ミルウォーキー
テンプレート:Pathnav テンプレート:世界の市 ミルウォーキー(テンプレート:Lang-en)は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州にある都市。同州最大の都市である。
概要
ミルウォーキーは機械、印刷、食品、醸造などの工業が盛んである。有名な企業としては、大型二輪車の大手、ハーレーダビッドソンの本社がある。シカゴに近いが、独自の都市圏を形成している。
アメリカの中でもウィスコンシン州は、ミルウォーキーを含めてカトリック派のゲルマン系ドイツ系住民が最も多い。プロテスタントのドイツ人が多いノースダコタ州、サウスダコタ州なども該当する。
ウィスコンシン州は小麦の主産地であり、世界規模の小麦の集散地、積出港として有名である。また、札幌、ミュンヘンと並んで世界三大ビール生産地としても有名である。ちなみに、日本のビール会社のサッポロビールが、かつてビール造りの盛んな北緯43度線付近の都市として、「ミュンヘン・札幌・ミルウォーキー」というキャッチコピーを使用していた。
また、日本では『あらいぐまラスカル』の舞台の一つとしても知られている。
歴史
ミルウォーキーの名はアルゴンキン語族インディアンの言葉で「良い所、土地」を意味する。
古くからインディアン部族の交易の場として町が発達していたが、フランス人のジュノーが毛皮取引のために都市を創設し、18世紀当時には全米最大の都市であった。
とりわけ、プロイセン王国(ドイツ帝国)およびオーストリア帝国(神聖ローマ帝国)の失政続きのため、生活が苦しくなったドイツの人々が、1840年に職を求めて大量に移民したことにより、ドイツ人の伝統職業であるビール工場が発展した。今日でもミラーを始め、世界的に知られるビール醸造の町として知られる。
地理
ミルウォーキーはシカゴからほぼ真北に150kmのミシガン湖の西岸、五大湖工業地帯の西端に位置している。
アメリカ合衆国統計局によると、この都市は総面積251.0km²(96.9mi²)である。このうち248.8km²(96.1mi²)が陸地で2.2km²(0.9mi²)が水地域である。総面積の0.88%が水地域となっている。
気候
冬季は11月~4月上旬頃までと長く、最低気温は-20°C以下に下がる日もある。夏季は6月中旬頃~8月までと短く、年によっては最高気温30°C以上まで上がる日が続く事もあるが、全体的には爽やかで涼しい。 テンプレート:Weather box
人口動勢
ミルウォーキー市 年代別人口 [1] | |
1850年 - 20,061人 |
2000年現在の国勢調査2で、この都市は人口596,974人、232,188世帯および135,133家族が暮らしている。人口密度は2,399.5/km²(6,214.3/mi²)である。1,001.7/km²(2,594.4/mi²)の平均的な密度に249,225軒の住宅が建っている。この都市の人種的な構成は白人49.98%、アフリカン・アメリカン37.34%、インディアン0.87%、アジア2.94%、太平洋諸島系0.05%、その他の人種6.10%および混血2.71%である。人口の12.00%はヒスパニックまたはラテン系である。
この都市内の住民は28.6%が18歳未満の未成年、18歳以上24歳以下が12.2%、25歳以上44歳以下が30.2%、45歳以上64歳以下が18.1%および65歳以上が10.9%にわたっている。中央値年齢は31歳である。女性100人ごとに対して男性は91.6人である。18歳以上の女性100人ごとに対して男性は87.2人である。
この都市の世帯ごとの平均的な収入は32,216米ドルであり、家族ごとの平均的な収入は37,879米ドルである。男性は32,244米ドルに対して女性は26,013米ドルの平均的な収入がある。この都市の一人当たりの収入(per capita income)は16,181米ドルである。人口の21.3%および家族の17.4%は貧困線以下である。全人口のうち18歳未満の31.6%および65歳以上の11.0%は貧困線以下の生活を送っている。
文化
スポーツ
ミルウォーキーは多数のプロフェッショナル・スポーツチームを含めた本拠地でもある。
- ミルウォーキー・ブルワーズ(野球、MLB) - 2001年開場のミラー・パークが本拠地
- ミルウォーキー・バックス(バスケットボール、NBA) - ブラッドリーセンターが本拠地
- ミルウォーキー・アドミラルズ(アイスホッケー、AHL) - ブラッドリーセンターが本拠地
- ミルウォーキー・ウェーブ(インドアサッカー、MISL) - USセルラー・アリーナが本拠地
また、同じウィスコンシン州に本拠地を持つNFLチーム、グリーンベイ・パッカーズ(本拠地はグリーンベイ)のファンもかなり多く、1933年から1994年まで準フランチャイズとして試合が行われていたこともある。
芸術
ミルウォーキー美術館は、屋根が72個のスチールの羽根で構成され、飛び立つ鳥のように見える斬新なデザインで知られる。この斬新なデザインは、スペイン人建築家サンティアゴ・カラトラバによって設計された。
交通
ミルウォーキーはシカゴから自動車で2時間弱の距離である。シカゴから1日に数本のアムトラック鉄道便と、グレイハウンド、Coach USA(Megabus、Wisconsin Coach Lines)などの都市間バスがある。州都マディソンからも航空路線や都市間バスで行き来できる。
郊外にジェネラル・ミッチェル国際空港を擁するが、日本からの直航便はない。成田国際空港などからシカゴ・オヘア国際空港、デトロイト・メトロポリタン・ウェイン・カウンティ空港、ミネアポリス・セントポール国際空港などの各国際空港で乗り継ぎとなる。
姉妹都市
ミルウォーキーはSister Cities International,Inc.(SCI)によって指定された8の姉妹都市を有している。
- テンプレート:Flagicon ゴールウェイ(アイルランド共和国)
- テンプレート:Flagicon ミュルーズ(フランス共和国)
- テンプレート:Flagicon ヌエビタス(キューバ共和国)
- テンプレート:Flagicon オムスク(ロシア連邦)
- テンプレート:Flagicon パルマ(イタリア共和国)
- テンプレート:Flagicon クイーンズタウン(南アフリカ共和国)
- テンプレート:Flagicon シュヴェリーン(ドイツ連邦共和国)
- テンプレート:Flagicon ティカンテペ(ニカラグア共和国)
脚注
関連項目
- クリプトスポリジウム - 1993年に多数の感染者を出し、対策が行われるきっかけとなった。
- 下水管社会主義 - ミルウォーキーでは1910年から1960年にかけて、中断を挟みながら3人のアメリカ社会党出身の市長が長期にわたって市政を運営した。
外部リンク
- 公式
- 観光
- その他
- ミルウォーキー商工会議所 テンプレート:En icon
- Wisconsin Coach Lines テンプレート:En icon - Coach USA傘下。シカゴ・オヘア国際空港発のミルウォーキー行き都市間バスを運行。
- Megabus テンプレート:En iconテンプレート:Es iconテンプレート:Fr iconテンプレート:Nl icon - Coach USA提携。シカゴにあるユニオン駅発のミルウォーキー行およびミネアポリス行き都市間バスを運行。
- Badger Coaches テンプレート:En icon - ジェネラル・ミッチェル国際空港~ミルウォーキーと州都マディソンとを結ぶ都市間バスを運行。
- Googleマップ テンプレート:Ja icon