緒川たまき
テンプレート:ActorActress 緒川 たまき(おがわ たまき、本名:小林典子、1971年2月11日 - )は、日本の女優である。所属事務所はラウダ。
身長169cm。夫は劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ。
目次
人物
広島県出身。広島県立松永高等学校を経て、東京医薬専門学校中退。
芸名の「たまき」は竹久夢二の妻の名より(実際は竹久夢二の小説に、自身と似て手足が大きめであったといわれる「たまき」という女性が登場することから)。趣味の幅は広く、読書では安部公房、三島由紀夫、谷崎潤一郎、夏目漱石などの純文学を好み、またカメラでは自らの撮影による旅行記を発表し、雑誌のコラム連載などでも活躍する。他に、ウクレレファンとして『ウクレレ・ラヴ』という本で紹介されている。
経歴
- 生い立ち
山口県徳山市(現在の周南市)生まれ。ほどなくして両親の出身地、島根県松江市に転居、さらに、幼稚園の時からは東京都、小学校5年生時から高校卒業までは広島県の広島市、及び福山市で育った。
高校生時代、同級生に、「涼しそうな顔をしている」と言われたことが、女優になろうと思ったきっかけであるという[1]。
- 芸能活動
レースクイーンやモデルなど(旧姓・佐川典子 や旧芸名・杉井麻里子 名義)を経て、女優としてドラマ・映画・CMなどに出演する。
2005年1月よりフジテレビのバラエティ番組『トリビアの泉』内のコーナー「ガセビアの沼」にて「ウソつき」と喋りかける役でレギュラー出演していた。ただし番組内で名前の字幕表記やクレジットが出たことは一度もない。絶叫マシーン編で具合を悪くしたと八嶋智人が語っている。
私生活
2009年3月6日、ケラリーノ・サンドロヴィッチと結婚した[2]。
出演番組
- Moon Radio (安らぎの音楽と風景/エコミュージックTV内、レギュラー番組)
- ロンリのちから(2014年4月15日 - 、NHK Eテレ)
今までの出演作品
教養
- とびっきり京都(NHKBS hi・NHKBS2・NHK総合)第53回「洋館に息づく和のこころ」
- 新日曜美術館(NHK教育テレビ):サブ司会
- 世紀を刻んだ歌「明日に架ける橋 ~賛美歌になった愛の歌」(2006年 NHK総合テレビプレミアム10(短縮版):NHKデジタル衛星ハイビジョン)
- 真珠の小箱(毎日放送、放送末期に数度出演)
- アジアンスマイル(NHK、不定期):ナレーション
- シネマ紀行(衛星劇場):リポーター
- おはなしのくにクラシック(NHK教育テレビ)「竹取物語」 :語り手
バラエティ
- よい国(1994年、フジテレビ)
- Weekend H・I・P - AXEL (1994年、テレビ朝日)
- 土曜ソリトン SIDE-B(1995年、NHK教育テレビ):高野寛とともに司会
- NG(THE NEXT GENELATION) (1996年、日本テレビ):井上順とともに司会
- 竜馬におまかせ!のここが間違っている (1996年、日本テレビ)
- トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜(2005年、フジテレビ):「ガセビアの沼」内でVTRの最後に「ウソつき」と言う場面のみに出演
- アフロディーテの羅針盤(2012年4月 - 、NHK BSプレミアム):佐田真由美とともに司会
テレビドラマ
- あの日に帰りたい(1993年、フジテレビ)- 坂口由香里 役
- 都合のいい女(1993年、フジテレビ)- 南陽子 役
- ドラマ新銀河 赤ちゃんが来た(1994年、NHK総合)
- 文學ト云フ事 第6回『蓼食う虫』・第10回『箱男』・第12回『斜陽』・第17回『朝雲』(1994年、フジテレビ)
- 付き馬屋おえん事件帳 第3シリーズ 第1話ゲスト(1995年、テレビ東京) - おはな 役
- ラブラブ・トンマ計画(1995年、テレビ新広島)
- かしこ(1995年、フジテレビ)
- 東京SEX 第7話『クィーン』(1995年、フジテレビ)
- 竜馬におまかせ!(1996年、日本テレビ) - 千葉さな 役
- 3番テーブルの客 第18話(1997年、フジテレビ) - 女 役
- ドラマ新銀河 木綿のハンカチ〜ライトウインズ物語(1997年、NHK総合) - 主演・鳥居海子役
- 立入禁止 STAFF ONLY 第1話『アンコール』(1997年、フジテレビ)
- タイフーンシェルター(1997年、フジテレビ)
- 小津安二郎生誕100年記念作品 娘の結婚(2003年、WOWOW) - 坂本綾 役
- 動物のお医者さん 第10話ゲスト(2003年、テレビ朝日) - マリコ 役
- 武蔵 MUSASHI 第40回、第41回(2003年、NHK大河ドラマ) - 高音 役
- 怪奇事件特捜チームS・R・I 嗤う火だるま男(2004年、BSフジ) - 片桐すず 役
- 時効警察 第3話ゲスト(2006年、テレビ朝日) - 道子 役
- Tomorrow〜陽はまたのぼる〜(2008年、TBSテレビ) - 遠藤紗綾 役
- JIN-仁- 完結編 第4話ゲスト(2011年、TBSテレビ) - 恵姫 役
- たぶらかし-代行女優業・マキ- 第6話ゲスト(2012年、読売テレビ) - 佐藤伸子 役
- D×TOWN「心の音(ココノネ)」(2012年、テレビ東京)- 浅野 奈津子 役
- 野田ともうします。 シーズン3 第4話ゲスト(2012年10月22日、NHK)
映画
- ナチュラル・ウーマン(1994年) - 諸凪花世 役
- プ(1995年) - ヒロミ 役
- 静かな生活(1995年)- 天気予報のお姉さん 役
- SF サムライ・フィクション(1998年) - 溝口小春 役
- ジュブナイル(2000年) - 木下岬 役
- Stero Future(2000年) - 桃崎薫 役
- ピカレスク -人間失格-(2002年) - 大田静 役
- ホ・ギ・ラ・ラ Hogi-Lala(2002年) - キララ 役
- 乱歩地獄(2005年) - 木下芙蓉 役
- 楳図かずお恐怖劇場 蟲たちの家(2005年) - 御厨留以子 役
- ユメ十夜 第九夜(2007年) - 母 役
- 観察 永遠に君を見つめて(2007年) - 主演・名取弥生 役
- 陰日向に咲く(2008年、東宝) - ジュピター 役
- へんりっく 寺山修司の弟(2009年)
- 紙風船(2011年) - 妻 役
- ラビット・ホラー3D (2011年) - キリコの母 役
- きいろいゾウ(2013年)
CM
- メルシャン・あんずのお酒
- NTT・キャッチホン
- 三菱鉛筆 シャープ替芯 「私タコなのにね」
- 資生堂・ピエヌ
- 資生堂・アネッサ
- 明星食品・GOLDEN NOODLE
- カゴメ・野菜生活
- マックスファクター・SK-II
- ファンケル・フェナティ
- EMIミュージック・ジャパン Best Songs 〜We Love 80's〜 (2007年9月)
- 村田製作所 中を見よ♡(2010年12月)ナレーター
舞台
- 広島に原爆を落とす日(1997年、つかこうへい原作/本作にてゴールデン・アロー賞演劇新人賞受賞)
- 三人姉妹(2001年、アントン・チェーホフ原作、岩松了翻訳・演出)
- ドラマコンサート「ミッシング・ピース〜あらかじめ失われた恋人たちよ」(2001年、市川右近演出、千住明音楽)
- 川上弘美リーディングドラマ『恋のエチュード』「溺レル」「春の虫」を朗読 (2003年、鐘下辰男演出)
- ワニを素手でつかまえる方法(2004年、岩松了作・演出)
- 上海異人娼館(2004年、寺山修司原作、宇野亜喜良芸術監督・台本、斉藤千雪・森崎偏陸演出)
- 荒神(2005年、中島かずき作、いのうえひでのり演出)
- 犬は鎖につなぐべからず 〜岸田國士一幕劇コレクション〜(2007年、ナイロン100℃公演。岸田國士原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ潤色・構成・演出)
- シェイクスピア・ソナタ(2007年、岩松了作・演出)
- どん底(2008年、マクシム・ゴーリキー原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ上演台本・演出)
- ドラマ・リーディング29「醜男(ぶおとこ)」(2008年、マリウス・フォン・マイエンブルク原作、ノゾエ征爾演出)
- しとやかな獣(2009年、新藤兼人原作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- エドワード・ボンドの「リア」(2009年、白井晃演出)
- 時々自動コンサートvol.7『耳時々眼』(2009年、ゲスト)
- 2番目、或いは3番目(2010年、ナイロン100℃公演。ケラリーノ・サンドロヴィッチ作・演出)
- 黴菌(2010年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- 黒い十人の女 〜version100℃〜 (2011年、ナイロン100℃公演。ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- 赤色エレジー(2011年、オフィスコットーネ。天野天街脚本・構成・演出)
- 龍を撫でた男(2012年、M&Oplays。福田恆存作。ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
- 祈りと怪物 ~ウィルヴィルの三姉妹~(KERAバージョン)(2012年、ケラリーノ・サンドロヴィッチ脚本・演出)
- 時々自動スペシャルコンサート「ほとんど全部今井さん」(2013年、ゲスト)
- 大西洋レストラン(2013年、湯澤 幸一郎作・演出)
- ゴミ、都市そして死(2013年、SWANNY公演。ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー作、渋谷哲也翻訳、千木良悠子演出)
- 天野天街 presents 歌と朗読「時計台の夜」(2014年)
- パン屋文六の思案~続・岸田國士一幕劇コレクション (2014年、ナイロン100℃公演。ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)
ゲーム
- 巨人のドシン(声の出演)(1999年)
プロモーションビデオ
- LaBLIFe「ステレオ」(1998年)
- 初恋の嵐「真夏の夜の事」(2002年)
- SOB-A-MBIENT SUPER DELUXE「ちりぬるを」 (2003年、市川崑監督)
ラジオ
そのほかナレーション、レポーター、ドラマの仕事多数。
主な著作物
- 1997(1996年、ロッキング・オン) ISBN 978-4947599452
- 写真集。『恋する惑星』などの撮影で有名なクリストファー・ドイルが返還間近の香港で撮影した。
- 緒川たまきのまたたび紀行―ブルガリア篇(1998年、ロッキング・オン) ISBN 978-4947599599
- Mexico ガイコツ祭り(2002年、ピエ・ブックス) ISBN 978-4894442177
- 2003―飯野賢治対談集(1999年、 ソニーマガジン) ISBN 978-4789713597
そのほか過去に雑誌「BART」「ZOLA」「月刊カドカワ」「H」「IN NATURAL」にて連載を持っていた。
脚注
外部リンク
- ムーン・ラジオ 声の出演: 緒川たまき