闘神伝

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闘神伝』(とうしんでん)は、タムソフトが開発し、タカラ(現・タカラトミー)より発売された対戦型格闘ゲームシリーズの名称。1995年1月1日に1作目『闘神伝』(副題含めてのタイトルは『バトルアリーナ闘神伝』)がプレイステーション用に発売され、同ハードを中心にシリーズ展開された。

1996年にはOVA化され、全2巻が発売された。

概要

テンプレート:出典の明記 本作品はプレイステーションのハード発売直後に発売された作品であり、プレイステーションのライバル機であったセガサターンにおけるキラーソフトバーチャファイター』と同じくポリゴンを利用する3D対戦型格闘ゲームとして注目を集めた。

ただし、システムは「格闘シミュレータ」を標榜した『バーチャファイター』とは異なり、どちらかといえば『ストリートファイターII』に代表される2D格闘ゲームを踏襲、いわゆるコマンド入力による必殺技の発動などのフィーチャーが盛り込まれていた。また、一部の必殺技についてはボタンを一つ押すだけで技が発動するシステムが搭載されており、本体標準のパッドでプレイすることが多い家庭用ゲーム機においては一つの壁となるコマンド入力の煩雑さを意識させることなく、初心者でも楽しめる環境を提供した。2D格闘ゲームに近い派手な画面エフェクトの存在も相まって、本作品は『バーチャファイター』とは異なったユーザー層への開拓に成功した。

イラストはことぶきつかさが担当(第1作目に関してはことぶきはキャラクターデザインそのものにはタッチしておらず、ゲーム中のポリゴンモデルをベースとしたイメージビジュアルの製作にとどまる)。なお、こうした状況はスーパーファミコン版『サムライスピリッツ』が契機であるという。当時タカラは移植にあたって大張正己にパッケージイラスト依頼をしたものの、大張は劇場版『餓狼伝説』の監督業が忙しいとの理由でそれを断っており、代役としてその頃に知り合ったばかりのことぶきを推薦した。ところが当の『サムライスピリッツ』のファミコンへの移植自体が立ち消えてしまう。ではその代わりに、とことぶきへ依頼されたのが本作品のイラストであったという。

シリーズとしての本作が広く人気を集めたのは『闘神伝2』の辺りまでで、プレイステーションでも『鉄拳』シリーズや『ソウルエッジ』などの本格的な3D格闘ゲームが現れるようになると徐々に存在感を失っていった。それ以降はシリーズのキャラクターだけを使った落ち物パズルなど格闘ゲーム以外での展開も模索し始めるようになっていった。だが、1999年に発売された『闘神伝 昴』を最後にシリーズの製作は途絶えている。

システム

各キャラクターの技はコマンド式で既存の2D格闘ゲームに近いが、前後だけでなく側転などで横方向への移動が比較的簡単にでき、さらにキャラクターによっては飛行もできるなど3Dフィールドを自由に駈け回ることができるのが特徴である。

その一方、前方向に移動距離の長い必殺技を使った際、相手と向いている方向の軸がずれていてそのまま相手の横目がけて進んでしまったり、あるいは側転などで避けられて、リング端から転落し負けてしまうこともある(『2』『2プラス』『昴』に顕著に見られる)。

シリーズ一覧

闘神伝
1995年1月1日発売。プレイステーション用。タカラのプレイステーション参入第1弾ソフト。初回限定特典というわけではないが、キャラクター設定・裏技・解説書に記載されていない必殺技を含む記載のある小冊子の配布が行なわれた。また、従来のパッケージにことぶきのイメージイラストを配した紙製のケースをかぶせ、前述の小冊子を同梱した仕様のリニューアル版も発売された(ゲーム内容の変更はない)。
徳間書店インターメディアから発売された攻略本には『闘神伝お楽しみ版』が付属。エイジとエリスの2人のみ使用可能で15秒間だけプレイできる体験版の「VS SPECIAL」収録されているほか、1ラウンドのみだがCPU同士の対戦を見られる「WATCH MODE」も搭載されている。攻略本は基本的にゲームを持っているユーザーが対象であるため体験版を付けるのは一見無意味にも思えるが、お楽しみ版には独自の要素としてデカ頭エイジ・デカ頭エリスというEXキャラクターとブラックエイジ・ブラックエリスというEXカラーが存在。製品版のディスクと入れ替えることで、これらのキャラクターで製品版をプレイすることもできる。
闘神伝S
1995年11月24日発売。セガサターン用。『闘神伝』の移植版で、本作のみセガからの発売。セガサターンはポリゴン表現専用のチップを持たない関係から「カインステージのスクリーンでバトルの様子がリアルタイム表示されない」「エリスのコスチュームの半透明部分が網状に変更」など、一部プレイステーション版よりビジュアル的に劣る箇所が見られる。「列伝モード」が追加され、オープニングには各キャラクターの個性やバックストーリーを生かす形でのムービーが用意されたり、ステージ間にキャラクタービジュアル(立ち絵。作画担当は土器手司)を使った会話パートが設けられ各キャラクターのバックストーリーが分かりやすくなったりするなど、キャラクターをよりクローズアップ&アピールする要素が盛り込まれた。また、プレイステーション版の最終ボスであるショウを倒すと、秘密結社幹部のクピードーと対戦になるというサプライズが追加された。開発はネクステック(現・ネクスエンタテインメント)が担当。
闘神伝2
1995年12月29日発売。プレイステーション用。カプコンよりアーケードゲームとしてもリリースされた。アーケードでの稼動を視野に入れた仕様となり、前作で見られた大雑把な操作感はある程度改められている。家庭用でのオープニングムービーでは実写映像が採用された。また後にWindows版も発売されている。前作から1年後という設定。
徳間書店インターメディアから発売された攻略本には『仰天驚愕の試食版』が付属。エイジとエリスの2人のみ使用可能で10秒間プレイできる体験版、1ラウンドのみCPU同士の対戦を閲覧可能の「VIEW MODE」が搭載されているほか、学ランエイジ、セーラー服エリス、クリスタルソフィア、顔が横に長いカオスが登場して、レフェリーボイスがエリスの声になる「VIEW MODE+」もある。これらのキャラクターは通常では観戦専用のものなので操作できないが、製品版のディスクと入れ替えることで操作を可能とすることもできる。
熱闘闘神伝
1996年3月22日発売。ゲームボーイ用。当時はタカラはキャラクターの等身を落としたかたちで『餓狼伝説2』や『サムライスピリッツ』などのゲームボーイ向け移植を行なうことがあったが(『熱闘シリーズ』)、本作もそのひとつとして発売された。前作までと違い、本作は2D格闘ゲームとなっている。1の移植で、ゲームシステムは2D用にアレンジされているがキャラクターや技は全て収録されており、技の簡易入力やリングアウトも再現されている。キャラクターの顔グラフイックはデフォルメタッチになっている。全キャラクターに専用のオープニングとエンディングがあり、試合後には各キャラクターに対応した勝ち台詞が表示される。ストーリーやセリフはデフォルメされたグラフィックに合わせてコミカルな内容となっている。ガイアII(『闘神伝2』版のガイア)やウラヌスも登場。『2』の技が使える隠しモードもある。
闘神伝2プラス
1996年8月9日発売。プレイステーション用。PlayStation the Best発売を機に『闘神伝2』の一部仕様を変更した廉価版。主な変更点は「メモリーカードでのデータセーブ機能追加」「2Pキャラクターの色をリニューアル」「必殺技のグラフィック強化」「隠しキャラクターの登場コマンド簡略化」の4点。また、全体的な攻撃力が下げられ、一部キャラクターの攻撃判定も変化するなど、ゲームバランスにも調整が入っている。
にとうしんでん
1996年9月20日発売。プレイステーション用。2頭身の体格になった『闘神伝』のキャラクターが「マイム」という特殊な描画方法(攻撃時やダメージを受けた時などに体がゴムのように伸びる)で動き回る。必殺技も含め、ほとんどの技がキャンセル可能という斬新な仕様となった。ステージの周囲は『3』のように壁で覆われている。また、システム上ガードが存在せず、コンボを4発くらうと強制的にダウンする。ストーリーは学園物という設定で、同じタカラのリカちゃんがゲスト参戦。レフェリーボイスはそのステージの対戦相手の声になり、そのために登場キャラクター全員分のレフェリーボイスが用意されているという珍しい要素もある。開発は、ヴィステック エンタテインメント。
闘神伝URA
1996年9月27日発売。セガサターン用。『2』をアレンジしたオリジナル作品。URAは「ユーアールエー」と読み、Ultimate Revenge Attackの略。オープニングムービーの音楽を葉山宏治が担当した。ソフィアのコスチュームはことぶきつかさが『2』の開発初期に提案するも没になったものが採用された(ただしアニメージュ別冊・ゲームアニメージュでの『2』特集のことぶきによる描き下ろしイラストはこの没版コスチュームで描かれており、本作が初出というわけではない。またOVA版でも同コスチュームが採用されている)。エリスとラングーも『2』とは違ったコスチュームになっている。ガイア・カオス・ウラヌス・マスターの4人と入れ替わりにリッパー・ロンロン・闘神兵・ボルフの4名が追加された。開発はネクステック(現・ネクスエンタテインメント)。
闘神伝3
1996年12月27日発売。プレイステーション用。これまでとは趣を変え、閉鎖されたステージ内で戦闘する。秒間30フレームと60フレームの2つの描画モードをオプションで選択可能。秒間60フレームでは動きが滑らかである代わりに、描画が一部簡略化されている。
新たな敵『アゴーン・テオス教団』と新主人公・デヴィッドを中心とした戦いを描いており、前作のキャラクターも引き続き登場する。主人公サイドのキャラクターと、その使用武器や必殺技などに共通点を持つ敵サイドのキャラクターがおのおの対になるように設定されており、総勢32人という多人数のキャラクターが登場する。
前作からの大きな変更点として、ダウン中や吹っ飛び中の相手にも自由に攻撃を当てることができるようになっている。
また新システムとして、通常攻撃を特定の順番で入力することにより連続攻撃が出せる『闘神連技』、使用回数に制限があるが長い無敵時間と巨大な当たり判定を持つ攻撃を繰り出す『ソウルボム』、途中で相手からの攻撃を受けても動作が中断されない攻撃を繰り出す『Rアタック』があり、これらは全キャラクターが固有のものを使用することができる。
パズルアリーナ闘神伝
1997年6月20日発売。プレイステーション用。『闘神伝』のキャラクターを使ったぷよぷよ風の落ち物パズルゲーム。プレイステーション作品には珍しくCG画像が登場しない。
闘神伝カードクエスト
1998年4月9日発売。プレイステーション用。『闘神伝』のキャラクターを使った人生ゲーム風の双六ボードゲーム。マルチタップを使えば、最大4人までゲームに参加可能。
闘神伝 昴
1999年8月12日発売。プレイステーション用。『闘神伝3』から10年後の世界を描く、現時点での事実上の最終作。海外の一部では『TOSHINDEN4』として発売された。前作までのオープニングムービーはCGで描かれていたが、本作ではアニメに変更となっている。
主人公は1作目の主人公であるエイジの弟子で、ショウの息子でもあるスバル(昴)・シンジョウ。登場キャラクターは13人と前作から大幅に減少、さらにそのうち旧キャラクターはエイジ、ナル、ヴァーミリオンの3人のみ。また『3』ではキャラクターの動作フレームレートを秒間30フレームと秒間60フレームのどちらかで選択できたが、今作では30フレームに固定となっている。
前作の『闘神連技』と『ソウルボム』は排除され、ゲームシステムは『2』に近い物になっている。ストーリーモードは3人でチームを組んで戦う方式であるが、登場キャラクターの収録人数自体が少ないためボスを含めて4チーム+1人しか登場しないなど、いささかボリューム不足である(従来通り1対1で戦うモードも収録されている)。またメインとなる対戦格闘だけでなくミニゲームも多数収録されている。
データベースモードでは、各キャラクターの勝利ボイスや、ボツ画などさまざまなデータが見られる。

登場キャラクター

初代『闘神伝』から登場

エイジ・シンジョウ(声:大倉正章
3月31日生まれ。A型。身長175cm(『闘神伝 昴』では178.5cm)。体重63kg。
福島県出身の日本人男性。失踪した兄・ショウを追って世界を巡る冒険家となる。『闘神伝』及び『闘神伝2』の主人公。『闘神伝2』では22歳だが、それより11年後の設定であるはずの『闘神伝 昴』ではなぜか36歳になっている。
武器は日本刀・白虎の太刀(『闘神伝 昴』では普通の刀)。元は夜鬼一族の武器だったが、いつの間にか流出し、エイジの家に伝わっていた。「白虎の太刀」という名は、故郷会津白虎隊にちなんでエイジがつけたものだが、それは偶然にも本当の名前と同じものだった。
『昴』では戦闘スタイルが居合斬りになり、頭髪が白髪になりコスチュームも鎧になっているなど、大幅にデザインが変化している。
カイン・アモウ(声:『闘神伝』『2・3(勝利ボイスのみ)』STEVE "BANG" PANG 、『闘神伝S』以降置鮎龍太郎 ※Sと2は日本語台詞のみ)
12月24日生まれ。AB型。身長178cm。体重64kg。
イギリス人男性。エイジとはよきライバル関係で、共にショウに師事した。日本での修業の後、謎の人物に殺された父の仇を討つべく賞金稼ぎとなり、裏の世界では「ストーム」の通り名で知られていくこととなるが、自分が仕留めた賞金首にナルという娘がいたと知って彼女を引き取り育てていく。そして闘神大武会において父の仇がショウであることや、(表向きは)貿易商の父・アモウが肉親ではない上に秘密結社と敵対する組織(『3』に登場する古代組織)の暗殺者であったという事実を目の当たりにすることとなる。なお『3』のエンディングにおいては「アモウが何故カインを養子にしたのかをカイン自身が戦いの中で悟り、それはカインがナルを養女としたのと同じ心境からであった」と語られている。23歳(『闘神伝2』当時)。初代、『2』、『3』では必殺技時の声などと比べると勝利時の「イェーイ!」という声は異様に野太いのが印象的。
武器は西洋刀のキャリバーン。これは伝説のアーサー王の愛剣エクスカリバーであるが、カインはそれと知らずに使っている。またカインの技名はエイジの技名を英語にしたものが多い。
ソフィア(声:鉄炮塚葉子 ※サターン版『闘神伝URA』のみ冬馬由美
2月6日生まれ。A型。身長172.5cm。体重50kg。
ロシア人女性。職業は私立探偵。自分の過去に関する記憶を失っており、過去を知る手がかりを求めて闘神大武会に参加した。実は秘密結社が作り出した強化人間の一人であり、肉親と思っていた母と妹も秘密結社の構成員にすぎなかった。25歳(『闘神伝2』当時)。武器は革の鞭・クラースヌイブーリァ。
金髪ポニーテールで、SMの女王様の如き格好をしている。そのため、ことぶきつかさも「プレステ倫理ギリギリのデザイン」と言っている。
ラングー・アイアン(声:岸野幸正
アメリカ人男性。鉱山責任者。偶然見つけたウラン鉱脈を、悪用を恐れて封印するが、鉱脈の情報を欲した秘密結社によって身重の妻と息子を拉致されてしまい、2人を取り戻すために大武会に参加する。巨大な金棒を武器とする。なお、PS版のチョロQシリーズに登場する「悪魔のホーン」は初代のラングーの叫び声である。
ホー・ファイ(声:大倉正章
中国人男性、107歳(『闘神伝2』当時)。普段は手品師として好々爺を装っているが、その実態は人を殺さずにはいられない殺人鬼。武器は鉄の鉤爪・魂葬牙爪(こんそうがっか)。
モンド(声:岸野幸正)
一応は日本人男性だが、大和民族とは一切交流を持たずに暮らしてきた「夜鬼(ヤァーク)一族」の一人。とある組織(実は『アゴーン・テオス教団』)から秘密結社の調査を依頼され、大武会に参加する。
武器は伸縮自在の槍・青龍の槍。なおエイジの白虎の太刀、カオスの玄武の盾、ウラヌスの朱雀の弓は、元々この夜鬼一族の武具だったが、それがいつの間にか流出した。
デューク・バルテルミ・ランバート(声:塩沢兼人
2月3日生まれ。A型。身長190cm。体重75kg。
フランスの片田舎の領主。かつて領地を訪れたエイジと勝負をし、家宝の剣を叩き折られて敗北した。彼とのリターンマッチのため、大武会に参加した。
武器は両手剣のデルニエ・ヴァンクール。この剣はエイジとの勝負で折られた剣とつがいである。
騎士道精神に忠実で、戦う際には剣技のみを使い、蹴り技などは全く使わない。またダウン攻撃が追加された『2』以降も、彼だけは倒れた相手に攻撃ができない。
エリス(声:鉄炮塚葉子
6月5日生まれ。O型。身長160cm。体重47kg。
トルコ人女性。旅芸人一座の踊り子。実はガイアの娘で、その身を案じるガイアによって旅芸人一座に預けられた。ガイアもその妻(エリスの母)も日本人であるため、エリスは日系トルコ人ということになる。
ティンカーベルがモデル。本シリーズのマスコット的キャラクターであり、勝利台詞の「負けないもん」は有名。17歳(『闘神伝2』当時)。武器はダーク(短剣)。緑色のセミロングヘアで、ほとんどの作品でシースルー部分のある衣装を着ている。また、同社から発売のSFCソフト『スーパー億万長者ゲーム』のキャラクターとしても登場する。
ガイア(声:郷里大輔
6月16日生まれ。O型。身長214cm。体重96kg。
日本人男性。秘密結社の四大幹部の一人。自分の家族を謀殺したウラヌスに復讐するために闘神大武会を開催して、自分の部下になる強者を集めようとする。40歳(『闘神伝2』当時)。武器は特製の斬馬刀・バッドエンド。
初代『闘神伝』では副腕を持つ鎧を身につけていたが、『闘神伝2』以降は鎧を脱いでいる。『闘神伝2』では通常キャラクターとなったためか著しく弱体化され、「強いのは鎧だけか」といった悪評が多かった。その反省からか『闘神伝3』では大幅に強化され、スタッフからも「武器を振り回すだけで驚異的に強いキャラへと生まれかわった」と紹介されている(『闘神伝3オフィシャルガイド』より)。勝利ポーズで『ジャンピングあぐら座り』を披露する。
ショウ(声:『闘神伝2』『闘神伝S』置鮎龍太郎、『闘神伝3』『パズルアリーナ闘神伝』『闘神伝昴 ※声のみ』小野坂昌也
8月1日生まれ。A型。身長176cm。体重63kg。
日本人男性。エイジの実兄。「血色の天使」と恐れられ、各地に旅人のように現れる事から「エトランゼ(異邦人)」とも呼ばれている。エイジとカインの剣術の師匠であり、彼らの優れた技がほぼ全て使える上にモーションも高速化しているという高性能キャラクター。飛び道具の「烈空斬」はエイジと違い、2発の気弾が出る。『闘神伝』と『闘神伝2』では隠しボスとして登場する。武器は飛燕剣。実はショウという名は仮名らしい。

『闘神伝S』に登場

クピードー(声:寺瀬めぐみ
国籍不明。秘密結社の四大幹部の一人で「赤い瞳の墜天使」の別名を持つ女戦士。『闘神伝S』の真の最終ボスとして登場する。プレイステーションの『2』と『3』にはキャラクター版権の都合で登場できなかった。武器はロムパイアという薙刀。公認アンソロジーコミックのタカラ開発チームによると、『2』のラスボスであるマスターの姉という設定(ちなみに彼女が口にする「あの子」とはマスターのことである)。なお、元々は男性キャラクターとして登場する予定で、発表初期の各雑誌記事ではことぶきつかさによる設定ラフ画が掲載されていた。(なお、この男性デザインの方は「ルシファー」と命名されていた)

『闘神伝2』に登場

トレーシー(声:緒方恵美
1月11日生まれ。B型。身長164cm。体重48kg。
アメリカ人女性。職業は刑事。わざと相手に殴らせておいてから、正当防衛を理由に相手をボコボコにするという警察の問題児。だがプロ意識が決してないわけではなく、悪質な犯罪は見逃さない確かな正義感も持ち合わせている。武器はスタンガンを仕込んだトンファー。
カオス(声:難波圭一
12月24日生まれ。B型。身長235cm。体重70kg。
スリランカ人男性。秘密結社の四大幹部の一人だったが、強化改造手術を受けて精神に異常をきたしてしまった。モーションや勝利時の台詞が非常にコミカルであり、悲劇的なバックボーンを持ちながらお笑い担当キャラクターとして認知されている。35歳(『闘神伝2』当時)。
武器は最後の審判(大鎌)と玄武の盾。後に『闘神伝 昴』に登場するゲンマに玄武の盾を奪われる。
ウラヌス(声:『闘神伝2』富沢美智恵、『闘神伝昴』井上喜久子
国籍不明の女性。秘密結社の四大幹部の筆頭。『闘神伝2』のストーリーの黒幕であり、中ボス。幹部の地位に飽き足らず、結社の全てを手中に収めんとして蠢動する。ガイアの抹殺を謀り、カオスを強化手術の実験台にし、さらにはマスターさえ傀儡にしようとする。実はデュークとは元恋人同士。鎧に装備された翼で空を飛ぶことができるが、操作を誤るとリングアウトしてしまう場合もある。
武器は朱雀の弓。後に『闘神伝 昴』に登場するプエラに朱雀の弓を譲って、行方をくらませる。『パズルアリーナ』でも中ボスで登場する。
マスター(主帝)(声:小野寺麻理子
ベルギー出身、17歳。強力な超能力を持つ少年であり、秘密結社のトップ。常に目を伏せていて、声、容姿とも中性的。武器を持たず、超能力で巨大な剣を創り出して攻撃する『闘神伝2』のボスキャラクター。実は何者かの手によって造り出されたクローン人間とおぼしきバックボーンがある。なお開発段階では性別は不詳であった。『カードクエスト』においては中ボスとして登場するが、プレイヤーに対し友好的で優しい一面を見せる。
公認アンソロジーコミックでのタカラ開発チームによると、エリスの幼馴染で『闘神伝S』に登場するクピードーの弟という設定が設けられている。そのため、クピードーの双子の弟で『闘神伝URA』に登場するリッパーとも必然的に兄弟ということになるが、真相は明らかになっていない。
『2』までの全てのキャラクターが登場するOVA版では、唯一登場しない。また、漫画『エリスまけないもんっ!』でも登場しない(この作品の黒幕はウラヌス)。
ヴァーミリオン(声:難波圭一 ※『にとうしんでん』のみ井上和彦
国籍不明。『闘神伝2』において隠しボスとして登場した謎の男。黒いコートと鼻眼鏡を身につけ、ショットガンと金色の拳銃で武装している。その銃は無限の射程距離と弾数を持ち、ほぼ瞬間的に攻撃が届く。また、技の種類こそ少ないものの、銃撃はあらゆる飛び道具を貫通する上に高い攻撃力を誇り、格闘ゲーム史上最強キャラクターの名をほしいままにした。2P対戦の際「ヴァーミリオンに攻撃を当てることができたらその時点で勝ち」等の身内用のルールを作るプレイヤーもいたテンプレート:要出典
『闘神伝3』では、『アゴーン・テオス教団』所属の諜報部の責任者だと判明し、ショットガンを大型のデリンジャーに持ち替え、服装もタキシード風のスーツに変更された。また、対戦バランスの都合上、装弾数の設定と再装填の動作が追加されて、『2』ほどの強さはなくなった。
古代組織に所属してはいるが、教祖のアベルを内心では憎んでおり、自分が新たな教祖になろうとしている。そして『闘神伝 昴』の本人のエンディングで野望を実現させる。『昴』では通常の銃弾さえガード不能の高性能キャラクターになり、他のキャラクターとチームを組むことができない。つまりヴァーミリオン1人で他のキャラクター3人のチームを相手にすることになるわけだが、それでもヴァーミリオン側が有利なほどである。

『闘神伝URA』に登場

リッパー(声:緑川光
国籍不明。カタールを操るファイターで、『URA』の時に起こった通り魔事件の最重要容疑者。エイジを負かしたことがある。『パスルアリーナ』にも登場した。『カードクエスト』ではクピードーとは双子の姉弟であることが判明する。また、妹がいるらしく、『カードクエスト』の本人のあるカードには妹を探しているというボイスが収録されている。
ロンロン(声:遠藤みやこ
中国出身の科学者で、インターポールに所属している。平和的利用のために人造人間「闘神兵」を研究していたが、上司のヴォルト・ロッテンバイヤーに奪われてしまい、「闘神兵」を取り戻すべく闘う。『URA』のエンディングは彼女がパソコンで打つ報告書になっている。武器はハンマー状のスタンガン。ちなみに同社発売のゲーム『勇者聖戦バーンガーン』『ブレイブサーガ2』にも登場している。
ボルフ(声:江川央生
ドイツ出身。本名はヴォルト・ロッテンバイヤー。部下のロンロンが研究していた「闘神兵」を悪用しようとした。『URA』のボスキャラクターで、武器は仕込み木刀。
闘神兵(声:石川英郎
『URA』に登場。ロンロンが平和的利用のために研究していた人造人間だが、ボルフに奪われてしまう。見た目はモノクロのショウで目が赤く光っている。技もショウと同じ物を使う。

『闘神伝3』に登場

デヴィッド(声:緑川光
15歳。身長168cm。体重56kg。
『アゴーン・テオス教団』に拉致された少年。イギリス出身。闘神アゴーン・テオスを降臨させるための改造手術をされそうになるが脱走し、シズク・フジに助けられた。武器は古代組織を脱走する際に手にしたチェーンソーと、シズクから貰ったトカレフ(拳銃)。『カードクエスト』にも登場する。
シズク・フジ(声:住友七絵
23歳。身長169cm。体重49kg。
旅の博徒の日本人女性。漢字名は藤雫。古代組織から脱走してきたデヴィッドを匿う。自分の身長ほどもある巨大なキセルを武器にする。外国人やロボットまでが標準語を話す中、唯一関西弁で喋るキャラクター。『パズルアリーナ』にも登場する。
ナギサ・イワシロ(声:矢田耕司
36歳。身長182cm。体重94kg。
自分の名前にコンプレックスを持つインターポールの日本人刑事。漢字名は厳城汀。トレーシーとコンビを組んで『アゴーン・テオス教団』の調査をすることになる。ヴァーミリオンと対になるキャラクターで、ナギサのほうが表キャラクター(最初から使用可能)。彼を使ってクリアすると、ヴァーミリオンが使用可能になる。拳銃と警棒を武器とする。
その顔立ちやインターポールの警察官という設定から、モデルとなったのは『ルパン三世』の銭形警部だと思われる。
名前の由来は、ヴァーミリオンとの対であることから「いいヴァーミリオン」⇒「いわしろ」と変化した(『闘神伝3オフィシャルガイド』より)。
バイホウ
身長145cm。体重38kg。
『闘神伝3』でホーに代わって登場した謎のサル。ホーの修行を見ている内に彼の技を身に付けたらしく、ホーと同様の技を使う。モデル違いではホーの衣装を着て登場するが、その衣装の背中には大きな傷痕がある・・・。
スイレイ(声:柳瀬なつみ
15歳。身長151cm。体重40kg。
『アゴーン・テオス教団』に雇われている香港のアサシン少女。バイホウの裏キャラクターなので、鉄の爪を両手にはめて、ホーと同じ動きをする。香港の暗殺組織『昇龍』の唯一の生き残りで、元の組織を滅ぼした犯罪集団『鬼影』に復讐するために古代組織の一員になった。キャラクター人気が高かったためか、『カードクエスト』にも登場する。
トウジン(声:青野武
62歳。身長178cm。体重62kg。
『アゴーン・テオス教団』に雇われている天狗のような姿をした怪老人で、始皇帝の命令で不老不死の薬を探しに日本へ来た一族の末裔。不治の病の妻を救うために古代組織の一員となるが、妻の病を治す秘薬を手に入れるために組織に協力しているだけで心からの忠誠では無い。モンドの裏キャラクターだが、大筒を使うためにモンドより戦闘力は高い。
アタワ(声:山本圭子
17歳。身長155cm。体重47kg。
ペルーの古代帝国の末裔の少年戦士で、エリスの裏キャラクター。そのため、一部の技はエリスの技と同じ名称になっている。古代帝国を復活させるために古代組織『アゴーン・テオス教団』と手を組むが、次第に古代組織のやり方に疑問を感じるようになる。
タウ(声:佐藤正治
45歳。身長211cm。体重89kg。
ブラジルの絶滅しかかった部族の末裔で、ガイアの裏キャラクター。自分の部族を復活させるために古代組織『アゴーン・テオス教団』と手を組む。似たような状況のアタワとは義理の親子のような間柄で、アタワが古代組織を脱走した際には自身もアタワを守るために脱走した。
レイチェル(声:山崎和佳奈
22歳。身長165cm。体重50kg。
トレーシーの裏キャラクターで、彼女の生き別れの姉。「妹の身代わりになって、自分が不遇の人生を送ることになった」と古代組織に教え込まれ、トレーシーに復讐するため刺客となった。武器はダブルトンファー。
ジャッジメント
16歳。身長170cm。体重58kg。
デヴィッドの裏キャラクターで、彼の幼馴染だった。デヴィッドは脱走に成功したが、彼は改造手術を施されて記憶とかつての人格を失って怪物になってしまう。デヴィッドとは互いが親友と分からぬままに悲劇的な戦いを繰り広げる。デヴィッドと同じくチェーンソーを武器とするが、足技は使わない。ホッケーマスクをかぶった外見がジェイソンそっくりである。声に関してはかすれた声で「ぅぁ~・・・」としか言わないため既に喋ることすら出来なくなっている可能性がある。
ゾラ(声:永島由子
オーストリア人女性。O型。24歳。身長174cm。体重52kg。
ソフィアの裏キャラクター。武器は棘の鞭・ブラッディローズ。見た目は『バットマン』のキャットウーマンそのものだが、モデル違いは猫の面に半被という和風な姿をしている。
表の顔はオペラ歌手だが、裏の顔は『アゴーン・テオス教団』の暗殺者。かつてカインの養父を愛していたことがあり、カインに対して複雑な感情を抱いている。
アダム(声:大場真人
身長200cm。体重400kg。
『アゴーン・テオス教団』の教祖アベルを護衛するために造り出されたロボット。アゴーン・テオスの力をもってすれば人間になれると信じている。ラングーと対になるキャラクターで、武器は棍棒を模したマシンガン。モデル違いは頭部がモヒカン&ヒゲ面のサイボーグになる。
レオン(声:遠藤武
25歳。身長176cm。体重64kg。
『アゴーン・テオス教団』に隷属し、アベルにのみ従う戦士。昔の海賊のような服装をしており、柄に髑髏があしらわれたレイピア「スカルストーカー」を武器とする。エイジの裏キャラクターでアメリカ人。モデル違いは赤い目に兵士の様な服装になっている。
テン・カウント
29歳。身長180cm。体重60kg。
『アゴーン・テオス教団』の殺し屋。追い詰めた獲物に10秒のカウントダウンを聞かせてから殺すため、このコードネームで呼ばれる。長剣「ナイトメア」と投げナイフを武器とする。カインの裏キャラクターでイギリス人。
ちなみに試合時間を無制限に設定してコントローラーをしばらく放置しておくと勝手に踊りだす(「スリラーダンス」という名称で、後ろ歩きでムーンウォークを行う)。白い帽子とスーツの服装や挑発中のセリフ、技の動きや前述の「スリラーダンス」などから、マイケル・ジャクソンをモデルにしたキャラクターだと思われる。
バルガ(声:江川央生
33歳。身長192cm。体重80kg。
『アゴーン・テオス教団』に所属する剣士。かつて祖先がランバート家に敗れ去ったため、デュークを付け狙っている。デュークの裏キャラクターでノルウェー人。長剣に加え、盾を持って戦う。デュークとは正反対の乱暴な性格で、蹴り技やダウン攻撃を平気で使ってくる。
シュルツ
32歳。身長230cm。体重68kg。
ドイツ出身の『アゴーン・テオス教団』大幹部で、教団の司祭を担当するマッド・サイエンティスト。カオスと対になるキャラクターで、武器は「真理の究明」という大鎌を使う。モデル違いはピエロのような姿になる。
古代組織での地位はヴァーミリオンより高いのだが、オープニングムービーでは雑魚敵のように扱われている。しかも『闘神伝3』のCPU戦では選択したキャラクターの対になる相手キャラクターがボス直前に登場して、その直前に必ずヴァーミリオンが登場するのだが、シュルツは大抵最初の方に登場する。
ミス・ティル(声:三田ゆう子
26歳。身長171cm。体重48kg。
『アゴーン・テオス教団』の女神官。シュルツと同格の地位にいる。見た目は優しそうだが、性格は冷酷非情。フジ・シズクの裏キャラクターでマレーシア人。武器は精霊の杖。
アベル(声:林延年
古代組織『アゴーン・テオス教団』の教祖。かつて闘神アゴーン・テオスを呼び出そうとして失敗し、現在は自分の肉体の中に不完全な闘神・ヴェイルを封印している。武器を持たず、肉体のみで闘う。技モーションは何故か他社の『ストリートファイター』シリーズに出てくる豪鬼とそっくりなものが多い。
ヴェイル(声:林延年)
アベルの中に封じ込められた破壊の意識体が表に出てきた姿。拳から発生するエネルギーの刃「エレメンタルブレード」を武器とする。性能的にはアベルのパワーアップ版だが、スライディングなど一部の技は使用不可能。聖飢魔IIデーモン小暮閣下のような容姿をしている。

『闘神伝 昴』に登場

スバル(昴)・シンジョウ(声:緑川光
日本人の青年。8月15日生まれ。O型。18歳。身長170cm。体重58kg。
武器は白虎の太刀。エイジ・シンジョウの弟子でショウの息子。本作の主人公でもある。
エイジの弟子というだけあって必殺技はエイジと全く同じ物を使うが、エイジと違って「烈空斬」は飛び道具では無く、衝撃波を放つ物になっている。
ナル・アモウ(声:中島沙樹)(※『3』『カードクエスト』では住友優子
イギリス人の少女。9月15日生まれ。B型。16歳。身長161cm(『闘神伝3』では80cm)。体重47kg。
カインの養女。かつて彼が手にかけた賞金首の娘。武器はキャリバーン。実は『闘神伝3』の隠しキャラクターとしてプレイヤーデビューしていた(本作では最初から使用可能)。
ナルを危険な目に遭わせたくないという理由から、これまでカインによって全寮制の高校に預けられていた。だがナルは修行を重ねてカインの技を全てマスターし、行方不明になったカインを探すために闘神大武会への出場を決意する。
ルーク・キャッスル(声:幸野善之
アメリカ人の青年。武器はヌンチャク。カメラマンにして、拳法の使い手。以前ストリートファイトで敗北したみやびに一目惚れし、彼女が闘神大武会に参加すると知って、スバルとナルの2人とチームを組み、エイジ主催の闘神大武会に出場する。
ナルが言うには「かなりの女たらし」らしい。
ランスロット・レイクナイト(声:久川綾
イギリス人の少年。武器はレイピアフェンシングの使い手。過去にナルと戦って敗れたことがあり、そのナルが闘神大武会に参加すると知り、プエラとフェンの2人とチームを組んで、再対決するために大会にエントリーする。
ちなみにプエラとの出会いのきっかけは、インターネットの掲示板である。
プエラ・マリオネット(声:山田ふしぎ
スイス人の少女。普段は教会で聖歌隊をしている。武器は朱雀の弓。ゲーム中のプロフィールでは16歳となっているが、10年前(『闘神伝3』の時代)には3歳という設定なので、実際は13歳だと推測される。3歳の頃、教会で祈りを捧げている時にやってきた天使(実は『闘神伝2』に登場したウラヌス)から朱雀の弓を譲られる。普段は天使を模した服装をしているが、裏コスチュームは悪魔のような姿になる。
フェン・ベアフット(声:坂口大助
ブラジル人の少年。普段の職業は漁師。武器はハープーン。ゲーム中のプロフィールでは13歳となっているが、おそらく前述したプエラの年齢が入れ替わって誤記されたものと思われる(つまり実際は16歳)。祖父と2人で暮らしていたが、ゲンマに追われているモンド(ゲーム本編では、この男がモンドとは語られていない)を匿ったために祖父がゲンマに殺されてしまう。そこでフェンはモンドから技の手ほどきを受けて、祖父の仇討ちに赴く。攻撃の際にはペットの豚を使うが、この豚に木登りをさせるミニゲームが隠し要素の中にある。
ゲンマ(声:柴田秀勝
中国人男性。年齢不明。武器は玄武の盾。邪悪な幻術使いで、目的のためなら洗脳や殺人も平気でやる。ザコっぽい風貌とは裏腹に、カオスを倒したり、モンドに怪我を負わせたり、自分を利用しようとしたヴァーミリオンも逆に利用するなど、実力もかなりのもの。裏コスチュームはピエロのような姿になる。
みやび(声:辻桃子
日本人女性。武器は髪飾りを兼ねた小刀。忍者の里で暮らしていたが、ゲンマに洗脳されて配下になってしまう。ルークをストリートファイトで負かしたことがある。
バン・ブー(声:岸野幸正
秘密結社によって作られたキューバ人パイロットの頭脳が組み込まれたサイボーグ。両腕がバルカン砲になっている。秘密結社の生き残りであるが、古代組織残党のヴァーミリオンは彼をゲンマを監視する密偵として送り込む。しかし、当の本人はゲンマにもヴァーミリオンにも協力する気は全くないことが本人をメインにしたストーリーで明かされる。裏コスチュームでは両手が岡持ちになる。
イオス(声:鈴木麻里子
秘密結社のイタリア支部で作られた人造人間の女性。旧四天王のウラヌスに美貌を妬まれて封印されていたが、エイジに封印を解かれたために彼の配下になった。武器はロッドだが、実はこのロッドは青龍の槍が変化したもの。天使のような姿をしているが、裏コスチュームでは悪魔のような姿になる。また、同キャラクター戦をすると必殺技で飛ばすドラゴンが1Pと2Pでは違うものになる。
ゼロ(声:諸角憲一
秘密結社のギリシア支部で作られた人造人間の大男。非常に好戦的な性格のために結社に封印されるが、エイジに封印を解かれて配下になる。武器はブロードソード。裏コスチュームはアメコミヒーロー風の格好になる。

番外編に登場

セバスチャン(声:郷里大輔
『パズルアリーナ』に登場する。ランバート家の執事にして、デュークの剣術の師でもある。
リカ(声:高橋里華
『にとうしんでん』に登場する。ぴこぴこハンマーと空き缶を武器とする。同じタカラのリカちゃん人形が元ネタであるが、声を担当したアイドルの高橋里華をフィーチャーしたキャラクターでもある。
リュウジ(声:子安武人
『にとうしんでん』に登場する。ゲームの舞台が学校であるためか、学生服を着ている。武器は青龍刀。非常に冷めた性格をしているが、エンディングにおいて、リカといい雰囲気になる。
シュウ(声:中原茂
『にとうしんでん』に登場する。リュウジのライバルの方術使い。
バイフー(声:立木文彦
『にとうしんでん』に登場する。体中に凡字を書き込んだ棒術使い。

関連商品

OVA

  • 『闘神伝』 Vol.1 1996年6月21日発売
  • 『闘神伝』 Vol.2 1996年8月21日発売

概要

ストーリーは第1作目と『2』を繋ぐオリジナルストーリー。Vol.1ではウラヌスに操られてエイジと戦うソフィアや、結社の作り出したショウと瓜二つの闘神兵との戦いが描かれ、Vol.2では結社の罠にかかったエリスを救うためにエイジ達ゲームのメインキャラクターが結社の本部へ乗り込むという展開となっている。

キャストは監督である大張の意向でガイア、デューク、モンド以外はゲーム版とは異なるキャスティングとなっているが、セガサターン版『URA』ではソフィアの声がアニメ版と同じく冬馬由美となっている(プレイステーション版では、エリス役の鉄炮塚葉子がソフィアも演じていた)。

本作のためにことぶきは新たに一部設定をラフデザインとして描き起こしており、それらを元にアニメ用デザインが起こされた。描き起こされた主なものとしては、エイジの普段着やソフィア、トレーシーのコスチューム(ゲーム開発時の没案がベースとなっている)など。

なお本作に先駆けてドラマCDも発売元のBMGビクターから発売された。こちらはゲーム第1作で語られなかった各キャラクターのエピソードと、OVAまでの間に起きた戦いが描かれる。キャストは基本的にOVAと同じだがラングーを大塚明夫が演じている他、ドラマCDオリジナルの敵キャラクター(声:松本保典)も登場する。

キャスト

スタッフ

主題歌

「負けないでFly Away」
作詞 - 月海猫 / 作曲・編曲 - 平間あきひこ / 歌 - 氷上恭子

コミック

アンソロジーがホビージャパン他数社から発売された他、松本久志による第1作以前の物語として記憶喪失となったエイジがカイン、エリスやホー、ショウらと出会うというオリジナルストーリーのコミックがソフトバンク(現ソフトバンククリエイティブ)より、こずみ椎太(良原くろひこ)によるエリスを主人公とした第1作のコミカライズがエニックス(現スクウェア・エニックス)より刊行された。

また、武林武士によるコミカライズ版が『月刊少年エース』に連載され、全5巻の単行本化がされた。『1』と『2』を折衷したような内容となっており、『1』と『2』の全キャラクター及び『3』のキャラクターの一部が登場する。

講談社の少女漫画雑誌『るんるん』には、エリスを主人公とした『闘神伝 エリスまけないもんっ!』が連載されていた(未単行本化)。作者は浩峰尚

関連項目

  • D-XHIRD(ディ・ザード) - 1997年5月30日にセガサターン用に発売された3D武器格闘アクションゲーム。サターンで発売された他の闘神伝シリーズと同様、開発はネクステック(現・ネクスエンタテインメント)、発売はタカラ(現・タカラトミー)。隠しキャラとしてエイジが登場する。
  • 闘真伝 - 2009年12月10日Wii用に発売された対戦アクションゲーム。発売元及びタイトルの読み方は同じだが、これまでの作品とは設定を一新しており、作品としての関連性は薄い。主人公トウジが使う技の裂空斬や、エリスをモチーフにしたと思われる短剣二刀使いのリリスなど、部分的な共通点は見られる。

外部リンク