環状通
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環状通(かんじょうどおり)は、北海道札幌市の市街地を環状に走る都市計画道路。市内の主要な環状道路である。正式な名称は札幌圏都市計画道路3.2.10環状通。ほぼ環状だが起終点は一致しておらず、完全な環状ではない。北海道道89号札幌環状線と東側の約半分の区間で一致しているが西側の区間は異なるルートを通る(北海道道89号札幌環状線#「環状通」との違いを参照)。
概要
市中心部から3 - 4kmの付近を環状に結んでいる。大半の区間で中央分離帯付6車線で整備されており、交通量も多い。平成17年の交通量調査では、平日昼間12時間の交通量が37,434台に達しており、市内でも有数の交通量の多い道路であった[1]。 1965年(昭和40年)の都市計画道路の全面変更でほぼ現在のルートとなるとともに、「1バイパス1環状5放射道路」整備計画に位置付けられ、主要幹線道路として整備されてきた。北海道大学構内を横切る区間が長年未開通であったが、構内の真下に環状通エルムトンネルが作られ、2001年(平成13年)7月19日に全線開通した[2]。
2010年に策定された「道央都市圏の都市交通マスタープラン」でも、都市圏の骨格道路網を構成する2高速3連携2環状13放射道路の一つとして位置づけられている。
豊平区平岸の区間では、かつてこの地域の名産品であった平岸リンゴにちなんで、中央分離帯にリンゴ並木が作られている。
路線データ
- 本線(テンプレート:Googleマップ経路図)
- 起点:北海道札幌市北区北15条西5丁目(西5丁目樽川通交点)
- 終点:北海道札幌市北区北18条西2丁目(国道5号(創成川通)交点)
- 総延長:22.7km
- 北海道道指定区間
- 東区北15条東7丁目(東8丁目篠路通交点) - 中央区南19条西16丁目(藻岩山麓通交点):北海道道89号札幌環状線
- 中央区南19条西16丁目 - 中央区南8条西25丁目・中央区南8条西24丁目:北海道道453号西野白石線
- 西区八軒5条東5丁目・中央区北20条西15丁目 - 中央区北20条西15丁目・中央区北19条西13丁目:北海道道452号下手稲札幌線
- 主要市道指定区間
- 中央区南19条西16丁目 - 中央区北1条西28丁目:主要市道9902号南19条宮の沢線
- 経由市区:札幌市北区・東区・白石区・豊平区・中央区・西区
歴史
- 1936年(昭和11年)10月2日 :札幌市最初の都市計画道路決定。北大構内は、このうちの「競馬場北通」の一部として、現在の東区内、白石区内の区間は、幅55mの火防線の役割を持つ緑地帯として「大学雁来通」「白石平岸通」として計画決定。
- 1957年(昭和32年) :都市計画道路の全面変更。3環状道路計画を導入。このうち環状通は最も内側の第3環状線に相当。火防線の緑地帯という計画は変わらず、幅は36mに変更された。
- 1965年(昭和40年)7月2日 :「1バイパス1環状5放射」を導入した総合的な変更。自動車交通のための幹線道路として、ほぼ現在のルートとなり、名称も「環状通」となった。
- 1967年(昭和42年) :整備開始
- 1997年(平成9年)3月28日 :北大構内区間について道路構造の変更(平面式→地下式、幅員27m→標準部約31m)。
- 2001年(平成13年)7月19日 :環状通エルムトンネル供用開始により全線開通[2]。
主な道路施設
- 環状北大橋
- 南19条大橋
- 環状通エルムトンネル
交差する道路
起点より、
- 西5丁目樽川通=北区北15条西5丁目(起点)
- 国道5号(創成川通・石狩街道)=北区北15条西1丁目・東区北15条東1丁目
- 北海道道89号札幌環状線(合流)・主要市道9900号真駒内篠路線(東8丁目篠路通)=東区北15条東7丁目
- 東15丁目屯田通=東区北14条東15丁目・東区北15条東16丁目
- 北海道道273号花畔札幌線=東区北14条東15丁目・東区北15条東18丁目
- 苗穂丘珠通=東区北14条東16丁目
- 伏古拓北通=東区本町2条1丁目
- 苗穂通=東区伏古1条4丁目・東区本町2条3丁目
- 三角点通=東区本町2条10丁目・東区東苗穂1条2丁目
- 国道275号(北1条雁来通)=東区東苗穂1条3丁目
- 主要市道9901号旭山公園米里線(南7条米里通)=白石区菊水元町5条1丁目・白石区菊水元町6条2丁目
- 米里中央通=白石区菊水元町5条2丁目・白石区菊水元町6条3丁目
- 厚別通・米里行啓通=菊水元町5条3丁目
- 北海道道864号大麻東雁来線(北13条北郷通)=白石区北郷2条1丁目
- 平和通=白石区平和通1丁目南・白石区中央3条6丁目
- 国道12号(札幌江別通・白石本通)=白石区本通1丁目
- 本郷通=白石区中央1条7丁目
- 北海道道3号札幌夕張線(南郷通)=白石区南郷通1丁目
- 東北通=白石区東札幌1条6丁目
- 国道36号(月寒通)=豊平区美園3条6丁目
- 豊園通=豊平区美園7条7丁目
- 白石中の島通=豊平区美園10条6丁目
- 主要市道9903号羊ケ丘線(羊ケ丘通)=豊平区美園12条6丁目
- 国道453号(平岸通)=豊平区平岸3条9丁目
- 中の島通=豊平区中の島2条3丁目
- 主要市道9900号真駒内篠路線(豊平川通)=豊平区中の島1条4丁目・中央区南19条西5丁目
- 国道230号(石山通)=中央区南19条西10丁目・中央区南19条西9丁目
- 福住桑園通=中央区南19条西14丁目・中央区南19条西15丁目
- 北海道道89号札幌環状線(藻岩山麓通、分岐)・北海道道453号西野白石線(白石藻岩通、合流)=中央区南19条西16丁目
- 主要市道9901号旭山公園米里線(菊水旭山公園通)=中央区南9条西21丁目
- 北海道道453号西野白石線(西25丁目通、分岐)=中央区南8条西25丁目・中央区南8条西24丁目
- 大通=中央区南1条西28丁目
- 主要市道9902号南19条宮の沢線(北1条宮の沢通、分岐)=中央区北1条西28丁目
- 北海道道453号西野白石線(山の手通)=中央区北4条西28丁目
- 北海道道124号宮の沢北一条線(北5条手稲通)=西区二十四軒1条7丁目
- 二十四軒手稲通=中央区北10条西24丁目
- 桑園発寒通=西区二十四軒1条1丁目・中央区北12条西23丁目
- 鉄工団地通=西区八軒1条東5丁目・中央区北16条西21丁目
- 北海道道452号下手稲札幌線(下手稲通、合流)=西区八軒5条東5丁目・中央区北20条西15丁目
- 北海道道452号下手稲札幌線(石山通、分岐)・新川通=中央区北20条西15丁目・北区北19条西13丁目
- 西5丁目樽川通=北区北18条西5丁目
- 国道5号(創成川通・石狩街道)=北区北18条西2丁目(終点)
沿道の施設
起点より、
- 札幌北斗高等学校
- 札幌大谷大学・短大部
- 札幌光星高等学校・中学校
- 札幌市営地下鉄東豊線環状通東駅
- 伏古公園
- 札幌市営地下鉄東西線白石駅
- 豊平郵便局
- 札幌市営地下鉄東豊線美園駅
- 月寒公園
- 豊平区役所
- 北海道札幌南高等学校
- 札幌市電山鼻19条停留場
- 札幌市電ロープウェイ入口停留場
- 円山・円山公園・札幌市円山動物園・札幌市円山競技場
- 札幌市営地下鉄東西線円山公園駅・西28丁目駅・二十四軒駅
- 札幌市中央卸売市場
- 札幌競馬場
- 北海道大学
- 札幌市営地下鉄南北線北18条駅
脚注
- ↑ 平成17年度 道路交通センサス
- ↑ 2.0 2.1 “エルムトンネル 来月開通 19日 札幌環状通がつながる”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2001年6月6日)
関連項目
参考文献
- 札幌環状通の計画史的評価に関する研究 金田一 淳司、岸 邦宏、佐藤 馨一 第28回土木計画学研究発表会講演集 土木学会
- さっぽろ文庫58 札幌の通り 札幌市教育委員会編 北海道新聞社 1991年 162頁-163頁
- 札幌市総合交通計画部 さっぽろの交通
- 札幌市建設局土木部 道路建設の歴史
- 札幌市建設局土木部 道路建設の歴史 年表
- 札幌市都市計画情報サービス