エフエムわいわい
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テンプレート:CFM エフエムわいわい(愛称:FMわぃわぃ)は、兵庫県神戸市長田区にあるコミュニティFM放送局である。当初は株式会社であったが、現在はNPO法人の運営である。
概要
1995年1月17日の阪神・淡路大震災で被災した神戸市で、居住者の約10%が在日外国人である長田区を中心として放送するコミュニティFM放送局である。
- 放送局コンセプトは、多文化・多民族共生のまちづくり。
- 地元長田区を中心とした地域情報を提供するとともに、在日外国人との交流をテーマにした様々な番組編成を展開。
- 放送時間は毎日11:00開始、曜日により22:00から24:00まで放送。
- 放送業務の大半をボランティアスタッフが行っている。
- 番組編成の基本方針
- J:COM 神戸・三木(西神地区)からの再配信(周波数77.2MHz)、USEN440(神戸市の周辺と淡路島のみ)およびインターネットでも、リアルタイムで番組を聴取することが出来る。
- 県内のコミュニティFM放送各局とラジオ関西が共同で行っている「ラジネットひょうご」にも参加し、情報交換を展開している。
沿革
- コミュニティ放送以前
- 1995年1月17日 - 阪神・淡路大震災発生。
- 1995年1月30日 - 在日朝鮮・韓国人と日本人向けに朝鮮語をベースとした「FMヨボセヨ」が開設。
- 1995年4月16日 - ベトナム語、タガログ語、スペイン語、英語と日本語で番組を提供する「FMユーメン」が開設。
- 1995年7月 - 両局が合併し、ミニFM局「FMわいわい」開設。(将来のコミュニティ放送への昇格を念頭に置いていた)
- 1995年10月 - 中国語放送開始。
- 1995年10月14日 - コミュニティ放送昇格を目指すため、同日で一旦放送休止。
- この時点で7言語放送であった。
- 被災した在日外国人へのきめ細かい情報提供が評価され、同年の「井植文化賞・国際交流部門賞」を受賞した。
- コミュニティ放送として
- 1995年12月 - 運営会社「株式会社エフエムわいわい」設立。
- 1996年1月 - 総務省(当時は郵政省)より放送免許認可。(コールサイン:JOZZ7AE-FM、周波数:77.8MHz、出力:10W)
- 1996年1月17日 - 震災1周年にあわせて開局。
- 2008年7月4日 - インターネット配信SimulRadioに加盟。
- 2010年7月3日 - NPO法人エフエムわいわい設立。
- 2011年4月1日 - 放送の運営がNPO法人に移行。
災害地域への支援
- 2004年に大きな被害をもたらした台風23号や、新潟県中越地震の被災地のコミュニティFM局(豊岡市の「FM JUNGLE」や長岡市の「FMながおか」)に対して、公的機関からの被災者向け情報を外国語へ翻訳する作業を行っている。
外部リンク
- 神戸・長田のコミュニティ放送局 FMわぃわぃ
- サイマルラジオインターネット放送