榊原温泉口駅
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榊原温泉口駅(さかきばらおんせんぐちえき)は、三重県津市白山町佐田にある、近畿日本鉄道(近鉄)大阪線の駅である。
駅構造
築堤上に相対式ホーム2面2線を持つ高架駅。ホーム有効長は10両。
山の傾斜面にあり、南側にある駅舎からホームへは、階段を上る。改札口は1ヶ所のみ。便所は改札内にあり、男女別の水洗式。
のりば
1 | テンプレート:Color大阪線(下り) | 伊勢中川・名古屋・鳥羽・賢島方面 |
---|---|---|
2 | テンプレート:Color大阪線(上り) | 大阪・神戸・奈良・京都方面 |
案内上では上のようになっているが神戸方面へは鶴橋駅で、近鉄奈良駅へは大和八木駅でそれぞれ乗換が必要である。名古屋方面へは基本的に伊勢中川駅で乗換となるが早朝に直通列車が1本だけある。
特徴
- ダイヤ面
- 伊勢中川方面からの列車のうち、急行はこの駅から榛原駅まで各駅に停車する[1]。
- 宇治山田・鳥羽方面発着の阪伊乙特急の一部と、早朝の京伊特急(松阪駅始発京都行きの1本のみ)が停車する。しかし早朝1本以外の京伊特急と名古屋方面発着の特急は全て通過するため、特急のみで名古屋方面へ行く場合は伊勢中川駅で、京都方面へは大和八木駅での乗換が必要である。
- 設備面
- 特急券及び定期券は「特急券・定期券自動券売機」で購入可能。特急券定期券窓口は臨時対応となった。
- PiTaPa・ICOCAは簡易改札機による対応である。
- ICカード入金機が設置されている(千円札のみ対応)。
- スルッとKANSAI対応カード・Jスルーカードは対応エリア外のため使用できない。
- 正式にはアナウンスされていないが、乗車券用自動券売機にこれらのプリペイドカードを挿入することにより切符を購入することができる。
- その他
- 隣の東青山駅から名古屋輸送管轄部所属となっているため、当駅以東の主要駅の構内自動放送では普通列車のことを「普通電車」と呼称する(逆に大阪輸送管轄部所属となる青山町以西では「各駅停車」と呼称)。但し、名張 - 伊勢中川間では両方の輸送管轄部から乗務員が配備されるため、車内放送においてこの普通列車の呼び名は統一されていない。また、名古屋輸送管轄部側でも乗務員によっては「各駅停車」と呼称することもある。
- 駅ホームからは、青山高原の風力発電装置(青山高原ウインドファーム)と周辺施設の黄金の観音菩薩像が見える。
- 複線化前は、東青山駅の代わりに当駅が普通列車の折り返し駅となっていた。
- ちなみに、当駅から鶴橋・当駅から近鉄名古屋までの運賃は同額である。(運賃上の名阪中間駅)
利用状況
「三重県統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1997年 | 1,294 |
1998年 | 1,235 |
1999年 | 1,210 |
2000年 | 1,188 |
2001年 | 1,156 |
2002年 | 1,107 |
2003年 | 1,010 |
2004年 | 948 |
2005年 | 935 |
2006年 | 903 |
2007年 | 870 |
2008年 | 814 |
2009年 | 776 |
2010年 | 760 |
2011年 | 729 |
2012年 | 697 |
- 榊原温泉口駅の利用状況の変遷を下表に示す。
- 輸送実績(乗車人員)の単位は人であり、年度での総計値を示す。年度間の比較に適したデータである。
- 乗降人員調査結果は任意の1日における値(単位:人)である。調査日の天候・行事等の要因によって変動が大きいので年度間の比較には注意を要する。
- 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は1,393人(前回2005年11月8日の調査では1,543人)。
- 近鉄の全調査対象駅(287駅)中、220位。
- 大阪線の駅(48駅、他線接続駅含む)の中では、40位。
- 三重県内の近鉄の駅(116駅、但し調査当時)の中では、55位。
- 2008年11月18日の調査結果によると、1日の利用客は1,393人(前回2005年11月8日の調査では1,543人)。
- 表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度別利用状況(榊原温泉口駅) | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
年 度 | 当駅分輸送実績(乗車人員):人/年度 | 乗降人員調査結果 人/日 |
特 記 事 項 | ||||
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合 計 | 調査日 | 調査結果 | ||
1950年(昭和25年) | 98,460 | ←←←← | 75,401 | 173,861 | |||
1951年(昭和26年) | 107,670 | ←←←← | 85,958 | 193,628 | |||
1952年(昭和27年) | 105,540 | ←←←← | 88,826 | 194,366 | |||
1953年(昭和28年) | 105,960 | ←←←← | 102,867 | 208,827 | |||
1954年(昭和29年) | 116,070 | ←←←← | 108,117 | 224,187 | |||
1955年(昭和30年) | 116,970 | ←←←← | 117,465 | 234,435 | |||
1956年(昭和31年) | 132,990 | ←←←← | 127,577 | 260,567 | |||
1957年(昭和32年) | 137,280 | ←←←← | 163,685 | 300,965 | |||
1958年(昭和33年) | 147,180 | ←←←← | 172,817 | 319,997 | |||
1959年(昭和34年) | 163,530 | ←←←← | 170,036 | 333,566 | |||
1960年(昭和35年) | 185,910 | ←←←← | 190,340 | 376,250 | |||
1961年(昭和36年) | 219,360 | ←←←← | 191,420 | 410,780 | |||
1962年(昭和37年) | 284,940 | ←←←← | 213,466 | 498,406 | |||
1963年(昭和38年) | 329,670 | ←←←← | 203,748 | 533,418 | |||
1964年(昭和39年) | 403,140 | ←←←← | 191,192 | 594,332 | |||
1965年(昭和40年) | 441,390 | ←←←← | 182,845 | 624,235 | |||
1966年(昭和41年) | 425,700 | ←←←← | 172,540 | 598,240 | |||
1967年(昭和42年) | 395,310 | ←←←← | 177,488 | 572,798 | |||
1968年(昭和43年) | 368,820 | ←←←← | 182,735 | 551,555 | |||
1969年(昭和44年) | 350,160 | ←←←← | 190,958 | 541,118 | |||
1970年(昭和45年) | 305,940 | ←←←← | 185,612 | 491,552 | |||
1971年(昭和46年) | 279,810 | ←←←← | 188,854 | 468,664 | |||
1972年(昭和47年) | 273,480 | ←←←← | 221,159 | 494,639 | |||
1973年(昭和48年) | 268,470 | ←←←← | 231,933 | 500,403 | |||
1974年(昭和49年) | 257,010 | ←←←← | 219,749 | 476,759 | |||
1975年(昭和50年) | 250,560 | ←←←← | 202,828 | 453,388 | |||
1976年(昭和51年) | 244,500 | ←←←← | 226,259 | 470,759 | |||
1977年(昭和52年) | 265,200 | ←←←← | 209,198 | 474,398 | |||
1978年(昭和53年) | 272,520 | ←←←← | 224,981 | 497,501 | |||
1979年(昭和54年) | 277,380 | ←←←← | 234,900 | 512,280 | |||
1980年(昭和55年) | 292,980 | ←←←← | 253,730 | 546,710 | |||
1981年(昭和56年) | 301,800 | ←←←← | 271,359 | 573,159 | |||
1982年(昭和57年) | 299,370 | ←←←← | 298,450 | 597,820 | 11月16日 | 2,588 | |
1983年(昭和58年) | 303,780 | ←←←← | 291,066 | 594,846 | 11月8日 | 3,200 | |
1984年(昭和59年) | 293,820 | ←←←← | 296,435 | 590,255 | 11月6日 | 2,958 | |
1985年(昭和60年) | 286,110 | ←←←← | 311,441 | 597,551 | 11月12日 | 3,284 | |
1986年(昭和61年) | 292,140 | ←←←← | 327,363 | 619,503 | 11月11日 | 3,045 | |
1987年(昭和62年) | 302,370 | ←←←← | 334,086 | 636,456 | 11月10日 | 3,136 | |
1988年(昭和63年) | 295,830 | ←←←← | 336,488 | 632,318 | 11月8日 | 3,745 | |
1989年(平成元年) | 279,900 | ←←←← | 330,913 | 610,813 | 11月14日 | 3,200 | |
1990年(平成2年) | 292,140 | ←←←← | 351,061 | 643,201 | 11月6日 | 3,419 | |
1991年(平成3年) | 296,100 | ←←←← | 366,777 | 662,877 | |||
1992年(平成4年) | 272,340 | ←←←← | 373,086 | 645,426 | 11月10日 | 3,254 | |
1993年(平成5年) | 264,810 | ←←←← | 364,109 | 628,919 | |||
1994年(平成6年) | 256,350 | ←←←← | 294,573 | 550,923 | |||
1995年(平成7年) | 255,750 | ←←←← | 280,368 | 536,118 | 12月5日 | 2,313 | |
1996年(平成8年) | 238,710 | ←←←← | 277,023 | 515,733 | |||
1997年(平成9年) | 214,920 | ←←←← | 257,534 | 472,454 | |||
1998年(平成10年) | 216,000 | ←←←← | 234,625 | 450,625 | |||
1999年(平成11年) | 211,620 | ←←←← | 231,349 | 442,969 | |||
2000年(平成12年) | 217,080 | ←←←← | 216,530 | 433,610 | |||
2001年(平成13年) | 215,670 | ←←←← | 206,211 | 421,881 | |||
2002年(平成14年) | 208,500 | ←←←← | 195,424 | 403,924 | |||
2003年(平成15年) | 194,040 | ←←←← | 175,527 | 369,567 | |||
2004年(平成16年) | 187,800 | ←←←← | 158,064 | 345,864 | |||
2005年(平成17年) | 192,600 | ←←←← | 148,576 | 341,176 | 11月8日 | 1,543 | |
2006年(平成18年) | 186,180 | ←←←← | 143,392 | 329,572 | |||
2007年(平成19年) | 182,010 | ←←←← | 136,234 | 318,244 | |||
2008年(平成20年) | ←←←← | 11月18日 | 1,393 | ||||
2009年(平成21年) | ←←←← |
駅周辺
- 清少納言ゆかりの、七栗の湯榊原温泉がある。そのため、山間の小駅ではあるが、特急停車駅となっている。
- 宝珠山大観音寺 - 高さ33mの黄金の観音像がある。
- ルーブル彫刻美術館
- 津市白山郷土資料館
- 日生学園第二高等学校
バス路線
- 竹原ルート
- 城立・福田山ルート
- 三ヶ野方面循環
歴史
- 1930年(昭和5年)
- 1941年(昭和16年)3月15日 - 大阪電気軌道との会社合併により、関西急行鉄道の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日 - 会社合併により近畿日本鉄道の駅となる。
- 1965年(昭和40年)3月18日 - 榊原温泉口駅に改称。同時に特急停車駅となる。
- 1973年(昭和48年)12月18日 - 垣内信号所(当駅名張寄りに存在。1971年の近鉄大阪線列車衝突事故はここで発生) - 大三間複線化。
- 2007年(平成19年)
- 2008年(平成20年)
- 2009年(平成21年)
- 2012年(平成24年)10月10日 - 「特急券・定期券自動券売機」での「ビスタカードプラス」「マンスリービスタ14」「パールカード」取扱停止。
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- 大阪線
- テンプレート:Color快速急行
- テンプレート:Color急行
- 東青山駅 - 榊原温泉口駅 - 伊勢中川駅
- テンプレート:Color普通
- 東青山駅 - 榊原温泉口駅 - 大三駅
脚注
- ↑ 昼間の榛原駅 - 名張駅間には急行しか運転されないことと、名張駅 - 東青山駅間の普通列車が毎時1本しか運転されないため
- ↑ テンプレート:PDFlink - 近畿日本鉄道プレスリリース、2012年1月20日