豪鬼

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テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター 豪鬼(ごうき)は、カプコン対戦型格闘ゲームストリートファイター』シリーズに登場する架空人物欧米ではAkuma(アクマ)と呼称される。

概要

スーパーストリートファイターIIX』(以下『スパIIX』と表記)で初登場。シリーズ最初の隠しキャラクターであり、後にベガと並ぶ『ストリートファイター』シリーズを代表するボスキャラクターとなる。

いくつかの条件を満たすと、最終戦である対ベガ戦の開始前に突如乱入し、「瞬獄殺」(ただし当時は技名不詳)でベガを瞬殺して登場する。なお、この時は豪鬼の名前表記はなく、インターミッション時の顔グラフィックも影になっており[1]、文字通りの謎の人物だった。『ハイパーストリートファイターII』(以下『ハパII』と表記)では乱入条件が『スパIIX』のものから変更されている。

元々は隠しボスとして登場したキャラクターで、優遇された性能を持つため、プレイヤーキャラクターとして使用可能な豪鬼には調整が入れられることが多い。その調整される前の豪鬼は家庭用移植時に使用できることが多く、真・豪鬼などのいくつかのバリエーションが存在する。それについては、キャラクターのバリエーション参照のこと。

日本国外版での豪鬼の名称は「Akuma(悪魔)」だが、名前の由来や変更された経緯については明らかになっていない。後の公式の回答では「(今となっては)真相は定かではないが、英語圏の人にとって「Gouki」という言葉は発音が難しく、また日本人らしさをアピールするために現在の名前になったのではないか」と語られている[2]

キャラクター設定

拳を極めし者[3]」を名乗る格闘家。常に全身から「殺意の波動」と呼ばれる妖しげなオーラ(赤や紫など作品によって異なる)を放っており、これを源として鬼神のごとき力を発揮する。強者と命を懸けた真剣勝負を演じることに生きる価値を見出しており、多くの格闘家を葬っている。対戦相手に対しては一切容赦ないが、戦いを離れれば、洞窟で迷った子供を助けるなど、人間味のある一面を見せることもある。

格闘家・剛拳の実弟。兄と共に師・轟鉄のもとで修行を積んでいたが、殺意の波動を完全に身につけるために轟鉄を殺害し、後に剛拳をも倒す。また、暗殺者の(ゲン)とは同じく修羅の道を行く者、そして「死合う」相手として、互いに理解しあう関係となっている。

一人称は「我」、二人称は「ぬし」もしくは「うぬ」。『スパIIX』の同キャラクター対戦時のCPU豪鬼はエンディングで「俺」と発言し、豪鬼のことを「キサマ」と呼ぶ。また、『ストリートファイターIII 2nd IMPACT』(以下『ストIII 2nd』と表記)でプレイヤー豪鬼に乱入してくるCPU豪鬼も「キサマ」と呼ぶ[4]。この豪鬼は自らの存在を「影」と称しており、両作品で「影に魅入られしものは死す」と発言している。

エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム』(以下『X-MEN』と表記)では隠しキャラクターとしてゲスト出演し、以後のカプコンとマーベル・コミックのクロスオーバー(マーヴルVS.シリーズ)のきっかけになった。このシリーズでの豪鬼は、過去の記憶を失っているミュータント・ウルヴァリンと何らかの因縁を持っている(特に『X-MEN VS. STREET FIGHTER』と『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』のエンディングで重点的に描かれている)。また、SNKのキャラクターとも接点があり、その中では八神庵Mr.カラテに対しても通ずるものがあるようである。

初代『ストリートファイターEX』(以下『EX』と表記)では隠しキャラクターとして登場し、『EX plus』と『EX plus α』では最初から使用可能となっている。また条件を満たせばベガの代わりに真の最終ボスとしても登場する。『EX2』以降の作品では登場しない。

『ストII』シリーズや『ストIII』シリーズでの立ち状態の構え方はリュウケンとほとんど同じだが、『ストリートファイターZERO』(以下『ZERO』と表記)シリーズではリュウやケンとは立ち状態の構え方が異なる。また、『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』(以下『MARVEL VS. CAPCOM』と表記)での豪鬼モード時のリュウの立ち状態の構え方もこちらに準拠する。

開発者インタビューではキャラクターのモデルは無いとされるが[5]、デザインを担当した安田朗は「顔は仏像というか金剛力士がモチーフ」と説明している[6]。また、顔は狛犬ライオン的に描いているという記述もある[7]

容姿

デフォルトカラーでは、リュウやケンと同タイプの袖がない黒色の道着を身に纏っており、褐色の肌をしている。道着の帯の代わりに縄を使っているが、『ストII』シリーズや『ZERO』シリーズのゲーム中では黒帯を締める。背中に「天」の字が浮かび上がることがあるが、これは兄の剛拳が背負っている「無」の字に対抗したもの[8]。また、轟鉄を殺害して奪ったとされる巨大な数珠を首に掛けている[9]。『EX』シリーズでは豪鬼にスーパーコンボをヒットさせると、数珠がバラバラに砕け散る演出が発生する。

髪型は、逆立った赤い髪に髷を結った特徴的なもの。『ストIII』シリーズでは鬢が部分的に白髪になっている。全作通して瞳が赤く時には発光しているように描かれ、「凶眼の男」とも称される。『スパIIX』の設定画では白目が黒、黒目が赤と指定されている[10]。なお『EX』シリーズでは対戦用グラフィックのみ目が白くなっている。剛拳と共に轟鉄のもとで修業に明け暮れていた幼い頃から、その姿は「まさに鬼」と形容されていた[9]

『スパIIX』(『ハパII』も同様)や『X-MEN』では雪駄を履いていたが、『ZERO』シリーズや『X-MEN VS. STREET FIGHTER』以降のマーヴルVSシリーズは裸足になっており、『ストIII』シリーズや『ストEX』や、『CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)シリーズでは藁草履を履いている。また、大抵の作品では拳にオープンフィンガーグローブをつけているが、『ストIV』と『MARVEL VS. CAPCOM 3』(以下『MVC3』と表記)ではグローブの代わりに荒縄をバンデージのように巻いている。

殺意の波動

殺意の波動とはどのような力なのかはゲーム本編ではほとんど語られない。主な特徴として以下の点が挙げられる。

  • 超常的な能力を発揮できる。
    • 身体能力の強化(阿修羅閃空など)
    • 大気の鳴動
  • 制御は非常に困難で、多くの場合は正気を失い殺意の波動に操られるままに闘いを繰り返す。

自称する「拳を極めし者」に関しては、家庭用『ZERO3』や『ZERO3↑』の殺意の波動に目覚めたリュウもエンディングで自身の力に完全に呑み込まれたあとに「我は拳を極めし者なり」と呟いている。功ならずして瞬獄殺を用いた者は殺意の波動に呑まれてしまうが、豪鬼は轟鉄の下で修行している時から常日頃より殺意の波動をまとい、瞬獄殺を制御するために鍛錬を重ね、轟鉄に瞬獄殺を用いることで殺意の波動を完全に身につけている[11]

中平正彦の漫画『ストリートファイターZERO』では、「人の世を乱す者」を倒すために人の世が得た唯一の力であるという解釈をしている。この場合の「乱す者」とはベガのことで、古くはキリストヒトラーがこれに当たることを示唆しており、善悪にかかわらず影響の大きすぎる者が該当すると見られる。これらの人物がことごとく非業の死を遂げた裏には殺意の波動の存在があったとする。この解釈は一部本編に取り入れられ、『ストリートファイターZERO3』(以下『ZERO3』と表記)でローズのストーリーに登場するガイの台詞の一部に反映されている。

NAMCO x CAPCOM』においては、殺意の波動の力で異世界へと移動するというこれまでにない芸当を披露した(もっとも、このときは次元の壁が緩くなっており、ベガのサイコパワーなどそれらに類するパワーの持ち主なら誰でも移動することができた)。

同門キャラクターとの関係

轟鉄(ゴウテツ)
豪鬼と剛拳の師。暗殺拳の使い手であり、「敗北は死を意味する」、「手段は選ぶな、勝利のみが全て」という厳しい信条の持ち主。豪鬼の非情なまでの強さに格闘家として、修羅としての血が疼き、すべてを伝授した後に豪鬼を名指しして試合を行う。無数の灼熱の炎と化した究極の殺意の波動で襲い掛かるが、豪鬼は「殺意の波動」を完全に我がものとするために、瞬獄殺を用い轟鉄を殺害した。この件で豪鬼は「殺意の波動」を完成させ、以後は「死合う」相手を求めて放浪を続けている。
剛拳
実兄であり、リュウとケンの師匠でもある。豪鬼に殺害されたと思われていたが、のちに『ストIV』で生きていたことが判明し、再び姿を現す。
リュウ
剛拳の弟子の一人。剛拳を殺害した(と思われていた)豪鬼に対し、師の仇ではなく一人の格闘家として挑む。豪鬼と同様に、殺意の波動の素質の持ち主でもある。豪鬼の求めるものは「究極の死合い」であり、リュウの持つ殺意の波動を完全に覚醒させた上で自分の宿敵とさせるために彼の前に現れている。『CAPCOM VS. SNK』シリーズでのサガットとの掛け合いで、自身が修羅の道に進むきっかけとなった人物に、リュウの名前を仄めかす発言をしている。リュウが豪鬼に対するものとしては、「俺は殺意の波動を超えてみせる」との台詞がいくつかの作品で見られる。
ケン
リュウと同じく剛拳の弟子の一人。リュウほど因縁は深くないが、「まだ生きていたのか」(『ストIII 2nd』)などの豪鬼に対する台詞がある。

ゲーム上の特徴

リュウ、ケンと同系統のキャラクターで、通常技・必殺技とも共通するものが多いが、それ以外にも「百鬼襲」や「天魔空刃脚」など独自の技を持つ。反面『ZERO』以降の作品では、体力や気絶耐久値などが低く設定される場合が多く、多彩な攻めで低い体力値を補うキャラクターとされている。

『スパIIX』ではコマンドを入力することで使用できる(アーケードでも可)。隠しボスキャラクターだけあって、あらゆる面でリュウ、ケンを上回る性能を誇った。その攻撃力の強さ、高い性能の「斬空波動拳」や「灼熱波動拳」を使った「灼熱ハメ」や防御力が通常キャラクターと同じで、気絶してもすぐに回復するという掟破りな性能であり、闘劇をはじめとする大会において使用禁止キャラクターにされている。

『ZERO』シリーズでは様々な特殊技、必殺技、スーパーコンボが追加された。通常技の威力はリュウと同程度だが、必殺技が連続で繋がりやすく、結果として与えるダメージが大きくなるほか、「斬空波動拳」や「天魔空刃脚」を筆頭に、空中から相手を押さえ込み、一気に攻め立てる技を豊富に備えている。『ZERO』での豪鬼は、各技の性能の高さが全キャラクター中で群を抜いていたが、『ZERO2』以降は様々な部分での調整がなされている。『ZERO2 ALPHA』では、計5種類ある飛び道具が全て弱体化し、一部の技の攻撃判定が縮小されたり食らい判定が大きくなっている。『ZERO3』では一部の必殺技が若干強化された。V-ISMではオリジナルコンボが強烈な強さを誇る。

『ストIII』シリーズではEX必殺技を一切持たない代わりに、通常の必殺技が他キャラクターのEX必殺技並みに性能が高く、さらには選択したスーパーアーツの他に、SAゲージを満タンにした場合に全ゲージを消費して、「瞬獄殺」や「金剛國裂斬」といった専用のスーパーアーツを使用できる。

『ストIV』では2008年8月29日付けで使用可能になった。持ち技は主に『ストIII』シリーズでの技に加え、EX必殺技(「阿修羅閃空」を省く)を使えるようになり、より多彩な戦術が可能となった。スーパーコンボには「瞬獄殺」、ウルトラコンボには「真・瞬獄殺(UC1)」が実装され、『スパIV』にて「天衝海轢刃(UC2)」が追加された。また、一定の条件を満たすことで隠しボスとして登場する。なお、『スパIV』では隠しボスとして「真・豪鬼(豪鬼のボス仕様)」と「狂オシキ鬼(ボス仕様)」が登場する。

技の解説

リュウやケンと同門であるため、豪鬼も同様の技を使う。「波動拳」と「昇龍拳」に当たる技が、それぞれ「豪波動拳」と「豪昇龍拳」になっているため、開発スタッフの間ではそれ以外の技についても動作がよく似た技の前に"豪"を付けて呼ばれることがあった(百鬼襲→豪フーリガン - キャミィの「フーリガンコンビネーション」、瞬獄殺→豪プレジャー - デミトリの「ミッドナイトプレジャー」)。

通常技

作品によって若干差異はあるが、ここでは最新作の『スーパーストリートファイターIV』(以下『スパIV』と表記)での技名称を掲載。

操作 立ち(近距離) 立ち(遠距離) しゃがみ 垂直ジャンプ 斜めジャンプ
弱パンチ 肘打ち ジャブ ジャブ 肘落とし ジャブ
中パンチ ボディブロー 掌底 掌底 水平チョップ ストレート
強パンチ 六腑潰し 鬼哭突き 突き上げアッパー ストレート
弱キック ローキック ハイキック キック 蹴り上げ 跳び膝蹴り
中キック 膝蹴り 横蹴り くるぶしキック 前蹴り 跳び足刀
強キック 鉈斬(シザン) 鬼哭連斬(キコクレンザン) 足払い 鬼首斬り 鬼蹴り
六腑潰し
迫出してレバーブローを放つ。
鉈斬
踵落としを放つ。
鬼哭連斬
鎌払い蹴りの勢いで更に回し蹴りを放つ。
鬼首斬り
表裏反転した「空中回し蹴り」。
鬼蹴り
対地30°の蹴り。

パーソナルアクション

気合
『ストIII 2nd』と『ストリートファイターIII 3rd STRIKE』(以下『ストIII 3rd』と表記)で使用。従来シリーズでの挑発とほぼ同じ動作だが、オーラに真・豪鬼の登場シーンと同じ"滅"の文字が浮かび掛け声も同様に「滅ッ!!」と叫ぶ。後ろ足で地を響かせ腰を低く構え気を高める動作を取る。この技を出すと次に出す技の攻撃力が上昇する。持続効果はその1回のみ有効。

投げ技

背負い投げ
相手の胸倉をつかみ投げる。
巴投げ
相手の胸倉をつかみ、後ろに倒れ込みながら投げ飛ばす。
地獄車
相手の胸倉をつかみ、後ろに倒れ込んで相手と回転し最後に投げ飛ばす投げ技。『ZERO2』以降の作品、『マーヴルVS.』シリーズで使用可能。また『MARVEL VS. CAPCOM 2 NEW AGE OF HEROES』(以下『MVC 2』と表記)ではコマンド投げに変更。
豪衝破
相手の胸倉をつかみ、前方に大きく踏み込んで鳩尾あたりに掌底を叩き込み吹き飛ばす。『ストIV』で使用。
朱裂刀
相手の胸倉をつかみ、引き寄せた後、バランスが崩れた相手の背中に手刀を打ち込んで地面に叩き伏せる。手刀の動作やポーズは後述の「天魔朱裂刀」と同様のモーションである。『ストIV』で使用。
つかみ膝蹴り
相手をつかみ上げて腹部に膝蹴りを何度も叩き込む。『X-MEN』でのみ使用可能。
イズナ落とし
『マーヴルVS.』シリーズでのみ使用可能な空中投げ。

特殊技

頭蓋破殺(ずがいはさつ)
手刀を打ち下ろす技。2ヒットする点やしゃがみガード不能な点など、リュウの「鎖骨割り」と性能が共通する点がある。
旋風脚(せんぷうきゃく)
『ZERO』シリーズ以降の技で、前に低く飛びながら外回しの回し蹴りを入れる。リュウの「旋風脚」よりも若干発生は遅いが、着地の隙が皆無。
天魔空刃脚(てんまくうじんきゃく)
後述もする鋭角の急降下蹴り。『ZERO』シリーズなどでは、出せるタイミングが前方ジャンプの頂点付近に限定される。作品を追う毎に降下角度が浅くなっている(対地60°→50°→45°)。
『ZERO3』と『MVC2』および『CvS』シリーズでは腕の構え方が異なる。
豪破拳(ごうはけん)
踏み込んで掌底打を繰り出す。『EX』シリーズにおけるガードブレイク(以下GBと表記)技。「滅殺豪波動」をガードさせた後に素早く出すと相手はガード硬直のため、事実上回避不可能なハメ技となる。
豪昇脚(ごうしょうきゃく)
立ち状態からその場で跳び蹴りを繰り出す。『ストリートファイター ザ・ムービー』(以下『ザ・ムービー』と表記)のみにて使用。

ターゲットコンボ

近距離立中パンチ→立強パンチ(ボディブロー→鬼哭突き)
『ストIII』でのターゲットコンボで、『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』(以下『CvS2』と表記)では神・豪鬼が使用。

必殺技

豪波動拳(ごうはどうけん)
掌から気の弾を発射する「波動拳」の豪鬼版。一部の作品を除いて[12]、リュウたちの「波動拳」と違って紫色をしている。基本的な性能はリュウたちの「波動拳」と同じだが、一部の作品では近距離で当てると吹き飛びダウンを奪えるという特徴がある。
『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』以降の『マーヴルVS.』シリーズでは、リュウの「波動拳」と同じく気弾が大型化している[13]。『ポケットファイター』では赤ジェムをLV3溜めるとベガの「サイコショット」と同じ形状(色は違う)となる。『ストIV』ではEX必殺技版の豪波動拳は2ヒットする。また『ZERO3』では真・豪鬼のみ、フェイント技である「豪波動の構え」が使用可能。
灼熱波動拳(しゃくねつはどうけん)
構えを取って力を溜めた後、炎を帯びた「波動拳」を放つ。
リュウの「灼熱(ファイヤー)波動拳」と類似しているが、こちらは威力が高く発動前後の隙が大きい。多くの作品で多段ヒットする性質を持ち、(弱)(中)(強)の順に威力・ヒット数が上がっていくが、隙も大きくなる[14]
『ストIV』におけるEX必殺技版は強で出した時と同様に3ヒットする。また、強で出すものよりも技の出が速くなっている。
豪昇龍拳(ごうしょうりゅうけん)
ジャンピングアッパーを繰り出す「昇龍拳」の豪鬼版。空中連続ヒットする効果を持つ。多段ヒットすれば威力も大きい。『VS.シリーズ』などの一部の作品では拳に黒や紫色の炎を纏い、ヒット時に相手を燃やす[15][16]
竜巻斬空脚(たつまきざんくうきゃく)
「竜巻旋風脚」の豪鬼版。その場で地面を蹴って飛び上がり、足を振り回しつつ前方に移動する。
リュウやケンの「竜巻旋風脚」と比べると、ヒット時に相手をダウンさせるリュウの特性と、多段ヒットするケンの特性を兼ね備えており、より性能の高い技となっている。また「豪昇龍拳」と同じく空中連続ヒットの効果を持ち、当て方次第で「豪昇龍拳」などで追撃することもできる。一部の作品では足に電撃[16]や紫色の煙[17]を纏う。
『ザ・ムービー』では「灼熱竜巻斬空脚」となっており、足部分に炎を纏っている。またダメージを受け体力値が一定以下になると、強化版の「獄炎竜巻斬空脚」が使用できるようになる。『ストIV』におけるEX必殺技版はテンプレート:要出典範囲、リュウの「真空竜巻旋風脚」と同じ仕様となる。
空中竜巻斬空脚(くうちゅうたつまきざんくうきゃく)
ケンの「空中竜巻旋風脚」に同じ。EX版は「EX竜巻斬空脚」と同じ性質に。
斬空波動拳(ざんくうはどうけん)
空中から地上に向けて気の弾を発射する。通常の「(豪)波動拳」と違い、片手で技を繰り出す[18]。初出である『スパIIX』(『ハパII』も同様)のCPU豪鬼などの“真・豪鬼”や、一部の作品のプレーヤーキャラクターとしての豪鬼、および神・豪鬼は一度に2発同時に放つ。
また、(弱)(中)(強)の順に弾を撃ち出す角度や飛距離が変化する作品もある[19]
『スパIIX』のCPU豪鬼の2発目のモーションは掌底ではなく、拳を突き出したモーション(ジャンプ弱パンチと同じ)となっていた。隠しキャラである豪鬼が『スパIIX』同様のグラフィックの『X-MEN』でも両腕で交互に気弾を一度に2発繰り出すが、1発目は画面手前の腕から発射する。また逆の腕で2発目を放つ際は、掌底から撃つグラフィックに修正されている。
阿修羅閃空(あしゅらせんくう)
片足立ちの構えを取り、前方もしくは後方に残像を発しながら滑るように移動する。
発動と同時に完全無敵となり、その間は相手の攻撃を受け付けないが、終了後に隙がある。
『ZERO3』のみ、発動時の構えから移動し始めるまでのわずかな時間に食らい判定があり、完全無敵ではなくなっている。
『EX』シリーズでは腕の構え方が他のシリーズに比べ異なり、画面の奥行きへの移動を伴う。また『X-MEN』ではX-パワーとして使用。
天魔空刃脚(てんまくうじんきゃく)
空中から鋭角で急降下する蹴り。『X-MEN』で追加された技で、同作およびマーヴルVS.シリーズ(『MVC3』以外)では必殺技、他では特殊技扱いとなっている。このバージョンの場合は多段ヒット技で、ジャンプの方向や高さに関係なくいつでも出せる。
百鬼襲(ひゃっきしゅう)
『ZERO』にて追加。体を丸めて回転ジャンプし、そこから追加入力で派生技(投げ技や打撃技)を繰り出す。
弱は高く短く、強は低く遠く跳ぶが、『ストIII 3rd』以降は距離・高度ともに威力に比例するようになった。技の性質はキャミィの必殺技「フーリガンコンビネーション」に近いが、こちらの方が派生技の種類は豊富である。なお、『ZERO2』での「百鬼襲」からの派生技は全てしゃがみガード可能。『マーヴルVS.』シリーズでは使用していないが、『MVC3』で初めて実装された。従来の技とは異なり追加入力をしない場合、そのまま着地するようになった。
『ストIV』におけるEX必殺技版では相手の位置を自動的に追尾して跳び上がる。
百鬼豪斬(ひゃっきごうざん)
「くるぶしキック」(『III』シリーズ以外で用いられる、しゃがみ中キック)の動作で出す、ほとんど前進しないスライディング(『ストIII』以降は内回しに旋回して出す、やや前進するスライディング)。下段技で何も追加入力しなかった時に出る。
百鬼豪衝(ひゃっきごうしょう)
「斬空波動拳」の動作(『ストIII』以降は両腕を交差させた構え)から掌底打を放つ技で、中段属性技。攻撃の発生がかなり遅く、出すのが遅いと技が出る前に着地する。『MVC3』では手に紫色の炎を纏っており、攻撃がヒットすると相手をバウンドさせ、他の技で追撃できるようになる。
百鬼豪尖(ひゃっきごうせん)
倒れ込むように背中から体当たりする技で、これも中段属性技。『ZERO』シリーズのみで『ストIII 3rd』以降は下記の「百鬼豪刃」に取って代わられ、削除された。なお、攻撃後に地面に倒れているときの豪鬼は空中判定となっているため、地上の投げ技を食らうことはない。
百鬼豪砕(ひゃっきごうさい)
投げ技で、「百鬼豪衝」の動作で相手の肩を掴んだあとに一回転して地面に着地し、膝の上で叩き付ける。相手の頭上付近でコマンド入力するとつかめる。『ストIII 3rd』以降では仕様が違い、相手の位置に関係なくつかむことが可能。また相手の頭部を片手でつかんでから1回転して前方に投げ捨てるような動作となっている。
百鬼豪墜(ひゃっきごうつい)
これも投げ技で、つかんだ後に宙を舞い回転しながら地面に叩き付ける。相手の胸元の位置でつかめる。『ストIII 3rd』では使われていない。
百鬼豪刃(ひゃっきごうじん)
その場で外回りに旋回し「天魔空刃脚」の裏向きの構えで急襲する技。『ストIII 3rd』にて上記の「百鬼豪尖」の入れ替わりで追加された技。『MVC3』では足に紫色の炎を纏っており、ダウン中の相手にもヒットする。
百鬼豪断(ひゃっきごうだん)
浴びせ踵落しのような技で『CvS2』のみで使用。なお、同作品では「百鬼豪刃」は使用できない。
百鬼豪砲(ひゃっきごうほう)
「斬空波動拳」を放つ技で『MVC3』のみで使用。
昇龍煉獄(しょうりゅうれんごく)
発動すると腕を構え、この状態でジャンプ攻撃を含む通常技を受けると、直後にカウンターで「豪昇龍拳」を発動して相手を吹き飛ばす。『X-MEN』でX-パワーとして登場したが、以降のシリーズでは使用されていない。
前方転身(ぜんぽうてんしん)(または「前転」)
動作はいわゆる「回り込み」。攻撃力のない移動技で、移動中は投げに対してのみ無敵。『ZERO』シリーズでは『ZERO3』のみ特殊技扱いで、通常技からのキャンセルは不能。『ストIII』シリーズの『ストIII 2nd』では使用できたが、『ストIII 3rd』では削除されている。

スーパーコンボ / スーパーアーツ / ウルトラコンボ

『ストIII』シリーズにおけるスーパーアーツゲージは『ストIII 2nd』・『ストIII 3rd』とも112ドット×ストック2。

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瞬獄殺(しゅんごくさつ)
テンプレート:Main
豪鬼を象徴する技。「阿修羅閃空」の構えを取ったまま対戦相手に接近し、捕まえた後(『スパIIX』や『ハイパーII』ではつかんでいない)一瞬で15発もの打撃を打ち込む技(作品やキャラクターによってヒット数は異なる)。打撃を打ち込む瞬間は画面が暗転する。暗転が終わった後に相手は豪鬼の足元に倒れ伏し、KO時には「天」の字が背景に現れる。なお後述の真・豪鬼が使用した場合、発動時の移動距離・移動速度とともに上昇する。
『ストIII』シリーズにおいてはどのスーパーアーツを選択していてもゲージストックMAX時専用で使用可能。
SA1 - 滅殺豪波動(めっさつごうはどう)
「豪波動拳」同様の気の弾を3〜8発、一度に発射する技。性質はリュウの「真空波動拳」に近い。『X-MEN』から使用。
ヒット数は作品やレベルにより異なるが、『ZERO』シリーズでのLv3、『ストIII』シリーズでは最後の弾で相手を燃やす。『ZERO』シリーズにて相手の飛び道具を相殺する際にこの技を使うと、最も攻撃力の高い1段目から相殺していくためにダメージが激減する。
『X-MEN』ではコマンドが「滅殺豪昇龍」と重複しており、最後の「→入力」があるかの違いでしかない。それ以降の『ZERO』シリーズや『CvS』シリーズではコマンドが変更された。
『X-MEN VS. STREET FIGHTER』以降の『マーヴルVS.』シリーズでは、太いビーム状になっており、相手を燃やす効果がある。『MVC3』では後述の「天魔豪斬空」のように無数の「豪波動拳」を連射する仕様の「滅殺豪波動・阿形」となったが、発動直後に強攻撃を押しっぱなしにすることで、太いビーム状の気を放つ従来の仕様の「滅殺豪波動・吽形」に変化する。
SA1' - 天魔豪斬空(てんまごうざんくう)
空中で一旦静止し、気を練ってから、多段ヒットする「斬空波動拳」を放出する。気弾を撃った後は反動で後方に跳ねる(『マーヴルVS.』シリーズを除く)。『ZERO』シリーズから使用。
『ZERO2』にて、スーパーコンボゲージがLv.2以上溜まっている状態で空中でオリジナルコンボを発動し、直後にこの技のコマンドを入力すると、オリジナルコンボ中にもかかわらずこの技が発動される。
『ストIII』シリーズではSA1「滅殺豪波動」の空中版として扱われ、それを選択時に使用できる。またこのシリーズでは気弾のサイズがかなり大きいもの(上半身サイズ)となっている(他シリーズでは、「斬空波動拳」と同じサイズ)。『ハイパーストリートファイターZERO』の赤S-ISMも『ストIII』と同様に大きくなっているが、実際の気弾の攻撃範囲は小さい。
『マーヴルVS.』シリーズでは空中に浮いたまま無数の「斬空波動拳」を連射する。エリアルレイヴに組み込める他、体力を削るにも使えるなど実用性が高くなっている。ただし、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』のみコマンド入力完了してから技発動までが非常に遅いため、エリアルレイヴに組み込めない。『MVC3』では、従来の波動を連射する技を「天魔豪斬空・阿形」と呼称し、発動直後に強攻撃を押しっぱなしにすることで、斜め下に太いビーム状の気を放つ技「天魔豪斬空・吽形」に変化する。
『ポケットファイター』では2発弾を撃ち、ヒット数も他の作品より多いが、撃った後に海パン一丁になり空中からの飛び込みを披露するため、従来のより着地後の隙が大きい。
SA2 - 滅殺豪昇龍(めっさつごうしょうりゅう)
豪昇龍拳を連続して繰り出す技。性質はケンの「昇龍裂破」に近い。『X-MEN』から使用している。
「豪昇龍拳」同様、『マーヴルVS.』シリーズでは『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』以降は拳に紫色の炎を纏うようになっている。『ハイパーストリートファイターZERO』の赤S-ISMでも纏っているが相手を燃やす効果はない。
これまでの作品では「昇龍裂破」との違いはあまりなかったが、『ストIII 3rd』では差別化が図られた。「昇龍裂破」はヒット数は多いが1ヒット当たりの威力は小さく、それに対して「滅殺豪昇龍」はヒット数は少ないが1ヒット当たりの威力は大きいという違いがある。特に3回目に放つ「豪昇龍拳」の威力は1〜2回目が当たらず、3回目だけが当たった場合は全段クリーンヒットさせるよりもダメージが大きい場合がある(コンボ補正の影響)。『MVC 2』でも同様に「昇龍裂破」とは差別化が図られている。
SA3 - 滅殺豪螺旋(めっさつごうらせん)
「竜巻斬空脚」の構えを取り、相手を巻き込みながら垂直上昇(8回転)し、「前蹴り」→「空中回し蹴り」で締める。『ストIII 2nd』から初登場、『CvS』シリーズでは使われていない。
『MVC2』では「竜巻斬空脚」同様に電撃を纏う。
SA3' - 滅殺豪旋風(めっさつごうせんぷう)
「滅殺豪螺旋」を空中で発動したものはこう称され、こちらは4回転してその場に滞空後に垂直上昇し(4回転)、「前蹴り」→「空中回し蹴り」で締める。
この技は『MVC2』では使用不可になっている。
金剛國裂斬(こんごうこくれつざん)
拳に気を集中させ地面に叩き付け(1ヒット)、その衝撃波(9ヒット)で敵を倒す。この技はキャンセルで出すことができない。また初段のみブロッキング不能となっている。初段の威力は非常に高く、ダメージレベル設定次第では体力満タンから一撃で即死というものとなっている(例:トゥエルヴの「X.C.O.P.Y」終了モーションに当てるなど)。
元々は『ストIII 2nd』のエンディングで初披露し(このときエアーズロックを破壊)、『ストIII 3rd』でゲーム中に使える技として実装された。「瞬獄殺」と並ぶゲージストックMAX時専用スーパーアーツ。
『ストIII 3rd』以外では『頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』でのみ隠し必殺技として登場している。
UC1 - 真・瞬獄殺(しん・しゅんごくさつ/Wrath of the Raging Demon)
『ストIV』のウルトラコンボ(1)で瞬獄殺の上位版。ヒット数が27と増加している。「真・瞬獄殺」のコマンドは「弱P・弱P・←・弱K・強P」で発動し、ノーマル版との違いはレバーの前後の違いのみ。「一瞬千撃」のカットインとともに凄まじい量の打撃を叩き込む。このカットインは中平正彦の漫画『RYU FINAL』での瞬獄殺の炸裂シーンの背景文字「一瞬千撃 抜山蓋世 鬼哭啾啾 故豪鬼成」に由来。
UC2 - 天衝海轢刃(てんしょうかいれきじん/Demon Armageddon)
『スパIV』で実装されたウルトラコンボ(2)で、「滅殺豪螺旋」の強化版。殺意の波動を纏った上段回し蹴りを放ち、これがヒットすると相手は斜め上空へ吹き飛ぶ。すかさず凄まじい勢いの「竜巻斬空脚」(7回転)で力を溜めたのち、そのまま相手に跳び蹴りを放つ。その際、血飛沫のような「天」の字が相手の背に浮かんでから粉々に砕け散る演出が挿入される。また相手を突き抜けるため、技後は相手との位置が入れ替わる。この技でKOすると、黒いあけぼのフィニッシュ(瞬獄殺フィニッシュの「天」のない仕様)となる。
初出は『ストIII 3rd』のエンディングで、その時は深海の沈没船上でこれを出し、海を裂いて沈没船を空に衝き上げた。

デモでのみ使用した技

大赤焉(ダイセキエン)
CAPCOM FIGHTING Jam』のエンディングで神・豪鬼[20]が披露した、地球に飛来した超巨大隕石を粉砕した技。
天覇涛砕斬(テンハトウサイザン)
SVC CHAOS』のエンディングで真・豪鬼が披露した技。振り下ろした手刀で海を真っ二つに裂いた技。
赤鴉空裂破(セキアクウレツハ)
『スパIV』のエンディングで披露した技。空へ向けて気を放ち、その余波で周囲の森が更地と化した。

キャラクターのバリエーション

真・豪鬼

真・豪鬼とは真の力を解放した豪鬼のこと[21]。プレイヤーキャラクターとしての豪鬼はゲームバランスの観点から弱めに調整され、本来のボスキャラクターとしての強さを持った豪鬼は真・豪鬼と呼んで区別される。プレイヤーは家庭用移植版の隠し要素などで操作できるのみで、アーケードゲームでは『ストリートファイターZERO3↑』のみ使用可能。

通常の豪鬼とは同一人物であり、ストーリー上で他のキャラクターから「真・豪鬼」と呼ばれることはない。ただし例外として、『SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS』では、豪鬼と真・豪鬼がストーリー上も区別されており、『ストリートファイターZERO2』および『ストリートファイターZERO2 ALPHA』では、ストーリー上は同一であり対戦前会話やエンディングなど通常豪鬼と同じだが、真・豪鬼の勝利セリフは「……」という沈黙を表すもののみとなっている。なおこの2作品では真豪鬼はCPU専用であり、登場時は専用の会話が用意されている。家庭用でのみプレイヤーが操作可能。

「真・豪鬼」という名称が初めて登場したのは『ストリートファイターZERO2』。開発者インタビューによると、「プレイヤーに挑戦する」という意味で作られたキャラクター。青い胴着を着ていることから開発者の間では「青いシンゴウキ」と呼ばれていた[22]

豪鬼の初登場作品である『スパIIX』ではCPU専用の隠しボスキャラクターとして登場していたが、この当時は豪鬼自体の名前も伏せられており、隠しコマンドで使用できる豪鬼と区別が付かなかったほか、真・豪鬼という名称も使われておらず、単に豪鬼と呼ばれていた。ただし、キャラクターの以下の挙動からこの2者を見分けることはできる。

  • 「斬空波動拳」で弾を2発出す(プレイヤーが操作する豪鬼は通常1発)
  • 「阿修羅閃空」の動作終了後の隙がない(プレイヤーが操作する豪鬼は硬直時間が付く)
  • 「灼熱波動拳」の硬直時間が短い
  • 「瞬獄殺」の性能の変化(発生および突進速度の飛躍的上昇、「移動投げ」から「ガード不能の打撃技」に変更)
  • 立ち強パンチがキャンセル可能(豪鬼との相違点)

これらは対戦でのバランスの観点上、プレイヤーキャラクターには意図的に調整された部分である。通常の豪鬼にはない特徴を備えており、その強さは豪鬼を凌駕する。

『ZERO』以降の作品では、当時のCPU版が真・豪鬼としてCPU専用キャラクターとなり、当時のプレイヤーキャラクター版が隠しコマンドを使用するなどの条件の下で(作品によってはデフォルトで)使用可能になったため、単に豪鬼と呼ぶと『スパIIX』当時の使用キャラクター版を指すことが多くなった。また、その過程で「瞬獄殺」の移動速度および距離が増加し特性も変更され、通常の豪鬼とさらに差別化が図られている。また『スーパーストリートファイターII X REVIVAL』-『ストリートファイターZERO3↑』ではデフォルトの胴着の色が通常豪鬼が黒に近い紺色なのに対して、真・豪鬼は青紫色となっている。

ドリームキャスト版『スーパーストリートファイターII X for Matching Service』では、条件を満たすとCPU仕様の豪鬼(真・豪鬼)とそのCPU仕様に瞬獄殺が追加された豪鬼(天・豪鬼)を操作キャラクターとして使用することができる(コマンドは今までのシリーズと同じ)。またゲームボーイアドバンス版『スーパーストリートファイターII X REVIVAL』でも条件を満たすことで後者の天・豪鬼(この作品では真・豪鬼)が使用可能。ただし、瞬獄殺の性能はこちらの方が上である(先述の通り、移動速度および相手がつかみ間合いで地上にさえいれば必ずつかめるなど)。

CPUの豪鬼が真・豪鬼となった作品には以下の物がある。

ストリートファイターZERO
一定条件を満たすと最終面に乱入してくるCPU豪鬼は、厳密に言えば「真・豪鬼」ではなく、外見は通常の豪鬼と変わらない。しかしプレイヤー版よりも攻撃力、防御力共に上昇しているほか、全ての通常技にキャンセルをかけることができ(しゃがみ強キック→しゃがみ強キックやしゃがみ強キックの隙部分のみをキャンセルなど)、「瞬獄殺」の移動速度は真・豪鬼同様に速く、移動距離も長い。
ストリートファイターZERO2 (『ALPHA2』と『ZERO2 ALPHA』も含む)
一定条件下で最終面の前に乱入してくる。豪波動拳の出が豪鬼と比べて速く、さらに隙も非常に少ない。2発撃つ斬空波動拳の角度が1発は深く、もう1発は浅い(他シリーズでは2発とも同じ角度で連なっている)など、通常の豪鬼を遥かに凌ぐ強さを持つ。『ZERO』に比べると反応の鋭さはやや控えめとなっている。
ストリートファイターZERO3(家庭用および『↑』も含む)
殺意の波動に目覚めたリュウの最終ボス。『ZERO2』に比べると豪波動拳の出が遅くなっているが、瞬獄殺がのけぞり中やガード硬直中にも決まるガード不能の打撃技となったことで、連続技に組み込めるようになっている。
ストリートファイターIII 2nd IMPACT
最終戦にたどり着くまでに一定条件を満たすと、豪鬼が乱入してきて対戦相手を倒し、闘うことになる。その豪鬼を一定条件下で倒すと、真・豪鬼となって復活する。この真・豪鬼を倒すと、特別なエンディングになる。
スーパーストリートファイターIV
『ストIV』の豪鬼乱入条件を満たせば登場。スパIVで通常の豪鬼には性能面で調整された部分があるが、こちらには調整を施されていない。
CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000 PRO
一定条件下で最終面に出現する豪鬼が、『PRO』では斬空波動拳を2発撃つなどの真・豪鬼仕様となっている。『ZERO』と同じく、厳密には「真・豪鬼」ではない。なお、初期版・『PRO』とも最終ボスがギースになる予定だった場合のみ専用のステージ「啜ノ谷」が出現し、ベガの場合は彼に手刀を見舞うという形で乱入してくる(後述するように、これが『CVS2』の「禊」の原型とされている)。
SNK VS. CAPCOM SVC CHAOS
名前上は「真・豪鬼」であるが、後述する「神・豪鬼」の技「」が追加されている。
ジャンプ下降中に斬空波動拳を出すと波動を一発のみ発射するが、実は通常の豪鬼のモーション(片手で構えた後もう片方の手で気弾を発射する)と同じ動作をするようになっている。

神・豪鬼

テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター

神・豪鬼(SHIN GOUKI,英:SHIN AKUMA)[20]とは、『CvS2』にて殺意の波動とルガール・バーンシュタインに注入された暗黒パワーを併せ持った豪鬼のこと。『CAPCOM FIGHTING Jam』でも登場。

『CvS2』では大阪城の屋根の上で破ったルガールに暗黒パワーを注入され、力が飽和した状態となっている。神・豪鬼になると、髪と目の色が完全に白くなる。なお、勝利ポーズの胴着の背や瞬獄殺のフィニッシュ背景文字が「神」[20]となる。

特徴

『CvS2』での神・豪鬼
一定条件の下で最終面に神・豪鬼が出現する。なお、本作のCPU神・豪鬼は攻撃力補正の関係もあり、LV3スーパーコンボはほぼ即死という威力を誇る。反面、プレイヤーが使用すると防御力が極端に低下し、被ダメージが大きくなるため、相手キャラクターとGROOVE、そして技によっては一撃で体力満タンから即死となる。
『CAPCOM FIGHTING Jam』での神・豪鬼
一定条件の下で最終面の後に神・豪鬼が出現する。『ストリートファイターII』シリーズ枠からの登場だが、回り込み、小ジャンプ、チェーンコンボ、ブロッキングなど他のシリーズの技も使える(小ジャンプは同作では神・豪鬼専用である)オールマイティな性能となっている。反面、プレイヤーが使用すると防御力が低下し被ダメージも大きくなる。

神・豪鬼の技

ここでは通常の豪鬼も使用するものは省略する。

神・豪鬼の必殺技

天魔朱裂刀(てんましゅれっとう)
先述の昇龍煉獄と同様の当て身打ち技だが、禊(後述)と同様の手刀打ちで反撃する。
スーパーコンボにも反撃できるが、取った後の反撃モーションの関係上、即座に反撃できずに回避されてしまう場合がある。コマンドの関係上即座に出しにくく、加えて神・豪鬼の耐久力の関係上、決めるリスクが高い割りに受ける恩恵は小さい。

スーパーコンボ

禊(みそぎ)
相手の上空に一瞬で回り込み、飛び降りつつ渾身の手刀打ちで相手を斬り裂く。『CvS2』から使用。
CAPCOM VS. SNK』(以下『CvS』と表記)では本来の最終ボスがベガで、豪鬼出現条件を満たした際の演出で彼に決めたのがこの技。
『SVC CHAOS』では真・豪鬼がEXCEEDとして使用しており、ガード不能技になったが、連続技には組み込めなくなり威力が落ちた。

狂オシキ鬼

テンプレート:対戦型格闘ゲームキャラクター

『スーパーストリートファイターIV アーケードエディション』にて初登場。殺意の波動にさらされ続けた結果、完全に人外の姿に変貌した豪鬼である。人間としての肉体や感情はほぼ失われており、純粋に戦いのみを求める存在であるとされている。豪鬼よりも体格が大柄になっているほか、常に黒と青紫と青白の色が混ざった殺意の波動を全身から漂わせる。ゲーム上での表記は「Oni(鬼)」。

キャラクター性能

設定上は豪鬼と同一人物だが、キャラクター性能は大きく変更されており、豪鬼と同じ技でも性質が変化しているものもある。

豪鬼と比較すると体力値・気絶耐久値が向上しており「耐久力の低さ」という豪鬼の弱点を克服している。また「斬空波動掌」「羅漢断塔刃」「赤星地雷拳」などの奇襲性能に優れた新技が追加されている一方で、豪鬼が使用していた「斬空波動拳」「阿修羅閃空」「百鬼襲」などの技が使用できなくなっている。

狂オシキ鬼の通常技

地上通常技は「→」入力で動作が変わる。以下に特徴的な物を挙げる。

ストレート(立ち中P)
鬼哭突きの高速版
仁王殺(におうさつ・立ち強P)
前方斜め上に掌底打を放つ。
羅漢破心掌(らかんはしんしょう・→強P)
前方に大きく踏み込み掌底を放つ。
鬼砕き(垂直ジャンプ中P)
真下に正拳突きを放つ。

通常投げ

羅豪双破(らごうそうは)
右→左の掌底打で相手を画面端まで弾き飛ばす。
朱裂刀
豪鬼の物に同じ。

狂オシキ鬼の特殊技

雁下打ち(がんかうち・←中P)
豪鬼の六腑潰しに同じ。

狂オシキ鬼の必殺技

豪波動拳
片手に気を溜めてから放つ、狂オシキ鬼版の波動拳。溜め撃ちが可能な反面、射程制限があることなど「剛波動拳」やさくらの「波動拳」に似た性質を持つ。溜めることでヒット数が増加し画面端まで届くようになる。
隠しボスとして登場する際は即座に最大溜めを発射する。
轟雷波動拳(ごうらいはどうけん)
豪鬼の「灼熱波動拳」の動作で放つ電気属性の波動拳で、出る気弾の性能も灼熱波動拳に準じている。気絶値が高い。
斬空波動掌
空中でのみ発動可能。片手で波動を叩き付け、逆方向に方向に迫り出す様にして空中を移動する。
強パンチでは正面に放ち空中を後方に飛び、中パンチでは下に放ち上方向に、弱パンチでは後方に放ち前方に飛ぶ。斬空波動掌を放った後に空中竜巻斬空脚や空中で瞬獄殺などの技を出すことも可能。
豪昇龍拳
豪鬼の物と同じだがほぼ真上に跳躍し、密着してヒットした場合には真・昇龍拳や滅・昇龍拳に似た動きに変化する。拳には黒、青紫、青白の色が混ざった殺意の波動を纏っている。なお全体的に動作が重いのが特徴。
竜巻斬空脚
豪鬼の竜巻斬空脚より性能が悪くなっている。
羅漢断塔刃(らかんだんとうじん)
前方に突進し、手刀で素早く薙ぎ払いながら1回転する。
強とEXは動作中に相手をすり抜ける性質があるため背後からの攻撃(めくり)を狙うことも可能。EX版は波動拳などを擦り抜け移動する性質になり、手刀がヒット後に空中に浮いた相手に追い討ちができる。
赤星地雷拳(せきせいぢらいけん)
素早く前方上空に飛び上がった後、垂直に落下しながら地面に拳を叩きつける。

狂オシキ鬼のスーパーコンボ

瞬獄殺
豪鬼のものと違い、空中でも発動可。フィニッシュ時の文字は紅い「神鬼(オニ)[23]」。

ウルトラコンボ

冥恫豪波動(めいどうごうはどう・UC1)
滅殺豪波動の強化版で8ヒットする。密着ヒット時には演出に移行し、演出では最初に6ヒットする豪波動を当てて吹き飛ばした後に殺意の波動を溜めてすぐに次の大きな滅殺豪波動を放つ。その2発目が相手に当たると相手の体を貫通し(1ヒット)、背中側で天の文字の様に炸裂して広がる(1ヒット)。なお演出時の2発目の威力は1発目の4倍で、最後の1ヒットの威力が威力全体の2/3と高い。殺意リュウの胴には本技でできた傷テンプレート:要出典があり、その構造は初弾の6ヒットで胸側の1/4程度が抉られ、次の弾でその中央を貫通し背中側で内側から「天」の字に喰い破るものとなっている。
滅殺豪斬空(めっさつごうざんくう・UC1)
天魔豪斬空の強化版で、両手で構えて対地45°の「滅殺豪波動」を放つ。密着ヒット時の派生演出は無い。
滅殺豪天破(めっさつごうてんは・UC1)
冥恫豪波動の真上版で、「滅殺の構え」から両手で真上に気弾を放つ。密着ヒット時の派生演出は無い。なお、金剛國裂斬の構えから剛波動拳(強)の動作で放つ仕様が日本国外でのロケテスト時に存在したが、製品版で削除された。
天地双潰掀(てんちそうかいげん・UC2)
金剛國裂斬の強化版。 自分の正面だけに波動の柱を放つ。波動の柱が根元で相手に当たれば相手は宙に浮き、その相手に向かい昇龍拳のような技を放つ。相手に拳が当たると画面上に天の文字のように殺意の波動が炸裂する演出となる。

その他の豪鬼

以下の作品では真・豪鬼および神・豪鬼以外のバリエーションが登場した。

サイバーボッツ(コンシューマー移植版)
巨大ロボット格闘ゲームだが、家庭用版では零豪鬼(G-13EX型)なる豪鬼型ロボットが登場。
マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター
最終ボスとしてメカ豪鬼(MECH GOUKI)が登場する。設定上はマーベル・コミックの登場人物アポカリプスによって改造された豪鬼とされている[21]。欧米版ではCYBER-AKUMA(サイバーアクマ)と呼ばれる。
肉体の一部が機械化されていて、背中に鉄の羽が装着され、鉄下駄をはいている。
他のキャラクターと異なり、1人で戦う。家庭用ではプレイヤーも使用可能。
本来の豪鬼とは違い、勝ち台詞は雄叫びや金属音に統一されている(日本国外版では普通に喋っている)。
『ULTIMATE MARVEL VS. CAPCOM 3』では、DLCとして、メカ豪鬼のコスチュームが配信された。

メカ豪鬼の技

立ち強パンチとしゃがみ強パンチが、相手の位置を捕捉して飛んでいくロケットパンチとなっている。通常技のためキャンセル可能。パンチとロケットは別々に攻撃判定を持ち、至近距離で当てると2ヒットするうえに威力も高い。技の攻撃判定の大きさ、攻撃力の高さを始め、通常の豪鬼に比べて遥かに優遇された性能を誇る。ただし、パートナーを付けることはできず、常に1人で闘うことになる。

メカ豪鬼の特殊技
メカ頭蓋破殺
手刀を打ち下ろす中段属性技。同作品で登場する豪鬼のものと違い、攻撃判定が4回出現する。通常の豪鬼と同じく全段しゃがみガード不可。
メカ豪鬼の必殺技
メカ豪波動拳
発生が速いことに加えて発射後の硬直時間も極めて短いため、発射後にダッシュで追いかけるといった戦術が可能。気弾も大きく、同作品で登場するケンの「波動拳」と同じ(色は違う)。
メカ斬空波動拳
真・豪鬼のように2発出す(角度は2発とも全く同じ)。こちらも気弾の大きさが同作品でのケンのものと同じ。スーパージャンプからこれを撃ち続けるだけで体力を大幅に削れるうえに相手を一方的に押さえ込むことも可能で、コマンドの入力の速さによっては30ヒットは超えられる。
メカ豪昇龍拳
ヒット数が非常に多く(『X-MEN』での「豪昇龍拳」並み)、残像を纏っている。気絶値も高く、特に強・メカ豪昇龍拳は相手を燃やす効果があり、みるみるうちに「スタンゲージ」が蓄積される。
メカ竜巻斬空脚(空中可)
技の硬直時間が非常に短くなっているほか、電撃の色が変化している。ガードされても出し続けることで、相手を簡単に固められる。
メカ天魔空刃脚
特殊技版並みに攻撃発生までのモーションが速く、ヒット数も通常の豪鬼のものより多い上、技後に地上技(チェーンコンボ)に繋げられる。また「メカ豪昇龍拳」と同様に残像を纏い、相手を燃やす。
メカ阿修羅閃空
従来の真・豪鬼と同等だが、豪鬼と同じく移動後に隙が生じる。
メカ豪鬼のハイパーコンボ
ハイメガ豪ビーム
『滅殺豪波動』に相当する技。ヒット数は同作品に登場する豪鬼のものと同じであるが、コマンド完成から暗転に入るまでの時間が非常に短い。
スクランブル豪パンチ
『滅殺豪昇龍』に相当する技。ヒット数は同作品に登場する豪鬼のものと同じで、攻撃の発生は豪鬼よりもわずかながら遅いが威力は高い。
サンダー豪シャワー
『天魔豪斬空』に相当する技。「メカ斬空波動拳」と同じ大きさの弾を大量に発射し、攻撃範囲はかなり広い。プレイステーション版でこの技を空振りすると処理落ちが激しい。
シャイニング豪ショック
「瞬獄殺」に相当する技。同作品で登場する豪鬼のものと違う点は、ゲージ1本で使用可能であること、空中でも発動できること、豪鬼の「瞬獄殺」を遥かに上回る威力の高さ(24ヒット)であることと、決まった後の文字が「天」から「滅」に変わっていることである。豪鬼に比べて時間停止が長いうえに移動速度も速いため、相手のしゃがみ強キックがギリギリ届くくらいの間合いで出されても確定で喰らってしまう。地上と空中の両方で出すことが可能で、空中で決めると相手を燃やす効果がある。

豪鬼に類ずるキャラクター

豪鬼に近い性能の別キャラクターとしては以下のキャラクターが存在する。

殺意の波動に目覚めたリュウ
リュウの胴着の色が豪鬼と一緒になり、技も似た技を使うようになる。『CvS』シリーズのみ瞬獄殺のフィニッシュ背景文字が「滅」。
日焼けしたさくら
殺意の波動に目覚めたリュウのさくら版パロディ。制服が黒いカラーになっている。
ゴッドルガール(『CvS2』)
豪鬼の殺意の波動を吸収したルガール・バーンシュタイン。技の名称こそ変わっているものの、瞬獄殺など豪鬼が持つ技の一部をコピーして使用する。
リュウMARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES
豪鬼が出演しない本作では、リュウがハイパーコンボ「モードチェンジ」を使用することで胴着の色が変わり、ケンや豪鬼と同じ性能へと変化する。
カイリ(『EX』シリーズ)
『EX2』まではリュウと豪鬼に似た技を使用していたが、『EX2 PLUS』以降からは一部の技の性能に修正が加えられている。

その他

『スパIIX』の製作時には、豪鬼の存在はスタッフにも秘密にしており、誰にも見えない場所でグラフィックを描いたり、皆が帰った後にプログラムを組んでいた程であった。そのため隠しキャラクターとして豪鬼が存在するという噂が広まった頃、カプコン社内の人間はほとんどその存在を知らなかった。豪鬼製作の中心を担っていた船水紀孝でさえ、言われるまで豪鬼のことをすっかり忘れていた[21]

ゲーメスト』での豪鬼公開時には本来カラーページで隠しコマンドが紹介されるはずだったが、該当号発行当時は情報がメーカーチェックによって規制時期であり、さらに原稿の差し替え修正が不可能だったため記事が黒く塗りつぶされる事態となった。この件に関しては次号にて改めて隠しコマンドが掲載された。

『スパIIX』ではCPU豪鬼と戦う際には最初から豪鬼専用のBGMが流れるが(ただし3DO版はオリジナルのBGM)、『ハパII』では最初はベガのBGMで始まり、『ストIII 2nd』と同じ流れで「Round 1 Fight」とナレーションが入った後で豪鬼が乱入し、瞬獄殺の演出時に豪鬼専用のBGMに切り替わるようになっている。また『ハパII』ではピンチ時のBGMになった後に決着がつかずに決勝ラウンドへ移行した際、ベガのBGMになる。この状態で再びピンチ時になると豪鬼のピンチ時BGMに切り替わる。

『ストZERO』では豪鬼が子供に果実を売ってお釣りを渡している公式イラストが存在するが、これは映画『ストリートファイターII MOVIE』に一瞬だけ登場したシーンのオマージュ。「これで生計を立てているのか」という問いに開発者は「もし売っていたとしても、誰も買わないと思いますよ(笑)」とのこと。

1995年のテレビアニメストリートファイターII V』では、映画版の出演と同様にチンピラや空港の客などの一般人として、物語と関係無く登場していた。

カプコンのゲーム『ヴァンパイア』シリーズのレイレイの必殺技「暗器砲」では、豪鬼を象った「豪鬼人形」が投げられることがある(出現する確率は低い)。

同社のアクションゲーム『ロックマンX4』に登場するドラゴン型レプリロイド「マグマード・ドラグーン」は豪鬼をイメージしている。

主な登場作品

担当声優

脚注・参考文献

テンプレート:Reflist

関連項目

テンプレート:ストリートファイターの登場人物
  1. 対戦中画面の体力ゲージ下の顔ウィンドウも黒い影だが、3DO版では白い枠が付けられている。
  2. スーパーストリートファイターIV・オフィシャルブログ『質問に答えちゃうシリーズ(11)』より。
  3. 「拳」の読みは「けん」。スーパーファミコン版『ZERO2』では「技を極めし者」、『ストリートファイター コレクション』全機種のパッケージでは「拳(こぶし)を極めし者」 、『スーパーパズルファイターIIX』では「パズルも極めし者」、『ポケットファイター』では「クロールも極めた者」などの勝利セリフもある。
  4. DC版『ストリートファイターIII W IMPACT』のみで、アーケード版では会話の内容が異なる。
  5. 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「mest」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  6. 『ストリートファイター X 鉄拳 アートワークス』P120より。
  7. ゲーメストムックVol.35『ストリートファイターZERO2』P23およびALL ABOUTシリーズ Vol.14『ストリートファイターZERO2』P348より。
  8. ALL ABOUTシリーズ Vol.11『ストリートファイターZERO』P275より。
  9. 9.0 9.1 ゲーメストムックVol.16『ストリートファイターZERO』P80およびALL ABOUTシリーズ Vol.11『ストリートファイターZERO』P346より。
  10. 『ストリートファイター アートワークス 覇』より。
  11. 『ZERO2』における豪鬼のバックストーリーより。
  12. 『スパIIX』および『ハパII』は例外。
  13. 『X-MEN VS. STREET FIGHTER』でも『ZERO』シリーズなどでの「滅殺豪波動」並みの大きさ。
  14. 多段技であるものの、相手の飛び道具には1発で相殺されるため、「滅殺豪波動」や「真空波動拳」のように、一方的にかき消しつつ攻撃というのは不可能である。ただし『ストIV』ではこれには当てはまらない。
  15. 『X-MEN』
  16. 16.0 16.1 。『マーヴル・スーパーヒーローズ VS. ストリートファイター』以降の『マーヴルVS.』シリーズなど。
  17. 『ポケットファイター』青ジェムLv2以上
  18. 『EX』シリーズを除く。
  19. 『ストII』シリーズでは弾の軌道が浅く、遠くまで飛んで行く上に着地時の隙が皆無だったが、『ZERO2』からは遠くまで飛ばなくなった上に動作が大きくなり、着地時に隙が生じるようにもなった。以降のシリーズでは一部を除き、この軌道が標準となった。
  20. 20.0 20.1 20.2 「神」の字は正しくは「神」と「人」が縦に並んだ漢字であり、便宜的に「神人」とされる場合もある(本文中では「神」で統一する)。
  21. 21.0 21.1 21.2 引用エラー: 無効な <ref> タグです。 「AA」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません
  22. ゲーメストムックVol.35『ストリートファイターZERO2』P269より。
  23. 神・豪鬼と同じ造字。「神」の下部全体に「鬼」の部首(=上下に分解した下部)を付ける。結果完成した造字に付き、便宜上「神鬼」と記す。