のりゆきのトークDE北海道
『のりゆきのトークDE北海道』(のりゆきのトークデほっかいどう)は、1994年10月3日から2012年3月30日まで北海道文化放送 (UHB) で放送されていた視聴者参加型の情報番組。
概要
家庭内や社会の問題から旅・グルメ情報まで幅広いテーマを取り上げ、それについて出演者と視聴者が生電話を通じて本音で語り合うというのが本番組のコンセプトである。放送開始以来主婦層をメインに支持を集め、17年半という長きに渡って放送されたUHBの看板番組であり、北海道を代表する長寿番組であった。
北海道の民放ローカル情報番組では珍しく祝日制度を設けており、祝日および年末年始(12月28日 - 1月3日)前後の各2日程度は番組自体放送休止(10:50 - 11:20のドラマ再放送枠も含む)し、テレビショッピングやフジテレビ・FNSローカル局の単発特番の時差放送、自社製作の単発特番、過去に放送されたバラエティー番組の再放送枠などに充てられる。また、全時間帯テレビショッピングメインの『デパ得!拡大版』(放送時間は9:55 - 10:50)として放送されることもある(以前は4:3SD放送だったが、2010年11月23日放送分の『デパ得!拡大版』からはHD放送となった)。2009年までは祝日でも稀に放送されることがあったが、2010年に入ってからは祝日にあたる日は必ず休止するようになった。これは後継番組『さあ!トークだよ』でもこの祝日制度を引き継いでおり、単発特番放送時は「ホリデースペシャル」のタイトルがつけられている。
沿革
UHBでは平日帯のローカル情報番組として1989年10月から『TVポテトジャーナル(ポテト)』を夕方帯で放送開始させ、徐々に定着させていき視聴率が夕方帯にしては高めの10%を超えることもあったが、1994年9月30日放送分をもって終了した。後継のローカル帯番組の司会に、当時HBCを退社したばかりの佐藤のりゆきを起用し、佐藤がHBC時代に人気ラジオパーソナリティだった経験を活かした「トーク」を中心として、視聴者とも生電話で通じ合うラジオ的な親しみやすい情報番組を目指した。また、時間枠も視聴率激戦区の夕方帯から、まだ各局手つかずだった午前帯に移動した。
1994年10月3日放送開始。番組は佐藤の人気とパーソナリティ性も手伝って主婦層を中心に好評を博す。1996年3月には放送時間枠を1時間半に拡大。長年好視聴率を取り続けてきた本番組だが、2008年頃からUHB局内で番組視聴者層の高齢化に伴うスポンサー離れが問題視され始め、このままでは局の営業成績に影響が出るとして、「番組を終了させて、視聴者層が若い人が多い夕方帯に新情報番組を立ち上げ多くのスポンサーを集めよう」という構想が浮かび始め、さらに司会を務める佐藤サイドからも「一区切りをつけたい」と申し入れられていた。UHB側の構想の大部分は、2011年4月4日に夕方帯で始まった『U型テレビ』により現実のものとなったが、本番組はある程度好視聴率が見込まれることから、佐藤側の申し入れは一旦取り下げられて時間を短縮しつつも継続されることになった。しかし、UHB側も佐藤サイドの申し入れを考慮し、マンネリ化の懸念もあったため、2012年3月30日で番組を終了させた。その後、本番組のコンセプトをそのまま引き継いだ『さあ!トークだよ』が2012年4月2日に放送を開始した(放送時間は短縮)。
放送時間
期間 | 放送時間 | 放送分数 |
---|---|---|
1994.10.3 - 1996.3.1 | 9:55 - 10:55 | 1時間 |
1996.3.4 - 2011.3.25、2012.3.30 | 9:55 - 11:20 | 1時間25分 |
2011.3.28 - 2012.3.29 | 9:55 - 10:50 | 55分 |
- 開始当初は夕方帯の1時間枠で放送していた『ポテト』の後継番組としての扱いだったので、同様に約1時間枠での放送だったが、1996年3月にHTBが同一時間帯で『ひるパラくらぶ 思うツボ!』を開始したため、対策として25分枠を拡大した。
- 2006年下半期頃から公式な開始時刻は9:55のままで、『情報プレゼンター とくダネ!』の直後にSB枠なしで生放送を開始するようになった為、実質的に9:54開始となった(ただし、9:55丁度に天気カメラの映像をバックにタイトルCGが流れることもある。)。
- 2011年3月28日からは翌週から放送開始した夕方ワイド番組『U型テレビ』との予算・スタッフの兼ね合いから番組の規模を縮小・リニューアルしたため、放送時間が開始当初と同じ時間に戻った(ただし、9:54開始は変わらず)。なお、2012年3月30日の最終回は「ありがとう18年スペシャル」として1996年3月 - 2011年3月の期間と同じ時間で放送時間枠を拡大することになった。
出演者
- 司会
- リポーター
- 加藤寛(UHBアナウンサー、後継番組の『さあ!トークだよ』でも司会を担当)
- ゲストコメンテーター (※は佐藤休暇時に司会代理を務めた経験があるコメンテーター)
- ニュースキャスター(いずれもUHBアナウンサー)
- 山田英寿(月曜日 - 水曜日)
- 吉田雅英(木曜日 - 金曜日)
- ※『早おき!てれび めざまし北海道』司会と兼任
- コーナー担当
過去の出演者
- 女性司会者(いずれもUHBアナウンサー(当時含む))
- 男性司会者(いずれもUHBアナウンサー(当時含む))
- リポーター
- ニュースキャスター(いずれもUHB報道制作局キャスター(当時含む))
- コーナー担当
タイムテーブル
※2011年8月現在。日によって変動あり。
- 月曜日 - 木曜日
- 9:54 『情報プレゼンター とくダネ!』からステブレレスで接続。オープニングトーク、特集紹介
- 9:55 タイトルCG送出、ゲストと今日のラインナップ紹介、メッセージテーマ発表
- 10:00 今日の特集
- 10:25 Nami-Navi!
- 10:30 デパ得!(月・火曜日)・いいもの直行便(水・木曜日)
- 10:35 北海道内の最新ニュース
- 10:38 今日の『U型テレビ』予告
- 10:40 生電話、メッセージ紹介、ミニコーナー
- 10:45 エンディング、明日の予告
- 10:48 番組終了
- 金曜日
- 9:54 『とくダネ!』からステブレレスで接続。オープニングトーク、「青ちゃんの解決きっちん」テーマ紹介
- 9:55 タイトルCG送出、ゲストと今日のラインナップ紹介、メッセージテーマ発表
- 10:00 青ちゃんの解決きっちん
- 10:20 Nami-Navi!
- 10:25 いいもの直行便
- 10:30 サッポロファクトリーDEつかみドル
- 10:40 北海道内の最新ニュース
- 10:42 今日の『U型テレビ』予告
- 10:43 生電話、メッセージ紹介、ミニコーナー
- 10:46 エンディング、来週月曜の予告
- 10:48 番組終了
主なコーナー
- 月曜日 - 金曜日
- 月・火曜日
- デパ得!
- 協力:さっぽろ東急百貨店
- デパ得!
- 水曜日 - 金曜日
- 金曜日
- 青ちゃんの解決きっちん
- 料理研究家でキッチンサポーターの青山則靖が佐藤のりゆきとともに視聴者から寄せられた料理の疑問に答え、簡単レシピも紹介するコーナー。2011年春から放送時間が短縮された事に伴い、実質金曜日のメインコーナーとなっている。
- サッポロファクトリーDEつかみドル
- 札幌中心部にある商業施設サッポロファクトリーのアトリウムで行われるゲームコーナー。抽選で選ばれた素人女性3人が大きなアクリル製の球に入ったドル札をつかみ取り、制限時間いっぱいになったところで球から出し、かごに入れる(その際、つかんでいてもかごに入れる前に床に落ちたドル札は無効となる)。つかんだドル札は「数え隊」という男性3人組が数える。一番金額が多かった人がつかんだドルを円に換算した賞金を獲得し、残り2人もその日PRをしたサッポロファクトリーのお店から提供された賞品をもらえる。球に入っているドル札はほとんどが1ドル札であるが、少ないながら5ドル札・10ドル札も入っているため実際に数えてみないと勝負はわからない。なお、「数え隊」のメンバーは全員北海道大学の学生(主に浪人生)である。かつては札幌駅のショッピングモール「パセオ」の「水の広場」で行われていたが、2009年11月から移動した。
- 放送最終回では数え隊3人のサングラスが外されたが、さらにマジックペンで目元にサングラスが描かれており、結局素顔は判らないというオチが付いた。
- 青ちゃんの解決きっちん
過去のコーナー
- 月曜日 - 金曜日
- 月曜日
- 熱闘スタジアム入ってナンボ!
- 北海道日本ハムファイターズが北海道へ移転する前年から行われていたゲームコーナー。女性3人一チームで参加し、佐藤のりゆき率いる「のりゆきチーム」と対戦する(メンバーは司会者とレポーターまたはゲスト)。キャッチャーを模した的にボールを投げ入れ、相手はそれを邪魔する。これを3イニング繰り返し、一般参加チームが勝つと的に入ったボール一つにつき2千円の賞金がもらえる(引き分けの時は半額)。
- 炎のPK対決OH!OH!
- 熱闘スタジアム入ってナンボ!
- 火曜日
- 水曜日
- ごきげんシェフとのりのりチューボー
- 一流レストランなどのシェフ・料理人が視聴者からのリクエストに沿った料理を作る。月に1回は「浜の旬」と題して旬の魚介類を使った料理を披露していた。不定期に三國清三シェフが登場することもあった。
- ノってけ!晩ゴハン
- 料理研究家の青山則靖が冷蔵庫にあるような食材にひと手間かけた晩ご飯を作る。
- 何だか調子悪いんですけど
- 視聴者から寄せられた健康に関する悩みに医師が答えるコーナー。
- ごきげんシェフとのりのりチューボー
- 木曜日
- 金曜日
- トークDE夢競馬(中央競馬重賞開催前の金曜)
- デパ得フライデー
- かつて「デパ得!」は金曜は休止していたが、「トークDE漢方相談」が木曜に移動したためその穴埋めで開始。ロビンソン札幌の協力だったが、閉店に伴い2008年11月末で終了。
その他
- 前述のとおりステーションブレイク枠無しで放送を開始するため、司会の佐藤のりゆきが「この後は私達です」と一言言ってから本編に入る。直前の『とくダネ!』の内容を受けてコメントする時もある。
- 開始当初は日ごとのテーマに基づいて募集した、電話・ファクシミリの紹介や、視聴者との生電話を核とした構成であったが、放送時間拡大後はコーナー企画を盛り込んだものへとシフトされていった。しかし、2011年春に番組規模を縮小してからは再び開始当初の体裁に戻りつつある。スタジオ公開が行われていた時期もあった。
- 佐藤のりゆきは年に数回休暇のため番組を休むことがある。この時には加藤などが代理を務めていたが、まれにダンカン、栗山英樹、泉アキなどが司会代理を務めることがあった。
- スピリチュアルカウンセリングが全国的に有名になる前から江原啓之がたびたび出演し、番組内でカウンセリングを行ってきた。2008年11月に佐藤のりゆきが休暇を取った時は、3日連続で出演してカウンセリングを行った。
- 北海道日本ハムファイターズの選手にも認知されており、かつて金村曉が出演し、「熱闘スタジアム入ってナンボ!」に参加したこともある。また、ゲストとして坪井智哉などが出演した。「入ってナンボ!」にはファイターズのマスコットB・Bとカビーも参加経験がある。
- 過去、祝日にテレビ新広島制作の『どっこい神田の日めくりテレビ』(放送終了)と同時二元生放送を行ったことがある(提供クレジットはテレビ新広島側から送出)。
- 2009年3月20日(春分の日・祝日)には、“「のりゆき」の作り方 番組の裏側ぜんぶ見せます!”と題した本番組の裏側を紹介する特別版が放送された(放送時間は9:55 - 10:25)。
- 2009年10月9日には、番組開始15周年を記念して、通常枠と午後(同日14:05 - 15:55)の2部構成による、特別番組が放送された。また、2011年2月18日には、サッポロファクトリーより、放送4000回達成記念の公開生放送を実施した。