2014 FIFAワールドカップ

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ファイル:Brazil and Croatia match at the FIFA World Cup 2014-06-12 (47).jpg
2014 FIFAワールドカップ開幕戦、ブラジル対クロアチア戦。

2014 FIFAワールドカップテンプレート:Lang-en-short)は、2014年6月12日から7月13日にかけて、ブラジルで開催された第20回目のFIFAワールドカップである。同国での開催は、決勝戦が『マラカナンの悲劇』と呼ばれた1950年の大会以来64年ぶり。大会スローガンは、"All in one rhythm"(すべてをひとつのリズムに)。

経緯と大会前

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開催国選定の経緯

2006年5月20日に行われた記者会見で、ゼップ・ブラッター国際サッカー連盟会長は、「"2010年以降のワールドカップ(以下 W杯)では各大陸連盟での持ち回りで開催する" と定めた原則に基づき、南米での開催を前提としている」という主旨の発言をした。開催国については2007年10月30日スイスチューリッヒで開かれた理事会で決定された。

南米での開催国競争の過程

当初から南米サッカー連盟が加盟各国の総意としてブラジルでの開催を希望しており、ブラジルも正式に立候補を発表していた。2006年12月18日に立候補国の応募が締め切られ、ブラジルのほか、1986年W杯の開催国に決まりながら財政上の問題で開催できなかったコロンビアも正式に立候補。両国による一騎打ちとなった。

これ以前、アルゼンチンチリが両国の共催を前提に立候補した事例があった。この件についてはFIFAとして2か国共催の意思はなく、開催条件に適う質のスタジアムがある国での単独開催が前提と発言。両国は早々に開催国競争から撤退した。

ブラジル開催決定

2007年4月11日、コロンビアサッカー協会はFIFAワールドカップの招致を断念したと発表。これにより、ブラジルが南米からの唯一の立候補国となり、同年10月30日1950年大会以来64年ぶりとなるブラジルでの開催が正式に決定した。

なお、ワールドカップ持ち回りシステムは2007年10月29日のFIFA理事会で破棄され、2018年以降の大会については「オープンビッド(自由立候補)」となった。 これについて、現FIFA会長ブラッターは「持ち回りシステムの採用は、これまで開催がなかったアフリカ、そして1978年以来30年以上もワールドカップを開催していない南米にもっていくための方便だった」と説明している[1]

大会マーク

2010年7月8日、大会の公式マーク「インスピレーション」が発表された。マークはブラジルの国旗の色である「緑と黄色」で「3つの手」を構成し、これをFIFAワールドカップトロフィーの形に見立て「歓迎の気持ち」を表現している[2]

開催日程発表

2011年7月27日に「2014年6月12日開幕、7月13日決勝」という開催日程がFIFAコンフェデレーションズカップ2013の開催日程と共に発表された[3]

改修

なお、ワールドカップ開催とその2年後の2016年の第31回夏季オリンピック開催に向けて、リオデジャネイロ市街にあるアントニオ・カルロス・ジョビン国際空港のターミナルの改修工事が行われているほか、駐車場の増床工事も行われる予定である。ところが開かれる12会場の内、5会場が開催1か月前になっても完成できずに会場が変わるおそれがあった。

予選大会

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2011年3月3日のFIFA理事会で、大陸別出場枠が決定された。開催国枠以外は2010 FIFAワールドカップと同じである。また、大陸間プレーオフの対戦相手は抽選で決めることとされた。予選には203の国・地域が参加した。

出場国

出場選手は2014 FIFAワールドカップ参加チームを参照。

大陸連盟 出場
枠数
予選大会
予選順位
出場国・地域 出場決定日 出場回数 備考 FIFA
Rank
CONMEBOL テンプレート:04.5+1 - テンプレート:0開催国 テンプレート:BRAf 2007年テンプレート:04月11日[4] 2020大会連続20回目 11
南米予選 1位 テンプレート:ARGf 2013年テンプレート:09月10日 1611大会連続16回目 テンプレート:03
2位 テンプレート:COLf 2013年10月11日 05テンプレート:04大会ぶりテンプレート:05回目 テンプレート:04
3位 テンプレート:CHIf 2013年10月15日 09テンプレート:02大会連続テンプレート:09回目 12
4位 テンプレート:ECUf 2013年10月15日 03テンプレート:02大会ぶりテンプレート:03回目 22
5位 テンプレート:URUf 2013年11月20日 12テンプレート:02大会連続12回目 テンプレート:06
UEFA 13 欧州予選 A組1位 テンプレート:BELf 2013年10月11日 12テンプレート:03大会ぶり12回目 テンプレート:05
A組2位 テンプレート:CROf 2013年11月19日 04テンプレート:02大会ぶりテンプレート:04回目 18
B組1位 テンプレート:ITAf 2013年テンプレート:09月10日 1814大会連続18回目 テンプレート:09
C組1位 テンプレート:GERf 2013年10月11日 1816大会連続18回目[5] テンプレート:02
D組1位 テンプレート:NEDf 2013年テンプレート:09月10日 10テンプレート:03大会連続10回目 テンプレート:08
E組1位 テンプレート:SUIf 2013年10月11日 10テンプレート:03大会連続10回目 テンプレート:07
F組1位 テンプレート:RUSf 2013年10月15日 10テンプレート:03大会ぶり10回目[6] 19
F組2位 テンプレート:PORf 2013年11月19日 06テンプレート:04大会連続テンプレート:06回目 14
G組1位 テンプレート:BIHf 2013年10月15日 01初出場 16
G組2位 テンプレート:GREf 2013年11月19日 03テンプレート:02大会連続テンプレート:03回目 15
H組1位 テンプレート:ENGf 2013年10月15日 14テンプレート:05大会連続14回目 10
I組1位 テンプレート:ESPf 2013年10月15日 1410大会連続14回目 前大会優勝国 テンプレート:01
I組2位 テンプレート:FRAf 2013年11月19日 14テンプレート:05大会連続14回目 21
CONCACAF テンプレート:03.5 最終予選 1位 テンプレート:USAf 2013年テンプレート:09月10日 10テンプレート:07大会連続10回目 13
2位 テンプレート:CRCf 2013年テンプレート:09月10日 04テンプレート:02大会ぶりテンプレート:04回目 31
3位 テンプレート:HONf 2013年10月15日 03テンプレート:02大会連続テンプレート:03回目 34
4位 テンプレート:MEXf 2013年11月20日 15テンプレート:06大会連続15回目 24
CAF テンプレート:05 最終予選 - テンプレート:CIVf 2013年11月16日 03テンプレート:03大会連続テンプレート:03回目 17
テンプレート:NGAf 2013年11月16日 05テンプレート:02大会連続テンプレート:05回目 33
テンプレート:CMRf 2013年11月17日 07テンプレート:02大会連続テンプレート:07回目 59
テンプレート:GHAf 2013年11月19日 03テンプレート:03大会連続テンプレート:03回目 23
テンプレート:ALGf 2013年11月19日 04テンプレート:02大会連続テンプレート:04回目 32
AFC テンプレート:04.5 最終予選 A組1位 テンプレート:IRNf 2013年テンプレート:06月18日 04テンプレート:02大会ぶりテンプレート:04回目 49
A組2位 テンプレート:KORf 2013年テンプレート:06月18日 09テンプレート:08大会連続テンプレート:09回目 56
B組1位 テンプレート:JPNf 2013年テンプレート:06月テンプレート:04日 05テンプレート:05大会連続テンプレート:05回目 44
B組2位 テンプレート:AUSf 2013年テンプレート:06月18日 04テンプレート:03大会連続テンプレート:04回目 57
OFC テンプレート:00.5 地区予選 - -出場国無し 2013年11月20日- - - -
  • 備考欄の「☆」は欧州予選プレーオフ、「○」は大陸間プレーオフに勝利の上、出場が決定した国。
  • FIFA Rank欄は2013年10月時点でのFIFAランキング印は第1シードとなるホスト国およびFIFAランキング上位7国を表す。

本大会

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開催都市

2009年5月31日バハマの首都ナッソーで開かれたFIFA執行委員会により、開催候補となった17都市のうち、ベロオリゾンテブラジリアクイアバクリチバフォルタレザマナウスナタールポルト・アレグレレシフェリオデジャネイロサルヴァドールサンパウロの12都市で行なうことが正式に発表された[7]

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リオデジャネイロ ブラジリア サンパウロ フォルタレザ
Maracanã
マラカナン
Estádio Nacional
ナシオナル
Arena de São Paulo
アレーナ・デ・サンパウロ
Estádio Castelão
カステロン
収容能力: 76,804
(増築)[8]
収容能力: 70,064
(改築)
収容能力: 65,807
(新築)[9]
収容能力: 64,846
200px 200px 200px 200px
ベロオリゾンテ テンプレート:Location map+ ポルト・アレグレ
Estádio Mineirão
ミネイロン
Estádio Beira-Rio
ベイラ・リオ
収容能力: 62,160 収容能力: 48,849
(upgraded)
200px 200px
サルヴァドール レシフェ
Arena Fonte Nova
フォンチ・ノヴァ
Arena Pernambuco
アレナ・ペルナンブーコ
収容能力: 48,747
(改築)
収容能力: 44,248
(新築)
200px 200px
クイアバ マナウス ナタール クリチバ
Arena Pantanal
アレーナ・パンタナール
Arena Amazônia
アレーナ・アマゾニア
Estádio das Dunas
ドゥーナス
Arena da Baixada
アレナ・ダ・バイシャーダ
収容能力: 42,968
(改築)
収容能力: 42,374
(改築)
収容能力: 42,086
(改築)
収容能力: 41,456
(増築)
200px 200px 200px 200px

気候

大会開催時期の6月から7月は国土の大部分が南半球であるブラジルは冬期であり、結果的に2大会続けての冬季開催となる。しかしながら、国土の93%は熱帯地域に属しているため、冬季ながらも全体的に温暖である。ただし、試合会場の最北端のマナウスは6月の平均気温が27℃の熱帯雨林気候で、レシフェナタールフォルタレザサルヴァドールなども熱帯気候となり高温多湿で暑さが厳しい。リオデジャネイロは、サバナ気候で6月の平均最高気温は25℃、平均最低気温は19℃、7月の平均最高気温は26℃、平均最低気温は18℃で、7月に入ると降水量が少なくなる。一方、サンパウロは、温暖湿潤気候で6月頃から8月頃までの冬季は10℃以下に下がり霜がおりることもある。6月の平均最高気温は21.7℃、平均最低気温は12.3℃、7月の平均最高気温は21.8℃、平均最低気温は11.7℃である。会場の最南端のポルト・アレグレは平均気温15.1度の温帯気候となり、特に南部の標高の高いクリチバでは6月の平均最低気温は7.8℃で稀に氷点下まで下がったり、雪が降ることさえある。このように、開催都市の気候差はかつてないほど大きく、真夏から真冬までと様々である。標高差も大きく、ブラジリアサンパウロベロオリゾンテクリチバの標高は約800 - 1,200m前後となるが他は200m以下の低地となる。

クーリングブレイク

上記の通り、こと熱帯地域においては高温多湿であるため、FIFAワールドカップ本大会において初めて、試合中の「クーリングブレイク」を導入することとなった。湿球黒球温度が摂氏32度を越えるという条件下において、前半、後半の各30分以降に主審の判断で3分以内の「クーリングブレイク」を与えることが可能となった。ブレイク時間中時計は止められず、そのままアディショナルタイムとして追加される[10]。6月22日にマナウスで開催されたグループGアメリカポルトガル戦前半39分にワールドカップ史上初めて適用され[11]、決勝トーナメントでも、6月29日にフォルタレザで開催されたメキシコオランダ戦の前後半各30分に適用された[10]

時差

ブラジルの時間帯は、協定世界時(UTC)よりブラジル東端2時間からブラジル西端5時間遅れ(UTC-2 - UTC-5)である。ブラジルのサマータイムは10月第2日曜から2月第3日曜までで、大会期間とは重ならない。州ごとに異なり、採用していない州もある。開催都市12都市のうち、ベロオリゾンテブラジリアクリチバフォルタレザナタールポルト・アレグレレシフェリオデジャネイロサルヴァドールサンパウロの10都市がUTC-3で、クイアバマナウスの2都市がUTC-4である。

渡航先における注意喚起

現地では前年のコンフェデレーションズカップ時から福祉に不満を訴える者らが自国政府に対して大会中止を謳ってデモを行っており、散発的ではあるが暴徒化し店舖の損壊や放火、略奪。治安部隊も催涙弾などで暴徒の制圧にあたっている[12][13]

他、クイアバを含む5会場の地域において黄熱病やデング熱罹患原因となる病原菌を持つネッタイシマカ[14]が生息しており、WHOが定める予防接種推奨地域に該当する。厚生省、外務省などの機関が観戦渡航者らに向けて、未然のワクチン接種による予防の告知を通達(※下記外部リンクを参照)している。

W杯初のゴール機械判定導入

2012年7月5日、スイスチューリッヒ国際サッカー連盟(FIFA)本部で行われたサッカーのルールを決める機関である国際サッカー評議会(IFAB)特別会合で、満場一致で「ホークアイ(Hawk-Eye)システム」と「ゴールレフ(GoalRef)」の両方のゴール機械判定技術(ゴールライン・テクノロジー、略称GLT)採用を決定した。FIFA主催の大会では、日本開催のFIFAクラブワールドカップ2012で初めて採用され、2012年12月6日、横浜国際総合競技場で行われたこの大会の開幕戦サンフレッチェ広島オークランド・シティ戦で、史上初めて公式戦でGLTの1つゴールレフが使用された[15]。FIFA主催の大会では、FIFAコンフェデレーションズカップ2013FIFAクラブワールドカップ2013、そして今大会である2014 FIFAワールドカップで、GLTとしては4番目に認可された独企業の「ゴールコントロール4D (GoalControl-4D)[16]」を採用する[17]。今大会では全12会場でゴールコントロール4Dを採用するが[18]、その設置費用は、スタジアム1カ所当たり推定26万米ドル(約2548万円)で、運用費用は1試合当たり4,000ドル以下である[19]テンプレート:Main

公式球

アディダスによる公式試合球の名称はブラジルのファンによって一般公募され、2012年9月にFIFAによって「ブラズーカ(Brazuca)」に決定した[20]。ブラズーカは「ブラジル人の誇り」を意味する。

大会マスコット

ファイル:Fuleco.2013.jpg
大会マスコットのフレコ

2012年9月12日、大会の公式マスコットが「Tatu-Bola」に決まったとブラジルメディアが伝えた。Tatu-Bolaとはブラジル固有種ミツオビアルマジロのことで、危機を感じるとボール状に丸くなる性質を持ち、また絶滅危惧種でもある[21] 。なお正式名称は「Amijubi」「Fuleco」「Zuzeco」の3種類からネット投票で決定されることになり[22]、2012年11月25日に全体の約48%の票を集めた「Fuleco」(フレコ)に決まった。フレコはポルトガル語でサッカーを意味する「futebol」と、エコロジーを意味する「ecologia」を組み合わせた造語。マスコットはミツオビアルマジロをイメージしたキャラクターで、ブラジル国旗と同じ黄、緑、青が配色されている[23]

賞金および補償金(負傷の保険金)

本大会の優勝賞金を3500万ドルにすると、2013年12月5日にFIFAが発表した。前回の南アフリカ大会から500万ドル増額された。また、準優勝のチームには2500万ドル、3位には2200万ドル、4位には2000万ドル、ベスト8(=準々決勝進出)には、1400万ドル、ベスト16(=決勝トーナメント進出)には、900万ドルとなり、グループリーグ敗退国(17位 - 32位)も、800万ドルを受け取る。さらに、全出場チームには経費として150万ドルずつが支払われる。賞金総額は、5億7600万ドルとなり、前回大会の同総額4億2000万ドルから37%増となった[24]

また、同日FIFAは欧州クラブ協会(ECA)との合意に基づき、2014 FIFAワールドカップ本大会に出場する全選手の各所属クラブに、総額約7000万ドルの補償金(負傷の保険金)を各国サッカー協会を通じて、支払うと発表した[24]

組み合わせ抽選会

大会組織委員会は2013年3月19日、2014 FIFAワールドカップ本大会の1次リーグ全組の対戦組み合わせ抽選会は、2013年12月6日午後1時(ブラジル時間。日本時間では12月7日午前1時)に、サルヴァドールにて執り行われることを発表した[25][26]。2013年10月4日、バルクFIFA事務局長が、開催国ブラジルと2013年10月のFIFAランク(同年10月17日発表)の上位7か国の計8か国が、第1シードとして第1ポットに入ると発表した[27]。この基準により、開催国のブラジル以外に、同月付ランキングの上から順に、スペインドイツアルゼンチンコロンビアベルギーウルグアイスイスの7カ国がシードされることが決定した[28]。正式な抽選方法は、2013年12月3日に開催されたブラジルW杯組織委員会で承認された後、FIFA公式HP上で発表された[29]

抽選方法は以下の通りである[30]

  • ポット1」:開催国ブラジルと2013年10月時点のFIFAランキング(対象となる試合数に公平を期すため、抽選会直前の11月時点のFIFAランキングではなく各予選プレーオフが終了する前の10月時点のFIFAランキングを用いた)上位7カ国(スペイン、ドイツ、アルゼンチン、コロンビア、ベルギー、ウルグアイ、スイス)の計8か国
  • ポット2」:アフリカ5か国、シード国を除く南米2か国の計7か国
  • ポット3」:アジア4か国、北中米カリブ海4か国の計8か国
  • ポット4」:シード国以外の残りの欧州9か国
    • ポット4は9か国のため、ポットの数を同数にするため事前に抽選を行い1か国がポット2に組み込まれる。この結果、イタリアがポット2に組み込まれた。
ポット1 ポット2 ポット3 ポット4
テンプレート:Plainlist テンプレート:Plainlist テンプレート:Plainlist テンプレート:Plainlist
*テンプレート:ITAfは事前抽選によりポット2に組み込まれた

詳細な手順は以下の通りである。

  1. 地理的分離の原則 - 欧州は同じ組に最大2か国までとし、欧州を除く地域は同じ組に同じ地域の国は入らない。
  2. 原則として、ポット1の国をA - H組に全て割り振ったら、次にポット2の国をA - H組に全て割り振る。ポット2が終わったら、ポット3、ポット4の順に同様に進める。ただし、詳細な手順は、地理的分離の原則を守るように行う。
  3. 開催国ブラジルは開幕戦を行うため、A組1番に事前に割り当てられる。残りのポット1の国は抽選で割り当てられた組の1番とする。ポット2からポット4の国の組番はランダムとし、ポットから国名が書いてあるくじ(ボールに入っている)が取り出されるたびに、同時に組番ポットでその国の組番を決める(組番によって試合順が決定する)。
  4. まず、ポット1の国を抽選でA - H組に全て割り振る(開催国ブラジルはA組固定)。その後、南米4か国国名のくじを補助ポットXに入れて抽選し、事前抽選でポット2に移った欧州の1か国と対戦するポット1の南米の国を決める(地理的分離の原則通りにするため)。
  5. ポット2の残りの7か国を抽選で、A - H組に割り振る。なお、地理的分離の原則に従って、その組に既に同じ地域の国が入っていた場合は、スキップされ、別の組に入る。
  6. ポット3、ポット4も同様に、ポットごとに抽選して、ポット内の国をA - H組に割り振る(地理的分離の原則に従って行う)。

ドロワーは歴代優勝国の元代表選手の中から選ばれ、カフーファビオ・カンナヴァーロアルシデス・ギジャフェルナンド・イエロジェフ・ハーストマリオ・ケンペスローター・マテウスジネディーヌ・ジダンの8名が務めた。このうちイエロを除く7名は、実際に優勝した代表チームの一員である[31]。中でもギジャは、64年前のブラジル大会で決勝ゴールをブラジルからあげ、母国ウルグアイを優勝に導いた選手である。

抽選会は、FIFA公式HPで生中継された。日本ではNHKが総合テレビおよびBS1で生中継した。

選手登録

2014年5月13日が予備登録(上限30人)の締め切りで、この日までに出場国はFIFAに予備登録メンバー名簿を提出する。予備登録された選手は5月19日から25日まで疲労回復のため、クラブでの試合出場を禁止される(ただし、5月24日のUEFAチャンピオンズリーグ 2013-14決勝を除く)。

この休養期間(レストデー)の設定は、過密日程の疲労から日韓大会で波乱が続出したことからドイツ大会から採用された。5月26日の前までに身体検査などの必要書類をFIFAに提出する。本大会開幕10日前の6月2日が本登録(上限23人)締め切り。本登録23名は予備登録選手30名の中から選ばれ、23名中3名はGKを登録しなければならない。ただし、6月2日の本登録23名締め切り後に、怪我人が出た場合に限り、W杯初戦の24時間前までにFIFAに診断書を提出して許可されれば予備登録選手30名からだけでなく、予備登録以外の選手も選出可能[32][33]

その理由は、予備登録にも30名という上限がある以上、各ポジションに必要な選手を全て予備登録出来ないため、本登録締め切り後に怪我人が出た場合、対応できないケースが出てくるからである。例えば、本登録締め切り後、GKが怪我したが、予備登録メンバーにはGK3人しか登録していなかったため、本大会にGK2人しか出場できないケースなど。そうしたことを防ぐため、本登録後に怪我人が出た場合に限り、予備登録選手以外からの選出も可能にしてある。

主審

テンプレート:Main

2014年1月14日、FIFAは本大会に出場する25組の審判団とサポートを請け負う8組の審判団を発表した[34]

テンプレート:Col-begin テンプレート:Col-2

AFC
テンプレート:Flagicon ラフシャン・イルマトフウズベキスタン
テンプレート:Flagicon 西村雄一日本
テンプレート:Flagicon ナワフ・シュクララバーレーン
テンプレート:Flagicon ベンジャミン・ウィリアムスオーストラリア
CAF
テンプレート:Flagicon ヌマンディエ・ドゥエコートジボワール
テンプレート:Flagicon バカリ・ガッサマガンビア
テンプレート:Flagicon ジャメル・ハイムディアルジェリア
CONCACAF
テンプレート:Flagicon ジョエル・アギラールエルサルバドル
テンプレート:Flagicon マーク・ガイガーアメリカ合衆国
テンプレート:Flagicon マルコ・ロドリゲスメキシコ
CONMEBOL
テンプレート:Flagicon エンリケ・オッセスチリ
テンプレート:Flagicon ネストル・ピターナアルゼンチン
テンプレート:Flagicon ウィルマル・ロルダンコロンビア
テンプレート:Flagicon サンドロ・リッシブラジル
テンプレート:Flagicon カルロス・ベラエクアドル

テンプレート:Col-2

OFC
テンプレート:Flagicon ピーター・オレアリーニュージーランド
UEFA
テンプレート:Flagicon フェリックス・ブリッヒドイツ
テンプレート:Flagicon ジュネイト・チャキルトルコ
テンプレート:Flagicon ヨナス・エリクソンスウェーデン
テンプレート:Flagicon ビョルン・カイペルスオランダ
テンプレート:Flagicon ミロラッド・マジッチセルビア)
テンプレート:Flagicon ペドロ・プロエンサポルトガル
テンプレート:Flagicon ニコラ・リッツォーリイタリア
テンプレート:Flagicon カルロス・ベラスコ・カルバージョスペイン
テンプレート:Flagicon ハワード・ウェブイングランド

テンプレート:Col-end [35]

不祥事

テンプレート:Main

結果

  • 全試合、日時は現地時間(クイアバとマナウスはUTC-4、その他はUTC-3)。また、全て2014年に実施されるため、西暦は省略。

グループリーグ

各グループ上位2チームが、決勝トーナメントに進出する。順位は、以下の順に従い決定される。

  1. 全試合での勝ち点
  2. 全試合での得失点差
  3. 全試合での得点
  4. 当該チーム同士の対戦における勝ち点
  5. 当該チーム同士の対戦における得失点差
  6. 当該チーム同士の対戦における得点
  7. 抽選

開幕戦から引き分けのない状態が12試合続き、13試合目のイランナイジェリアが初の引き分けとなったが、これは全18試合で引き分けが発生しなかった第1回ウルグアイ大会に次ぐ記録である[36]。グループリーグ終了時点での通算ゴール数は136で、1試合平均2.83となり、1試合平均2.96ゴールだった1970年メキシコ大会に次ぎ、近年としてはゴールの多い大会となっている[37]。ブラジルでの開催ということもあり、アメリカ大陸(CONMEBOLおよびCONCACAF)代表が好成績を挙げ、出場10カ国中過去最多の8カ国(CONMEBOL5、CONCACAF3、いずれも過去最多)が決勝トーナメントに進出、またアフリカ大陸(CAF)代表も史上初めて2カ国が同時に決勝トーナメント進出した一方、アジア(AFC)代表は出場4カ国の合計でも勝点3のみしか挙げられず、前々回大会1998年フランス大会に続く全4代表国グループリーグ敗退、かつAFC代表が2カ国しか参加していなかった1990年イタリア大会以来24年ぶりに全AFC参加国が各所属グループ4位かつ未勝利で大会から姿を消すこととなった。また欧州連盟(UEFA)代表13カ国も、決勝トーナメントが16カ国参加方式になって以来、前回大会と並び過去最少記録タイとなる決勝トーナメント進出6カ国のみという結果となった。

各参加国が2試合を終えた時点で、オランダ、チリ、コロンビア、コスタリカ、アルゼンチン、ベルギーの各国が決勝トーナメント進出を決め、特にコスタリカについては、グループリーグの他3カ国が全て優勝経験ありという「死の組」で力が劣ると見られていた中、最初にグループリーグ通過を決めたことが驚きをもって受け止められた[38]。一方、前回王者のスペインが連敗で早々にグループリーグ敗退、さらにイングランドも連敗し、1958年スウェーデン大会以来56年ぶりとなるグループリーグ敗退となった。その他、カメルーン、オーストラリア、ボスニア・ヘルツェゴビナの各国も同じく連敗で2試合終了時点でグループリーグ敗退が決まった。日本は2試合終了時点でわずかに決勝トーナメント進出の可能性を残していたが、第3戦でコロンビアに大敗し、大会から叩き出された。

前々回大会優勝のイタリアは、初戦でイングランドに2-1で勝利しながらその後2試合無得点で敗れ、3試合でわずか2ゴールという1966年イングランド大会に並ぶ自国のワールドカップ1大会最少得点を記録、2大会連続でグループリーグ敗退となった。ギリシャ、アルジェリアは初の決勝トーナメント進出となった。決勝トーナメント進出16カ国中FIFAランキング最低の国は44位のナイジェリアであった。

グループ A

テンプレート:Main



チーム







1 A1 テンプレート:BRAf 7 3 2 1 0 7 2 +5
2 A3 テンプレート:MEXf 7 3 2 1 0 4 1 +3
3 A2 テンプレート:CROf 3 3 1 0 2 6 6 テンプレート:00
4 A4 テンプレート:CMRf 0 3 0 0 3 1 9 −8
6月12日(17:00)
テンプレート:BRAf2 3 - 1 テンプレート:CROf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月13日(13:00)
テンプレート:MEXf2 1 - 0 テンプレート:CMRf アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月17日(16:00)
テンプレート:BRAf2 0 - 0 テンプレート:MEXf カステロンフォルタレザ
6月18日(18:00)
テンプレート:CMRf2 0 - 4 テンプレート:CROf アレーナ・アマゾニアマナウス
6月23日(17:00)
テンプレート:CMRf2 1 - 4 テンプレート:BRAf ナシオナルブラジリア
6月23日(17:00)
テンプレート:CROf2 1 - 3 テンプレート:MEXf アレナ・ペルナンブーコレシフェ

グループ B

テンプレート:Main



チーム







1 B2 テンプレート:NEDf 9 3 3 0 0 10 3 +7
2 B3 テンプレート:CHIf 6 3 2 0 1 5 3 +2
3 B1 テンプレート:ESPf 3 3 1 0 2 4 7 −3
4 B4 テンプレート:AUSf 0 3 0 0 3 3 9 −6
6月13日(16:00)
テンプレート:ESPf2 1 - 5 テンプレート:NEDf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月13日(18:00)
テンプレート:CHIf2 3 - 1 テンプレート:AUSf アレーナ・パンタナールクイアバ
6月18日(16:00)
テンプレート:ESPf2 0 - 2 テンプレート:CHIf マラカナンリオデジャネイロ
6月18日(13:00)
テンプレート:AUSf2 2 - 3 テンプレート:NEDf エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月23日(13:00)
テンプレート:AUSf2 0 - 3 テンプレート:ESPf アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月23日(13:00)
テンプレート:NEDf2 2 - 0 テンプレート:CHIf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ

グループ C

テンプレート:Main



チーム







1 C1 テンプレート:COLf 9 3 3 0 0 9 2 +7
2 C2 テンプレート:GREf 4 3 1 1 1 2 4 −2
3 C3 テンプレート:CIVf 3 3 1 0 2 4 5 −1
4 C4 テンプレート:JPNf 1 3 0 1 2 2 6 −4
6月14日(13:00)
テンプレート:COLf2 3 - 0 テンプレート:GREf ミネイロンベロオリゾンテ
6月14日(22:00)
テンプレート:CIVf2 2 - 1 テンプレート:JPNf アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月19日(13:00)
テンプレート:COLf2 2 - 1 テンプレート:CIVf ナシオナルブラジリア
6月19日(19:00)
テンプレート:JPNf2 0 - 0 テンプレート:GREf アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月24日(17:00)
テンプレート:JPNf2 1 - 4 テンプレート:COLf アレーナ・パンタナールクイアバ
6月24日(17:00)
テンプレート:GREf2 2 - 1 テンプレート:CIVf カステロンフォルタレザ

グループ D

テンプレート:Main



チーム







1 D2 テンプレート:CRCf 7 3 2 1 0 4 1 +3
2 D1 テンプレート:URUf 6 3 2 0 1 4 4 テンプレート:00
3 D4 テンプレート:ITAf 3 3 1 0 2 2 3 −1
4 D3 テンプレート:ENGf 1 3 0 1 2 2 4 −2
6月14日(16:00)
テンプレート:URUf2 1 - 3 テンプレート:CRCf カステロンフォルタレザ
6月14日(18:00)
テンプレート:ENGf2 1 - 2 テンプレート:ITAf アレーナ・アマゾニアマナウス
6月19日(16:00)
テンプレート:URUf2 2 - 1 テンプレート:ENGf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月20日(13:00)
テンプレート:ITAf2 0 - 1 テンプレート:CRCf アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月24日(13:00)
テンプレート:ITAf2 0 - 1 テンプレート:URUf アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月24日(13:00)
テンプレート:CRCf2 0 - 0 テンプレート:ENGf ミネイロンベロオリゾンテ

グループ E

テンプレート:Main



チーム







1 E3 テンプレート:FRAf 7 3 2 1 0 8 2 +6
2 E1 テンプレート:SUIf 6 3 2 0 1 7 6 +1
3 E2 テンプレート:ECUf 4 3 1 1 1 3 3 テンプレート:00
4 E4 テンプレート:HONf 0 3 0 0 3 1 8 −7
6月15日(13:00)
テンプレート:SUIf2 2 - 1 テンプレート:ECUf ナシオナルブラジリア
6月15日(16:00)
テンプレート:FRAf2 3 - 0 テンプレート:HONf エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月20日(16:00)
テンプレート:SUIf2 2 - 5 テンプレート:FRAf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月20日(19:00)
テンプレート:HONf2 1 - 2 テンプレート:ECUf アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月25日(17:00)
テンプレート:HONf2 0 - 3 テンプレート:SUIf アレーナ・アマゾニアマナウス
6月25日(17:00)
テンプレート:ECUf2 0 - 0 テンプレート:FRAf マラカナンリオデジャネイロ

グループ F

テンプレート:Main



チーム







1 F1 テンプレート:ARGf 9 3 3 0 0 6 3 +3
2 F4 テンプレート:NGAf 4 3 1 1 1 3 3 テンプレート:00
3 F2 テンプレート:BIHf 3 3 1 0 2 4 4 テンプレート:00
4 F3 テンプレート:IRNf 1 3 0 1 2 1 4 −3
6月15日(19:00)
テンプレート:ARGf2 2 - 1 テンプレート:BIHf マラカナンリオデジャネイロ
6月16日(16:00)
テンプレート:IRNf2 0 - 0 テンプレート:NGAf アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ
6月21日(13:00)
テンプレート:ARGf2 1 - 0 テンプレート:IRNf ミネイロンベロオリゾンテ
6月21日(18:00)
テンプレート:NGAf2 1 - 0 テンプレート:BIHf アレーナ・パンタナールクイアバ
6月25日(13:00)
テンプレート:NGAf2 2 - 3 テンプレート:ARGf エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月25日(13:00)
テンプレート:BIHf2 3 - 1 テンプレート:IRNf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール

グループ G

テンプレート:Main



チーム







1 G1 テンプレート:GERf 7 3 2 1 0 7 2 +5
2 G4 テンプレート:USAf 4 3 1 1 1 4 4 テンプレート:00
3 G2 テンプレート:PORf 4 3 1 1 1 4 7 −3
4 G3 テンプレート:GHAf 1 3 0 1 2 4 6 −2
6月16日(13:00)
テンプレート:GERf2 4 - 0 テンプレート:PORf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
6月16日(19:00)
テンプレート:GHAf2 1 - 2 テンプレート:USAf アレーナ・ダス・ドゥーナスナタール
6月21日(16:00)
テンプレート:GERf2 2 - 2 テンプレート:GHAf カステロンフォルタレザ
6月22日(18:00)
テンプレート:USAf2 2 - 2 テンプレート:PORf アレーナ・アマゾニアマナウス
6月26日(13:00)
テンプレート:USAf2 0 - 1 テンプレート:GERf アレナ・ペルナンブーコレシフェ
6月26日(13:00)
テンプレート:PORf2 2 - 1 テンプレート:GHAf ナシオナルブラジリア

グループ H

テンプレート:Main



チーム







1 H1 テンプレート:BELf 9 3 3 0 0 4 1 +3
2 H2 テンプレート:ALGf 4 3 1 1 1 6 5 +1
3 H3 テンプレート:RUSf 2 3 0 2 1 2 3 −1
4 H4 テンプレート:KORf 1 3 0 1 2 3 6 −3
6月17日(13:00)
テンプレート:BELf2 2 - 1 テンプレート:ALGf ミネイロンベロオリゾンテ
6月17日(18:00)
テンプレート:RUSf2 1 - 1 テンプレート:KORf アレーナ・パンタナールクイアバ
6月22日(13:00)
テンプレート:BELf2 1 - 0 テンプレート:RUSf マラカナンリオデジャネイロ
6月22日(16:00)
テンプレート:KORf2 2 - 4 テンプレート:ALGf エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
6月26日(17:00)
テンプレート:KORf2 0 - 1 テンプレート:BELf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
6月26日(17:00)
テンプレート:ALGf2 1 - 1 テンプレート:RUSf アレナ・ダ・バイシャーダクリチバ

決勝トーナメント

テンプレート:Main

テンプレート:Round16-waiting


Round of 16

参加国が32か国となった1998年大会以来5大会目にして初めて、各グループ1位のチームが全て準々決勝に勝ち上がった。また8試合中2試合において、延長戦でも決着がつかずPK戦に持ち込まれたが、2試合がPK戦による決着となったのも初めてである。コロンビアとコスタリカが初の準々決勝進出、ベルギーは28年ぶりの準々決勝進出を果たした。

6月28日(13:00)
テンプレート:BRAf2 1 - 1 テンプレート:CHIf ミネイロンベロオリゾンテ
(PK 3 - 2)
6月28日(17:00)
テンプレート:COLf2 2 - 0 テンプレート:URUf マラカナンリオデジャネイロ
6月29日(13:00)
テンプレート:NEDf2 2 - 1 テンプレート:MEXf カステロンフォルタレザ
6月29日(17:00)
テンプレート:CRCf2 1 - 1 テンプレート:GREf アレナ・ペルナンブーコレシフェ
(PK 5 - 3)
6月30日(13:00)
テンプレート:FRAf2 2 - 0 テンプレート:NGAf ナシオナルブラジリア
6月30日(17:00)
テンプレート:GERf2 2 - 1 テンプレート:ALGf エスタジオ・ベイラ=リオポルト・アレグレ
(延長)
7月1日(13:00)
テンプレート:ARGf2 1 - 0 テンプレート:SUIf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
(延長)
7月1日(17:00)
テンプレート:BELf2 2 - 1 テンプレート:USAf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
(延長)

準々決勝

史上初のグループステージ1位のみによる準々決勝となった。ドイツがワールドカップ史上最長となる4大会連続の準決勝進出を果たし、オランダはコスタリカとのPK戦を制し2大会連続の準決勝、アルゼンチンは24年ぶりの準決勝進出となった。開催国ブラジルも12年ぶりの準決勝進出を果たしたものの、後半43分にFWネイマールがコロンビアDFファン・スニガの膝による激しいチャージを背後から受け負傷、そのまま担架で運ばれ、フォルタレザ市内の病院に搬送、脊椎骨折で全治数週間と診断され、残る準決勝以降の試合に出場できなくなった[39]

7月4日(17:00)
テンプレート:BRAf2 2 - 1 テンプレート:COLf カステロンフォルタレザ
7月4日(13:00)
テンプレート:FRAf2 0 - 1 テンプレート:GERf マラカナンリオデジャネイロ
7月5日(17:00)
テンプレート:NEDf2 0 - 0 テンプレート:CRCf アレーナ・フォンチ・ノヴァサルヴァドール
(PK 4 - 3)
7月5日(13:00)
テンプレート:ARGf2 1 - 0 テンプレート:BELf ナシオナルブラジリア

準決勝

ワールドカップでは2002年大会決勝以来の対戦となったドイツ対ブラジルの試合は、ネイマールに加え累積警告でキャプテンのチアゴ・シウヴァを欠くブラジルに対し、ドイツが前半30分までに5得点を奪い、最終的に7-1で大勝、2002年大会以来12年ぶりの決勝進出を果たした。ブラジル代表にとってこの記録は、史上1試合最多失点差記録タイであり[40]、 ワールドカップ史上最多失点記録である[41]。また、ワールドカップ決勝トーナメントにおける史上最多失点記録ともなった[42]。ブラジルのメディアは、この試合を「マラカナンの悲劇」になぞらえて「ミネイロンの悲劇」とも表現した[43]。また、この試合中に、一部ブラジル人サポーターが暴行騒動を起こしたり、ブラジル人サポーターがブラジルがボールを保持すると、ブーイングを浴びせ、逆にドイツがボールを保持していると、歓声が挙がるなど、異常な雰囲気の試合となった。この試合後にファンの一部が言い争いやケンカ、放火事件などを引き起こしている[44]

テンプレート:See also

続くオランダ対アルゼンチンの試合は、延長までもつれ込みながら両者ゴールを挙げられず0-0のままPK戦となり、アルゼンチンGKセルヒオ・ロメロがオランダ1人目ロン・フラール、3人目ヴェスレイ・スナイデルのシュートを止め、一方準々決勝でPK戦直前にGKをティム・クルルに替えて勝ち上がることに成功したオランダは、延長後半にロビン・ファン・ペルシを交替させざるを得なくなり3人の交替枠を使い果たしていたため同様の作戦を使えず、そのままPK戦に出た先発GKヤスパー・シレッセンがアルゼンチンのシュートを止められなかったため、4-2でアルゼンチンがPK戦に勝利、アルゼンチンとして1990年大会以来24年ぶり5度目の決勝進出を果たした。オランダ代表監督ルイ・ファン・ハールは、自身がAZアルクマール監督時代にロメロの才能を見抜きヨーロッパに連れて行ったという経緯もあるため、いわば教え子に決勝進出を阻まれたかたちとなった[45]

7月8日(17:00)
テンプレート:BRAf2 1 - 7 テンプレート:GERf ミネイロンベロオリゾンテ
7月9日(17:00)
テンプレート:NEDf2 0 - 0 テンプレート:ARGf アレーナ・デ・サンパウロサンパウロ
(PK 2 - 4)

3位決定戦

7月12日(17:00)
テンプレート:BRAf2 0 - 3 テンプレート:NEDf ナシオナルブラジリア

決勝

同様の組み合わせは直近2大会の決勝トーナメントで発生しており、結果はドイツが記録上引き分けとなるPK勝ちも含めて2連勝していた。また、両チームが決勝で対戦するのは1986年メキシコ大会、1990年イタリア大会と2大会連続で対戦して以来3度目であり、アルゼンチンはこのうち86年のメキシコ大会以来7大会28年に渡って優勝を逃している。対するドイツも90年の優勝以後、6大会連続でベスト8以上の成績を残しているにも関わらず、これまで優勝には手が届かかなかったため、両者とも勝てば前回(前々回)の直接対決以来の優勝となる状態であった。なお、W杯における同カードの対戦7回、うち決勝トーナメントでの対戦5回、また決勝での対戦3回は何れもW杯最多記録である。

仮にアルゼンチンが勝利すれば86年以来28年ぶり・4戦ぶりとなるW杯における対ドイツ戦勝利であるとともに、28年ぶりの優勝となったが、試合はスコアレスのまま延長戦にまでもつれ込んだ末、延長後半にマリオ・ゲッツェが決勝ゴールをあげ、ドイツが24年ぶり4回目の優勝となった。

テンプレート:Main

7月13日 16:00
テンプレート:GERf2 1 - 0 テンプレート:ARGf マラカナンリオデジャネイロ

優勝国

テンプレート:Winners

伝統の堅守とボールを長く保持しながら細かくパスをつなぎ、縦に速い攻撃的なサッカーで大会を制したドイツ代表の優勝は、UEFAチャンピオンズリーグにおける各国の成績が反映される形となった[46][47]。特に、アルゼンチン代表と対した決勝戦の延長戦、ピッチに立った11人のうち7人をUEFAチャンピオンズリーグで優勝を含む3年連続4強入りを果たしたバイエルン・ミュンヘンの所属選手で占められ、国内に強豪クラブを持つ代表チームの強さが色濃く出た大会となった[46][47]

得点ランキング

順位 選手 ゴール
1 テンプレート:Flagicon ハメス・ロドリゲス 6
2 テンプレート:Flagicon トーマス・ミュラー 5
3 テンプレート:Flagicon リオネル・メッシ 4
テンプレート:Flagicon ネイマール
テンプレート:Flagicon ロビン・ファン・ペルシ
6 テンプレート:Flagicon エネル・バレンシア 3
テンプレート:Flagicon カリム・ベンゼマ
テンプレート:Flagicon アリエン・ロッベン
テンプレート:Flagicon ジェルダン・シャチリ
テンプレート:Flagicon アンドレ・シュールレ

表彰

テンプレート:Main

個人賞

選手名 国籍 備考
ゴールデンボール(大会MVP) リオネル・メッシ テンプレート:ARGf 準優勝
シルバーボール トーマス・ミュラー テンプレート:GERf 優勝
ブロンズボール アリエン・ロッベン テンプレート:NEDf 3位
ゴールデンブーツ(得点王) ハメス・ロドリゲス テンプレート:COLf 6得点
シルバーブーツ トーマス・ミュラー テンプレート:GERf 5得点
ブロンズブーツ ネイマール テンプレート:BRAf 4得点
ゴールデングローブ(最優秀GK) マヌエル・ノイアー テンプレート:GERf 4失点
最優秀若手選手賞 ポール・ポグバ テンプレート:FRAf 21歳

ベストイレブン

ポジション 選手名 国籍
GK マヌエル・ノイアー テンプレート:GERf
DF ステファン・デ・フライ テンプレート:NEDf
マッツ・フメルス テンプレート:GERf
チアゴ・シウバ テンプレート:BRAf
マルコス・ロホ テンプレート:ARGf
MF トニ・クロース テンプレート:GERf
オスカル テンプレート:BRAf
フィリップ・ラーム テンプレート:GERf
ハメス・ロドリゲス テンプレート:COLf
FW アリエン・ロッベン テンプレート:NEDf
トーマス・ミュラー テンプレート:GERf

総合順位


国・地域名 成績



PK
PK




1 テンプレート:GERf 優勝 7 6 1 0 0 0 19 18 4 +14
2 テンプレート:ARGf 準優勝 7 5 0 1 1 0 16 8 4 +4
3 テンプレート:NEDf 3位 7 5 0 0 1 1 17 15 4 +11
4 テンプレート:BRAf 4位 7 3 1 2 1 0 11 11 14 -3
5 テンプレート:COLf ベスト8 5 4 0 1 0 0 12 12 4 +8
6 テンプレート:BELf ベスト8 5 4 0 1 0 0 12 6 3 +3
7 テンプレート:FRAf ベスト8 5 3 1 1 0 0 10 10 3 +7
8 テンプレート:CRCf ベスト8 5 2 1 0 1 1 9 5 2 +3
9 テンプレート:CHIf ベスト16 4 2 0 1 0 1 7 6 4 +2
10 テンプレート:MEXf ベスト16 4 2 1 1 0 0 7 5 3 +2
11 テンプレート:SUIf ベスト16 4 2 0 2 0 0 6 7 7 0
12 テンプレート:URUf ベスト16 4 2 0 2 0 0 6 4 6 -2
13 テンプレート:GREf ベスト16 4 1 1 1 0 1 5 3 5 -2
14 テンプレート:ALGf ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 7 7 0
15 テンプレート:USAf ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 5 6 -1
16 テンプレート:NGAf ベスト16 4 1 1 2 0 0 4 3 5 -2
17 テンプレート:ECUf グループリーグ敗退 3 1 1 1 0 0 4 3 3 0
18 テンプレート:PORf グループリーグ敗退 3 1 1 1 0 0 4 4 7 -3
19 テンプレート:CROf グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 6 6 0
20 テンプレート:BIHf グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 4 0
21 テンプレート:CIVf グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 5 -1
22 テンプレート:ITAf グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 2 3 -1
23 テンプレート:ESPf グループリーグ敗退 3 1 0 2 0 0 3 4 7 -3
24 テンプレート:RUSf グループリーグ敗退 3 0 2 1 0 0 2 2 3 -1
25 テンプレート:GHAf グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 4 6 -2
26 テンプレート:ENGf グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 2 4 -2
27 テンプレート:KORf グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 3 6 -3
28 テンプレート:IRNf グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 1 4 -3
29 テンプレート:JPNf グループリーグ敗退 3 0 1 2 0 0 1 2 6 -4
30 テンプレート:AUSf グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 3 9 -6
31 テンプレート:HONf グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 1 8 -7
32 テンプレート:CMRf グループリーグ敗退 3 0 0 3 0 0 0 1 9 -8

放送

テンプレート:国際化 放送設備を管理・コンサルティングする組織として、2002年・2006年大会も担当したホスト・ブロードキャスティング・サービス(HBS)が選ばれ、その正式パートナーとしてソニーが7社のサブコントラクターと一緒に参加、ブラジルの各12競技施設にHDプロダクションが配置され、各競技フィールドには34台のカメラを設置、288台のHDカメラをはじめ、HBSが必要とする放送機材を揃え、全64試合のうち3試合については、TV Globo傘下のGlobosat(グロボサット)と英プリプロダクションのTelegenic(テレジェニック)と提携し、4K放送を[48]、また9試合では日本放送協会との共同制作でスーパーハイビジョンでのパブリックビューイングを日本国内とブラジル国内で実施した[49]

日本国内

  • 放映権は2010 FIFAワールドカップとセットで販売されているのが多い。日本国内ではNHKと民放による団体ジャパンコンソーシアム(JC)が中継を行う。開幕戦はフジテレビ、決勝はNHKが中継した。
  • 2010年大会まで全試合生中継を行っていたスカパー!は放映権料の高騰などを理由に今大会は見送ることになった。そのためJCは全64試合をNHK・民放各32試合を生中継することで合意した。そのうちグループリーグの日本戦は日本テレビ(ギリシャ戦)とテレビ朝日(コロンビア戦)で放送される。また、時差の関係で深夜 - 午前中の生中継になる。
  • NHK地上波は原則として総合テレビジョンで放送するが、7時台に「NHKニュースおはよう日本」を必ず放送する都合から、試合時間によってはEテレ(教育テレビジョン)とのリレー中継を行うものがある。特に大会後半の決勝トーナメントで日本時間5時にキックオフされる試合が多く、5・6時台は総合テレビで放送して、試合が延長された場合、7時台はEテレへリレーした試合があった。また準決勝「ブラジル対ドイツ」(2014年7月9日)は当初はこのパターンで放送するとしていたが、平成26年台風第8号の被害の影響が大きいため、当初休止する予定になっていた「おはよう日本」の4-6時台が急きょ通常通り放送されることになった結果、試合開始当初からEテレでの放送となった[50]
    なおNHK BS1では地上波(総合・Eテレ)での中継予定を行わない32試合を含む全64試合を日本時間の翌日夕方 - 夜間にかけて録画・ニアライブ中継を中心として放送する予定である[51]
  • この他民放キー局系で平日早朝~朝・夕方(ただしテレビ東京系は夕方6時台がアニメ枠のため調整できず、午後3:35~3:45)・深夜(主にニュース・スポーツの最終版に当たる時間)にそれぞれ5分ないし10分の速報番組を編成したり、週末も深夜に各局で5分ないし10分の速報番組を編成する対応を行なっている。NHK総合も試合開催日はディリーハイライトを編成している。また民放でもデイリーハイライトを編成して生放送で見られない人を補うように試合のダイジェスト放送を行なっている。しかし、そのデイリーハイライトは民放の場合各局とも通常番組に比べ数字を落として、同時刻の裏番組をアシストさせてしまう結果になってしまった。また、日テレ以外の各局がレギュラー番組を休止させてまで編成・放送するのに対して、日テレは人気ドル箱番組枠にデイリーハイライトを放送させない編成を取ったため視聴率三冠王の独走を加速させてしまったという疑問が残った。なお、NHK総合で決勝終了後の朝9時5分~10時55分(中断ニュース・天気予報あり)で予定されていた決勝戦デイリーハイライトが2014年度通常国会の閉会中審議による臨時中継と大相撲名古屋場所2日目の編成で明けて7月15日未明の午前2時50分~早朝3時35分に変更されたため、NHKとしての総集編(NHK総合7月14日19:30-20:43(JST))終了後の放送というアクシデントがあった。

その他

観客席をユニホームと同じ色に染めるために使った青いごみ袋でごみ拾いをしたことをたたえ、日本サポーター代表として駐リオデジャネイロ日本総領事館などを表彰した[52]

解説の仕事のため、ブラジルを訪れていた岡田武史によれば、盛り上がっていたのは競技場周辺だけで、ブラジルにはワールドカップに関するイベントもなければ看板すら無く、ブラジル代表戦以外は盛り上がりに欠けていたという[53]

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

外部リンク

テンプレート:Sister

テンプレート:Footy-stub

テンプレート:Navbox テンプレート:FIFA2014 テンプレート:2014 FIFAワールドカップ・予選

テンプレート:FIFAワールドカップ2014スタジアム
  1. テンプレート:Cite web
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. 今大会の開催決定日。
  5. 西ドイツ時代を含む。
  6. ソビエト連邦時代を含む。
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. 10.0 10.1 テンプレート:Cite news
  11. テンプレート:Cite news
  12. テンプレート:Cite web
  13. テンプレート:Cite web
  14. テンプレート:Cite web
  15. テンプレート:Cite web
  16. テンプレート:Cite web
  17. テンプレート:Cite web
  18. きわどいゴール、7台のカメラがジャッジ W杯で初導入-朝日新聞デジタル2014年6月10日
  19. テンプレート:Cite web
  20. テンプレート:Cite web
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  24. 24.0 24.1 テンプレート:Cite web
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  28. テンプレート:Cite news
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  42. テンプレート:Cite news
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  44. ブラジル 大敗の試合後にバス放火20台NHK
  45. テンプレート:Cite news
  46. 46.0 46.1 テンプレート:Cite news
  47. 47.0 47.1 テンプレート:Cite news
  48. テンプレート:Cite news
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  50. W杯準決勝ブラジルvsドイツ、台風の影響でNHK総合からEテレに放送変更(サッカーキング)
    ※なおハイライト番組(当日深夜=10日未明0:10-0:55については当初予定通り総合テレビで行われている
  51. BS1放送日程一覧。日本対ギリシャ戦だけ生放送(日本テレビ放送網と並列)で、残り63試合はNHK総合・Eテレでの生中継該当試合を含め、一部の試合を除いて現地放送席からの録画・時差放送である。
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