中島かずき

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テンプレート:Redirect テンプレート:Portal 中島 かずき(なかしま かずき、1959年8月19日[1] - )は、日本劇作家小説家編集者劇団☆新感線の座付作家。福岡県田川市出身。1978年福岡県立田川高等学校卒業。1982年立教大学文学部心理学科卒業。初期のペンネームは「かずき悠大」。

来歴・人物

編集者

2010年8月20日付で退社する[2]までは双葉社の会社員で、脚本家・作家業はその傍らに行っていた[3]臼井儀人とは初期作品の編集を担当した縁で交流を深めるようになり、2002年には『クレヨンしんちゃん』劇場映画10作目を記念して『クレヨンしんちゃん映画大全』を企画・出版した。

他に編集を担当していた作品に『ゲッターロボサーガ』などがあり、本人曰く「今のところ、日本で一番石川先生(石川賢)の単行本を作った編集者」とのこと。石川と同作品の大ファンであることから、自らのことを「ゲッター者」と自負した。また、中島一基名義で、双葉社側のチーフプロデューサーや製作代表としてアニメや映画に関わることもあった。

脚本家

高校時代からの知人・いのうえひでのりの誘いで『炎のハイパーステップ』から劇団☆新感線公演作品に参加。以降、座付き作家となる[1]。『髑髏城の七人』『スサノオ』『阿修羅城の瞳』など根強いファンを持つ作品を書き上げており、いわゆる「いのうえ歌舞伎」の世界観を作り上げる上において、欠かす事の出来ない役割を果たした。また独特でありながら爽快且つ、熱い物語を手がけるのも特長。

2007年春には、初のアニメ作品のシリーズ構成を務めた『天元突破グレンラガン』と、新感線での戯曲が原作となり第23話の脚本を担当した『大江戸ロケット』の2本のTVアニメが放映されている。

特撮ファンを公言しており、初期の新感線作品では、古田新太の登場シーンで『突撃!ヒューマン』のパロディをやったこともあったという。実現は果たせなかったが『特捜戦隊デカレンジャー』の脚本を構想したこともあった。2006年に『ウルトラマンマックス』で念願の特撮脚本デビューを果たし、その後も2007年に『獣拳戦隊ゲキレンジャー』、2010年には『仮面ライダーW』と特撮脚本を担当する機会が増え、2011年9月から放送された『仮面ライダーフォーゼ』にて初のメイン脚本を担当した。

略歴

主な作品

舞台脚本

劇団☆新感線

  • 炎のハイパーステップ
  • TIMESLIP黄金丸
  • 夢見る無法者
  • ハイパーステップの伝説
  • 星の忍者
  • 阿修羅城の瞳
  • 宇宙防衛軍ヒデマロ3
  • スサノオ〜神の剣の物語
  • 仮名絵本西遊記
  • 髑髏城の七人
  • 宇宙防衛軍ヒデマロV
  • まるひ浪花女漫才師哀歌
  • 古田新太之丞 東海道五十三次地獄旅
  • スサノオ〜武流転生
  • 野獣郎見参!
  • 花の紅天狗
  • SUSANOH〜魔性の剣
  • LOST SEVEN
  • 七芒星
  • 西遊記〜PSY U CHIC〜
  • リトルセブンの冒険
  • 大江戸ロケット
  • アテルイ
  • SHIROH
  • 荒神 〜AraJinn〜
  • 朧の森に棲む鬼
  • 五右衛門ロック
  • 蛮幽鬼

その他

  • 月影十番勝負 第壱番『ねぇ、キスしてよ!―Kiss me, Stupid』(1995年
  • 月影十番勝負 第弐番『月の輝く夜に』(1996年
  • 月影十番勝負 第参番『河童』(1997年
  • ラフカット『溝呂木秋彦の憂鬱』 (1998年
  • 月影十番勝負 第四番『唇からナイフ』 (1998年
  • 銀河の約束(1998年
  • 月晶島綺譚(1999年
  • 月影十番勝負 第五番『僕の美しい人だから』(1999年
  • Gem Stone『横綱はエクソシスト/溝呂木秋彦の憂鬱』(2000年
  • 出島(2000年
  • 音楽活劇『レディ・ゾロ』(2003年
  • OINARI 浅草ギンコ物語(2003年
  • 真田十勇士2013年

小説

漫画原作・脚本

映画

テレビドラマ・テレビアニメ・OVA

脚注

  1. 1.0 1.1 スポーツ報知 2014.4.5 24面
  2. http://www.aera-net.jp/magazine/denjinn/100826_001875.html
  3. 本人曰く、脚本執筆は仕事の終わりか、土日休日のみに行っていたという。

外部リンク