有閑倶楽部

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テンプレート:Sidebar with collapsible lists有閑倶楽部』(ゆうかんくらぶ)は、一条ゆかりによる日本少女漫画作品。1981年、『りぼん』(集英社)にて連載を開始。以降、数話単位で1つのエピソードが終了する形を採っている。長期連載の過程で掲載先が変遷している為、『りぼん』『マーガレット』『コーラス』など掲載誌によって人間描写や表現が描き分けられている。2013年時点では『コーラス』(現『Cocohana』、集英社)誌上で不定期連載中。

1986年(昭和61年)度、第10回講談社漫画賞少女部門受賞。単行本は2011年現在、新書刊が19巻まで、文庫版が「有閑倶楽部DX」として9巻まで刊行されている。2002年にはオフィシャルファンブックが発売された。

あらすじ

幼小中高大一貫制の名門学校であり、名士名家の子弟が通う聖プレジデント学園。その高等部生徒会の面々は学園でも屈指の権力と能力を持ちながら、生徒会らしい事は何一つせずに暇を持て余していた。何時しか教師や生徒から「有閑倶楽部」と呼ばれる様になった彼ら彼女らは、学業もそこそこに大小様々な事件に首を突っ込み、様々な出来事に関わっていく…

概要

生徒会の役員を務める6人の主人公全員が美男美女であり、倶楽部内メンバー間で多少家柄に差はあるが超大金持ちの家の子供達である。それぞれが「ケンカやアクション」担当の悠理、清四郎、魅録、「頭脳派、参謀」担当の清四郎、野梨子、「メカ関係」担当の魅録、「交遊」担当の可憐、美童といった具合に、得意な才覚と知識、及びコネ(後述)を有している。それらを駆使して恋愛、政治劇、裏社会の抗争、各国政府や諜報組織の暗躍、果てはオカルトに至るまで多様な事件に立ち向かう。それぞれ性格も価値観も異なるが、基本的に人情味のある正義漢であり、世の中の悪や不条理に対して怒りを感じ、力を合わせて問題解決に挑むという構造になっている。

集英社文庫版に収録されている、各エピソードの制作秘話を回想した「Making of 有閑倶楽部」によると、当初は、野梨子と清四郎・美童と可憐・悠理と魅録の3組のカップルを主体とした学園ロマンスコメディ風の作品になる予定であったが、当時の担当編集者が新連載の予告文に「学園アクションコメディ」と入れてしまい急遽設定を考え直したとのことである。

メンバーの名前やペットの名前など、登場キャラクターの名前にの銘柄を使う場合が多い(新書刊コミックスの後書きには、作品の基本的なアイディアを推敲する段階で酒を飲みたいという欲望が作者の頭に同時に浮かび、そこからキャラクターが決定していったことが描かれている)。本作の作者は、コメディとシリアスの両分野に作品を発表しているが、本作品はコメディ分野において作品の量及び掲載期間が最も多大であることから、シリアス分野の『砂の城』と並んで同作者の代表作とされている(ただし、コメディ分野である本作の単行本の中に、ページ調整として過去のシリアス分野の作品が掲載されている場合がある)。

登場人物

有閑倶楽部のメンバー

剣菱 悠理(けんびし ゆうり)
日本屈指の大財閥・剣菱財閥の令嬢。聖プレジデント学園高等部。運動部部長、ロック同好会所属。超人的な体力と運動神経、そして異常な食欲を持つ。二人兄妹で存在感の薄い兄(豊作)が1人いる。
6人の中で最も分かり易いお嬢様的な立場だが、同時に最も上流階級らしからぬ野生児。全く勉強が出来ず、やることなすことガサツで男勝りで常に食い気優先な為、女性として扱われることも余り無い[1]。一方で容貌は黙っていれば美人の部類に入るが、中性的で男勝りの性格からかやはり男性人気はなく、なぜか「女に」モテる(本人に全くその気はない)。女生徒からは美童と匹敵する人気を誇り、一部では男性説まで囁かれていた。因みに好きな男性のタイプはアーノルド・シュワルツネッガー
学力は極めて低いが「野性のカン」は鋭く、また初期は強かな一面を見せることもあり、自らの誘拐事件の際は実情を聞いて呆れていた美童を除くメンバーを、口八丁で手玉にとり協力させたり、自分だけ留年になることを恐れてヘロインをコーヒーに混ぜて他の5人に飲ませ、試験を受けさせず巻き添えにしたりしている。
財力と腕力という特性の他に、霊感体質を持ち併せており、オカルト関連の物語では厄介事に巻き込まれやすい[2]。また父・万作の影響もあり信仰心には篤いほうである。清四郎、野梨子とは聖プレジデント学園幼稚舎時代からの顔なじみであるが、幼少の頃は犬猿の仲であり、打ち解けあったのは中等部3年に入ってからである。 魅録とは同じ学校ではないものの、以前からのロック仲間であった。ネーミングは清酒「剣菱」から。
身長166cm、血液型O型。容姿の特徴は茶髪で癖毛がかって広がったショートヘア。顔立ち、髪型は中性的。ギャグ顔時とシリアスな時の顔の差が激しい。服装はパンツルックなど男性的か着ぐるみなど変わった服を着る傾向がみられ、ごく稀に女性らしい服装を着ることもある(第2巻の豪華客船ツアーにて「初めての女っぺーカッコ」を披露)。
菊正宗 清四郎(きくまさむね せいしろう)
大病院・菊正宗病院の御曹司。聖プレジデント学園高等部。文武両道・天下無敵の生徒会長。囲碁倶楽部、UFO研究会など複数の部も兼任。医大生の姉がいる。
学園一の優等生として医学薬学、語学、考古学にオカルトと万事に精通している有閑倶楽部の「頭脳」。加えて拳法の達人でもあるというオールマイティー人間だが、完璧であるが故に仲間からも情緒に欠けると指摘される事も多い。観察眼があり、人の弱点を握るのが得意で、また騙し合いや駆け引きを楽しむなどの少々陰険な面もある。回が進むにつれ敬語で話すことが多くなる。メンバーの中では幽霊関係の事件では魅録とともに、一番霊現象との遭遇率が低い。
悠理、野梨子とは聖プレジデント学園幼稚舎の頃からの同級生。当時から乱暴者だった悠理と喧嘩をして惨敗し、それを庇った野梨子が悠理と互角に渡り合うのを見たショックと、そのことで悠理に「男のくせに女にかばってもらってやんの」と馬鹿にされた屈辱から、武道を学んで自己鍛錬に励むようになり、今では悠理も叶わないほどの力を身につけている。加えて圧倒的な知性で相手を手玉に取るやり手振りから、当の悠理は清四郎の存在を苦手にしている。特に先述のとおり悠理が他メンバーを留年の巻き添えにした際はそのことを後に見抜き、口止め料代わりにコンピューターを買わせ、さらに「卒業するまで勉強をみる」という約束まで取り付けている。
野梨子とは家が隣同士であり、幼馴染。知的な雰囲気から女性受けも悪くはないが、何故か男の方にモテる。ネーミングは清酒「菊正宗」から。
身長181cm、血液型AB型。容姿は黒髪でオールバックのすだれ髪。服装は着物、普段着は柄物セーターや実年齢より上の人が着るような雰囲気のものを着用していることが多い。
白鹿 野梨子(はくしか のりこ)
日本画の大家を父に、茶道家元を母に持つ深窓のお嬢様。才色兼備の大和撫子。聖プレジデント学園高等部。文化部部長、囲碁倶楽部所属。
文化人一家に生まれた事から教養深く、母に教わった日本舞踊茶道は師範格。頭脳明晰で語学にも堪能(女性メンバーでは唯一外国語がわかる)だが、運動オンチでカナヅチ。従って事件に巻き込まれると体力がない為早々と犯人に捕まることも多いが、絶体絶命のピンチに陥ると開き直って思い切った大胆な行動に出ることがある。 言葉使いは語尾に「~ですわ」と付けて喋るなど、お嬢様らしく古風な女性言葉を使うが辛辣な発言も多い毒舌家でもある。気も強めでしっかり者。悠理ほどではないものの、霊感がある(女性メンバーは霊が見える等、全員多少の霊感持ち)。
本人は男嫌いであるが、男子生徒からもらうラブレターの数は可憐より多い。反面、お嬢様育ちゆえの潔癖さが災いして中学生時代は周囲からお堅いお嬢様と見られており、同性の友達が出来ず孤立していた。悠理、清四郎とは聖プレジデント学園幼稚舎からの同級生であり、清四郎とは家がとなり同士で幼馴染。その頃から乱暴者だった悠理のことを当初は徹底的に嫌悪していたが、中等部三年生頃に仲直りして親友同士となった。
倶楽部が事件に当たった際は参謀役を務めることが多く、イメージとはかけ離れた大胆な作戦を立てる。
ネーミングは清酒「白鹿」から。「野梨子」は作者の本名から取られたものであり、作者自身が小さい頃に自分につけて欲しかった理想的な漢字をあてたもの。
身長153cm、血液型A型。黒髪ストレートのおかっぱヘアで唇が赤く人形のような容姿をしている。6人の中では目が大きい為か、やや童顔に見える顔立ち(というより他の5人が、実年齢より大人っぽい顔をしている)。服装は茶道の家柄の関係から和服、普段は清楚なワンピースなどお嬢様ルックが多い。
松竹梅 魅録(しょうちくばい みろく)
警視総監の息子。母方は旧華族・和貴泉家の出身。行動派で倶楽部のサブリーダー的存在。聖プレジデント学園高等部。生徒会副会長、ロック同好会所属。
警視総監の子という立場でありながら、近隣学校の不良や暴走族、更にはヤクザに顔が利く不良学生。連載当初はクールな一匹狼としての部分が強く描き出されていたが、性根はやはり父と同じく熱血漢であり、連載が進むにつれてそうした常識人としての側面が強くなっていった。有閑倶楽部メンバー達との出会いは、メンバー達が中等部3年の頃悠理がロック仲間としてディスコに連れてきて紹介したことがきっかけ。悠理とは他の有閑倶楽部メンバーと出会う前からの友達であり、野梨子とも直近に車に引かれそうな所を助けており顔見知りだった。その後、5人のことが気に入り、聖プレジデント学園高等部に入学し、有閑倶楽部メンバー全員がそろった。
多芸な趣味人で、バイクや無線など機械いじりが好きで喧嘩も得意、またビリヤ-ドやゴルフも水準以上の実力を誇る。ミリタリーマニア・ガンマニア。学業成績も意外にも良く、理数系は上位。反面、メンバーの中では幽霊関係の事件では一番霊現象との遭遇率が低く(清四郎と共に霊感はメンバー内では非常に低い)、本人は興味本位で出会いたいにも関わらず、必ず怪事件が起きた時その場に居ないか眠り込んでいる。ネーミングは清酒「松竹梅」から。名の「魅録」は弥勒菩薩から取られている。性格的には母親似であるが容姿は悠理曰く父親に似始めていると言われていた。
身長178cm、血液型A型。容姿はベビーピンクの逆立った短髪(ただしカラーイラストは茶髪の時もあり)[3]で頬が少しこけている。目がやや釣り目の切れ長。服装は6人の中でTシャツなど唯一高校生らしい服装。作者曰く服装は倶楽部内でセンスが良いのは魅録とのこと[4]
黄桜 可憐(きざくら かれん)
宝石商の一人娘。自他共に認めるプロポーション抜群の美女。聖プレジデント学園高等部。生徒会経理[5]、社交倶楽部所属。男性への色仕掛け担当。
聖プレジデント学園中学部で有閑倶楽部のメンバー達(同じく中等部に通っていた悠理、清四郎、野梨子)と出会い、同級生になる。(幼稚舎、小学部は聖プレジデント学園とは別の学校に行っていた模様)。ハンサムな資産家と結婚することを将来の目標とする野心家で、玉の輿に命を懸けている。自らの美貌や魅力に磨きを掛けるのは勿論、家庭生活に備えて家事や料理の腕前を鍛える事にも余念がない(ただしブラジル料理は範疇外だった)。反面、成績は中の下程度だが、悠理とは違って学業に影響する程ではない。母子家庭(父親は死別)に育つなど意外に苦労人で、玉の輿への望みも女手一つで自分を育てた母の姿を見ているからでもある。高飛車だが感受性が豊かで涙脆く、辛い境遇の人間には感情移入して涙することも多い。恋愛についても実はロマンチストであり、利害を度外視した心から愛しあえる純愛を求めて、身を投げうつような大恋愛に挑む事もある。しかし本気で惚れた相手に限って碌でもない男ばかりで、結局、玉の輿も純愛も実らないままに終わっている。またメンバーの中では一番のモラリストであるが、本人はそのことをあまり認めたがらない。霊関係の当事者としては美童と並ぶほどだが信仰心がなく、命が助かりがたいがために仏像を燃やして鬼に憑依されたこともある。悠理ほどではないものの、霊感がある(女性メンバーは悠理、野梨子と共に全員多少の霊感持ちである)。ネーミングは清酒「黄桜」から。
身長161cm、血液型A型。容姿は大人っぽく左目下の泣きホクロが特徴。肌の手入れやストレッチ体操を欠かさぬなど、美容に気を使っている面が度々みられる。髪は肩甲骨あたりの大きめのウェーブヘア。髪色はカラーの時に茶髪の時と青い時(近年のカラーでは茶髪固定)がみられる。服装は、お洒落でボディコンのドレスやスーツなど大人っぽいものが目立つ。
美童 グランマニエ(びどう グランマニエ)
駐日スウェーデン大使の子息。「世界の恋人」を自認するほどのナルシストで女好き。聖プレジデント学園高等部。生徒会書記[6]、社交倶楽部所属。同じくプレイボーイの弟がいる[7]
母方も日本人とスウェーデン人のハーフで、本人はクォーター(母親が日本人のハーフで、美童自身は日本人の血が4分の1)[8]。母方を通じてスウェーデン貴族の末裔でもある。有閑倶楽部メンバーとの出会いは、メンバー達が中等部の頃に可憐がディスコで紹介したことがきっかけ。(魅録も同じ場所で、メンバー達全員とほぼ初対面だった)翌日、聖プレジデント学園中等部に編入してきた。可憐とは以前からのペンパル友達で他の有閑倶楽部メンバー達と出会う前にお互いのことはよく知っていた。可憐とはまた違った意味で美貌と恋愛に熱意を注いでおり、父の仕事の関係で訪れた経験のある国では必ず美人の恋人を確保している。付き合う女性のタイプは多種多様で、将来綺麗になりそうなら少女にも気に入られようと努力を怠らず、社交界にも出入りしてる。荒事は大の苦手で、喧嘩などの場面でも真っ先に隠れる臆病者だが、女受けするスポーツ(テニス乗馬社交ダンススキーフェンシングなど)に関しては水準以上の腕前を誇っており運動神経そのものは優れている。唯一、音楽だけは不得意分野で、音痴。ピアノを習った時に見た目よりも才能を愛する女性に振られた経験から、女性に気に入られる努力は惜しまない。学業成績は古典と地理の成績が低い(源氏物語だけは詳しい)ものの英語は得意で、語学力においてはおそらく清四郎すら上回る。気弱で女たらしの上、いざという時に頼りにならない要領の悪さもあって他の生徒会の面々に呆れられてしまう事もあるが、どこか憎めない素直な人物でもある。本来ならば正統派の美形キャラであるにも関わらず同作ではギャグメーカー的存在として怪我や人質など不幸な役回りが多く、男性では悠理ほどではないものの唯一の霊感持ちで、霊関係でも上は婆さんから下は幼女まで女性に祟られた経験がある[9]。中性的な風貌から女装することも度々あるが、その際には寝化粧までするなど徹底しており、その点では悠理よりも女らしい[10]。ネーミングはリキュール「グランマニエ」から。
身長182cm、血液型B型。容姿はクォーターなので日本人離れした顔をしている。サラサラの腰までの金髪に青い瞳を持つ。連載初期はゆるいウェーブヘアだった。ロングジャケットやフリルを多用したブラウスなど、中性的な服装が多い。

有閑倶楽部の血縁者

剣菱家

剣菱 万作(けんびし まんさく)
悠理の父。剣菱財閥会長。血液型O型。庄屋上がりの地主から転じて日本最大の財閥となった剣菱一族の総帥。見た目も言動も田舎の農家のおっさんそのもので、劇中に仕事をしていると思えるシーンは皆無である。しかし天才的な勝負勘で各部門に指示を飛ばし、巨大な剣菱財閥を見事に切り盛りしている。加えてケンブリッジ大学卒の秀才でもあり、清四郎や野梨子も分からない難解な言語も話せる。清四郎曰く万作の生き方こそ男のロマンであるらしい。東北弁名古屋弁を合わせたような口調(「~だ」「~がや」)で話す。
世界中の王族や資産家に友人がおり、タリスカ王国の王妃は12歳の頃にヨーロッパを回ったときに出会った初恋の君だった。王妃とは青年になって帝王学を学びに再度ヨーロッパに向かった時に再会しているが、既に双方とも結婚した後であった。大変な愛妻家にして恐妻家で、百合子には逆らえない。プロポーズの言葉は「何でも言うこと聞くから……」。太平洋戦争ではラバウル航空隊に従軍し、上官だった時宗が部隊の食料を独り占めし他の兵士が餓死する所を畑を耕して救っている。
またこの時に駐留したマイタイ島の神官を埋葬した事が、同地の王位継承に影響を与える事になった。
当初は、成金のマフィアのボスのような人物をイメージしていたが、突然、筒井康隆の『農協 月へ行く』が頭に浮かび、現在の人物像に決まった[11]
剣菱 百合子(けんびし ゆりこ)
悠理の母。血液型B型。元剣菱家のメイドで万作に見初められ結婚。その際に剣菱家の財産はほとんどが百合子名義になっていて、文字通り「世界一の大富豪」。リボン・フリル・レースが好きな乙女チック趣味また初期の頃はメイド服を着て掃除をするのが趣味だった。竹を割ったような性格で大変気が強く、悠理も万作も倶楽部の仲間も百合子が断言したことには全く逆らえないのだが、反面万作とは新婚当時と変わらず仲睦まじく、万作の悪口を言ったアメリカの銀行の頭取の娘を公衆の面前でビンタしているほか万作のことを最高のダーリンと思っている。結婚式を寺でやったことが長年のトラウマで悠理の結婚式は絶対に教会(それもウエストミンスター寺院バチカン市国)と思っており万作とケンカになり離婚しそうになったがハワイにて教会で二人だけの結婚式を挙げたため和解した。イメージは蛇女で、楳図かずおの漫画『ママがこわい』に影響を受けている[12]。多満自慢と富久娘が誘拐された時には剣菱家の男性陣が身代金を払うことを不必要と考えていた中で唯一悠理の味方となって払うことを決意した、さらにそれでも躊躇う万作と豊作を一喝しさらに反対する時宗にもビンタを浴びせていた。
剣菱 豊作(けんびし ほうさく)
悠理の兄。社長兼秘書。血液型B型。七三分けで眼鏡を掛けている事以外は特徴がなく、個性の強い一家においては影も存在感も薄いと思われている。父・万作からは頼りないと言われ、母の百合子には居ても居なくても同じとまで言われてしまっている。自身の名前がコンプレックスで妹に同じ思いをさせないように尽力した経験があり、名前の話題になった時に失笑を漏らす悠理を、「お前(悠理)だって俺が止めなきゃ稲子か麦子だ!」と一喝している。父にも母にも頭が上がらず、特に母からは綺麗な娘と買い物がしたいという理由だけで異国の少女と結婚させられそうになった事もある。しかも悠理の結婚騒動の中で完全に忘れられてしまうという不遇な目に遭い、五代から「おいたわしい」と嘆かれていた。
使用人・ペット等
五代(ごだい)
剣菱家の執事で、先代当主の時代から仕えている。通称じい。豊作ともども個性的な剣菱の面々に振り回されがち。ネーミングは麦焼酎「五代」から。
明輪(めいりん)
剣菱家の運転手。何でも操縦出来る。第7巻で、可憐が同乗した際「霊柩車みたい」と感想を言ったため、「いわないでください… 私は毎日乗ってるんですよ」と、雇い主である万作の悪趣味を自覚しているが、万作を守る為に独自のアイデアで改造を施すなど仕事はまじめ。
九江(チウチャン)
香港の別荘の雇われコック。テーブルと皿以外は何でも料理すると言われ、万作と悠理は彼の料理を食べるためだけに自家用飛行機で香港まで行くほどの料理の達人。「〜ある」「〜するヨロシ」など、変な中国語訛りの日本語を使い万作を「だんさん」悠理を「じょーちゃん」と呼ぶ。
魅録の愛犬・男山を「食材」として料理しようとしたため、あわてた魅録から「これはペット!!喰い物じゃない」と、抗議された。
多満自慢(たまじまん)&富久娘(ふくむすめ)
悠理の飼い猫。雑種。誘拐された際一億円の身代金を要求された。見分け方は顔のヒゲ部がギザギザなのが多満自慢、丸顔が富久娘(豊作いわく「おたふく顔」。)。魅録の愛犬・男山とは仲良し。
ネーミングは清酒「多満自慢」、「富久娘」から。2匹とも一条のアシスタントの飼い猫がモデル[11][13]
アケミ&サユリ
万作が飼っているニワトリ。アケミの名前は、当時たまたま遊びに来ていた松苗あけみが由来[11]。万作曰く卵から返して育てたらしく誘拐されて一億円を身代金にされたら絶対に払うと豪語している。
多満自慢・富久娘とは仲が悪く、しょっちゅうケンカするため悠理から「食われたいか!」と一喝されるとおとなしくなる。

菊正宗家

菊正宗 修平(きくまさむね しゅうへい)
菊正宗病院の院長で外科医。清四郎の父。ひどい肩こり持ちで清四郎を肩もみにこき使う。鍼灸が嫌いらしい。専門は心臓外科で、かつては天才外科医と呼ばれていた。
菊正宗 和子(きくまさむね かずこ)
清四郎の姉。現在医大生。清四郎を言い包めれる数少ない存在。作者いわく「兄だと真正面からぶつかるライバルになるから、押さえつける存在として姉にした」とのこと。病院の経営面を清四郎にまかせ、実権を自分が握ろうと目している。
菊正宗夫人(本名不明)
清四郎の母。おっとりタイプだが、株式投資でかなり利益を上げる辣腕も持つ(清四郎のアドバイスもあり)。
菊正宗病院
藤波(ふじなみ)
菊正宗病院のスタッフ。ネーミングは清酒「藤波」から。
玉司(たまつかさ)
菊正宗病院のスタッフ。

白鹿家

白鹿 清洲(はくしか せいしゅう)
野梨子の父。日本画壇の巨匠。可憐曰く「ロマンスグレー」の壮年美男子。彼が描く掛け軸は億単位の物もあるほどで、雪月花と言う3本セットの掛け軸は国宝級である。清洲自身は雪月花だけは手放さずにとても大切にしており、野梨子の嫁入り道具にするつもりであったが、原作では猫(白鹿家の飼い猫かどうかは不明)にズタボロにされてしまっていた。
白鹿夫人(本名不明)
野梨子の母。白鹿流茶道の家元で普段から着物を纏っている。八鹿流とは同じ流派が分裂したライバル関係にあたり、非常に厳しい八鹿流の家元と、自由に茶を楽しみたい考え方の白鹿流の野梨子の母とではソリが合わない(もっとも、最低限の礼儀作法は守るのが前提で子供の入門はお断りしている)。清洲より20歳も若い為、顔立ちも若々しく美人である。

松竹梅家

松竹梅 時宗(しょうちくばい ときむね)
魅録の父。警視総監。一介の刑事から総監にまで上り詰めた叩き上げで、現場時代は「鬼時宗」として恐れられた。他に「すっぽんの時宗」「吐かせの時宗」とも自称しており、実際に一度食らい付いた犯人には絶対に離さない事を身上としている。口を開けば正義について芝居がかった口調で演説する熱血中年で、クールに行動したい息子からは年甲斐の無さから「恥ずかしい」と評されている。正義感は人一倍だが、それ以上に見栄っ張りでもあり、難しい事件を大見得を切って引き受けたり、その場の勢いで捜査を進める事も少なくない。有閑倶楽部のメンバーが解決した事件を自分の手柄にする事もあり、そのついでに警察や正義についてテレビで演説したり、金一封の代わりに「栄えある警視総監賞」を与えたりと傍若無人ぶりを発揮している。
部下にも捜査が進まないのを精神論で怒鳴りつけたりと評判は良くないが、警察に対する強い誇りと責任感から敬意を持たれてもいる。また前述のとおり現場からの叩き上げであり、(歴代総監と違って)東大卒ではないというコンプレックスを副総監に揶揄されたことがあったが、最終的には現場上がりの根性を見せつけて刑事や警官達から尊敬されていた。
太平洋戦争ではラバウル航空隊に従軍し、万作の上官であった。最初は食糧独占の一件などで仲が悪かったが、恐妻家であることや本質には似た性格であることなどから、後に友情が芽生える(連続ドラマ版では最初から友人で、2話での会話からすると学生時代からの友人のようである)。妻の千秋を溺愛しており、「千秋ちゃん」と呼んでいる。
松竹梅 千秋(しょうちくばい ちあき)
魅録の母。性格も容姿も若々しく、実の息子である魅録にも「千秋さん」と呼ばせているが年齢は「若く見えるが40歳はとうに過ぎてる」との事。元華族・和貴泉(わきいずみ)家令嬢。「和貴泉倶楽部」という海外リゾート開発事業に携わっており、その為海外で過ごす事が多く、日本に滞在しているのは稀である。誕生日には、抱えきれないほどの花束を持って逢いに来ないと離婚すると時宗に言っている。なお魅録の性格は彼女からの影響が強い、ちなみに魅録が女装したところ彼女に似ていたことで軽くショックを受けていた。
犬好きで息子の魅録の名前は昔飼っていた犬に付けた名前。一番のお気に入りだったそうだが「目つきの悪い雑種」で時宗に非常によく似ていた。
文(ふみ)
魅録の家の家政婦で千秋が嫁ぐ時一緒について来た。実質的に魅録の乳母の様な物で彼女がいなければ飢え死にしていたらしい。
男山(おとこやま)
松竹梅家の大事なペットであり、警察犬で、日本でただ一頭の金捜査犬。犬種はコリー。時宗に肥溜めに落とされて以来、水恐怖症となり泳げない。ネーミングは清酒「男山」から。一条の愛犬だったコリーの蘭丸がモデル[11][14]

黄桜家

黄桜 燁子(きざくら あきこ)
可憐の母で美貌の宝石商。女手1つで一人娘を育てている。亡くなった夫を今でも想っている。「ジュエリーアキ」を経営、宝石のデザインも手掛ける。
第1話では彼女のミスから事件が始まる。また、他の事件の発端を担うことも多い。

グランマニエ家

杏樹 グランマニエ(あんじゅ グランマニエ)
美童の弟。生意気盛りの美少年。兄同様女の子にモテる。髪型は兄の金髪ロングとは違い金髪のショートカット。(初期の原作の美童は一人っ子の設定であったが、作者がそのことを忘れており、途中で弟(杏樹)を設定してしまったために出来たキャラクター。)
ヴィヨン・グランマニエ
美童の父。スウェーデン大使。血は争えないもので、息子達のプレイボーイ振りは父譲りである。
真理子 グランマニエ(まりこ グランマニエ)
美童の母。花子アクアヴィットとオーゼベリィ・アクアヴィットの娘。夫と息子のプレイボーイ振りに手を焼いている。
花子 アクアヴィット(はなこ アクアヴィット)
美童の祖母。純日本人。スウェーデン在住。和装で日本髪を結っている。見た目通りにおっとりした優しいおばあちゃんだが、骨董泥棒に立腹して家宝のトーマス・チッペンデール作の骨董品の家具を斧で一刀両断したことがある。また骨董泥棒に恋心を弄ばれたと分かった際にはライフルを使って射殺しようと考えていた。ネーミングはスピリッツの「アクアヴィット」から。
オーゼベリィ・アクアヴィット
美童の祖父。元スウェーデン貴族。故人。貴族の位を棄ててまで花子と駆け落ちしたらしい。

その他

レイニア・エール
聖プレジデント学園理事長。問題児でもある倶楽部のメンバーの良き理解者。ネーミングは「エール(ビールの意)」から。
雲海和尚(うんかいおしょう)
人間国宝の拳法家で清四郎の師匠。多くの門弟から尊敬を集める立場とは裏腹に俗っぽい性格で高齢だが、清四郎との勝負にも圧差で勝利するほどの実力の持ち主。清四郎と勝負することになった悠理を鍛えることに協力したりもした。また多くの登場人物から恐れられる剣菱百合子が唯一怯えた人間でもある[15]。ネーミングは焼酎「雲海」から。
時宗の部下2人
名前も無い(作者はデコとボコと言う設定にしているがどちらがどっちか分からない)。無能を絵に描いたような2人。同じ顔をしている(『有閑倶楽部アラカルト』で双子だと言う設定が発覚する)。
「池のコイ誘拐事件」では珍しく機転を利かせ、野梨子に驚かれている。
モルダビア・パブロア
ソヴィエト連邦国家保安委員会(KGB)の女性エージェント。部下や上官からは共産党の礼式に則って「同志モルダビア」と呼称されているが、敵対するCIAは女らしからぬ屈強な肉体と風貌から「鋼鉄のモルダビア」と通称している。在日ソ連大使館に5年間勤務した経験から日本語を流暢に話せる他、雲海和尚の元で拳法を学んだ経験がある。
「世界一周アドベンチャークイズ」編でアメリカ人の女性工作員から手がかりとなる証拠品を知らぬ内に預けられた美童を雪山の小屋で拘束し、拷問を加えている。その際に恐怖に慄く美童に「あたしはキレイな子が泣き叫ぶのを見るのが大好きなんだよ」と言い放つサディストぶりを見せつけた。更に美童を半裸の状態で人質として雪山に連れ出すなどの過酷な仕打ちを行うが、そこで助けに来たCIAと清四郎・悠理らと一戦交えている。CIAのヘリに座る乗員を「小うるさいアメリカの犬が!」とサブマシンガンで打ち抜いてヘリを墜落させ、続いて清四郎と素手で互角の戦いを演じた。戦いの中で清四郎が同門弟子である事を知り、CIAの援軍を見て一旦撤収する時に不敵な言葉を残して去って行った。
その後、ソ連崩壊後のエピソードとなる「モルダビア怒りの鉄拳」で再登場。ロシア連邦内のシロヴィキとして内務大臣第一秘書官の地位に就いており、プレスラフ内務大臣の護衛役として来日した。バレリーナのプリスカは歳の離れた妹で溺愛している。そのため彼女を誘拐・監禁された際には襲ってきた暗殺者の肋骨を四・五本折ったうえ殺そうとした。
原案は「女版ゴルゴ13[16]
プリスカ・パブロア
モルドビア・パブロアの歳の離れた妹で、バレリーナをしている。風貌は姉とは似ていないが声が若干似ている。母国語であるロシア語以外は話すことが出来ない。姉に対しては「お姉ちゃま」と呼んでいる。
茅台(マオタイ)
香港マフィアのボス。中華風の衣装を身にまとう。有閑倶楽部の6人を拉致して殺そうとした。
「茅台 炎の復讐の巻」の時には有閑倶楽部の狂言誘拐に便乗して有閑倶楽部の面々と要人を誘拐し、復讐を遂げようとしていた。
その時にはティコを「美人」と言ったり、大ボスの五加皮(ンガペー)の接待に苦慮する中間管理職ぶりを見せたりとネタっぷりが増幅されている。
ネーミングは中国の高級酒「茅台」から。
五加皮(ンガペー)
香港マフィアの大ボスで、茅台より上位に位置する男。茅台とは異なり、スーツを普通に着ている。
やや傍若無人で大のカラオケ好きであり、茅台も接するのに苦労する存在であり、当然快く思われていない。
ネーミングは中国の薬酒「五加皮」から。
賀茂泉 守(かもいずみ まもる)
聖プレジデントの3年C組に在籍。実家は瀬戸内海島しょ部で、病を患う父がおり島で網元をしている。
冬休みに帰省した時お見合いを勧められ、断る為に「つきあっている人がいる」と野梨子の写真を見せた。夏休み直前、その父親が危篤状態になり野梨子に「お願いです、白鹿さん!ぼくと一緒に田舎に来て下さい!父が危篤なんです!!」と野梨子に懇願。
島へ着いてすぐに地上げ問題などに巻き込まれ、その過程で賀茂泉家にまつわる恐ろしい事実が判明。「賀茂泉家の嫁はどういうわけか短命で、30(歳)まで生きた人はおらんのじゃて。」(使用人・梅子いわく)と打ち明けられ、その後。西の浜に住む、島一番の長寿婆さんから賀茂泉家の先祖にまつわる悲恋物語がまことしやかに伝わっていた事を打ち明けられる。
責任を感じた守は、「もし蛇様の呪いがとけなかったら、ぼくの代で賀茂泉家は終わりにします。」と宣言。事件解決後。病が回復した父に離婚した母との復縁を勧める。
ネーミングは日本酒・『賀茂泉』から。
カサル・ガルシア
キール王国の第1王子。キール王国で、軍部がクーデターの動きを見せたため、父国王が旧友である万作を頼り、「留学」の名目で、日本へ疎開して来た。
倶楽部のみんなと過ごす内に、可憐と恋に落ちる。クーデターが失敗に終わり、帰国する事になりお別れパーティーの席で卒業後に結婚する事を約束。だが、クーデターの首謀者・マリアチ将軍の残党が剣菱家へ乗りこみ彼の命と引き換えに、将軍の釈放を要求。生命の危機に陥るが、万作・時宗の昔取った杵塚(正確には、日本軍に兵士として従軍していた頃に零戦爆撃機を操縦していた。だが、メチャクチャな操縦でソ連(現在のロシア)の上空に領空侵犯してしまった。)で一件落着。
成田空港から帰国する時に、婚約者が4人もいる事が発覚。激怒した可憐に、フラれた。
イタリアハゲ
欧羅巴トラブルツアー編」と「香港より愛をこめて編」に登場。聖プレジデント3年生一行が修学旅行で訪れた、イタリアではマフィアのボス。シャム猫のティオペペを溺愛。
ローマ法王(当時)を暗殺する計画を録音したテープを持って逃走していた修道士を、配下に命じて口封じのため殺害。その後べライヒ(後述)に、「全員ぶっ殺してでも、テープを始末しな。」と命令。
倶楽部の活躍で暗殺計画が失敗に終わり、香港に逃亡。茅台(マオタイ(前述))のアジトで、倶楽部メンバー・万作・男山と再会。「こいつらのせいで、イタリアにいられなくなったんでい。ちくしょうめ、なぶり殺しにしてやらねえと、気がすまねえぜ。」と恨みをぶちまけ、挙句に魅録をパンチ(その後、仕返しされた。)。アジトを逃亡した倶楽部メンバーに捕まり、その後は現地の警察に逮捕されたと思われる。
べライヒ
イタリアマフィアの凄腕スナイパー。魅録いわく「殺しのプロ」。悠理たちが宿泊するホテル身体障害者を装って泊まり、車椅子に改造銃を隠し入れていた。
計画が失敗に終わり、「すっぽんの時宗」(自称)により逮捕された。
大山 瑠璃子 (おおやま るりこ)
万作が長野県に新しく購入した、別荘を世話した大山夫妻(後述)の一人娘。倶楽部メンバーとは同学年。
倶楽部メンバーが自宅を訪問した時、美童に一目ぼれ。金盞花が好き。のちに両親が警察逮捕され、美童からはフラれてしまい、一人残され自宅で泣き暮らしていたが、一念発起し美童を追って上京。聖プレジデントに転校。
倶楽部メンバーが留年した年、諦め切れずに「オラもう一年学校さ行くだ!」と留年した。
大山夫妻 (おおやま ふさい)
万作に別荘を世話した、長野の資産家。ハデ好きで「父ちゃんより、しゅみが悪い…」(悠理談)と言われるほどの悪趣味。妻は別荘のかつての持ち主・富水文から、「借金の担保に」とエメラルドの帯留めを預かったふりをしてだまし取り、言い争いの末に文を殺害。別荘の裏の井戸に投げ込んだ。
夫妻の悪事を暴くために倶楽部メンバーがホームパーティーを開催した夜、悠理に乗り移った文の幽霊に追い詰められ、最後は井戸に沈めた文の遺体の腕に捕まってしまい、その後警察に逮捕された。
オー・ド・ウ゛ィー・ド・ミュスカ
第2巻で、倶楽部メンバーが豪華客船ツアーに参加した際、知り合う。モルト王国国王の長女。
倶楽部メンバーだけではなく、自身も驚くほど美童に瓜二つ(乳母のネグローニ(後述)に、「双子の弟がいるのですか」と訊ねたぐらい)。その美貌から、美童が(彼女こそ ぼくの理想の女性だ!!)と一目ぼれし、恋わずらいに。
実は王族を離脱して、「一人の女として生きたい」と考えている。親に決められた婚約者がいる上、現在の王妃(後妻でミュスカの継母。)が異母弟を王位に就けようとして、彼女の命を狙っていることから、諍いが絶えない日々だった。
ハワイホノルルで、婚約者・ビスキー公爵(後述)が乗船。
美童がアメリカに着くまでの間身代わりとなり、自身は美童の格好をして清四郎たちの部屋で泊まる事に。
船での最後の夜。婚約者が乗船する直前に、ハワイで暴漢に襲われ入院している事が判明。倶楽部メンバーの活躍で、公爵の偽者の魔の手から逃れる事ができた。
アメリカ本土に到着してすぐ、美童に自身の恋人を紹介。幸せに包まれた表情で去っていき、美童は失恋してしまった。
ネグローニ
ミュスカ(前述)の乳母。継母王妃から命を狙われているミュスカを、心から心配している。
ビスキー公爵
ミュスカの婚約者。実は王妃が送り込んだ偽者で、本物の公爵は乗船する直前。ハワイで暴漢に襲われ、入院した(連載当時)。清四郎に正体を暴かれ、ミュスカの身代わりとなった美童を刺し、ヘリで逃亡しようとしたが悠理に怒りの飛び蹴りを食らった。

各話あらすじ

PART1
りぼんオリジナル』1981年春の号
可憐が下校途中に校内で妊娠しているとの噂がある白雪緑が自殺しようとしている所に出くわす。一方、宝石店を営む可憐の母がソ連大使夫人にイミテーションのルビーの首飾りを売ってしまう。夫人はしかもそれをアメリカ大使夫人へのプレゼントにすると言う。困った可憐が有閑倶楽部メンバーに事情を言うと、清四郎が宝石を本物とすり替えようと発案。またそれに乗じて白雪緑を妊娠させた男への復讐もしようと企てる。
PART2
『りぼんオリジナル』1981年夏の号
野梨子と美童が演劇部の『シラノ・ド・ベルジュラック』に主役として客演することが決まった。本番も迫る頃、大道具が壊れたり、クレンジングに殺虫剤が入っていたりと、野梨子の周りで災難が続く。それとは別に、PART1で登場したルビーの首飾りからマイクロフィルム(実はソ連が開発した新しい薬品の化学式が入っていた)が見つからなかった為、相手に責められたスミノフはルビーがすり替えられたことに気付き、取り返そうとする。そのルビーは、野梨子が舞台で使用する予定の物だった。
PART3(連ドラ1話)
『りぼんオリジナル』1981年秋の号
20年の伝統を持つダンス競技会「神無祭」の季節。プレジデント学園も優勝候補の一つ。出場を予定していた有力選手が出場出来なくなり、可憐と美童が代役を頼まれる。清四郎によると、ここ最近優勝候補のカップルばかりが何らかの理由で出場出来なくなるということが相次いでいるらしい。黒松学園のPTA会長が毎年神無祭で優勝校を予想する賭けをしていると知った悠理はプレジデント学園に賭け(このとき悠理は変装していたが、原作では素顔だった)、可憐と美童は優勝を目指す。
そして未だにマイクロフィルムを手に入れられない「彼等」は清四郎が持っていることを突き止め、強硬手段に出る。
PART4(連ドラ2話)
『りぼんオリジナル』1981年冬の号
時は冬休み。暇で暇で堪らない悠理は柄の悪い男達に「一緒について来い」と言われ、暇潰しについて行くことにする。その後、剣菱邸に娘を誘拐したとの連絡が入る。
誘拐されたと言うのにまるで遠足気分の悠理。犯人達は身代金は5000万にする予定だったが、悠理が最低でも10億にしないと家に帰ると言う。しかも悠理は清四郎達をも仲間に引き込み、10億円強奪計画を練る。唯一美童が物語に直接関わらない作品。
PART5
りぼん』1982年2月号
前話で9億5000万円を手に入れた6人は、学校をサボって豪華客船でラスベガスへ。
船の中で美童そっくりの女性ミュスカに出会う。自分と同じ顔をしているのにもかかわらず、美童は恋に落ちてしまう。某国の王女で王位継承者でもあるミュスカは、自分の息子を王位に付けたい国王の後妻に命を狙われていた。
PART6
『りぼんオリジナル』1982年初夏の号
ラスベガスから戻った6人。学校へ行くとラスベガスへ行っていたことがバレており留年の処分を受ける。清四郎が校長を何とか説得し、追試を受けて全科目80点以上取れば処分を帳消しにすると約束を取り付ける。
テスト当日まで清四郎の家で、春休みを返上しての猛勉強が始まったが、悠理と魅録が途中で逃げ出しずっと楽しみにしていたコンサートへ行く。どうしてもサインが欲しい悠理は、ホテルの壁をよじ登り部屋に忍び込む。するとそこには歌手・ルシアンの死体が……!
PART7
『りぼんオリジナル』1982年夏の号
悠理・清四郎・野梨子の幼稚舎入園から、中等部時代に6人が出会うまでの話。ミセス・エール(理事長)とも出会う。
PART8
『りぼん』1982年9月号
時は夏。6人は信州に新しく購入したという剣菱家の別荘・旧富水邸へ行くことになった。富水邸は地元でも幽霊が出ると有名な場所。ある日、皆で撮った写真に老婆が写っていた。霊に興味のある清四郎は、真相を突き止めようと調べまわる。悠理の霊感が示された初めての作品。
PART9
『りぼんオリジナル』1982年冬の号
美童の生まれ故郷スウェーデンへやって来た6人。家には高価と言う言葉では表せないほどの家具が多くある。可憐が中でも国宝級のチッペンデールの最後の作品に傷を付けてしまう。家具にチッペンデールの霊が憑いていると言う霊媒師の助言に従い、霊を呼び出す交霊会が行われることになるが……。
PART10(茶道家元殺人事件)
『りぼん』1983年2月号
白鹿流と対立しているお茶の流派、八鹿流と茶事を開くことになり、野梨子と清四郎も出席することになった。茶事の途中、八鹿流の家元が突然苦しみ出し死亡、動機もある野梨子の母親が容疑者となる。メンバーは事件の解決のため奔走する。
PART11
『りぼんオリジナル』1983年春の号
3月、卒業式。6人も本来なら卒業出来るはずだったが、ラスベガス事件の1件で、結局留年が決まっていた。
翌日、美童の知り合いのデザイナーのファッション・ショーへ行くことにした。そのショーの最中、モデルのマルガリータが事故で奈落に落ちて死亡してしまう。その頃巷では、宝石泥棒が頻発していた。マスコミ向けに限定した形で再度行われることになったショーに、モデルとしてマルガリータの代わりに美童が出演することになったが…。唯一野梨子が直接物語に関わらない作品。
PART12
『りぼん』1983年5月号
北海道新幹線敷設の入札相手が先祖代々続く犬猿の中の兼六財閥だと知った万作は意欲に燃える。しかし、先祖が隠したらしい幻の家宝・黄金観音が夢に出て来て魘される。その観音は最高の富を約束してくれる代物であった。
男山の金探知犬としての能力が発揮される一方、この事件で水恐怖症に。
PART13(連ドラ7話)
『りぼん』1983年11月号
キール王国の王子が日本に留学してくる。母国ではクーデターの恐れがある為である。玉の輿を狙った可憐が王子に猛烈アプローチするが…。
PART14(連ドラ9話)
『りぼん』1984年2月号
冬休みを控え、うきうき気分の悠理に絶望的な言葉が教頭先生から伝えられる。それは期末テストで赤点を取った者は冬休み中補習を受けると言う物であった。
他の5人にも見捨てられ、夜中にテスト問題を盗みに来た悠理は男子学生の幽霊を見てしまう。彼は、聖プレジデント学園の教頭に恨みがあると言う。教頭の周囲を調べるうちに、教頭が裏口入学を斡旋しているのではと疑惑が湧く。幽霊である彼に憑かれれば期末テストも楽勝と目論んだ悠理は、率先して事件を解決しようと言うが……。
犬猫まるごとHOWマッチの巻
『りぼん』1984年5月号
悠理の愛猫、富久娘・多摩自慢と魅録の愛犬、男山が誘拐された。身代金は何と1億円。3匹を救う為、警察官を総動員しての大騒ぎ。しかも、3匹の側にはプラスチック爆弾が置いてあると犯人は言う。果たして3匹を無事救えるか。
欧羅巴トラブル・ツアーの巻
『りぼん』1984年8月号・9月号
聖プレジデント学園にも修学旅行の季節がやって来た。ジャンボ機をチャーターしてのデラックスヨーロッパ修学旅行。
悠理が買い食いをしていると、突然ぶつかって来た男にテープを託される。その後訪れた美術館で悠理が、灰皿と間違えてメディチ家の家宝の絵皿を取って来てしまった。夜中にこっそり戻しに行こうとするが、絵画を盗みに来た窃盗犯と間違えられ、逃亡するはめに。
香港より愛をこめての巻
『りぼん』1985年2月号・3月号
香港シンジケートの幹部が妹を連れ、証拠の白乾児(パイカル)とマイクロフィルムを持って極秘来日するらしい。身の安全と引き換えに覚醒剤ルートを教えると言う。裏切られたボスは怒り心頭に発し、何としても取り戻そうとする。
突然餃子を食べたくなった万作は6人+男山を引き連れ一路香港の別荘へ。追っ手から逃げていた2人は、剣菱邸に迷い込む。兄と揉めていると、誤ってマイクロフィルムがスープの中に入ってしまう。何も知らない6人達はそのスープを飲んでしまい、組織の人間に次々と拉致される。
永遠の敵・茅台登場。そして少女漫画史上最もたくさんのおまるが並んだ話でもある。
スポーツマンで行こうの巻
『りぼん』1985年6月号別冊付録
悠理と美童が澤乃井カップに出場、見事決勝進出を決める。澤乃井カップとは、元テニスプレイヤーの澤乃井が作ったテニスの大会。決勝の試合が始まると、理事長の孫を誘拐したとの電話が入った。要求は現金3000万円と健二が試合に負けることであった。
唯一雑誌本体ではなく、付録に収録されたエピソード。
幽霊なんかこわくないの巻
『りぼん』1985年9月号・10月号
3年生の賀茂泉と言う学生が、田舎の父に見合いを勧められ、断る口実についつい野梨子の写真を見せフィアンセだと言ってしまい、野梨子にフィアンセの振りをして欲しいと頼んで来た。仕方無く皆で向かうと、彼の家では幽霊騒動が起きていると言う。一度は偽幽霊騒動ということで話が片付いたかに見えたが、その後も怪奇現象は止まず、ついには蛇の大群が賀茂泉家を襲う。そしてその矛先は嫁のフリをしていた野梨子にまで及んでしまう。
成金爆発娘の巻
『りぼん』1985年11月号・12月号
万作が支援する女子プロレス団体の試合後、同団体のエースであるさやかと食事をしていると何やら時宗に相談したいことがあるようだ。電話が掛かって来て中座するさやかだが、直後に死体で発見される。なかなか進行しない捜査状況に業を煮やした万作は、犯人を捕まえたら好きなことをさせてやると約束。悠理・可憐・野梨子が団体に潜入し内情を探っていくうちに、同団体の社長が外国人選手のスカウトのついでに海外で覚醒剤を仕入れ、地方巡業を利用して暴力団と結託しその覚醒剤を売りさばくという構図が明らかになる。しかし、ひょんなことから悠理と可憐に殺人の容疑がかかってしまう。
南海の秘宝の巻
『りぼん』1986年1月号・2月号
前話『成金爆発娘の巻』で事件を解決した6人が、万作に「南の島でのんびりしたい」と伝えると、南太平洋にある万作が所有する島に招待されることとなった。
しかし余りにすることが無く退屈していると、万作が病気で伏せっている友人の王様のお見舞いに行くと言うので、付いて行くことに。国内では、王の病気を理由に軍人が台頭していた。王子が王位を継ぐには、『暁の太陽』と呼ばれる王冠と、島の神官が持つと言うメダルが必要なのだが、神官は40年ほど前から行方不明。クーデターが起こる前に何としても王子に王位を継がせたい万作は、王冠を探しに行くことを決意する。
実は行方不明になったと思われていた神官は第二次大戦中に亡くなっており、当時その島に駐屯していた日本軍の一員だった万作らがその遺体を埋葬していたことが判明するが、その遺体の捜索やその後の王冠の探索過程で悠理らが命を狙われる事件が多発。クーデターを狙う軍部の妨害工作なのは明らかなのだが、あまりの情報漏れの多さに内通者の存在が疑われる始末。果たして王冠は無事手に入るのか?
池のコイ誘かい事件の巻
『りぼん』1986年4月号・6月号
職員会議に出席する為に来校したPTA会長・出羽桜が抜き打ちで生徒会室を覗いてしまった。煙草・酒・化粧品・おやつなどが見つかり、有閑倶楽部メンバーは自宅謹慎3日間の処分を受ける。
停学処分に落ち込むことなど無い6人はディスコへ繰り出す。すると、聖プレジデントの女生徒・浦霞が男2人に絡まれている所を発見し助ける。事情を尋ねると、家の借金の形に、自分より何歳も年上の警視庁副総監と婚約することになり、自暴自棄になっていたとのこと。そこへ副総監本人が迎えに来て、ディスコにいたことがバレた6人は更に1週間の停学処分となった。停学処分の恨みを晴らしつつ、浦霞の婚約を解消させようと有閑倶楽部が動き出す。
ちなみにタイトルは、当時同じ『りぼん』で活躍していた、池野恋を捩ったもの。
愛すればこその巻(連ドラ4話)
『りぼん』1986年9月号・10月号
ジュエリー・アキの開店20周年記念パーティが開かれた。
店舗のビルの大家・桜川はドケチで有名。ぶつかって着物をお酒で汚してしまった美童は弁償させられるかと思いきや、彼女は昔の恋人にそっくりな美童に一目惚れ。泣きつかれた美童は仕方無く、桜川と付き合うことになる。その後、桜川は事故で亡くなるが、美童の周りで奇妙な出来事が起こり始める。
世界一周アドベンチャークイズの巻
『りぼん』1987年2月号 - 4月号
クイズ番組を見ていた剣菱夫妻が自分達もやりたい!と『世界一周アドベンチャークイズ』を企画。有閑倶楽部メンバーも出場することになったが、チーム分けで揉めて、今までに無い大喧嘩をしてしまう。世界各国を回るこの企画で、有閑倶楽部はまたしても様々な事件に巻き込まれていく。
鋼鉄のモルダビアが初登場。
剣菱家の事情の巻(連ドラ5話)
『りぼん』1988年1月号・2月号
悠理が婿を取って剣菱家を継ぐことになった。しかし、百合子が集めた婿候補は将来剣菱を担わなければならないとあって、中年の人ばかり。それを見た悠理が「自分より強い男とじゃなきゃ結婚しない」と宣言。何と、清四郎がその候補に持ち上げられた。
清四郎なんかと結婚したら一生馬鹿にされると思った悠理は、清四郎に決闘を申し込み、勝つ為に雲海和尚の下で修行する。しかし悠理は結局清四郎に敗北し、清四郎が剣菱財閥の運営を担うことに。
しかし清四郎のスパルタ教育についていけない悠理は雲海和尚に再度相談し、「一番強い男が剣菱財閥を継ぐべき」との理屈から、なんと雲海和尚と清四郎の対決が実現。果たして結果は…?
白鹿野梨子にささげる愛の巻(連ドラ6話)
『りぼん』1988年1月号・2月号
野梨子が本屋で万引きする青年を目撃。驚いて何も出来なかった野梨子だが、後日酔っ払った大学生に絡まれている所をその青年・刈穂裕也に助けられ、次第に惹かれていく。
時を同じくして、野梨子の父・白鹿清洲の個展が開かれる。目玉の作品は「雪月花」と言うセットの掛軸である。その掛軸が輸送中にヤクザたちに奪われる。知らずにその片棒を継がされてしまった青年は、大切な掛け軸を取り戻し野梨子への愛を貫くために、一人無謀な戦いを挑む。
「愛してごめんなさい」の巻
『りぼん』1988年5月号・6月号
美童がサナトリウムで知り合った女の子・真澄。彼女は重い心臓病を抱えており、なるべく早く手術を受けなければいけない状態である。美童は手術が怖いと言う真澄を励まし、「大きくなったらお嫁さんになる」と約束する。それ以来、美童たちの周りで奇妙な出来事が起こり始める。
丑三つ時の女の巻
『りぼん』1989年2月号・3月号
東北へスキーに来ていた6人。その最中、猛吹雪で可憐が遭難してしまう。寒さに耐え切れなかった可憐は側に祀ってあった仏像(実は鬼子母神像だった)を燃やしてしまう。
東京へ帰ると可憐が体調を崩し、見る見るうちに痩せ細っていき、切っても切っても爪が伸び、頭にはコブのような物が出来始める。仏像を燃やした祟りなのか!?
茅台 炎の復讐の巻
『りぼん』1990年1月号 - 3月号
世界最大の遊園地「万作ランド」のオープンを控えたある日、タリスカ王国王妃との過去の浮気疑惑が再燃し、百合子が実家に帰ってしまう。現在植民地からの独立運動の資金不足で困っているタリスカに、万作も融資をしたいが、また百合子の怒りを買いそうで踏み切れない。そんな時、清四郎が一計を案じる。世界中からゲストを招いてのパーティ中、強盗を装って合法的に資金提供しようというものだった。しかし、その途中マスクを被った不審者らに世界中の富豪共々、万作と6人が誘拐されてしまう。全ての黒幕はあの茅台! 6人に投獄させられた恨みを晴らそうと脱獄していたのだった!
狙われた学園の巻(連ドラ10話)
『りぼん』1991年2月号・3月号
ミセス・エールが急遽イギリスへ帰ることになり、のピーターが理事長代理としてやってきた。同じ頃、可憐の希望で代理の美術教師として赴任してきた高千穂哲郎。共に美術品に興味がある2人はすぐに意気投合。その後、哲郎から学園を担保にして有名な絵画を買わないかと持ちかけられる。一度は渋ったピーターだが、すぐに了承、しかし、哲郎は1億円の小切手と共に姿を消し、担保にされていた学園が不動産屋のものになってしまった。学園を狙っていたのは、高千穂病院の経営者で哲郎の母。大病院の臓器売買疑惑も関わってきて、悠理が偽装入院して内情を探る。みんなの楽園プレジデント学園はなくってしまうのか!?
男子禁制殺人事件の巻
『りぼん』1992年4月号 - 6月号
試験休みを利用してスイスへやって来た6人と百合子。男3人と悠理はスキーへ、野梨子と可憐は百合子に連れられ、男子禁制の高級スパ「フローレンス・ルイ」へ。そこのオーナー・ドメイヌは何と15年も容姿が変わらないという奇跡の女性。猛吹雪の中、スキーを終えた悠理と共に女装した清四郎たちがやって来る。しかし、その日百合子と激しい口論をした女性が遺体で見つかり、その上第一発見者は百合子。奇跡のスパに「若返りの薬」は存在するのか!?
夢で逢いましょうの巻
『りぼん』1992年10月号
フィールドアスレチックへ遊びに来た6人。清四郎と魅緑と競争していた悠理が落ちそうになった弁当を拾おうと落下し、意識不明となる。
何事も無かったかのように目覚めた悠理だが、夢で見たことが現実に起こるようになり予知夢を見られるようになったと喜ぶ。ところが、悠理が次に見た夢は、高所から墜落する自分と、血まみれで倒れている可憐だった。
初春大騒動絵巻の巻
『りぼん』1993年1月号
年末の福引で肉マン1年分を当てようと躍起になる悠理。最後の1回で出た玉が勢い余って通行人のフードの中へ。ところが彼らは外国人のひったくりだった。その後、剣菱夫妻と6人は自家用バスで神社へ初詣へ繰り出す。そこへ昼間のひったくりが賽銭を奪いに来た。その上、皆が乗ってきたバスに乗り逃走。バスに残っていた可憐・野梨子・美童が人質となる。
温泉へ行こうの巻
『りぼん』1993年9月号別冊付録
清四郎は合宿、魅緑は法事、美童は友人の別荘へと何かと忙しい男性陣。茶会続きで疲れの取れない野梨子、エアロビで腰を捻った可憐、暇な悠理達女性陣。
ジュエリーAKIへ買い付けに来ていた北海道の旅館の女将・緑の誘いもあり、女性陣は早速その旅館へ行くことに。季節はお盆。霊感のある悠理が早速温泉で「見つけて…」と言う女の子の声を聞く。
旅館の関係者によれば、旅館の経営者の一人娘が数年前から行方不明になっているという。様々な話を総合した結果、どうやら緑がその事件に絡んでいるらしいとにらんだ一同は、偽のリゾート開発の話をえさに緑を近くの湖に誘い出す。
モルダビア 怒りの鉄拳の巻
『りぼん』1994年2月号
フリル大好きの趣味が高じて、百合子がロシアからバレエ団を呼び寄せた。バレエ団のプリマバレリーナ、プリスカ・パブロアの姉は何とあの「鋼鉄のモルダビア」だった!
練習中、キャット・ウォークで休憩していたプリスカはある計画を聞いてしまったが為に、何者かに拉致される。その計画とは、たまたま来日中だったロシア首相がお忍びでバレエ団の公演を見に来るところを暗殺してしまおうというもの。別ルートからその計画の存在を知ったモルダビアは、妹の身を案じつつも首相の警護に就かねばならず、代わりに悠理らがプリスカ救出を試みることに。
紳士は美少年がお好きの巻
コーラス』1995年5月号・6月号
「ジュネス」と言う雑誌に悠理に瓜二つの男・雅央のセミヌード写真が掲載され、大騒ぎになる。あるパーティーに出席した6人、悠理がそこで雅央と間違えられ誘拐されてしまう。
時をかける恋の巻
『コーラス』1995年7月号・8月号
夏休み、伊豆のホテルへ行く予定だった6人だがそのホテルが食中毒を起こし、営業中止になっていた。急遽、途中で休憩に寄った「花の舞ホテル」に泊まることとなった。そこで可憐が和服を着た男性と出会い、恋に落ちる。しかしその男は、オーナーの兄で、50年以上前に亡くなっていると言う。可憐の命を賭けた恋が始まる。
君に愛の花束をの巻(連ドラ8話)
『コーラス』1998年1月号・2月号
松竹梅夫婦は「時宗が千秋の誕生日に、千秋が世界中のどこにいても、直接抱え切れないほどの花束をプレゼントすること」を条件に結婚した。
今年もその季節がやってきた。今年はタヒチまで届けなければならない。フライトは週2便しか無い為、遅れるわけにはいかない。ところが、空港で麻薬所持犯と間違えられるなどトラブル続出。時宗は果たして千秋に花束を届けられるのか?
雛人形は眠れないの巻
『コーラス』1998年3月号・4月号
東北に剣菱のスキー場を誘致する計画があり、視察目的の万作について来た6人。土地の所有者・桜川家が代々伝わると言う自慢の雛人形を見せてくれる。雌雛だけ新しいことを不思議に思う野梨子。その後、散歩に出た悠理たちが穴に落ち、雌雛を抱いた親子のミイラを発見する。そのミイラを見世物にする桜川家だが、家人が次々と奇妙な死に方をしていく。作品の中で最も多くの人間が死亡した話
玉の輿料理天国の巻
『コーラス』1998年1月号・2月号
可憐は駅の階段である男性に怪我をさせてしまう。その男性は顔良し、スタイル良し、性格良し、お金持ちのブラジル人日系四世。玉の輿を狙う可憐はその男にブラジル料理を食べさせようと、料理を習い始めるが、その成果を示す小パーティで恋敵の女性が死んでしまう。
初恋の鎮魂歌の巻
『コーラス』1998年3月号・4月号
気分転換に雲海和尚の知り合いの寺に行った6人。その土地は雲海和尚にとって初恋の人との大切な想い出がある場所でもあった。その晩、お通夜があり、悠理は亡くなった女性に憑かれてしまう。
ウエディングエクスプレス(連ドラ3話)
『コーラス』2002年4月号・5月号、「有閑伝説」に収録。
お世話になった先輩・あゆみの結婚式にやって来た魅録以外の5人。玉の輿を実現させたあゆみに憧れる可憐だが、タクシーで会場に到着するや否や、ウェディングドレス姿のあゆみが勢いよく駆けて来て、元彼が交通事故に遭ったから会いに行きたいと、結婚式から逃げ出してくる。
人生いつでも勝負!
『コーラス』2002年6月号、「有閑伝説」に収録。
剣菱銀行と白鶴銀行が合併。名前を「剣菱白鶴銀行」と「白鶴剣菱銀行」にするかで揉める。双方とも全く譲らず、渓流下りをし、勝った方に従うことになるが、ところが最後に大どんでん返しが。
菊正宗清四郎、一生の不覚の巻
『コーラス』2002年7月号・8月号、「有閑伝説」に収録。
菊正宗院長へと患者の妻から割れ物を預かった清四郎。骨董に目が無い清四郎は国宝の曜変天目と聞いて思わず開けて見たところ、不注意で割ってしまう。いつも完璧な清四郎のミスとあって他の5人は面白がりながらも修復の為に奔走する。
有閑倶楽部シークレット・エピソード
『コーラス』2002年10月号・11月号・12月号、「有閑伝説」に収録。
1.剣菱悠理編
2.松竹梅時宗編
3.美童グランマニエ編
無閑倶楽部
『コーラス』2007年12月号、「有閑伝説」に収録。
有閑倶楽部withプライド。

書誌情報

単行本

  1. 1982年12月13日発売、ISBN 4-08-853248-1
  2. 1983年テンプレート:07月15日発売、ISBN 4-08-853266-X、「失せしわが愛」収録
  3. 1984年テンプレート:01月13日発売、ISBN 4-08-853283-X
  4. 1984年10月15日発売、ISBN 4-08-853310-0
  5. 1985年テンプレート:08月15日発売、ISBN 4-08-853340-2、「恋唄姫」収録
  6. 1986年テンプレート:05月15日発売、ISBN 4-08-853367-4
  7. 1986年10月15日発売、ISBN 4-08-853382-8
  8. 1987年テンプレート:05月15日発売、ISBN 4-08-853404-2
  9. 1987年12月テンプレート:09日発売、ISBN 4-08-853426-3
  10. 1988年12月テンプレート:09日発売、ISBN 4-08-853466-2
  11. 1989年テンプレート:09月14日発売、ISBN 4-08-853497-2
  12. 1990年12月10日発売、ISBN 4-08-853546-4、「淋しい大人たち」収録
  13. 1992年11月13日発売、ISBN 4-08-853636-3
  14. 1993年10月15日発売、ISBN 4-08-853693-2、「だからぼくはため息をつく」収録
  15. 1994年テンプレート:08月10日発売、ISBN 4-08-853748-3、「愛でなんか死ねない」収録
  16. 1996年テンプレート:08月テンプレート:08日発売、ISBN 4-08-853873-0
  17. 1998年11月12日発売、ISBN 4-08-856110-4
  18. 1999年12月テンプレート:07日発売、ISBN 4-08-856180-5
  19. 2002年11月15日発売、ISBN 4-08-856421-9
  • パーフェクトガイドブック 有閑倶楽部 虎の巻
  1. 2002年5月20日発行 ISBN 4-08-856379-4

集英社文庫版

作者が制作秘話を語る「Making of 有閑倶楽部」が収録されている。

  1. 2000年テンプレート:05月18日発売、ISBN 4-08-617601-7、巻末解説:大江千里
  2. 2000年テンプレート:05月18日発売、ISBN 4-08-617602-5、巻末解説:弘兼憲史
  3. 2000年11月17日発売、ISBN 4-08-617603-3、巻末解説:北方謙三
  4. 2000年11月17日発売、ISBN 4-08-617604-1、巻末解説:弓月光
  5. 2001年テンプレート:05月18日発売、ISBN 4-08-617605-X、巻末解説:俵万智
  6. 2001年テンプレート:05月18日発売、ISBN 4-08-617606-8、巻末解説:藤沢とおる
  7. 2001年11月16日発売、ISBN 4-08-617607-6、巻末解説:恩田陸
  8. 2001年11月16日発売、ISBN 4-08-617608-4、巻末解説:aiko
  9. 2002年テンプレート:04月18日発売、ISBN 4-08-617609-2、巻末解説:あだち充
  10. 2002年テンプレート:04月18日発売、ISBN 4-08-617610-6、あとがき:一条ゆかり
  11. 2011年テンプレート:06月22日発売、ISBN 4-08-619140-1、あとがき:一条ゆかり - 副題は「有閑伝説」。

DX版

テレビドラマ化に合わせて発売された。雑誌掲載時のカラーページなども収録されている。

  1. 2007年10月15日発売、ISBN 978-4-08-855151-7
  2. 2007年10月15日発売、ISBN 978-4-08-855152-4
  3. 2007年10月15日発売、ISBN 978-4-08-855153-1
  4. 2007年11月15日発売、ISBN 978-4-08-855154-8
  5. 2007年11月15日発売、ISBN 978-4-08-855155-5
  6. 2007年11月15日発売、ISBN 978-4-08-855156-2
  7. 2007年12月14日発売、ISBN 978-4-08-855157-9
  8. 2007年12月14日発売、ISBN 978-4-08-855158-6
  9. 2007年12月14日発売、ISBN 978-4-08-855159-3

その他のメディアミックス

超こち亀
こちら葛飾区亀有公園前派出所』の連載30周年を記念して発行された本。この中で作者が1Pの作品を寄稿し、有閑倶楽部の面々と松竹梅時宗が登場している。

OVA

1991年に『犬猫まるごとHOWマッチ』、1992年に『香港より愛をこめて』の各話が1巻ずつのOVA化されている。

キャスト

有閑倶楽部〜犬猫まるごとHOWマッチ

有閑倶楽部2 -香港より愛をこめて-

有閑倶楽部、並び血縁者共通。

スタッフ

  • 原作 - 一条ゆかり
  • 監督 - 四分一節子
  • 演出 - 前島健一、棚橋一徳、冨永恒雄
  • 脚本 - 近藤真智子
  • キャラクターデザイン・作画監督 - 小林ゆかり
  • 美術監督 - 谷村心一
  • 色彩設定 - 小松原智子
  • 撮影監督 - 小澤次雄、岡崎英夫
  • 音響監督 - 宇井孝司
  • プロデューサー - 出崎哲
  • 制作 - マジックバス
  • 製作 - 集英社

テレビドラマ

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単発ドラマ

1986年11月10日フジテレビ月曜ドラマランド」枠で放映。

キャスト

スタッフ

原作版からの変更点

万作が飼っているニワトリの名前が、「プリンス」と「マドンナ」になっている。

連続ドラマ

2010年7月以降の時点(主演である赤西仁KAT-TUNを正式に脱退した為)。

日本テレビ2007年10月16日から、毎週火曜日の22:00~22:54(JST)(火曜ドラマ枠)に放送された。全10回。初回、最終回共に23:09までの15分拡大放送。また、テレビ大分フジテレビ系列とのクロスネット局)では毎週金曜16:55〜17:53に、琉球放送(RBC、TBS系列)では毎週月曜24:55〜25:50に放映されている。平均視聴率12.6%

主演は連続ドラマ単独初主演となる赤西仁。赤西は2005年の同局系(NNS加盟局全局)『anego』以来、2年4か月ぶりのドラマ出演となった。また、剣菱悠理役の美波はこの作品が民放の連続ドラマ初レギュラー出演となる。キャッチコピーは「本日も華麗に遊べば事件解決 人呼んで 有閑倶楽部[17]」。

原作では剣菱悠理が主人公だが、テレビドラマでは松竹梅魅録が主人公になっている(原作に比べ、松竹梅魅録の見せ場が増えているが、実際に放送されたドラマの内容は比較的原作に忠実である、)。さらに、『ぼくらの勇気 未満都市』などと同様に、ジャニーズの中でも同じグループから複数の出演者がいる。

2007年度「第11回日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」の秋ドラマ投票では4部門を制した[18]

決め台詞は「不可能を可能にするのが…有閑倶楽部ですから」。主役の魅録ではなく、チームリーダーの清四郎の口から語られるが、メンバーの決めシーンでもある。聖プレジデント学園の校舎として、群馬県吾妻郡高山村にある大理石村ロックハート城が使用されている。

キャスト

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ゲスト

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スタッフ

主題歌

原作との相違点

連続ドラマ版の基本的なストーリーは先述したとおり原作とほぼ同じであるが、一部原作とは異なる設定やストーリーがある。

  • 6話の原作では魅録が裕也が連れ去られた倉庫にバイクで突っ込むシーンがあるが、連続ドラマではなく、代わりに魅録と野梨子がバイクで裕也のいる倉庫へ向かうシーンがある。裕也との出会いもドラマ版では野梨子を男達から助けた場面が初対面だが、原作では清四郎と本屋にいる時に裕也が本を万引きしてるところを野梨子が目撃したのが最初で、裕也への初対面の印象は悪いものであり原作の方が裕也の不良の部分を強調する展開となっている。ドラマ版の初対面の場面は原作では裕也と野梨子が二度目に会った時にあたる展開である。
  • 7話でクーデター兵が乗っ取った場所が原作では剣菱財閥の飛行機だったが、連続ドラマではテレビ局である。
  • 悠理は原作では2人兄弟だが、ドラマでは一人っ子設定になっている。

また、ビジュアルはキャラクターの個性を重視していて、制服の着こなしはドラマのアレンジが加えられている。原作では女子生徒は全員黒のストッキングの上に白い靴下着用だが、キャラクターのイメージに合わせて野梨子は白ストッキングにパンプス、可憐は黒ストッキングにパンプス、悠理は原色カラーのストッキングにスニーカーを着用している。 男子生徒は清四郎は比較的原作に忠実なノーマルなブレザーの着方あったが、魅録はブレザーの前を全部開けて中にTシャツ、美童はブレザーの中にフリルのブラウスを着ている。 髪型も女子は比較的忠実だったが、男子は3人ともドラマオリジナルの髪型である(ただし美童役の田口はクォーター設定を重視し、ロングヘアではないものの金髪に染めている)。

サブタイトル

各話 放送日 サブタイトル 原作での参考になった回 脚本 演出 視聴率
第1話 2007年10月16日 いよいよ参上!ダンス(秘)大作戦 PART3 江頭美智留 大谷太郎 15.9%
第2話 2007年10月23日 VS警察!誘拐作戦 PART4
池のコイ誘かい事件の巻
山浦雅大 池田健司 13.7%
第3話 2007年10月30日 花嫁救出(秘)女装作戦! ウェディングエクスプレス 江頭美智留 大谷太郎 12.8%
第4話 2007年11月テンプレート:06日 出た!幽霊 愛すればこその巻 山浦雅大 池田健司 12.3%
第5話 2007年11月13日 崩壊の危機 剣菱家の事情の巻 篠崎絵里子 国本雅広 13.0%
第6話 2007年11月20日 男嫌いの恋 白鹿野梨子にささげる愛の巻 山浦雅大 大谷太郎 12.1%
第7話 2007年11月27日 極上玉の輿 PART13 江頭美智留 高橋秀明 10.3%
第8話 2007年12月テンプレート:04日 花束爆弾!? 君に愛の花束をの巻 山浦雅大 国本雅広 11.1%
第9話 2007年12月11日 VS裏口入学 PART14 池田健司 12.4%
最終話 2007年12月18日 魅録の涙…生きるも死ぬも一緒 狙われた学園の巻 江頭美智留 大谷太郎 12.7%

この枠は、2009年3月で幕を閉じるため、唯一の『火曜ドラマ』で全放送回、平均ともに2桁の作品となった。

テンプレート:日本テレビ火曜10時枠の連続ドラマ

脚注

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外部リンク

テンプレート:講談社漫画賞少女部門

  1. ナレーションでの呼称も当初は「悠理さん」だったが、途中から「悠理」に変わっている。
  2. 悪霊・怨霊の類は「怖い」のでわかるが、普通の霊は生きた人間と区別できないほどハッキリ見えるため、万作の幼馴染の少年・次郎の霊や、野梨子の家に住む座敷童子とは友達である。
  3. 「有閑倶楽部虎の巻」によると作者の設定では髪色はベビーピンクとのこと。
  4. 有閑倶楽部虎の巻
  5. 単行本16巻時点
  6. 単行本16巻時点
  7. 初期は一人っ子の設定で登場したが、作者が忘れていて弟を後から出してしまった。
  8. ただし、漫画1巻時の初期設定はハーフであった。
  9. 悠理や可憐と違うのは「女に惚れられた結果」と言うところ。
  10. 当初は必要に応じてという流れだったが、次第に自ら進んで行う様になっていった。また女性としてのしぐさや言動もお手の物で女性として交渉をやったこともある、また面と向かって会話をしてバレないところから声は高いほうである。
  11. 11.0 11.1 11.2 11.3 『有閑倶楽部』集英社文庫版 Making of 有閑倶楽部4(第1巻、p.200)
  12. 『有閑倶楽部』集英社文庫版 Making of 有閑倶楽部15-2(3巻、p.175)
  13. 『有閑倶楽部』集英社文庫版 Making of 有閑倶楽部15-1(3巻、p.174)
  14. 『有閑倶楽部』集英社文庫版 Making of 有閑倶楽部12(2巻、p.327)
  15. 悠理の婿取り騒動で事を納める為に立候補し、万作・百合子の本命だった清四郎をぶちのめしてしまった。万作曰く「自分より年上の息子なんぞいらんだがや」
  16. 『有閑倶楽部』集英社文庫版 Making of 有閑倶楽部24(6巻、p.130)
  17. ポスターなどに表記されている文言にて。
  18. テンプレート:Cite web