中央分離帯
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中央分離帯(ちゅうおうぶんりたい)とは、道路の中央部に存在し、車線を往復の方向別に、構造物によって分離するための道路施設である。
概要
一般にガードレールや植込みなどの構造物である分離帯(ぶんりたい)を指す場合と、右側車線の白線より中央側の路面部分である側帯も含めた中央帯を指す場合がある。
中央帯(ちゅうおうたい)は、道路構造令第二条十項で「車線を往復の方向別に分離し、及び側方余裕を確保するために設けられる帯状の道路の部分をいう。」とされていて、道路規格により幅員が定められている。
台湾や韓国などの高速道路には、戦時の際に予備滑走路として使用する為に中央分離帯を設置していない箇所が20箇所以上ある。
事例
- 大通公園 - 北海道札幌市。道路の上下線間の中央に広がる公園。元は防火帯として作られた。
- 久屋大通公園 - 愛知県名古屋市の久屋大通にある公園。
- 南多摩尾根幹線 - 東京都稲城市・多摩市付近に、最大幅50メートルに達する巨大な中央分離帯(未開発道路)が存在[1]。
- 若宮大路 - 神奈川県鎌倉市の鶴岡八幡宮の参道。道路の中央が段葛として一段高くなっている。
- 国道17号熊谷バイパス・深谷バイパス・上武道路(埼玉県さいたま市-深谷市間) - 本線である自動車専用道路設置予定のため、中央部が巨大な中央分離帯と化した状態が、鴻巣市・行田市・熊谷市・深谷市の4市・約20km(一部区間を除く)程度続いており、最長(熊谷バイパス)で約20年以上、上記の南多摩尾根幹線と似た状況が続いている。熊谷バイパスと接続予定の上尾道路(部分開通)・新大宮バイパス(首都高速埼玉大宮線与野ジャンクション以北、約5km)のさいたま市・上尾市・桶川市の3市でも幅は熊谷バイパスほどではないものの、大きな中央分離帯と化している空間(一部除く)が広がっている。
脚注
関連項目
テンプレート:Asboxde:Straßenquerschnitt#Trennstreifen- ↑ 40歳のニュータウン・開発の陰で(5)巨大“分離帯”放置続く(読売新聞・2007年2月20日)