京葉道路
京葉道路(けいようどうろ)は、靖国通りより連続する東京都墨田区両国一丁目(両国橋)-江戸川区篠崎町二丁目(千葉県境)の一般道路の東京都通称道路名、および東京都江戸川区一之江一丁目-蘇我ICの東日本高速道路管理の有料道路の道路名である[注釈 1]。
東京都江戸川区(小松川交差点)-穴川ICは国道14号の、穴川IC-蘇我ICは国道16号のバイパスである。
目次
一般道路
テンプレート:Infobox road 東京都内は全線が一般道路である。起点は両国橋だが、橋上に起点を示す案内標識は無く、橋の西の浅草橋交差点にある(両国橋から西に向かう靖国通りの案内標識も同様である)。江戸川区松島の東小松川交差点で国道14号〈千葉街道〉と分岐する(十字路を南へ向かう船堀街道以外は3方向すべてが国道14号なので、進路に注意)。一之江一丁目以東は厳密には東日本高速道路管理の有料道路となり、谷河内から側道として高速道路に併設され、篠崎ICで高速道路の区間と接続する。終点は江戸川だが、高速道路の区間内であり、特に終点を示す案内標識は無い。
概要
- 起点 : 墨田区両国一丁目(両国橋)
- 終点 : 江戸川区篠崎町二丁目(千葉県境)
都市計画では6車線の道路だが、未整備区間があり、両国拡幅[1]、亀戸・小松川拡幅[2]が事業中である。最高速度は全線60km/hである。
通過する自治体
地理
- 神田川
- 隅田川
- 両国駅
- 本所警察署
- 墨田区立緑小学校
- 玉の肌石鹸
- 大横川
- 東京都立両国高等学校・附属中学校
- 錦糸町駅
- 横十間川
- 亀戸駅
- サンストリート亀戸
- 城東消防署
- 中央学院大学中央高等学校
- 旧中川
- 荒川
- 中川
- 小松川警察署
- 新中川
- 江戸川区立新堀小学校
- 関東地方整備局首都国道事務所小松川国道出張所
- 篠崎駅
道路施設
- 両国橋
- 江東橋
- 松代橋
- 中川新橋
- 小松川橋・新小松川橋
- 一之江橋
交差する道路
ここでは、路線で分け、浅草橋交差点から記述する。
- 上側が起点側、下側が終点側。左側が上り側、右側が下り側。
交差する道路 | 交差する場所 | 起点から (km) | ||
---|---|---|---|---|
都道302号新宿両国線〈靖国通り〉 | ||||
国道6号〈江戸通り〉 | 中央区 | 浅草橋 | 1.8 | |
都道463号上野月島線〈清澄通り〉 | 墨田区 | 緑一丁目 | 3.0 | |
都道319号環状三号線〈三ツ目通り〉 | 緑三丁目 | 3.7 | ||
都道465号深川吾嬬町線〈四ツ目通り〉 | 錦糸町駅前 | 4.6 | ||
都道306号王子千住南砂町線〈明治通り〉 | 江東区 | 亀戸駅前 | 5.5 | |
都道476号南砂町吾嬬町線〈丸八通り〉 | 亀戸七丁目 | 6.3 | ||
都道477号亀戸葛西橋線 | 7.1 | |||
都道450号新荒川葛西堤防線 | 江戸川区 | 7.7 | ||
都道308号千住小松川葛西沖線〈船堀街道〉 | 国道14号〈千葉街道〉 | 東小松川 | 9.4 | |
都道318号環状七号線〈環七通り〉 | 一之江一丁目 | 10.7 | ||
〈瑞江駅前通り〉 | 0.8 | |||
都道307号王子金町江戸川線〈柴又街道〉 | 1.3 | |||
京葉道路(有料道路) 1篠崎 成田・千葉方面 |
交通量
平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 墨田区緑4-23 : 42,648
- 江東区亀戸6-56 : 50,850
- 江戸川区西一之江2-11 : 50,765
自転車道
2008年3月31日に亀戸1 - 水神森間で自転車道が開通した。幅員は約2mで相互通行。亀戸駅通りバス停付近ではバス停利用者が自転車道を横断することになるため、横断歩道が設置されている。自転車道併設区間では、自転車の歩道通行が禁止されている。 2009年3月下旬には水神森 - 亀戸7間と亀戸1 - 松代橋間が整備され、松代橋から亀戸7まで自転車道が開通する予定。
有料道路
東日本高速道路管理の有料道路としての京葉道路は、東京都江戸川区一之江一丁目の一之江橋西詰が起点である。そのため、一之江橋西詰に0キロポストと、「有料道路 京葉道路」の起点標識、終点標識があり、ここから篠崎ICまでは歩道・信号機を備えた平面交差の一般道路に自動車専用道路規格のキロポストがあるという珍しい光景が続く[注釈 2]。ほとんどの地図では、これらの区間は有料道路ではなく、一般道路として表現されている。なお、この区間の歩道(縁石除く)は一之江橋を除き江戸川区道である。同様に、船橋ICのランプと一部歩道も東日本高速道路管理であり、「京葉道路 終点」の案内標識がある。
高速道路(自動車専用道路)としての京葉道路の起点は京葉口である。成田・千葉方面から本線車道を走行すると、篠崎ICで一般道に降りる2車線を分けた直後に路肩などの幅員が狭くなったように感じ(実際には江戸川大橋が片側4車線化するところで路肩は無くなっている)、あたかも首都高速道路に入ったかのように感じるが、京葉道路のキロポストはまだ続いており、側道として並走していた国道14号と分かれるあたりの側壁に「京葉道路終点」と表示された案内標識がある。ここが境界であり、ここから首都高速7号小松川線になり左にカーブして国道14号から離れていく(0キロポストも置かれている)。また、同じ地点の成田・千葉方面向きには、0キロポストと「ここから 京葉道路(別料金)」と表示された案内標識がある。
宮野木JCTで東関東自動車道、千葉東JCTで千葉東金道路、終点で館山自動車道と接続しており、それぞれ成田、東金、木更津方面への交通にも便利である。 宮野木JCT以南は東関東自動車道館山線に並行する一般国道の自動車専用道路として位置付けられている。
国道16号のバイパスとして位置づけられている穴川ICから蘇我ICまでの間は、側道として一般道路(国道16号千葉バイパス)が併設されている。
貝塚ICと千葉東JCTの間に京葉道路唯一のトンネルである貝塚トンネルがある。
概要
- 起点 : 東京都江戸川区一之江一丁目
- 終点 : 蘇我IC
- 全長 : 36.7km
- 車線 : 4車線(一部6-8車線)
通過する自治体
インターチェンジなど
- 施設名欄の背景色が■である部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未供用の施設名は仮称。
IC 番号 |
施設名 | 接続線名 | 起点から (km) |
備考 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|
首都高速7号小松川線 東京方面 | ||||||
1 | 篠崎IC | 国道14号(一般道路) | 1.1 | 成田・千葉方面出入口のみ | 東京都 | 江戸川区 |
- | 京葉JCT | 東京外環自動車道 | 2017年度開通予定 | 千葉県 | 市川市 | |
2 | 市川IC | 県道6号市川浦安線 | 4.1 | |||
- | 鬼高PA | 4.7 | 2012年3月31日をもって廃止 | |||
- | 市川PA | 2015年度供用開始予定[3][4] | ||||
3 | 原木IC | 県道179号船橋行徳線 | 6.6 | |||
4 | 船橋IC | 国道14号(千葉街道) | 7.9 | 東京方面出入口・千葉方面入口のみ | 船橋市 | |
- | 船橋TB | 本線料金所 | ||||
5 | 花輪IC | 県道8号船橋我孫子線 国道296号 |
11.5 | |||
習志野市 | ||||||
6 | 幕張IC | 国道14号(千葉街道) | 15.2 | 千葉市 | ||
- | 幕張PA | - | 16.9 | |||
7 | 武石IC | 県道57号千葉鎌ケ谷松戸線 | 17.8 | |||
5 | 宮野木JCT 千葉西TB |
東関東自動車道 | 21.3 | 東京方面からは成田方面のみ接続 | ||
8 | 穴川IC | 国道126号/国道16号 | 23.7 | |||
9 | 貝塚IC | 国道16号(千葉バイパス) | 27.3 | 成田・東京方面出入口のみ | ||
10 | 千葉東JCT | 千葉東金道路 | 29.7 | 併設する千葉東ICでの出入は不可 | ||
11 | 松ヶ丘IC | 国道16号(千葉バイパス) | 31.0 | |||
12 | 蘇我IC | 33.8 | ||||
館山自動車道 木更津・館山方面 |
歴史
- 1960年4月29日 : 一級国道14号のバイパスとして一之江出入口-船橋IC間開通
- 1961年8月15日 : 一之江出入口-船橋IC間が全国初の自動車専用道路に指定される
- 1964年10月10日 : 船橋IC-谷津IC[5](現・花輪IC)間開通(一級国道14号)
- 1965年4月1日 : 一級国道14号から一般国道14号に変更
- 1966年4月9日 : 花輪IC-幕張IC間開通(一般国道14号)
- 1969年4月25日 : 幕張IC-殿台町(現・穴川東料金所付近)間開通(一般国道14号)
- 1971年1月10日 : 一之江-谷河内 間の自動車専用道路指定が解除される
- 1971年3月21日 : 首都高速7号小松川線と接続、京葉口-市川IC間6車線化
- 1971年10月27日 : 市川IC-船橋IC間6車線化、宮野木JCTで新空港自動車道(現・東関東自動車道 成田方面)と接続
- 1979年11月21日 : 千葉東JCT-浜野町(千葉南IC)間開通(一般国道16号)、千葉東金道路と接続
- 1980年10月1日 : 殿台町(現・穴川東料金所付近)-千葉東JCT間開通(一般国道16号)により、全線開通
- 1982年4月27日 : 宮野木JCTで東関東自動車道 東京方面と接続
- 1982年8月31日 : 穴川IC-殿台町(現・穴川東料金所付近)を一般国道14号から一般国道16号に変更
- 1987年3月31日 : 蘇我IC 東京方面出入口供用開始
- 1995年4月26日 : 館山自動車道と接続、同時に千葉東JCT-千葉南IC間が有料道路から切り離され同区間は国道16号千葉バイパスに編入(この時点で古市場交差点から京葉道路には乗入れ出来なくなった。また、千葉南料金所は縮小された上で千葉南仮出口となった。)
- 2001年7月17日 : 国道16号千葉バイパス全線開通に伴い、千葉南仮出口(旧・千葉南料金所)廃止
- 2007年5月31日 : 旧・千葉南料金所跡地に蘇我IC 市原・木更津方面出入口供用開始
- 2012年3月31日 : 東京外環自動車道京葉JCTの建設の為、鬼高PAを廃止[6]
- 2014年4月24日 : 上り線・貝塚IC-穴川東IC間に付加車線 (0.7km) が運用開始。これにより片側3車線化[7]。
- 2014年5月28日 : 下り線・貝塚ICに出口車線(付加車線) (0.6km) が延伸運用開始[8]。
車線・最高速度
区間 | 車線 (上下線=上り線+下り線) | 最高速度 | 備考 |
---|---|---|---|
篠崎IC-江戸川大橋 | 8=4+4 | 60km/h | 沿道の騒音防止の為60km/hに規制されている。 |
江戸川大橋-船橋IC | 6=3+3 | ||
船橋IC-幕張PA | 4=2+2 | ||
幕張PA-武石IC | 6=3+3 | ||
武石IC-穴川IC | 4=2+2 | ||
穴川IC-貝塚IC | 5=3+2 | 80km/h | 渋滞回避の為の付加車線 |
貝塚IC-館山自動車道接続部 | 4=2+2 |
- 京葉道路にオービスはない
ハイウェイラジオ
- 市川(市川IC - 船橋IC)
- 穴川(穴川IC - 貝塚IC)
2箇所ともにコールサインは「ハイウェイラジオ京葉道路○○」と放送される。(例:市川であれば「ハイウェイラジオ京葉道路市川よりお伝えしました。」)
道路管理者
- 千葉管理事務所 : 篠崎IC-穴川西IC
- 市原管理事務所 : 穴川西IC-蘇我IC
料金
東日本高速道路株式会社の受けた事業許可における、料金の額は、次表のとおりとされている。
区間 | 普通車 | 大型車 | 特大車 |
---|---|---|---|
A区間 | 130 | 190 | 440 |
B区間 | 130 | 190 | 440 |
C区間 | 130 | 190 | 440 |
D区間 | 130 | 190 | 440 |
E区間 | 130 | 190 | 440 |
F区間 | 130 | 190 | 440 |
- A区間 : 江戸川区一之江町(起点)-船橋市海神町(京葉一期区間の終点)
- B区間 : 船橋市海神町(京葉二期区間の起点)-習志野市鷺沼(幕張IC)
- C区間 : 習志野市鷺沼(幕張IC)-千葉市稲毛区宮野木町(宮野木JCT)
- D区間 : 千葉市稲毛区宮野木町(宮野木JCT)-千葉市稲毛区園生町(穴川IC)
- E区間 : 千葉市稲毛区園生町(穴川IC)-千葉市中央区星久喜町(千葉東IC)
- F区間 : 千葉市中央区星久喜町(千葉東IC)-千葉市中央区浜野町(終点)
船橋と千葉西には本線料金所が設置されている。船橋料金所では上下線ともに普通車250円(大型車380円、特大車880円)(ただし、船橋ICから下り線に入る場合は通行券を受け取り、船橋料金所で普通車130円、大型車190円、特大車440円)が徴収され、千葉西料金所では東金・木更津方面は通行券受け取り、東京・小松川方面は精算をする。
篠崎・市川・幕張・武石ICの上下線、および花輪ICの上り線には料金所設備がないため、篠崎IC⇔市川ICおよび花輪←幕張⇔武石は無料で走行が可能。幕張⇔武石はかつて路線バスも走っていた。後から設置された花輪ICの下り線には料金所があるため、花輪と幕張・武石間は、上りは無料、下りは有料と非対称な料金体系となっている。
日本道路公団が一般有料道路として管理していたが、京葉道路と、千葉東金道路、東京湾横断・木更津東金道路(東京湾アクアライン・東京湾アクアライン連絡道、首都圏中央連絡自動車道)の3路線で料金プール制(通称千葉プール)が採用されていた。道路公団民営化の過程で全国路線網になり、料金の徴収期間は2050年8月15日とされた。
ETC割引制度による割引は受けられないが、宮野木-蘇我は生活対策の上限1,000円が実施されていた際にはその対象になっていた。
交通量
平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)
- 江戸川区・千葉県境-市川IC : 139,452
- 市川IC-原木IC : 123,540
- 原木IC-船橋IC : 124,914
- 船橋IC-花輪IC : 112,886
- 花輪IC-幕張IC : 108,634
- 幕張IC-武石IC : 98,490
- 武石IC-宮野木JCT : 83,855
- 宮野木JCT-穴川IC : 110,864
- 穴川IC-貝塚IC : 97,747
- 貝塚IC-千葉東JCT : 84,821
- 千葉東JCT-松ヶ丘IC : 60,156
- 松ヶ丘IC-蘇我IC : 61,158
- 蘇我IC-終点(浜野) : 38,437
渋滞
2014年2月12日に国土交通省千葉国道事務所が発表したデータによると、上り線では平日通勤時間帯に花輪IC・幕張IC・貝塚IC付近で(40km/h以下)、休日夕方時間帯に貝塚IC付近で(25km/h以下)、下り線では休日午前中に穴川IC付近で(40km/h以下)、渋滞が発生している。渋滞原因として、上り線は穴川IC先のサグ部(下り勾配から上り勾配への境界部)、ICの分合流による影響、下り線は花輪IC先の上り坂、幕張IC先の上り坂・カーブ、貝塚IC先のサグによる影響、IC・JCTの分合流が挙げられている[9]。国土交通省と東日本高速道路では、渋滞の根本的な解決のためボトルネックとなっている貝塚トンネルの拡幅(国道16号(千葉バイパス)トンネルの京葉道路への転用)を想定した1000億円規模の改良工事を行うこととし[10]、2014年4月1日から消費税増税分、渋滞対策と合わせて通行料金が値上げされた。(1区間100円→130円、全線600円→750円)[11]。
関連項目
脚注
注釈
出典
外部リンク
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- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ テンプレート:PDFlink(日本高速道路保有・債務返済機構、2013年7月21日閲覧)
- ↑ テンプレート:PDFlink(日本高速道路保有・債務返済機構、2013年12月17日現在、2014年1月2日閲覧)
- ↑ 東日本高速道路株式会社・関東支社千葉道路工事事務所広報誌『ふぁいぴい』vol.46 (2006年発行)
- ↑ テンプレート:Cite news
- ↑ 京葉道路 (上り線) 穴川(東)IC〜貝塚IC間「付加車線」運用開始のお知らせ 〜京葉道路の渋滞緩和に向け、今後も付加車線整備を進めます。〜 東日本高速道路 2014年4月24日付
- ↑ 京葉道路(下り線)「付加車線」一部運用開始のお知らせ 〜上り線の付加車線設置により渋滞が減少しました〜 東日本高速道路 2014年5月28日付
- ↑ テンプレート:Cite web
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