日本広告審査機構
テンプレート:基礎情報 非営利団体 公益社団法人日本広告審査機構(にほんこうこくしんさきこう、テンプレート:Lang-en-short、JARO(ジャロ))は、日本の公益社団法人である。
概要
内閣府(公正取引委員会)および経済産業省の許可を受けた社団法人で、広告主(各メディアに広告を多数出している大手企業が中心)、媒体(放送局や新聞社、雑誌社などのメディア)、広告業、広告制作業など、広告に関連のある企業を主体とする会員によって構成される。
JAROをもじったテレビCMでよく知られている。主業務として、広告に対する苦情や疑問点(ウソ、大げさ(誇大)、わかりにくい、紛らわしい、誤解を招くなど、主に広告活動を規制する景品表示法や薬事法などに抵触する可能性がある場合)を受け付け、審査を行っている。
ただ、消費者庁発足まで景品表示法を所管していた公正取引委員会の様に法的措置を取るのではなく、制作者(広告主や、場合によりメディア)に注意(法令違反の疑いが強い場合には警告)を発するに留まる。なお、法的な処置は取れないため、そのような場合は消費生活センターなどの行政機関に相談した方が好ましい。
年に約9,000件の苦情が寄せられ、広告主に改善を求める。
審査を取り扱っていない広告も何パターンかある。政治・宗教関連の広告、意見広告は憲法で保障されているため、またギャンブルの予想(競馬予想会社など)や、占いに関するものは「非科学的である」ため扱っていない。このほか裁判中の広告や、取引・契約内容に関するものも対象外としている[1][2]。
事務局は東京(東日本地区)、大阪(西日本地区)の2カ所に所在するが、名古屋(東海地区・愛知広告協会内)、札幌(北海道地区・北海道広告業協会内)にもその地域専用の電話を設置している。
ACジャパン、放送倫理・番組向上機構(BPO)同様、CMのスポンサー企業が広告を自粛した際やCM枠が余った際にJAROのCMが代わりに放送されることが多く、震災、天皇崩御、テロの際や深夜・早朝で(主に1日の番組編成が切り替わる時間帯や放送休止時間前の時間帯。局によっては昼間や夜間でも)頻繁にCMを目にすることがある(主に民放連加盟のテレビ・ラジオ放送局)。また、JAROのホームページからも現在放送中の15秒版と30秒版のテレビCM動画を視聴することができる。ACジャパンやBPOのCMはNHKでも放送されることがある(ただし、ACジャパンのCMではNHKの表記に差し替え)が、JAROのCMはNHKにおいて民間の広告放送を一切行っていないため、放送されていない。また、コミュニティ放送でもほとんどの局では放送されていない。
理事長は、佐藤安弘。
歴代CMキャラクター
現在
以前
- 槙大輔(ナレーションのみ1978年)
- 藤本房子(歌のみ、1983年)
- 中村正(ナレーションのみ1984年)
- 小林由美恵, ピアニカ前田(1992年,1993年)
- 北野大(1996年)
- 大林宣彦(1996年)
- 大宅映子(1996年)
- C・W・ニコル(1996年)
- 上沼恵美子(1997年)
- 大沢啓二(1997年)
- 窪田等(ナレーションのみ1996年~1997年)
- 岸田今日子(1998年)
- TARAKO(ナレーションのみ2000年~2001年)
- 神木隆之介(ナレーションのみ2003年~2005年10月)アリ3匹のアニメーションCMが流れていた。
- 小林克也(DJナレーションのみ2003年~2005年10月)※上記シリーズのラジオCM版でラジオDJ風で登場。
- 林家木久扇(旧名:林家木久蔵(初代)、2005年11月~2010年8月)※木久扇・2代目木久蔵親子が揃って出演するCMは、現在の名前を正式に襲名する2007年9月21日より前の同年9月1日から放送されているが、CMでは既に木久扇・木久蔵を名乗っていた。BPOのCMとは違い、若干バラエティー色のあるCMであり、初歩的な駄洒落を使う。親子が出演するテレビCMでは、「笑点」の大喜利でも度々見られる観客に先に答えを言ってしまうバージョンのCMもあった(木久扇が「JAROがしっかり・・・」と言って、ある観客の1人が「聞くジャロ。」と言い、親子がこけて観客の笑い声が響くというもの)。
- 林家木久蔵(旧名:林家きくお、2007年9月~2010年8月)
- 三猿(2010年9月~2012年8月)JAROのテレビCMでは初めて画角16:9のハイビジョン制作となった。
※以前のCMには他にも、カバやロバなどといった動物が登場したものも存在する。また『白雪姫』などの人形劇CMも存在し、ユニークなCMではオルゴールを回して電話番号を読み上げた曲が流れ、ねじを急いで多く回すと早口で曲が流れるというもの(実際にはテープの早回し。実際のオルゴールはたくさん回してもテンポが速くなるだけで、テープの早回しのような変化する音にはならない)や、「ぶつぶつ言わないで」の文言にもじって小さい仏像が登場したものも存在する。
脚注
関連項目
外部リンク
- 公益社団法人日本広告審査機構 公式サイト
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ JARO公式サイト、一般向け情報、JAROのTV-CM・広告 http://www.jaro.or.jp/ippan/jaro-cm/index.html 2012年9月12日閲覧
- ↑ 本作より、テレビCMでは受け付け電話番号が地上波・BS波を問わず全国共通で東京・大阪・名古屋・札幌の4地区で一括表記されている。それまでは受け付け電話番号が放送対象地域に合わせて表記していた(BS放送やJARO公式サイトでは東京・大阪で一括表記していた)。また、ラジオCMでもこれまで受付電話番号の告知も放送対象地域に合わせて制作していたものが本作では省略され、全国共通の内容となった。