエラ宝殿校
- 矢野産婦人科
- 日新信用金庫宝殿店
- ギャングスター宝殿店
- 大谷歯科クリニック
- 森田医院
- めがねのたかはし北店
- ナガタ薬品アルカ西神吉店
- ガイアアリーナ店
- 快活CLUB高砂店
バス路線
駅前には以下のバスが発着している。
宝殿駅北口
宝殿駅(南口側)
- 1系統…アスパ高砂・荒井駅・高砂市民病院 経由 高砂行き/ふれあいの郷生石行き
- かこタクシー
- 加古川市民病院行き
- 西原公民館行き
- 神姫バス
- 鹿島神社行き/加古川駅行き
利用状況
「高砂市統計書」(高砂市企画総務部総務課・編)、「加古川市統計書」(加古川市総務部総務課・編)、「兵庫県統計書」によると、年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は以下の通りである。
年度 | 年間 乗車人数 |
左記の内 定期利用者 |
一日平均 乗車人員 |
---|---|---|---|
1998年 | 4,143千 | 3,103千 | 11,352 |
1999年 | 4,031千 | 3,007千 | 11,015 |
2000年 | 3,985千 | 2,976千 | 10,919 |
2001年 | 3,909千 | 2,907千 | 10,710 |
2002年 | 3,914千 | 2,912千 | 10,721 |
2003年 | 3,842千 | 2,853千 | 10,497 |
2004年 | 3,819千 | 2,865千 | 10,463 |
2005年 | 3,807千 | 2,853千 | 10,431 |
2006年 | 3,806千 | 2,831千 | 10,427 |
2007年 | 3,801千 | 2,820千 | 10,385 |
2008年 | 3,786千 | 2,795千 | 10,372 |
2009年 | 3,703千 | 2,758千 | 10,144 |
2010年 | 3,695千 | 10,122 |
歴史
- 1900年(明治33年)5月14日 - 山陽鉄道の駅として神戸駅から42.3km地点に開業[6]。旅客及び貨物の取扱を開始。
- 1906年(明治39年)12月1日 - 山陽鉄道の国有化により国有鉄道(国鉄)の駅となる。
- 1907年(明治40年)11月1日 - 現在地(開業当初の位置から西へ0.1km/神戸駅より42.4km)へ移転[6]。
- 1909年(明治42年)10月12日 - 線路名称制定。山陽本線の所属となる。
- 1923年(大正12年) - 日本毛織専用線が開業[7]。
- 1960年(昭和35年)ごろ - 日本毛織専用線が廃止[7]。
- 1966年(昭和41年) - 住友セメント専用線が開業[8]。
- 1981年(昭和56年) - 橋上駅舎に改築、同時に北口開設。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)が継承。
- 1997年(平成9年)3月22日 - 住友セメント専用線廃止に伴い貨物列車の設定が廃止。
- 2003年(平成15年)11月1日 - ICカードICOCAの利用が可能となる。
- 2008年(平成20年)11月8日 - ホームと改札口間のエレベーターなどが完成、使用開始[5]。
- 2009年(平成21年)
かつて存在した貨物用設備
駅の東側にはニッケ印南工場・加古川工場(加古川工場へは専用の鉄橋で渡っていた)までの専用線[7]が、西側には、セメント輸送のために住友セメント宝殿梱包所(現在のマックスバリュ宝殿店)までの専用線があったが、前者は1960年前後に、後者は1997年に廃止となった。また、駅構内南側に有蓋車用車扱貨物ホームが設けられていたが、現在は駐車場に転用されている。
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- 住友セメント専用線[13]
隣の駅
- 西日本旅客鉄道
- テンプレート:ColorJR神戸線(山陽本線)
- テンプレート:Color新快速
- 通過
- テンプレート:Color普通(西明石駅以東は快速)
- テンプレート:Color新快速
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 『JR貨物時刻表 2011』貨物鉄道協会、付録のダイヤグラムより
- ↑ 人身事故などで電車の遅延がひどい場合、姫路方面行き下り列車の普通(西明石駅まで快速)・新快速が当駅に臨時停車、当駅始発として折り返す場合がある。
- ↑ 2番のりばで平日夕方時間帯、姫路方面の普通列車(大阪駅 → 西明石駅間は外側・列車線走行)が新快速・特急の待避を1988年3月12日まで行っていた。
- ↑ 宝殿駅バリアフリー化立ち往生 加古川市と高砂市が意見相違 - 神戸新聞 2006年03月12日
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 宝殿駅バリアフリー化 1日運用スタートテンプレート:リンク切れ - 神戸新聞 2009年4月1日
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite book
- ↑ 7.0 7.1 7.2 加古川市のニッケ専用線1
- ↑ 8.0 8.1 「セメント年鑑 1995」セメント新聞社、1995年、p.269
- ↑ テンプレート:Cite press release
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 12.0 12.1 『鉄道省鉄道統計資料. 大正11年度』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ テンプレート:Cite book
- ↑ 『世界の鉄道』1970年版、朝日新聞社、1969年、188-189頁